e-Gadget 開設3周年

2016/10/30

当ブログ e-Gadget は、2016年10月29日で3周年を迎えました。

2016年10月29日までの当ブログへの来訪者が累計 43,000人を超え、ページビューは 149,000 を超えました。

Casio Basic のみを話題にする究極のワンテーマブログにもかかわらず、当ブログをご覧になる方が、昨年から確実に同じペースで増えていることは、とてもうれしく思います。

気がつくと、Casio Basic 使いこなしの情報がかなり蓄積されてきました。

Accaeaa20161029 
(開設以来、2016年10月29日までのアクセス履歴)


e-Gadget を開設当初は、fx-5800P の Casio Basic について、ネットを含めて情報が殆ど得られないので、自分で調べてその結果を記事にまとめることから始め、その後 fx-9860GII や fx-CG20 も含めた 取扱説明書では分からない Casio Basic の使いこなしが、当ブログのメインストリームとなりました。

結果的に、Casio Basic について以下の異なる切り口で紹介するに至っています;
  • Casio Basic 入門講座
  • Casio Basic コマンドリファレンス
  • 逆引き Casio Basic
グラフ電卓 fx-9860GII や fx-CG20 のグラフィックス・プログラミングも含めるようになっています。


これまでの歩み

当ブログを始めた遠因として、fx-5800P が盗難に遭ったことを e-Gadget 開設2周年 で紹介しましたが、1年目は主に fx-5800P の Casio Basic を扱い、2年目は対象を fx-9860GII にまで拡張し、さらにグラフィックス・プログラミングについて調べていきました。

3年目は fx-CG20 の Casio Basic まで拡張しましたが、fx-9860GII と互換な部分が殆どで fx-CG20 固有の話題は限られます。その一方で3年目には C.Basic (アドインCasio Basic) が新たなテーマとして加わりました。

C.Basic は、当ブログ読者の sentaro様が開発なさったプログラム言語で、Casio Basic 準拠を目標とし、さらに新たなコマンドを追加することで、高速動作可能な高性能ログラミング言語です。さらに、純正 Casio Basic では遅くて実用的でない グラフィックス・プログラミングがシューティングゲームが可能になるほどの圧倒的な高速化を達成しています。C.Basic はゲームプログラミングに向いた言語とも言えます。読者のガノー様によりいくつかのゲームが公開されました。

アドイン Casio Basic - トップページ

今のところ C.Basic は fx-9860GII 専用アドインですが、電卓だけでプログラミングが可能で、即実行できる超高速インタープリタです。そして 純正Casio Basic のソースがほぼそのまま使えるので、これまで当ブログで集積してきた Casio Basic 使いこなしがほぼそのまま適用できる大きな利点だと思います。


特に今考えていること

C.Basic は、世界を見渡しても競合するものが無い素晴らしい言語です。そして、純正Casio Basic の使いこなしについても、情報の集積度は世界でトップクラスになっているようです。日本語だけでの公開を続けるのは勿体ないと思うようになっています。

そこで、純正 Casio Basic の辞書のようなものを インサイド Casio Basic として英文と和文の両方で完成させたいと考えています。
さらに、C.Basic のリファレンスも英文と和文の両方で完成させ、世界に発信してゆきたいと思っています。

とはいえ、管理人の私自身が、なかなかプログに時間を取れずにいるので、のんびりと更新してゆこうと思います。



謝 辞

fx-9860GII や fx-CG20 のオーバークロックツールや C.Basic を提供頂いている sentaro様にお礼を申し上げたいと思います。おかげで、私の興味の対象を大きく広げてくれました。

C.Basic を使ったゲームプログラミングへの提案や幾つかのゲームを提案頂いたガノー様にお礼を申し上げます。私自身はゲームにあまり興味が無いので、ガノー様の参加は、C.Basic をゲームプログラマへ広く紹介するきっかけになれば良いと思っています。

また、akatuki様が主催されている 高機能電卓の情報 での交流で、私は大いにインスパイアされ、多くの面白いアイディアやネタを頂いています。akatuki様に感謝の気持ちを伝えたいと思います。

そして、なによりも当ブログにお越し頂く皆様に感謝しています。大いに励みになっています。
ありがとうございます。






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ジャンル : コンピュータ

番外編 - pomera DM200 が面白いかも

番外編
e-Gadget

2016/10/24

 
  pomeraDM200

ある年代以上の方なら、富士通の OASYS Pocket3 を覚えておられるでしょう。
テキスト専用で小型軽量なマシン、そこそこの画面の広さやキーボードの打ちやすさなどがほどよく両立していたと思います。

まだWindows全盛になる前で、まだe-mail という言葉を知らない人が多かった頃に、私はe-mailやパソコン通信(今は死語(^^;)機として愛用していました。

pomeraDM100が登場した時は、私自身この製品の立ち位置がよく分からなかったのですが、DM200の発売開始を知ったところで、昔の OASYS Pocket 3 の復活を感じました。テキストの執筆のしやすさを重視した設計、私に言わせれば OASYS Pocket 3 の再来です。この路線での普及は今日でもありそうな気がしています。



当ブログの方針としては、自分で実際に使ってから分かったことや感じたことを記事にすることにしています。そして私自身、まだDM200を持っていないのですが、なかなか興味深い製品なので、伝聞情報で恐縮ですが記事にしてみました。

私は、MS-DOSの時代からのATOKユーザーなので、ATOKが内蔵されていることは大きく評価しています。店頭でキー入力をしたみたところ打ちやすいですね。

Wi-Fi接続は今日では必須の機能で、それを備えています。

私自身が店頭などで触って思ったことが紹介されている記事を紹介します;

最新ポメラ「DM200」を1週間使ってみた率直な感想 

新型ポメラ「pomera DM200」購入レビュー



以下の記事にはとても興味を持ちました。思考を整理するツール「マインドマップ」が使えるならば、物理的なメモ帳やノートに加えて持ち歩く価値が深まるではないかと感じます。

【DM200】ポメラはテキストだけでない!マインドマップも扱えます!


