ゲーム ~ マスターマインド (fx-9860GII)

作者のコメント追記 2017/10/08
追記1 2017/10/09
追記2 2017/10/09
追記3 2017/11/04


グラフ関数電卓で遊べるゲーム:マスターマインド を紹介する。

[2017/11/04] アップデート版入手 ⇒ こちら



以前 fx-5800P 用の Hit & Blow ゲームのプログラムを紹介している。

fx-5800P【ゲーム】:Hit & Blow
fx-5800P:Hit&Blow【完成版】

当ブログ読者のツル様から Hit & BlowMaster Mind (マスターマインド) というゲームの派生版だと教えて頂いた。マスターマインドは、色の違う8つのピンの並びを当てるゲームで、同じ色が同じ位置にあれば Hit、同じ色が違う位置にあれば Blow と教えてくれて、それを元にピンの並びを当てるゲーム。推測した履歴が残るのでそれをヒントにできる。色の代わりに数字を用いたり、同じ数字の重複を認めたりと、様々なローカルルールがあるのだそうだ。

そして、ツル様がマスターマインドを fx-9860GII で作成された。これが結構遊べるので紹介したい。

ツル様は、初心者だと謙遜されているが、過去にポケコンでプログラムを作成して仕事などで活用なさっていたとのこと。プログラミング経験者だが Casio Basic 初心者と言える。ご本人曰く "初心者" でも、ここまで作り込めるので、自称初心者の方には大いに参考になると思う。


プログラムのダウンロード

ツル様作成 マスターマインド (fx-9860GII 用)
 
ダウンロードしたファイル MASTMIND.g1m を ファイル転送ツール FA-124 を使って fx-9860GII の <PROGRAM> フォルダに転送後、電卓の Program List から実行する。



遊び方の概要

MASTMIND を起動すると、
MasterMind_1st image 
スプラッシュ画面が表示され、1~9を使って4桁の数を当てるゲームだと分かる。

ここで、[ー] キーを押して次へ進むと、
MasterMind_2nd image 
ゲームの説明画面が現れる。
プログラムが自動作成する4桁の数の答えを当てる。但し4桁とも全て異なる数字になる。
数と桁が一致すれば Hit で、数は一致しても桁が異なれば 〇Blow と教えてくれる。但し HitBlow の数だけを教えてくれ、どの桁が HitBlow かは分からない。

ここで、[EXE] キーを押せばゲームスタート。
MasterMind_Game Start 
右上からスタートして、左下までの最大10回のトライで4桁を当てる。10トライで当たらなければ終了して、新たな出題で次のゲームになる。

少し待つと、数字が入力できるようになる。
MasterMind input 1 
入力するところに ? が表示される。

結構難しいと思う。私はマスターマインドは初めて遊ぶが、正解できる時は平均的に7トライ要した。
MasterMind done 

考え方のコツが分かればもっと正解率が上がりそうだ。管理人が作成した Hit&Blow は4桁で遊ぶと難易度が高すぎてつまらない。しかしこのマスターマインドは、入力履歴を参考にできるので面白くなる。



対応機種

◆ fx-9860GII、fx-CG20、fx-CG50

プログラムファイルは fx-9860GII 用の g1m ファイルだが、この g1m ファイルを fx-CG20 や fx-CG50 に転送すると、自動的に g3m ファイルに変換され、そのまま遊べるので、fx-CG20 / fx-CG50 にも対応する。管理人は fx-CG50 で遊んでいる。



作者(ツル様)のコメント

MASTER MIND自体はかなり以前から楽しんでいたゲームですが、もっといつでもどこでも楽しめるようにしたい。それをプログラム電卓で願望を叶えてくれたのがfx-9860GII です。丁度良い大きさの画面とバックライトに、プログラムの作りやすさがありました。

ゲーム実機では、判定をするためにもう一人必要ですが、これなら一人で楽しめます。予想数値を入力したらノーヒットノーブローでがっかり・・・ いえいえノーヒットノーブローということはその数値は使われていないという最大のヒントなのです。それを私は「ノーヒットノーブローの喜び」と呼んでいます(笑)


1.当MASTER MINDは、ゲーム実機に近い感覚で遊べるよう考えております。
fx-9860GII電卓の処理速度は早いので、入力に対する判定は一瞬なのですが、敢えて人が相手をしているかのように、わざと判定に時間をかけています。
(とは言え、実際レベルだともっさりしてくるので早め)

2.管理人様のProg作りへのポリシーにもありましたが、次に押すべきキーが表示されるような配慮もしております。

3.プロ電での自作なので、実機にはないブリンク表示もさせて、達成欲をくすぐる配慮もしました。(実はこの点がオリジナル)

4.モグラ叩きでも賞金稼ぎへ変更したように、賞金制にしてみました。
(-)で回答を見てからの入力では賞金は無しです。終了画面下のPが賞金残高です。

終了時は、回答を見たかどうかが画面表示で分かるようになっています。
(正解画面ではしゃぐ子供の横で、画面を見て突っ込む親がいるシチュエーションを浮かべながら作りました(笑))
回答を見てからでは、終了時は左側の▶が▶のままですが、見ないで自力正解の場合は▷になります。入力各段の4桁目で(-)を押すと回答が見られますが、3桁目入力待ち時点で消えるようにしています。

5.入力ミスの場合、4桁内に同じキー入力があると元に戻ります。
 (結構便利です)

使用している変数の説明
A: 表示用答え
B: ブローの数
C: ゲーム毎のトライ数
E: 入力値エラー
F: 表示位置のX値
G: 表示位置のY値
H: ヒットの数
J: 判定の値
K, L, M, N: 自動生成する答えの各桁
P: ポイント
Q: 降参時の回答表示
R: 判定計算用
S: For Nextでの時間作り用
U: ブリンク表示調整
W, X, Y, Z: 入力する値の各桁

今回のはVer3ですが、製作当初は?入力にして配列変数を使っていましたが、希望の位置に入力=表示になるよう変えていったら、配列変数なしでやれました。

自作ながら、正解して白黒ピンのブリンカーを見ると嬉しいです。自分としてはマスターマインドはやっぱり4桁が丁度良いです。
所有の実機では8色から4色を選ぶルールなのですが、1~9とやや難しくしました。

海外製の複数のMASTER MIND Progと比べても遊びやすい筈です。某フランス製のでは、判定ピンが入力ピンと位置が連動していて簡単過ぎでした。

世間では、6色から4色を選ぶルールだけれど、問題に重複ありやブランクありなどのローカルルールもあるようで、このVer3を改変して様々楽しんでみたいです。

管理人様がブログに書いていらっしゃる、「プログラム電卓は、プログラムを使ってナンボ!」という文言が大好きです。(笑)

最後に、制作にあたっては、管理人様のHIT & BLOWのコードを大いに参考にさせて頂きました。御礼申し上げます。



ツル様、ありがとうございます。



改 変 

[2017/10/09 追記2]
ツル様から自由な改変の了承を頂いているので、2つの点を改変する。
  • [EXIT] キーで正常終了するようにする
  • 正解後の [EXE] を軽く受け付けるようにする
具体的には、ゲーム ~ マスターマインド (fx-CG20 / fx-CG50) に記載しているので、それを参照ください。

ダウンロード
改変した マスターマインド (fx-9860GII) MASTMIND


[2017/11/04 追記3]
ツル様から最新版を頂いた。Casio機で走る Master Mind Ver 4 モノクロ版 ⇒ MASIOV4M と銘々

⇒ プログラムライブラリ - マスターマインド Ver. 4 - モノクロ版 から入手してください。




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Casio fx-9860GII SD と fx-9860GII (OS 2.09)

2017/08/15


fx-9860GII & fx-9860GII SD  
最近 fx-9860GII SD と fx-9860GII を購入した。既に 2014年に入手して使っている国内正規版の fx-9860GII との違いについて、気がついた点を紹介する。

左が fx-9860GII SD で、写真では分かりにくいが、シルバーと濃紺のツートーンカラーで、若干高級感が漂う。機種名から分かるように SDカードスロットがありプログラムやデータを SD カードに保存でき、プログラムやデータのバックアップやPCとのやりとりに役立つ。残念ながら国内では未発売だ。

カシオの日本語サイトでは、fx-9860GII は生産中止となっているが、大型量販店ではまだ販売されているので、しばらくは在庫で対応しているのだと思う。ちなみに fx-CG20 も生産中止となっていて、国内ではグラフ関数電卓は全て生産中止になった格好だ。一方で、国内では未発売で、欧米で2017年3月末に発売された fx-CG50 が、いずれ国内でも発売されるのではないかと思っている (Casio fx-CG50 の概要 参照)。

Amazon Japan では、fx-9860GII 国内正規品の取り扱いが無くなっており、並行輸入品は¥11,000 程度と高価だが、Amazon USA では $66.96 で日本への送料を含めても ¥7,757 (1$ = ¥109) とかなり安く入手できる (2017年8月時点)。Amazon USA でポチッとしてから配達まで11日かかった。

国内未発売の fx-9860GII SD は Amazon USA で $127 で、日本への送料を含めると¥16,700 (1$ = ¥109)でかなり高価になる (2017年8月時点)。ポチッとしてから配達まで17日かかった。

Casio プログラム電卓の価格動向


OS バージョンと製造時期

カシオのグラフ関数電卓のソフトウェアは、OS とアドインプログラムから校正されていて、関数電卓としての機能や Casio Basic は OS
 に含まれる。2014年に入手した国内正規品」のOSバージョンは 2.04 で、今回購入した2機種の OS は共に 2.09 となっている。生産中止になって、まだ国内販売されているものは OS2.04 のままで、カシオのソフトウェアアップデートのページを見ると 最終 OS は 2.04 のままだ、ところが、ダウンロードできる取扱説明書は OS 2.09 になっているのが興味深い。
OS 2.04 から 2.09 へのアップデートにより、試験持ち込み時に電卓機能を制限できるようになる。

fx-9860GII シリーズは、電卓の裏側に英数字のコードが印刷されたステッカーが貼り付けられている。

[数字3桁] + "AW" + [英数2桁] + [アルファベット2桁] + [シリアル番号(6桁)]

- 数字3桁: fx-9860GII は 994、fx-9860GII SD は 997 となっているようだ。
- 英数2桁: 1桁目は製造年 (2009年以降の20XN年の N) + 2桁目は製造月 (1~9月は数字、10月はX、11月はY、12月はZ) 