ちょっと気になる持ち歩きマシンです。





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Casio Basic入門 -目次-

Casio Basic入門

新しい記事の公開に合わせて随時追記・修正します
最終: 2016/10/09


目 次

        - 1.はじめに: [1]

        - 2.プログラミングとは: [1]  

        - 3.fx-5800PのCasio Basicコマンド一覧: [2] 

        - 4.Casio Basicを使ってみる
            - Chapter 0 - プログラム作成・実行のポイント: [2] 
            - Chapter 1 - Getkey と Locate を使いこなす: [3] [4] [5] [6] [7] [8] 
            - Chapter 2 - 動きのあるプログラムを作る: [9] [10][11][12][13][14] 
            - Chapter 3 - 自由自在に入力する(入力ボックス): [15][16][17][18] 
            - Chapter 4 - 換算プログラムを作る: [19][20][21][22] 
            - Chapter 5 - サブルーチンを使いこなす: [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] 
            - Chapter 6 - プログラムを速くする(入力ボックス) [32] [33] [34] [35] [36] [37]  
            - Chapter 7 - 超入門 - ゼロからのプログラム作成と機能追加: [38] [39] [40] [41] [42]
            - Chapter 8 - Basic 命令を活用してみる: [43] [44] [45] [46] [47] [48] [49] [50]
            - Chapter 9 - 簡単な換算プログラム - 入力ボックスの活用: [51] [52] [53] [54] [55] 

        - 5.Casio Basicでグラフィックス / 目次
            - Chapter G01 - LCDと3つの座標系: [G01] 
            - Chapter G02 - グラフィックス画面の設定と描画: [G02] 
            - Chapter G03 - ClrGraphViewWindow[G03] 
            - Chapter G04 - Plot コマンド: [G04] 
            - Chapter G05 - Plot と ViewWindow: [G05] 
            - Chapter G06 - F-Line と線のスタイル設定: [G06] 
            - Chapter G07 - 点線とViewWindow: [G07]
            - Chapter G08 - ViewWindow の有効活用 / RclPict と RclCapt の違い: [G08] 
            - Chapter G09 - ViewWindow と設定変数: [G09] 
            - Chapter G10 - Circle コマンド: [G10] 
            - Chapter G11 - PxlOn コマンド: [G11]
            - Chapter G12 - PxlOff コマンド: [G12]
            - Chapter G13 - PxlChgコマンド: [G13] 
            - Chapter G14 - PxlTest( ) コマンド: [G14] 

            - Chapter G15 - 
            - Chapter G16 - 
            - Chapter G17 -
            - Chapter G18 -

詳細な目次へ



Casio Basic入門の概要

CasioBasic入門では、最初から順に読むことを前提に書いています。最初は基本的な部分から丁寧な説明を心がけていますが、進むにつれて同じ説明を省略するようになります。CasioBasicの命令やコマンドの説明だけでなく、プログラミングの考え方、手法、知っておくと役立つ数学的な話題なども、折に触れ紹介しています。

当初、fx-5800P 使用を前提にして始めましたが、「4. Casio Basic を使ってみる」 で取り上げているプログラムは、簡単な変更で fx-9860GII への移植も可能です。具体的に fx-5800P から fx-9860GII への移植も取り上げています。

fx-CG20 については、fx-9860GII の Casio Basic プログラムファイルからの移植性が非常に高いので、物理座標系で動くグラフィックスコマンド(PxlOnPxlOffPxlChgPxlTest など)を使っていないプログラムファイルは、fx-CG20 に転送するだけで、ほぼ正常動作します。

Casio Basic - 機種別の互換性

fx-9860GII への移植 - 厄介な旧来の命令


「5. Casio Basic でグラフィックス」 では、グラフィックス機能を持たない fx-5800P ではなく、fx-9860GII を前提にしています。fx-CG20 / fx-CG10 は、カラー対応の部分を除き、fx-9860GII から比較的楽に移植できます。fx-9860GII と fx-CG20 で互換性のないコマンドの紹介を順次追加してゆきます。


Casio Basic入門の読み方

PCなどでの構造化Basic や他の構造化高級言語でのプログラミング経験者には、最初から順に読み進めて頂ければ、Casio Basic が構造化Basicで、割と使える言語であることに気付かれると思います。

昔の古い電卓での行番号付きのBASIC(非構造化BASIC)などでのプログラミング経験しか無い方、およびプログラミング未経験者の方は、以下の順序で読み進めると良いと思います。

構造化高級言語によるプログラミング経験の少ない方、プログラミング初心者向けの進め方

2. プログラミングとは
   
4. Casio Basicを使ってみる [fx-5800P 向け、fx-9860GII にも移植可能]
   
 ・Chapter 0 (プログラム作成・実行のポイント)
   
 ・Chapter 7 (超入門:ゼロからのプログラム作成と機能追加) ※1
   
 ・Chapter 8 (Basic コマンドを使ってみる) ※2
   
 ・Chapter 1 (Getkey と Locate コマンドを使いこなす)
   
 ・Chapter 2 (動きのあるプログラムを作る)
   
 ・Chapter 3 ~ Chapter 6 / Chapter 9 ~
   
5. Casio Basic でグラフィックス [fx-9860GII 他、グラフ関数電卓向け]

※1 fx-5800P プログラミング(超)入門
Chapter 7 (超入門:ゼロからのプログラム作成と機能追加) は、fx-5800P を始めて使うプログラミング未経験者を想定したものです。Chapter 8 へ繋がります。 ⇒ Chapter 7

※2 新世代 Casio Basic への導入
Chapter 8 は、カシオのプログラム電卓で古くから使われてきた命令から、新世代 Casio Basic への導入を目的にしています。古いプログラム電卓を使いこなしているが、新しい Casio Basic にはなじみの無い方向けです。 ⇒ Chapter 8

※3 PCなどでの高級言語プログラミングの経験者には...
管理人自身がこのカテゴリーに入ります。高級言語、特に構造化Basicでのプログラミング経験者は、当ブログで公開している Hit & Blow ( ここここ や ここ )、もぐら叩き (ここ) を見て、実際に fx-5800P で実行して頂ければ、Casio Basic の能力が分かると思います。さらに、改造や改善してみると Casio Basic がさらに分かると思います。

記事中で、Casio Basic コマンドリファレンスの個別項目へのリンクも入れています。このコマンドリファレンスは、管理人オリジナルのもので、取扱説明書に書かれていない多くの情報を提供しています。