私が所有しているのは、
- 2014年入手の fx-9860GII:   英数2桁 = 44 ⇒ 2014年4月製造、OS 2.04
- 2017年入手の fx-9860GII:   英数2桁 = 74 ⇒ 2017年4月製造、OS 2.09
- 2017年入手の fx-9860GII SD: 英数2桁 = 6Y ⇒ 2016年11月製造、OS 2.09


同梱品

2014年入手の fx-9860GII は、以下が同梱されていた;
- 電卓本体 + クイックマニュアル + 保証書 + USB ケーブル + 3Pケーブル + CD

ところが、2017年入手の fx-9860GII / fx-9860GII SD は以下のように同梱物が削減されている;
- 電卓本体 + クイックマニュアル + 保証書 + USBケーブル



矢印キー

2014年に入手した fx-9860GII の矢印キーは、特定方向のキーを押すとキーと筐体が干渉してギシギシ音が鳴る。当ブログの読者の sentaro様や AkSd 様からも同じ問題の報告を頂いている。

2017年4月製造の fx-9860GII はこの問題が見られず、地道な改善が行われている可能性がある。なお 2016年製造11月の fx-9860GII SD は矢印キーの問題が残っている。


SDカードの効用

SDカードには、プログラムやデータの保存のみができる。SD に保存した Casio Basic プログラムを直接起動できあにし、Casio Basic プログラムから SDカードのデータにアクセスすることはできない。とは言うものの、PCに繋がなくても アドインプログラムやCasio Basic プログラムを保存できるのはとても便利だ。

SD規格の高速なものが良く、SDH や SDXC 規格だと却ってアクセスが遅くなるとのことだ (sentaro様による情報)。

なお、アドイン版Casio Basi (C.Basic) では、SD上のプログラムを起動でき、SDカード上のプログラムやデータにアクセス可能だ。私は  Panasonic のHigh Speed SD 512MB を使っている。




機能・性能

機能や性能は、SDカードを使えるかどうかを除けば、他は全く同じだ。





何か新たなことが分かれば、追記してゆく。



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keywords: CasioBasicプログラム電卓、fx-9860GII SD、fx-9860GII
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fx-9860GII のオーバークロック - Ftune 2 -

更新 2016/10/08

※画像と文章が重なって表示されることがありますが、その際は再読込すると正しく表示されます。


[2016/04/23 追記]
fx-CG20 を入手し、専用オーバークロック・アドイン Ptune2 を使い始めました。このタイミングで、Ftune2Ptune2 がアップデートされました。以下では、Ptune2 についても合わせて紹介しています。


fx-9860GII
入手している Casio fx-9860GII について、目下の興味は fx-5800P の Casio Basic プログラムの移植、そしてその結果の処理速度向上です。

 ⇒ fx-9860GII への移植 - ピタゴラス数
 ⇒ fx-9860GII への移植 - 素因数分解

fx-9860GII は、fx-9860G のマイナーバージョンアップの3代目ですが、マイナーバージョンアップするたびに処理速度が遅くなると言う不思議(/_;) fx-9860G の時に入手していれば良かったと後悔するも、時既に遅し。 

ところが、sentaro様のオーバークロック・アドイン - Ftune 2 - に出会って、事態は一変しました。最新の fx-9860GII 搭載の CPU の潜在能力を引っ張り出すオーバークロックを行うと、最新バージョンが最も速くなるようです。

現行機種の fx-9860GII (SH-4A搭載) は、ノーマルで 29MHz 程度。それを一気に 236MHz にしてくれます。その差は歴然で、上記の2つの移植記事の動画やデータを是非ご覧ください。

fx-9860GII は、対応SDKを用いてC言語でアドインプログラム開発でき、私は当初 プログラムをCで書いて処理速度を上げようと考えていましたが、Ftune2 を使えば、開発が楽な Casio Basic で十分だと言う気がしてきています。

[2015/02/16 追記]
グラフィックス描画のプログラムを作っていると、ノーマルクロックでは描画が遅くて、表示の確認に時間がかかることがあります。そんな時にオーバークロックを行えば、結果の確認が速くてストレスが減りますので、お勧めです。Ftune2 はプリセットクロックに簡単に切り替えができるのも、このような用途に向いています。通常はノーマルで必要な時だけクロックを上げて使えば良いのです。
 ⇒ fx-9860GII グラフィックス - モンテカルロ法

[2016/04/23 追記]
fx-CG20 を入手し、fx-9860GII の Casio Basic プログラムを移植しています。fx-CG20 は高精細カラー液晶を搭載していて、表現力が向上していますが、グラフィックス描画速度は fx-9860GII よりもかなり遅いことが気になっています。そこで、fx-CG2010 用のオーバークロックツール Ptne2 を使った高速化の恩恵を受けています。



カシオ グラフ関数電卓のオーバークロック・アドイン

オーバークロックツールは、当ブログの読者 sentaro様の作品で、アドインプログラムです。

作品群の概要は、

CASIO グラフ関数電卓を限界までチューンアップ 

を参照。

作品群には、以下のものがあります。
  • Ftune: CPU に SH3 を搭載した fx-9860G シリーズ、fx-9860GII POWER USB GRAPHIC(末尾に 2 が付かない)が対象
  • Ftune2: CPU に SH4A を搭載した fx-9860GII USB POWER GRAPHIC 2 が対象
  • Ptune2: fx-CG20 / fx-CG10 が対象

[2016/10/08 追記]
現在の最新バージョンは、1.11 です。マイナーバージョンアップでより確実かつ安全に使えるようになっています。

最新版 のダウンロード
Ftune Ver 1.01
Ftune2 Ver 1.11
Ptune2 Ver 1.11

Ver 1.01 以降;
CPU周波数限界やPLL周波数限界が低い個体によっては、メモリーチェックでエラーになることがあり、これを修正。
機能面は修正していないので、問題なく使えます。ver 1.00b で問題が発生していない場合は、特にバージョンアップの必要はありません。

祝!Ftuneシリーズのファンが、海外でも増えています(^_^)/
海外にて、Ptun2, Ftune2 の優秀性が認められ、絶賛の嵐!確実にファンを増やしています。詳しくは、Sentaro様のオリジナルダウンロードページの一番下にある、それぞれのリンクを見てください(^^;) 開発の苦労話しや、安全性を確保する考え方(保証はありませんが...)...などが読めます。和訳は各自で御願いします(^^;)
==========


このエントリーのコメント欄を利用して、Ftune2 / Ptune2 のQ&A を 開発者の sentaro 様自らご対応頂けます。私自身、幾つかの質問があるので、この機会に色々と教えて頂こうと思います。よろしく御願い致します。
 


オーバークロックとはどのようなものか? [2014/12/15 追記]

半導体製品を工場で作る際、当然のことながら品質管理されています。製造工程では、製品の性能や品質にはバラツキがあり、従って全く同じものが100%正確に製造されると言うことは絶対にありません。製品仕様は製造工程での性能や品質のバラツキを考慮して、保証できる安全な範囲で決定されます。さらには技術論だけではなく、販売戦略上の理由も仕様決定に影響があります。程度の差はありますが実際に行われていることです。通常はかなりの安全マージンを取っていることが多いようです。

言い変えると、実際に出荷される半導体製品は仕様より必ず性能が高いわけです。そして仕様と実際の個体の実力の差に目を付けて、仕様以上の実際の性能を引き出すのがオーバークロックです。製品保証外の動作をさせるので、保証対象外の行為だと言うことは自覚してください。

仕様以上の性能を引き出すオーバークロックは、メーカーの代わりに高負荷試験を行っているのと全く同じと言えます。幸運なら何も起こりません。逆に不運なら製品寿命が短くなる可能性があります。つまり、自己責任の世界です。

さて、Ftune2 は、過激な設定変更をさせないために設定範囲を決めるメニューを備えています。だから私は使用しており、本エントリーで取り上げさせて頂きました。

万一 fx-9860GII が故障したとしても、それはオーバークロックを行ったあなた自身の責任ということは、忘れないでください。当ブログで情報は提供しますが、不運な結果については作者や私が責任を負うことはありませんので、ご留意ください。


とは言っても...

CPUのクロック以外にも、種々の設定をバランス良く試してみることで、色々と違った結果が出ます。 
ベンチマークとして高い数値を狙うもよし、実際の Casio Basic を動かす時の高速化を狙うもよし、C言語で作ったアドインの高速化を狙うもよし、様々な魅力、魔力があるのが、オーバークロックの世界です。

私は、リスクを承知の上で、色々と遊ばせてもらっています。








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keywords: fx-9860GIIプログラム関数電卓、オーバークロック

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fx-9860GII 高速化 - Ftune2 の導入

2015/11/08

fx-9860GII を高速化するアドインプログラム Ftune2 については、既に紹介しています。
fx-9860GII のオーバークロック - Ftune2 -

今回は、Ftune2 の導入を、簡単に説明してみます。


fx-9860GIIはじめに

カシオのグラフ関数電卓 fx-9860GII は、fx-5800P で動作する Casio Basic プログラムの移植性が高く、ともに構造化プログラミングが可能な新世代Casio Basic を搭載しています。但し同じ Casio Basic プログラムは fx-9860GII の方が fx-5800P よりもかなり高速に動作します。


fx-9860GII と fx-5800P

fx-5800P は Casio Basic 入門機と言えますが、fx-9860GII は 1段アップグレードした Casio Basic 開発環境で、さらにアドインプログラムが使えます。なお、fx-FD10 Pro は fx-9860GII のハードウェアに近いのですが、Casio Basic 専用プラットフォームの位置づけで、 アドイン機能は使えません。


fx-9860GII のアドイン機能

アドイン機能は電卓に新たなプログラムを導入して使うものです。但し、Casio Basic でアドインプログラムを作る環境はカシオにより準備されていませんし、世界中の Casio Fan による多くの作品の中にも、今のところ Casio Basic でアドインを作る開発環境は発表されていないようです。

アドインを作るには、C言語でのプログラミングが必要で、カシオが fx-9860G 用に開発したものをベースに fx-9860FII 用にも提供している SDK が最有力開発環境です。世界中の Casio Fan によりアドイン作成用のライブラリの提供や、CPUベースの深い情報が発信されています。 


Casio Basic と C言語

アドインプログラムはC言語で開発するので、Casio Basic より10倍程度高速動作し、Casio Basic で出来ないことができます。例えばファンクションキーを使ったメニュー表示は、SDK を使ったアドインならではのもので、これを Casio Basic で実現するのは出来ないとは言えませんが(Pict コマンドを使うなど)、あまり現実的ではありません。アドイン作成は、C言語でのプログラミングが必要なので、ハードルが高いと言えます。