新世代 Casio Basicについて

2006年発売の fx-5800P に搭載されたプログラミング言語は、カシオ自身が Basic-Like プログラミング言語と言っています。機能やコマンドが限定されているので、厳密にはその通りです。しかし実際に使ってみると、使えるコマンドに着目すれば、構造化プログラミングができる Basic であり、実用的な電卓プログラムが作れることに気がつきました。構造化プログラミングには諸説ありますが、当ブログでは「ブロック構造による分かりやすいプログラムを作ること」 が構造化プログラミングだ、との立場です。例外処理やエラー処理のために Goto で処理を一カ所に集中させるのは、プログラムが分かりやすくなるので良いものとして考え、それ以外は極力 Goto なしでプログラムを書くという考え方です。実際に多くの高級言語では、例外処理には内部的に Goto と同様に特定アドレスへの強制ジャンプをしています。

ここでは、カシオ製 プログラム関数電卓とグラフ関数電卓をひとくくりにして、プログラム電卓と呼ぶことにします。2006年に 発売された fx-5800P 以降のプログラム電卓に搭載されている Casio Basic は、構造化プログラミングが可能である点で、それ以前のものとは大きく異なることが分かっています。

そこで、fx-5800P 以降の機種に搭載されている新しい Casio Basic を 当ブログでは、新世代 Casio Basic と呼んでいます。これらに共有しているのは、構造化プログラミングが可能なだけでなく、テンキーだけでなく全てのキー([AC]キー除く)押下の検出が可能な Getkey コマンド、そして柔軟な Locate コマンドを搭載し、条件判定を 0で偽、0以外を真できることです。なお、プログラム関数電卓として販売されている fx-71F や fx-72F に搭載されている言語は、ここでいう新世代 Casio Basic ではありません。

<新世代Casio Basic搭載機>
  - fx-5800P
  - fx-9860G (OS ver 2.以降推奨)
  - fx-9860GII (OS ver 2 以降推奨)
  - fx-CG10 (OS ver 1 以降)
  - fx-CG20 (OS ver 1 以降)
  - fx-FD10 Pro
  ※ OS は最新バージョンへアップグレードできます

初級・中級の表記について
  初級 - Casio Basic の命令/コマンドの使い方を覚えるレベル
  中級 - プログラムの構造やロジック、変数の使い方を工夫するレベル
  中級者で十分使いこなせるので、上級と言う表記はありません

Casio Basic でのグラフィックス プログラミングを取り上げています。先ずは グラフィックスコマンドを徹底的に調べている段階なので、別系統で連載します。これまでの「Casio Basicを使ってみる」の連載は、継続予定です。
 ⇒ Casio Basicでグラフィックス



詳細な目次

1. はじめに
      ⇒ Casio Basic入門1

2. プログラミングとは
      ⇒ Casio Basic入門1

3. fx-5800P CasioBasicのコマンド一覧
      ⇒ Casio Basic入門2

4. CasioBasicを使ってみる
[fx-5800P 向け、fx-9860GII (OS2.04)にも移植可]

Chapter 0

プログラム作成・実行の操作ポイント

      - プログラム新規作成
      - プログラム編集
      - プログラム実行
      - →命令 (代入命令)
      - ?命令 (入力命令)
      - 命令 (出力命令)

      ⇒ Casio Basic入門2

Chapter 1 - 初級
Getkey と Locate コマンドを使いこなす
キーコード取得プログラム - GET KEYCODE を作る 

      - Locate
      - Getkey
      - Doループ
      - Whileループ
      - Isz命令 (インクリメント・ジャンプ命令)
      - " " 出力命令
      - EngOn / EngOff
      - If 文
      - ⇒命令 (条件ジャンプ命令)


      ⇒ Casio Basic入門3
             - Chapter 1-1: Getkey、Locate
             - Chapter 1-2: Goto / Lbl ループ、EngモードとLocate

      Casio Basic入門4
             - Chapter 1-3: 繰り返し処理 Doループ

     Casio Basic入門5
             - Chapter 1-4: Locateコマンドと出力命令" "の違い
             - 
Chapter 1-5: 思い込みの罠 - Locateの表示桁数
             - Chapter 1-6: プログラム完成
             - Chapter 1-7: 思い込みの罠(補足) - 1桁のキーコード

      ⇒ Casio Basic入門6
             - Chapter 1-8: DoループとWhileループ再び

      Casio Basic入門7
             - Chapter 1-9: Locateコマンドで陥るバグ
             - Chapter 1-10: 利用価値の高い⇒命令(条件ジャンプ)を使ってみる

      ⇒ Casio Basic入門8
             - Chapter 1-11: ダイナミックな表示機能の実装
             - Chapter 1-12: プログラムのバックアップ


Chapter 2 - 初級
動きのあるプログラムを作る
反射ゲーム - REACT を作る

      - Lbl / Goto ループ
      - Dsz命令 (ディクリメント・ジャンプ命令)
      - Int( ) / Frac( ) 関数
      - Break コマンド
      - 例外処理 / 例外フラグ
      - 複数条件分岐 - Else If
      - ブロック構造 (構造化プログラミングの勧め)
      - アルファベット小文字の表示
      - For~To~Next
      - Progコマンド(サブルーチン)

      ⇒ Casio Basic入門9
             - Chapter 2-0: Lbl / Gotoループを使う
             - Chapter 2-1: 回る羽根を作る

      ⇒ Casio Basic入門10
             - Chapter 2-2: ランダム関数を使う
             - Chapter 2-3: 再びGetkeyとDoループでカウンタ計測
             - Chapter 2-4: 例外処理・例外フラグ・Breakコマンド

      ⇒ Casio Basic入門11
             - Chapter 2-5: プログラム制御
             - Chapter 2-6: 複数条件分岐の記法

      ⇒ Casio Basic入門12
             - Chapter 2-7: ゲーム終了条件の実装

      ⇒ Casio Basic入門13
             - Chapter 2-8: ゲーム進行に変化を付ける
             - Chapter 2-9: ゲームの仕上げ - 構造化プログラミング

      ⇒ Casip Basic入門14
              - Chapter 2-10: For文とProgコマンドを使ってみる


Chapter 3 - 中級
自由自在に入力する
入力ボックス - INPI を作る

      - 配列変数
      - 論理演算コマンド
      - For~To~Next
      - Progコマンド(サブルーチン)
      - サブルーチンの使い方
      - アルファベット小文字の表示
      - デバッグ方法
      - ド・モルガンの法則
      - 変数の使い方 - 予約変数と使捨て変数
      - 変数の適用範囲

      ⇒ Casio Basic入門15
             - Chapter 3-0: 動作確認用メインルーチンを作る

      ⇒ Casio Basic入門16
             - Chapter 3-0(続き): 「入力ボックス」を作る - 論理演算をする

      ⇒ Casio Basic入門17
             - Chapter 3-1: 「入力ボックス」プログラムの改造

      ⇒ Casio Basic入門18
             - Chapter 3-2: 入力ボックス - 末尾文字の削除機能を追加する
                デバッグ方法、ド・モルガンの法則、変数の適用範囲を理解する


Chapter 4 - 中級
換算プログラムを作る
和暦・西暦変換プログラム - YEAR CONV を作る

      - Progコマンド (サブルーチン)
      - サブルーチンの使い方
      - 変数の使い方 - 予約変数と使い捨て変数

      ⇒ Casio Basic入門19
             - Chapter 4-0: 和暦・西暦換算プログラム - 完成状態の紹介
             - Chapter 4-1: 最初にプログラム構造を考える
             - Chapter 4-2: 和暦・西暦換算プログラムを実装する

      ⇒ Casio Basic入門20
             - Chapter 4-3: オマケ機能の追加 - 数の桁数の求め方

      ⇒ Casio Basic入門21
             - Chapter 4-4: キー長押しによるメニュー選択

      ⇒ Casio Basic入門22
             - Chapter 4-5: キー長押しの処理を作る
             - Chapter 4-6: サブルーチンを使いこなす


Chapter 5 - 中級
サブルーチンを使いこなす

世界時間換算プログラム - TIME ZONE を作る

      - 入力ボックスを使う
      - サブルーチンを活用した効率的な機能追加
      - 変数の使い方 - 予約変数と使捨て変数
      - キー長押しの活用
      - 矢印キーによる循環項目選択

      ⇒ Casio Basic入門23
            - Chapter 5-0: プログラムの仕様
            - Chapter 5-1: TIME ZONE プッログラムの完成形

      ⇒ Casio Basic入門24
            - Chapter 5-2 Getkey、入力ボックス、Locate の活用

      ⇒ Casio Basic入門25
            - Chapter 5-3: 同様の機能を追加する

      ⇒ Casio basic入門26
            - Chapter 5-4: 少し異なるルーチンを、分かりやすく追加する

      ⇒ Casio Basic入門27
            - Chapter 5-5: 少し異なるルーチンを、分かりやすく追加する(2)

      ⇒ Casio Basic入門28
            - Chapter 5-6: キー長押しによる機能呼び出し

      ⇒ Casio Basic入門29
            - Chapter 5-7: 矢印キーの活用

      ⇒ Casio Basic入門30
     - Chapter 5-8: 類似処理による機能追加

      ⇒ Casio Basic入門31
     - Chapter 5-9 キー長押しによる別機能の呼び出し


Chapter 6 - 中級
プログラムを速くする
入力ボックスの高速化と拡張 - 入力ボックス 2.0 を作る

      - 処理速度の遅いコマンド/命令を見極める
      - プログラムロジックの見直し

      ⇒ Casio Basic入門32
     - Chapter 6-0: コマンドや命令の処理速度を比較する
     - Chapter 6-1: 具体的に対処する遅い処理を見つける

      ⇒ Casio Basic入門33
     - Chapter 6-2: ロジックの見直しでプログラムを高速化する

  ⇒ Casio Basic入門34
     - Chapter 6-3: 処理速度を意識して機能拡張する

  ⇒ Casio Basic入門35
     - Chapter 6-4: 処理速度を意識して機能拡張する

  ⇒ Casio Basic入門36
     - Chapter 6-5: キーリピートを抑制する

  ⇒ Casio Basic入門37
     - Chapter 6-6: fx-5800P から fx-9860GII へ移植する


Chapter 7 - 超初級
ゼロからのプログラム作成と機能追加
温度換算プログラム- TEMP CONV を作る

      - 初めての fx-5800P プログラミング
      - プログラム作成の手順
      - プログラムの実行方法
      - ?(入力)命令

  ⇒ Casio Basic入門38
     - Chapter 7-1: 最もシンプルなプログラム

  ⇒ Casio Basic入門39
     - Chapter 7-2: 同様の機能を追加する

  ⇒ Casio Basic入門40
     - Chapter 7-3: 選択肢3つの換算プログラムに拡張する

  ⇒ Casio Basic入門41
     - Chapter 7-4: バグの原因と対処 - フラグの利用

  ⇒ Casio Basic入門42    
     - Chapter 7-5: プログラムの効率化


Chapter 8 - 初級
Basic 命令を使ってみる
温度換算プログラム - TEMP CONV を作る

   - ?(入力)命令を Baisc コマンでに置き換える
     ・ Getkey と Do ループ の使い方
     ・ 入力ボックスの使い方
   - ⇒(条件分岐)命令のメリット
   - キー入力制御
     ・ Getkey と While ループの使い方

  ⇒ Casio Basic入門43
     - Chapter 8-1: メニュー選択に Getkey を使う

  ⇒ Casio Basic入門44
     - Chapter 8-2: 入力ボックスを使ってみる

  ⇒ Casio Basic入門45
     - Chapter 8-3: 換算プログラムの入力ボックスを実装する

  ⇒ Casio Basic入門46
     - Chapter 8-4: テンキー以外のキー入力を利用する

  ⇒ Casio Basic入門47
     - Chapter 8-5: [EXIT] キーで正常終了させる

  ⇒ Casio Basic入門48
     - Chapter 8-6: fx9860GII 用入力ボックスを準備する

  ⇒ Casio Basic入門49
     - Chapter 8-7: fx-9860GII へプログラムを移植する

  ⇒ Casio Basic入門50
     - Chapter 8-8: fx-9860GII 用に表示を最適化する


Chapter 9 - 初級
簡単な換算プログラム - 入力ボックスの活用
福利計算プログラム - CompInt を作る

   - Getkey と Do ループ の使い方
   - 入力ボックスの使い方
   - 数値の3桁区切り表示をサブルーチンで実装
   - 3桁区切りのロジックを改善(高速化)
   - 