一方で、Casio Basic は、既に当ブログで紹介しているように、敷居が低く生産性の高い開発言語です。電卓ならではのプログラムを簡単に作れるのが、新世代 Casio Basic の最大の存在価値です。例えば、fx-FD10 Pro に搭載されている土木・測量向けのプログラムは Casio Basic で書かれていますし、当ブログで紹介して内容を使えば、それらのプログラムをより使いやすくアップグレードすることも可能です。

高速動作させたいなら、C言語でアドインプログラムを作るのが確実です。


Casio Basic プログラムの高速化

Casio Basic プログラムを速く動作させるには、ロジックの見直しなどを最初に考えるべきですが、それも限度があります。手っ取り早く高速化するには、そもそも電卓の動作速度を向上すれば良いわけです。そこで役立つのが、 fx-9860GII の処理速度を大幅に向上させる、Ftune 2 というプログラムです。これはアドインプログラムです。

Ftune2 は、当ブログの読者のお一人 sentaro様の作品です。fx-9860GII のCPUは、実際の能力よりもかなり低い状態で使われていて、実際の能力を引き出すことで処理速度を高速化するのが、このアドインの仕事です。

Ftune シリーズは、以下のカシオのグラフ関数電卓に対応しています。
  • Ftune: fx-9860G、fx-9860GII USB POWER GRAPHIC (いずれもCPUに SH3 を使った製品)
  • Ftune2: fx-9860GII USB POWER GRAPHIC 2 (fx-9860GII はマイナーアップデートしている)
  • Ptune2: fx-CG20、fx-CG10 Prizm (アメリカ専用モデル)
fx-9860GII は、発売当初は CPU に SH3 を使っていたのですが、マイナーアップデートして SH4 搭載機に変わっています。これらのマイナーバージョンの一番簡単な見分け方は、液晶パネルの下に印字されている USB POWER GRAPHC 2 か、USB POWER GRAPHIC かの違いです。末尾に 2 が付いていないものが、初期モデルの SH3 搭載機、2 が付いているのが後期モデルの SH4 搭載機です。

国内で店頭で売られているのは後期モデルですが、購入前には確認されると良いでしょう。ネット販売や並行輸入品購入の場合は、特に注意が必要かも知れません。

これらの中で最も高速化できるのが、fx-9860GII 後期モデルで、オリジナルの10倍以上の高速化が可能になります。計算量の多いプログラムやグラフィックスプログラムの実行に、このアドインの最大のメリットがあります。


Ftune2 利用の前に

オーバークロックを行う場合の注意事項があります。詳しくは下記記事の オーバークロックとはどのようなものか? を必ずお読み下さい。簡単に言えば、メーカー保証外の使用方法なので、オーバークロックに起因する不具合は保証対象外になります。
fx-9860GII のオーバークロック - Ftune2 -


それでも Ftune2 を紹介する理由

Ftune2 は、海外でも取り上げられており、世界で愛好者が増えています。
その最大の理由が、できるだけ安全に利用できる配慮がされていることです。そして、これまで作者の sentaro様との11ヶ月間以上のやりとりから、プログラミングスキルと、プログラム作成に関する考え方、プログラミングへの取り組む姿勢、そしてお人柄が分かるにつれ、このアドインの安全性への配慮には疑いがないと考えています。

sentaro様の発言は、当ブログ、高機能電卓の情報、Universal Casio Forum 、CEMETECH、に残っていますので、気になる方はじっくりとお読みください(Universal Casio Forum や CEMETEC では sentaro21 というハンドルネームをお使いです)。

オーバークロックには避けられないリスクがあるわけですが、それでも Ftune2 を改めて紹介するのは、この作者個人への信頼性が最大の理由です。言い換えれば、Ftune2 のリスクは、アドイン自体にはほぼないと言わせて頂きます。リスクがあるとすれば、入手した電卓個体によるもの、要は当たり外れです。、

私自身、Ftune2 を使い始めたのが 2014年12月で、これを書いている時点で11ヶ月の利用になりますが、オーバークロックによる致命的なトラブルはありません。仮に電卓の動作がおかしくなっても、リスタートさせれば元に戻ります。そこで、遅ればせながら改めて Ftune2 利用の手引きを書くことにしました。