  ⇒ Casio Basic入門51
     - Chapter 9-1: fx-5800P で複利計算プログラムを作る

  ⇒ Casio Basic入門52
     - Chapter 9-2: fx-5800P で3桁区切り表示をする

  ⇒ Casio Basic入門53
     - Chapter 9-3: fx-5800P での3桁区切り表示を高速化する

  ⇒ Casio Basic入門54
     - Chapter 9-4: fx-5800P での3桁区切り表示を改良する


5. Casio Basicでグラフィックス [fx-9860G (OS2.04) 向け]

Casio Basicでグラフィックス
グラフィックスコマンドの仕様や特徴

  ⇒ Casio Basic入門G01
     - Chapter G01: LCDと3つの座標系

  ⇒ Casio Basic入門G02
     - Chapter G02:  グラフィックス画面の設定と描画

  ⇒ Casio Basic入門G03
     - Chapter G03: ClrGraphViewWindow

  ⇒ Casio Basic入門G04
     - Chapter G04: Plot コマンド

  ⇒ Casio Basic入門G05
     - Chapter G05: PlotViwWindow

  ⇒ Casio Basic入門G06
     - Chapter G06: F-Line と 線のスタイル設定

  ⇒ Casio Basic入門G07
     - Chapter G07: 点線と ViewWindow

  ⇒ Casio Basic入門G08
     - Chapter G08: ViewWindow (直交座標系) の有効活用 / RclPictRclCapt の違い

  ⇒ Casio Basic入門G09
     - Chapter G09: ViewWindow と設定変数

  ⇒ Casio Basic入門G10
     - Chapter G10: Circle コマンド

  ⇒ Casio Basic入門G11
     - Chapter G11: PxlOn コマンド

  ⇒ Casio Basic入門G12
     - Chapter G12: PxlOff コマンド

  ⇒ Casio Basic入門G13
     - Chapter G13: PxlChg コマンド

  ⇒ Casio Basic入門G14
     - Chapter G14: PxlTest() コマンド

  ⇒ Casio Basic入門G15
     - Chapter G15: 



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fx-5800P【プログラミング入門】:言語仕様

最終: 2016/10/08

Casio Basic入門 連載中


 一般にプログラムの基本構成は、

  ・入力
  ・データ処理
  ・出力
  ・記録(データ保存)


と、単純だ。

従って、それぞれの基本構成に必要な命令やコマンドを覚えると、とりあえず動くプログラムを書けるようになる。そして、動くプログラムができれば、それを改造したり、機能を追加したりすることで、ストレスなくプログラミングを覚えられると思う。


fx-5800P【プログラミング入門】:プログラム作成から実行までの操作

で、たった1行で、とりあえず動くプログラムが書けた。これに、色々と追加していけば、それらしいプログラムになる。少なくとも、非常に簡単な手順でプログラムを作れることは、お分かり頂けたと思う。

手軽さが電卓プログラムの1つの特徴と言える。


プログラム電卓は、一言でいえば、
電卓以上、パソコン未満。

プログラムを作れば、電卓以上のことが出来るが、パソコンほどのことは出来ない。しかし必要な時にポケットからサッと出して、パッと使えるので、パソコンよりも気楽に手軽に使える。そのような目的では、十分実用的なプログラムを作れるので、利用価値が高いと思う。

プログラム電卓に搭載されるプログラミング言語は、それほど強力なものではない。
電卓の機種によって搭載言語の仕様が異なることが多く、一概には言えないが、プログラムを作るための最低限の機能が搭載されていると思って良い。

逆に言えば、機能が少なく覚えることが少ないため、
  • プログラミング経験者には、簡単にプログラムを作れる
  • プログラミング初心者には、入門に良い
と言える。

プログラミングを覚えるための良い方法については、様々な方が色々な論を展開している。個人的な経験に基づけば、

・作りたいプログラムがあること
・最も簡単で低機能の、しかし取りあえず完成したプログラムがあること
・取りあえずのプログラムを、自分の望むように改造する

つまり、必要性或いはモチベーションがあれば、必要なことから勉強してゆけるし、頭の中に定着しやすい。如何であろうか?



最近のカシオのプログラム電卓では、Casio Basic が搭載されていて、Casio Basic は機種間での互換性が非常に高い。

最近のカシオのプログラム電卓:
  • fx-5800P
  • fx-9860GII
  • fx-CG20
  • fx-FD 10 Pro

それでは、fx-5800Pについて少し詳しくみてみる。


0.fx-5800P専用プログラミング言語の特徴

先ずは、この電卓が搭載しているプログラミング言語について、私が特徴だと思う点を挙げる。

新世代 Casio Basic
2006年発売の fx-5800P には、それまでの機種の搭載言語とは大きく異なる。Basic 風だったものが、まともな Basic になったのだ。実際に使い込めば分かるのだが、この点意外に見落とされている。いわゆる構造化プログラミングが可能になっており、さらにキーコード取得の Getkey と柔軟な Locate コマンドが搭載されたことが、まともなBasicになったと言える要因だ。この新世代 Basic の記法は、最近の一般的な Basic でほぼそのまま使える。つまり、プログラミング経験者なら少ないストレスで実用的なプログラミングが出来る。これから Basic を習得しようとする人には、覚えたことが一般の Baisc に活かせる。新世代 Casio Basic 搭載が、fx-5800P の最大の特徴だ。 

バランスの良い設計
作ったプログラムを実行するために、プログラムモード(PROGモード)に入る必要が無い。通常の電卓のモード(COMPモード)から、[FILE] キーを押せばプログラムリストが現れ、そこから実行できる。この手軽さは良い。今のところこの機能があるプログラム電卓は fx-5800P と fx-FD10 Pro のみだ。その他のグラフ関数電卓は、プログラム実行のためにはプログラムモードに入る必要がある。プログラムを強制終了させると、プログラム編集画面になることから、知らずにプログラムを変更してしまう事故の可能性がつきまとう。
また、旧来の機種で搭載されていた入力/出力命令は、古くからのユーザーの利便性に考慮して、新世代 Casio Basic にも残されているが、fx-5800P と fx-9860GII (およびその他のグラフ関数電卓)では、細かい動作仕様が異なっている。グラフ関数電卓に搭載されている旧来の命令の仕様は、非常に使いづらく、旧来の命令をこれ以上使うなと言っているようである。一方で、fx-5800P は使い勝手の良い仕様にチューニングされている。
fx-5800P はハードウェアとCasio Basic のバランスがよく考えられている。

変数
最初から用意されている26個の変数は、電卓内の保存されている全てのプログラムで共有される。究極のグローバル変数仕様と言える。一般にグローバル変数は弊害多いように言われるが、電卓プログラムに関して言えば、異なるプログラムで変数を共有できるメリットも有る。

文字列処理
fx-5800Pは、文字列変数が用意されていないので、文字や文字列の処理ができない。数値計算用の関数電卓の延長線にあるための割り切った仕様なのだろう。

最近のCASIOの関数電卓全般に言えることだが、3桁区切りの表記ができない。桁数の大きな数字をパッと認識しづらいのはとても不便だ。安い金融電卓などには搭載されている機能なので、ハイエンドと言える関数電卓で3桁区切りが無いのは理解しがたい。そこで、ミリ(m)やキロ(K)といった記号で表記する機能を使うか、6.02x1023 といった指数表示を使うしかない。プログラム上で、3桁区切りの実現は可能だが、文字列処理コマンド無しでは面倒なので、今のところプログラムに実装していない。
[2015/04/10 追記]
2015年2月から順次発売開始となった fx-JP500 / 700 / 900 では、ようやく3桁区切り記号が戻ってきた。fx-5800P の後継機種でも3桁区切り記号の実装が期待される。

記録(データ保存)
記録(データ保存)の機能は、ほとんど無い。ソースコード(=プログラムの記述のこと)のみが電卓本体記録・保存できるだけだ。パソコンなどにソースコードを保存することは出来ない。ソースコードをバックアップするには、専用ケーブル(別売り)を用いてfx-5800P同志をリンクして、プログラム単位でコピーするのことは出来る。究極のスタンドアローン仕様だ。

この仕様はなんとかして欲しい。私は、ソースコードと色々な説明を書き込んでエクセルファイルに保存している。

素因数分解_改造版ソース 
(fx-5800P用、素因数分解計算のソース)

配列変数
配列変数を使うと、変数の数は実質無制限になる。プログラム中で変数領域の確保と解放ができる。変数領域は最大28500バイトのプログラム領域から切り出す仕様だ。変数名は Z[ ] に固定されている。

電卓のプログラムでそれほど多くの変数を使うことは、あまり無いだろう。しかしZ[ 変数 ]といった使い方のできる配列は、異なる処理の記述を共通化できるので、ソースコードの記述量の節約に役立つ。但し配列変数へのアクセスは通常変数の4倍程度と遅い。

配列変数へのアクセス速度があまりに遅いので、高速化が必要なプログラムでは、配列変数へのアクセスの回数を極力減らすような工夫を行っている。

良いユーザーインターフェースを作る可能性
fx-5800Pは16桁x4行の液晶ディスプレイが搭載されている。GetkeyコマンドとLocateコマンドにより、電卓としては広い画面を活かして、使いやすいユーザーインターフェースを実現できる点が、最大の特徴だと思う。これには、新世代 Casio Basic の仕様が不可欠でもある。


1.入力

fx-5800Pでは、入力の方法が2種類準備されている。

・ 旧来の入力命令
・ Getkeyコマンド

※ Getkeyモードは、非常に有用だと思う。

 ⇒ 旧来の入力命令?の使いこなしは、Casio Basic入門38 から
 ⇒ ?命令からGetkey コマンドへの導入は、Casio Basic入門43 から
 ⇒ Getkey と Locate の使いこなしは、Casio Basic入門3 から


1) 旧来の命令「?」(入力)命令

この入力命令が実行されると、

・入力を待つ
・[EXE]キーが押されることで入力が確定される


と言う動作を行う。

[EXE]キーで確定されるまでは、関数電卓として搭載されている殆どすべての計算を行えることは、入力命令の最大の特徴だと思う。サイン、コサイン、ルート、対数、指数、数値積分、総和(Σ)....などなど、1行で記述できる計算ならは何でも使える。そして[EXE]キーを押すと、その計算結果が確定され、入力が終了する。プログラムの用途によっては、非常に強力な機能を何の苦労もなく使えるわけだ。

入力命令は、[EXE]キーによる確定が必要なので、逆に確定キーを押すのが煩わしい時には、Getkeyを使う。

但し、fx-9860GII などのグラフ関数電卓では、fx-5800P とは細かい動作が異なり、非常に使いにくいことがある。fx-5800P はうまくチューニングされていて、とても使いやすくなっている点で、fx-5800P が他のグラフ関数電卓よりも優れている。


2) Basic コマンド:Getkeyコマンド

Getkey は、プログラム実行中にどのキーが押されたかを知るためのコマンドだ。電卓の付いている全てのキー(但し[AC]キーは除く)を区別して、それが押されたことが分かる。

If Getkey=34: Then
<何かの処理>
IfEnd


と書くと、「キーコード34のキーが押されたら、(直ちに)<何かの処理>を実行しろ」という処理を意味する。ここで (直ちに) というのがミソ。[EXE]キーによる確定は不要だ。

ところで、34のキーとは [DEL]キーだ。[DEL]キーには、キーコード34が割り振られているわけだ。[AC]キーを除き、全てのキー、例えば矢印キーなどが押されたことを検出できる。

メニューから項目を選択させるような処理には、メニュー番号を押せばスグにその処理へ移行して欲しい。矢印キーの上下左右のキーを押して表示を変えるような目的では、なおさら直ちに反応しなければ意味がない。このような時は、Getley が有効になる。



2.データ処理

データ処理と言う言葉は非常に漠然としているが、ここでは、入力されたデータを元に望む出力を得るための処理とする。データ処理はプログラムの核となる部分だ。

ここに新世代 Casio Basic の存在意味がある。fx-5800P の Casio Basic には、必要最低限な機能が揃っている。当ブログでは、実用的なプログラムやちょっとしたアクションゲームを作れる事を紹介している。その程度の機能はあると言うことだ。

具体的な機能の一部を紹介する。

条件分岐
If ~ Then ~ Else ~ IfEnd
 二者択一で、処理内容を変える時に使う。
 取説には書いていないが、If での条件判定に変数を使う時、変数がゼロの時は偽(FALSE)で、それ以外は真(TRUE)となる。