長々と前置きを書いたのも、このアドインの性格を正しく理解して、正しく使って頂きたいからです。


Ftune2 を使ってみよう

先ずは、電卓に保存されているデータやプログラムを全てバックアップしておき、電卓をリスタートしたり工場出荷状態にリセットした後に、データやプログラムを元に戻せるように準備することが最も重要です。
  1. FA-124 のインストール: PCと fx-9860GII のリンクソフト "PROGRAM-LINK FA-124 Ver 2.04 を fx-9860GII 添付のアプリケーションCDからインストールします。インストール時に日本語を選択すると FA-124 の日本語マニュアルもインストールされます。
  2. FA-124のマニュアルを表示: FA-124 のメニュー [Help] - [Manual] から表示します。
  3. データのバックアップ: FA-124 を使って、fx-9860GII のメインメモリ保存メモリの両方のバックアップをPCに保存します。FA-124 のマニュアルにある「3. fx-9860Gシリーズ/fx-9750GII/fx-7400FIIとパソコンとのデータ転送」を参照し、先ずメインメモリの内容を表示してから、青い右矢印のアイコンをクリックしてメインメモリをバックアップ。次に保存メモリの内容を表示してから、青い右矢印のアイコンをクリックして保存メモリをバックアップします。なお Selected items are invalid というエラーメッセージが表示されることがあるようですが、特に問題はなさそうです。
  4. ダウンロードFtune2 のサイトから、Ftune2 をダウンロードします。間違って FtunePtune2 をダウンロードしないように!
  5. インストール: FA-124 のマニュアルにある「10. アドインのインストール」に従って、Ftune2 をインストールします。
  6. MAIN MENU: fx-9860GII で [MENU] キーをクリックして MAIN MENU 画面を表示します。
  7. Ftune2 起動: MAIN MENU 画面で、ftune のアイコンを選んで Ftune2 を起動します。
  8. メモリチェック: 始めて起動すると自動的にメモリチェックが始まります。安全対策の1つです。
  9. ノーマルクロック: ノーマルクロックが 29.49MHz と表示されます。
  10. オーバークロック:  [F5] キーを押すと 235.93MHz と表示されます。これでオーバークロック終了です。
  11. MAIN MENU[MENU] キーを押して MAIN MENU に戻ります。
しばらくプログラムを走らせてみたり、その他の電卓の機能を使ってみて、画面表示や、キーの応答性などに異常が無いことを確認します。


さらに高速化してみる
私の事例では、現在使用している fx-9860GII は、オーバークロックで 280MHz で動作させています。機種個別に注目点が異なりますので、さらに高速化したい場合の疑問点については、コメント欄でご質問ください。
作者の sentaro様からの回答が貰えるかも知れません。


基本的な考え方は、安全動作できる最高クロックより1段低いところで使うことです。

私の使用機では、287.54MHz で動作するので、一段低い280.17MHz で使うようにしています。
具体的には、Ftune2 を起動して、[SHIFT] [MENU] で出てくる 安全設定メニューで、以下のようになっています。

ROM margin: 3%
RAM margin: 3%
PLL CLK Max: 800.00MHz
CPU CLK max: 287.00MHz
Shw CLK Max: 180.00MHz
Bus CLK Max: 180.00MHz
I/O CLK Max: 40.00MHz
Start MemCK: on
F1 Yes/No: off
Wait Auto -: on
RAM WW Auto: on
ROM IWW At-: on
PFC Auto Up: on
FLL Diso: on
Batt Disp: on

主に、下線の値を変更します。
この設定は、これ以上の厳しい設定が出来なくするためのもので、Ftune2 の安全対策の1つです。
[EXIT] キーを押してメイン画面に戻ってから、[F1] キーでこの設定を保存しておきます。
そして、メイン画面でまず [F5] キーで 235.93MHz にしてから、右矢印キーを押してクロックを上げて行きます。そしてこの設定以上の値にはできないようになっています。

電卓個体によって、設定は変わってきますので、デフォルトの [F5] (235.93MHz) より高いクロックに設定する際は、注意が必要です。
何かおかしくなって、リスタートして元に戻るのなら、多くの場合大丈夫のようです。

デフォルトの [F5] の 235.93MHz で使えばかなり安心できますので、先ずはここから高速化の世界を体験してみてください。



アマループ

オーバークロックは電力消費が激しいので、集中的に使えば2~3日で LOW BATTERY になってしまいます。そこで、ニッケル水素充電池をお勧めします。初期は乾電池よりも電圧が高いのがニッケル水素電池ですが、fx-9860GII では問題なく使えます。

私は、Amazonブランドのエネループ(アマループ(^^;)を愛用しています。富士通グループのFDK株式会社製で、性能は三洋電機が以前製造していたエネループと同等です。三洋電機から正式に製造移管(売却)されて製造していますので、三洋電機製と同等の性能や品質なので、安心しています。特に最新の最高性能である必要もなく、とにかく安い(Panasonic製の半値近い)アマループが気に入っています。

エネループはニッケル水素電池の一種ですが、お勧めの記事;
エネループを購入するときに候補にしたいアマゾン版エネループ、通称『アマループ』ができるヤツ。
アマゾンのエネループ、通称アマループを買ってみた

さらに、詳しく興味があれば以下が面白いです;
第10回:ニッケル水素電池はどれを使えば良い?国内メーカーガチンコ対決!【前編】


アマゾンでは、本日時点で、単四8本パックで、¥1,380 と、市販のエネループの半額近くなっています。
⇒ Amazonベーシック 充電式ニッケル水素電池 単4形8個パック (最小容量750mAh、約1000回使用可能)

私は、充電した4本を常に準備しています。海外出張などでは、8本を持ち歩きます。
1000回充電可能と謳っていますが、経験的には300回程度で充電容量が低下しますが、300回ということは1年以上使える計算で、それが690円(4本分)なので、これで十分でしょう。


保管や持ち歩き用の電池ケースは以下を使っています。
★クリア★単3形&単4形電池兼用電池ケース。単3、単4兼用!収納保管ケースエネループ・エネロング等の充電池の保管に最適!単3形電池なら4本まで単4電池なら5本まで収納可能パーテーション(間仕切り)で電池を固定!

1個99円ですが、配送料が82円かかるので、4つほどまとめて購入しています。このケースは繋げて使えるので便利です。


充電器は、4本同時に充電できて、1本づつ充電状態を制御&表示できる機能のあるものを強く勧めます。私は既に持っていた Panasonic のENELOOP PRO 用の、単三/単四向け充電器を使っています。これで、アマループを含めた全てのニッケル水素充電池に対応するので、敢えてグレードの高いものを購入しました。出張時には持って行きます。





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fx-9860GII 液晶のライン抜け不良

追記 2015/07/04

昨年12月に購入した fx-9860GII の液晶が不良になりました。気がついたのは一昨日。購入して半年です。

全ピクセルを塗り尽くすプログラムを走らすと、以下のようにライン抜けしていることが分かります。

ClrGraph
AxesOff
GridOff
ViewWindow 0,127,1,0,63,1
For 0→Y To 63
For 0→X To 127
PlotOn X,Y
Next
Next


fx-9860GII 液晶ライン抜け

丁寧に使っていて、落下したこともなく、筐体やカバーには傷ひとつありません。購入半年でこうなるのは、普通に考えれば製造不良でしょう。

これでは使いづらい(使い物にならない?)ので、これからどうするか検討します。と言うのも、Amazonで並行輸入品を購入したので、保証の扱いがどうなるかグレーだからです。

英語で書かれた保証書が同梱されています。そこには、

本保証書は、製品を購入した国の中でのみ有効。(THIS WARRANTY CARD IS VALID ONLY ON PRODUTCT IN THE COUNTRY OF PURCHASE.)

とあります。ここがグレーゾーンで、色々な解釈ができます。私は、日本国内で Amazon から買ったから、日本で保証が有効と解釈します。さて、どうなることやら...

最悪、新品購入しかないのかも知れません。


2015/06/11 追記:
カシオのお客様サポートセンターへ連絡を取ったところ、液晶の交換修理が必要で、今回は保証期間内対応として頂くことになりました。
購入してから半年、状態がきれい(傷一つない)、国内販売品と全く同一の製品、などなど(全て想像ですが...)色々な判断材料があったのだと思います。日曜に異常品を発送したところ、火曜日には修理部署の方から受け取ったとの連絡、さらに修理の際に工場出荷状態に戻すことになることの連絡と承諾の確認がありました。このような対応に接すると、カシオ製品は、使って安心という思いが強くなります。


2015/06/18 追記
修理から戻って来ました。本体交換とのことです。本体をよく見ると、液晶の下には USB POWER GRAPHIC とあります。修理に出した本体は、上の写真にあるように、最後に2 が付いているものです。OS バージョンが異なります。さらに搭載CPU が異なります。

先ず始めに、違う製品に交換した事情を問い合わたところ、OSを私がアップグレードするか送り返したらアップグレードをする。ハードウェアは違ったものだが性能が同じなので、了解できないか?とのことでした。ここは、微妙なところですが、同じハードウェアが欲しい旨を伝えました。何を提供できるか、検討しますとのことです。

私は、そもそもSH4A 搭載品が欲しく買ったのですから、SH3 搭載品は要りません。SH3 でも電卓としての性能が同じとの説明を繰り返すかどうか、回答を待とうと思います。

今回の対応では、カスタマーサポートと修理センターの温度差を感じています。
当方の希望に添えるよう検討をしている、とのご一報を頂きました。


2015/06/25 追記
fx-9860GII SH4-Aバージョンでご対応頂けるとの一報あり。なお先週、ご丁寧に一報を頂き、今週中に検討状況をおしらせ下さるとのこと。修理対応品発送まで、もう少しだけ時間がかかるようですが、安心して待つことが出来ます。


2015/07/05 追記
fx-9860GII SH4-Aバージョンが届きました。日本国内販売の梱包のまま丸ごとの交換対応となりました。まさに神対応と言わせて頂きます。カシオ殿にはお礼を申し上げます。






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fx-9860GII USB POWER GRAPHIC 2

2014年12月09日
2015年1月13日 追記


やっぱり fx-5800P が好き

5800と9860、外観 

fx-9860GII と fx-5800P を並べてみる。このくらい違う。厚みが倍近いので、fx-5800P の一回り大きいのが fx-9860GII。やはり、持ち歩くなら fx-5800P のほうが良いと思います。小型・軽量・十分な機能を備えているからです。


関数電卓として

fx-5800P の方が、ひと押しで使える関数キーが多いので、一見 fx-5800P が良いように思えますが、これは慣れの問題だと思います。

ところで、

235÷658

と入力して [EXE] キーを押すと、

fx-9860GII は、0.3571428571 と表示し、[F-D] キーを押すと、5/14 と分数表示になります。
fx-5800P は、5/14 と先ず表示し、[S-D] キーを押すと 0.3571428571 と表示が変わります。

電卓で計算する時、欲しいのは小数であって、分数でないことが殆どです。fx-9860GII の方が優れていると言えます。


5800と9860、複素数 

上の写真の両機の画面を見てください。πi  を計算させようとしています。

この は複素指数関数で、複素数計算を非常に楽にしてくれる便利モノです(大学理工系で出てくると思います)。

 e(a+bi) = (cos b + i sin b)

例えば、a = 0、b = π の場合は、π = -1 と言う「オイラーの恒等式」が得られます。映画「博士の愛した数式」で有名になったものですね。

私が知っている範囲の国産のスタンダード関数電卓やプログラム関数電卓で、これを正しく計算できるものはこれまで見たことがありませんでした。グラフ関数電卓はワンランク上なのですね(グラフ関数電卓を初めて触った感想)。