※ fx-5800Pには、多方向分岐コマンド(switch や select など)が無いのが残念だ。
多方向分岐の代わりに、If文のElseの中に新たにIf文を入れ子にする方法を使うが、Else If という記法が可能なので、可読性を確保できる。

⇒命令
 If [条件]:Then [処理]:IfEnd

 と同等の処理を行う際、

 [条件]⇒[処理]

 と記述できる。この命令の最大の利点は、その処理速度にある。If 文の2倍程度速い。非力な fx-5800P では非常に有用。


ジャンプ
Goto / Lbl
 予め記述したラベルまでジャンプする。

Isz と Dsz
 指定した変数がゼロになった時、ジャンプする。ジャンプ先は、次の次の処理。
 ISZ C とすると、変数C を1増やしてから、Cがゼロかどうかの判定を行う。
 DSZ Cは、変数Cを1減らしてから判定する。
 これらの命令の最大の利点は、その処理速度にある。単純なインクリメントやデクリメントで高速化が可能だ。


繰り返し処理(ループ)
For ~ To ~ Step ~ Next 
 カウンタを増やしながら処理を繰り返して処理をする。
 Forの後にカウンタ変数の初期値設定。
 Toの後にカウンタ変数の終了値設定。
 Stepの後にカウンタ増分を設定。Step設定がなければ増分は1。

Do ~ LpWhile
 繰り返しループの最後で、繰り返し継続判定を行う。
 LpWhileでの繰り返し継続判定に変数を使う時、変数がゼロの時は偽(FALSE)で、それ以外は真(TRUE)となる。

While ~ WhileEnd
 繰り返しループの最初で、繰り返し継続判定を行う。
 Whileでの繰り返し継続判定に変数を使う時、変数がゼロの時は偽(FALSE)で、それ以外は真(TRUE)となる。


制御系
Prog
 サブルーチンを呼び出す。引数や戻り値はない。VisualBasicのプロシージャに相当する。

Break
 繰り返し処理コマンドと併用して、強制的に繰り返しを中止する。

Return
 サブルーチンを終了させ、呼出元へ制御を戻す。

Stop
 プログラムを強制終了させる。


論理演算
And / Or / Not
 論理積 (And)、論理和 (Or)、真偽の否定 (Not)
 Xor は搭載されていないが、必要なら論理演算の組み合わせでカバーできる。
 

関数電卓独特の処理
Deg / Rad / Gra
 角度単位を、度、ラジアン、グラジアンのいずれかする設定

Dec / Hex / Bin / Oct / signed / unsigned
 n進数の基数を設定、負数をとるかどうかを設定

各種関数
 電卓に内蔵されている多彩な関数を使える。
 Int( )、Frac( )、log( ) などが特に有用だ。文字列処理機能の無い fx-5800P で数値の桁数を知るには log( ) を活用できる。

行列計算
 取扱説明書のプログラミングの章には明記されていないが、プログラムで行列が使える。

統計計算
 リスト操作、回帰計算のコマンドを使える。統計処理のプログラムには、一からアルゴリズムを考えずに使えて有用だ。


3.出力

fx-5800Pの出力機能は、画面への表示のみが用意されている。外部装置への出力はできない。但し
例外的に、fx-5800P同志の通信機能(別売りのリンクケーブルを使用)を使って、プログラムソースのコピーはできる。


出力(表示)
(出力命令)
 この記号の直前の文字列や変数の値、計算式の結果を表示する。旧来の命令で、使いやすいが制限もある。

Locate
数値、文字列、変数の値、計算式の結果の、先頭文字の位置を指定する。
※ 計算式の結果を位置指定に使う機能は、状況に応じて表示位置を変えることができるので、非常に役立つ。

Cls
 Clear Screen、画面全体の表示を消す。


関数電卓独特の処理
EngOff / EngOn
 数値の表示の際 f、p、n、μ、m、K、M、G、T、P などの記号を使うかどうかの設定
但し、EngOn とした時、Locate で表示する数値が上記の記号を使わない桁数の時、自動的に末尾にスペース1個が付加されるので、プログラミング時には要注意!

Norm
 指数表示をするかどうかの桁数を設定する。Norm2 としておけば10桁まで表示可能。

ab/c、d/c
 計算結果を仮分数か帯分数で表示する設定。プログラムではあまり使わないだろう。

Sci
 数値を表示する際、有効数字の桁数を設定。これによって数値そのものは変化しない。

Fix
 数値を表示する際、小数点以下の桁数を設定。これによって数値そのものは変化しない。

Rnd(
 変数に格納されている数値を、小数点桁数設定(FIX)の設定に従って丸める。


4.記録(データ保存)

fx-5800Pには、記録(データ保存)機能が準備されていない。例外的にプログラムソースを同型機同志でコピーすることができる。なお、関数電卓の機能として、計算に使うための自作公式を保存できうるが、保存された公式をプログラム内で使えない仕様になっている。


以上、簡単にfx-5800P専用プログラミング言語を俯瞰した。




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fx-9860GII のオーバークロック - Ftune 2 -

更新 2016/10/08

※画像と文章が重なって表示されることがありますが、その際は再読込すると正しく表示されます。


[2016/04/23 追記]
fx-CG20 を入手し、専用オーバークロック・アドイン Ptune2 を使い始めました。このタイミングで、Ftune2Ptune2 がアップデートされました。以下では、Ptune2 についても合わせて紹介しています。


fx-9860GII
入手している Casio fx-9860GII について、目下の興味は fx-5800P の Casio Basic プログラムの移植、そしてその結果の処理速度向上です。

 ⇒ fx-9860GII への移植 - ピタゴラス数
 ⇒ fx-9860GII への移植 - 素因数分解

fx-9860GII は、fx-9860G のマイナーバージョンアップの3代目ですが、マイナーバージョンアップするたびに処理速度が遅くなると言う不思議(/_;) fx-9860G の時に入手していれば良かったと後悔するも、時既に遅し。 

ところが、sentaro様のオーバークロック・アドイン - Ftune 2 - に出会って、事態は一変しました。最新の fx-9860GII 搭載の CPU の潜在能力を引っ張り出すオーバークロックを行うと、最新バージョンが最も速くなるようです。

現行機種の fx-9860GII (SH-4A搭載) は、ノーマルで 29MHz 程度。それを一気に 236MHz にしてくれます。その差は歴然で、上記の2つの移植記事の動画やデータを是非ご覧ください。

fx-9860GII は、対応SDKを用いてC言語でアドインプログラム開発でき、私は当初 プログラムをCで書いて処理速度を上げようと考えていましたが、Ftune2 を使えば、開発が楽な Casio Basic で十分だと言う気がしてきています。

[2015/02/16 追記]
グラフィックス描画のプログラムを作っていると、ノーマルクロックでは描画が遅くて、表示の確認に時間がかかることがあります。そんな時にオーバークロックを行えば、結果の確認が速くてストレスが減りますので、お勧めです。Ftune2 はプリセットクロックに簡単に切り替えができるのも、このような用途に向いています。通常はノーマルで必要な時だけクロックを上げて使えば良いのです。
 ⇒ fx-9860GII グラフィックス - モンテカルロ法

[2016/04/23 追記]
fx-CG20 を入手し、fx-9860GII の Casio Basic プログラムを移植しています。fx-CG20 は高精細カラー液晶を搭載していて、表現力が向上していますが、グラフィックス描画速度は fx-9860GII よりもかなり遅いことが気になっています。そこで、fx-CG2010 用のオーバークロックツール Ptne2 を使った高速化の恩恵を受けています。



カシオ グラフ関数電卓のオーバークロック・アドイン

オーバークロックツールは、当ブログの読者 sentaro様の作品で、アドインプログラムです。

作品群の概要は、

CASIO グラフ関数電卓を限界までチューンアップ 

を参照。

作品群には、以下のものがあります。
  • Ftune: CPU に SH3 を搭載した fx-9860G シリーズ、fx-9860GII POWER USB GRAPHIC(末尾に 2 が付かない)が対象
  • Ftune2: CPU に SH4A を搭載した fx-9860GII USB POWER GRAPHIC 2 が対象
  • Ptune2: fx-CG20 / fx-CG10 が対象

[2016/10/08 追記]
現在の最新バージョンは、1.11 です。マイナーバージョンアップでより確実かつ安全に使えるようになっています。

最新版 のダウンロード
Ftune Ver 1.01
Ftune2 Ver 1.11
Ptune2 Ver 1.11

Ver 1.01 以降;
CPU周波数限界やPLL周波数限界が低い個体によっては、メモリーチェックでエラーになることがあり、これを修正。
機能面は修正していないので、問題なく使えます。ver 1.00b で問題が発生していない場合は、特にバージョンアップの必要はありません。

祝!Ftuneシリーズのファンが、海外でも増えています(^_^)/
海外にて、Ptun2, Ftune2 の優秀性が認められ、絶賛の嵐!確実にファンを増やしています。詳しくは、Sentaro様のオリジナルダウンロードページの一番下にある、それぞれのリンクを見てください(^^;) 開発の苦労話しや、安全性を確保する考え方(保証はありませんが...)...などが読めます。和訳は各自で御願いします(^^;)
==========


このエントリーのコメント欄を利用して、Ftune2 / Ptune2 のQ&A を 開発者の sentaro 様自らご対応頂けます。私自身、幾つかの質問があるので、この機会に色々と教えて頂こうと思います。よろしく御願い致します。
 


オーバークロックとはどのようなものか? [2014/12/15 追記]

半導体製品を工場で作る際、当然のことながら品質管理されています。製造工程では、製品の性能や品質にはバラツキがあり、従って全く同じものが100%正確に製造されると言うことは絶対にありません。製品仕様は製造工程での性能や品質のバラツキを考慮して、保証できる安全な範囲で決定されます。さらには技術論だけではなく、販売戦略上の理由も仕様決定に影響があります。程度の差はありますが実際に行われていることです。通常はかなりの安全マージンを取っていることが多いようです。

言い変えると、実際に出荷される半導体製品は仕様より必ず性能が高いわけです。そして仕様と実際の個体の実力の差に目を付けて、仕様以上の実際の性能を引き出すのがオーバークロックです。製品保証外の動作をさせるので、保証対象外の行為だと言うことは自覚してください。

仕様以上の性能を引き出すオーバークロックは、メーカーの代わりに高負荷試験を行っているのと全く同じと言えます。幸運なら何も起こりません。逆に不運なら製品寿命が短くなる可能性があります。つまり、自己責任の世界です。

さて、Ftune2 は、過激な設定変更をさせないために設定範囲を決めるメニューを備えています。だから私は使用しており、本エントリーで取り上げさせて頂きました。

万一 fx-9860GII が故障したとしても、それはオーバークロックを行ったあなた自身の責任ということは、忘れないでください。当ブログで情報は提供しますが、不運な結果については作者や私が責任を負うことはありませんので、ご留意ください。


とは言っても...

CPUのクロック以外にも、種々の設定をバランス良く試してみることで、色々と違った結果が出ます。 
ベンチマークとして高い数値を狙うもよし、実際の Casio Basic を動かす時の高速化を狙うもよし、C言語で作ったアドインの高速化を狙うもよし、様々な魅力、魔力があるのが、オーバークロックの世界です。

私は、リスクを承知の上で、色々と遊ばせてもらっています。








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keywords: fx-9860GIIプログラム関数電卓、オーバークロック

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気がつくと...fx-5800P 使いやすい

 ここのところ、仕事が忙しくて e-Gadget の更新をしておらず、気がつくと...1ヶ月以上放置してしまっていました。

その間、プログラミングは全くやっていませんが、気がつくと...fx-5800P が普段使いになっていて、関数電卓として使うのに加えて、ほぼ毎日自作のプログラムを使っています。 (´ω`)

普段使いのポイントは、
  • 安価であること
  • 小型軽量であること
  • 必要なプログラムを作ってあること
  • 関数電卓としてもプログラム電卓としても使いやすいこと
なんだろうと、改めて思います。壊れやすいヒンジについても、接着剤(瞬間接着剤)による補強はとても効果的で、問題解消しています。


一方で、fx-9860GII は、Casio Basic プログラミング、C.Basic プログラミング、そしてアドインプログラミングがこれ1つで楽しめるとても楽しい機種です。

私個人の好みは、fx-5800P が1位、fx-9860GII が2位になっています。

楽屋裏 - プログラム電卓投票

の投票結果も同じ傾向を示しているのが面白いです。



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