左の fx-5800P は、a + bi 形式や極形式の複素数計算はできますが、このような複素指数関数を使って、このまま [EXE] キーを押すとエラーになって計算できません。

ところが、fx-9860GII ではこれを計算でき、正しく -1 と結果がでました。これは、チョット感動モノです。
(5/3)π を計算させると、1/2 - (√3/2)i と正しく答えが得られます。


プログラム電卓として

さて、両機ともプログラミング言語として Casio Basic が使えます。fx-5800P の Casio Basic で作ったプログラムの幾つかを fx-9860GII に移植していますが、比較的移植性は高いと言えます。

 ⇒ プログラムライブラリ - キーコード取得
 ⇒ fx-9860GII への移植 - ピタゴラス数
 ⇒ fx-9860GII への移植 - 素因数素分解
 ⇒ fx-9860GII への移植 - 厄介な旧来の命令

[2015/01/13 追記]
Casio Basic は、古くからのカシオのプログラム電卓との互換性を保つための旧来の命令とBasicコマンドから成り立っています。Basic命令については fx-5800P との互換性は非常に高いと言えますが、旧来の命令については細かいところで fx-5800P との互換性が崩れています。但し対処方法はあります(上記の移植に関する記事参照)。詳細に見てゆくと旧来の命令とBasicコマンドが最もバランス良く実装されているのが fx-5800P と言えます。

fx-9860GII でプログラムを走らせる最大の利点が、その処理速度でしょう。加えて、文字列が扱えること、I/O機能、プログラムのPCへの保存機能なども fx-9860GII の利点です。

fx-9860GII は C言語開発SDK を使ってPCで作ったアドイン・プログラムを転送して使えます。Casio Basic では出来ないことが、C言語で出来るし、同じプログラムなら C で書いた方が動作が格段に速くなります。これも利点の1つでしょう。

ちなみに、fx-9860GII は、CPUのクロックアップが可能で、かなりの高速化が可能になります。
sentaro様が開発された Ftune 2 と言うアドインを、私は使っていて、高速動作をしたい時は、ノーマルの 29MHz程度から一気に 236 MHz のオーバークロック動作ができます。その差は歴然です(上記の2つの移植記事を参照)。

 ⇒ Ftune 2: fx-9860GII のオーバークロック・アドイン、他の機種への対応バージョンもあります。


プログラムの動作速度だけが評価基準ではありません。作ったプログラムの使いやすさを考えますと、チョット話しが違ってきます。

私自身が 必要に迫られて、そしてあったら便利だと思って、複数のプログラムを作って、ほぼ毎日使っています。 fx-5800P では [FILE] キーを押せば、プログラムリストが出てきます。最大5つのプログラムをリストのトップに表示させることもできます。日常使いのプログラムは、このトップ5に入っています。

電源ON [FILE] キー [▼] キー数回

これで、プログラムを呼び出して実行できます。
トップ5にないプログラムを探す際には、プログラムリストが表示されている時は、自動的にアルファベット入力モードになっているので、プログラム名の頭のアルファベットのキーを押すだけで、近い名前のプログラムが呼び出されます。非常によく考えられています。

残念ながら、fx-9860GII では、このようなことが出来ません。

このプログラム呼び出しの迅速性、関数電卓としての操作性、そして携帯性の良さから、私は fx-5800P を日常使いから外すことはないと思います。fx-9860GII が日常使いになるには、何か新しい事情が必要でしょう。

まだ、グラフ機能や作表機能を試していません。プログラムからグラフ機能を使うことも出来ますので、このあたりに fx-9860GII の下克上の可能性はありそうです。


最近の価格

Casio fx-9860GII は、グラフ関数電卓と言われるジャンルの製品で、電卓製品のなかでは最も高機能なものです。その分販売価格も高くなっています。日本では、アメリカの2倍近い価格設定なので、日本国内で入手しようという気は全くありません。

先週末 Amazon で並行輸入品が ¥9,000 でありました。本日見ると ¥8,980 と、ついに8,000円台に突入しました。
fx-5800P が Amazon で¥6,261 なので、fx-9860GII は買い時になったと思われます。

[2014/12/20 追記] 
昨日 Amazon を見てみると、fx-9860GII 並行輸入品が ¥8,500 とさらに値下げされていました。年末セールなのかも知れませんが、どこまで下がるのか楽しみです。ちなみに fx-5800P は¥6,235 になっていて、これも値下げが進んでいます。
恐らく、今の年末セールから3~4月の新学期シーズンまでが安値が期待できるように思います。


製品保証?

上記の価格は並行輸入品のものですから、製品保証の問題がグレーゾーン。保証書の紙は製品に添付されていますが、販売店のスタンプが押されていません。購入店のある国内でのみ保証有効、との注意書きの紙も添付されていました。私はアマゾンで購入しましたが、それは日本国かどうかがグレーです。国内で対応してくれるかは分かりません。




 


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プログラム電卓は、プログラムを作って、使ってナンボ!

実際に触って気づいたこと、自作プログラム、電卓プログラミングについて書いています。

なお管理人はカシオ計算機の関係者ではなく、Casio Basicが面白いと感じる1ユーザーです。

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