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テーマ : プログラム関数電卓
ジャンル : コンピュータ

fx-JP900CW の概要

 
2023/09/23
追記 2023/09/24
追記 2023/09/27
全体的に追記修正 2023/09/30

Casio fx-JP900CW 

日本語モデル fx-JP900 が発売されてから7年半後に fx-JP900CW (日本語モデル) が発売された。海外では fx-991CW として既に販売されているモデルの日本語版だ。Amazon にて¥6,500で事前予約し 発売日である 9月21日に自宅に届いた。

fx-JP900CW については、以下のページで紹介されている;
- https://www.casio.co.jp/release/2023/0824-classwiz/
- https://www.casio.com/jp/scientific-calculators/classwiz/features/

これらのページでは、分かりやすいUIにより直感的な操作を可能にしたとのことで、
「関数電卓は初めて使う人には操作が難しい」、「現行製品は、関数電卓独自の仕様により直感的に操作が理解しづらい」といった声に応えた結果が今回の新製品だとしている。

 fx-JP900CW fx-JP900_2
    fx-JP900CW      fx-JP900     
  2023年9月発売(日本)   2015年1月発売(日本)

今回は、主に fx-JP900CWデザイン操作性計算能力 について、fx-JP900 や他の関数電卓と比較し、管理人独自の見解を紹介する。

[2023/09/27 追記]
関数電卓は、豊富な機能を限られたハードウェアキーとソフトウェアメニューにどのように振り分けるかが、UIや操作性に大きく影響する。各メーカーは自社製品のユーザーの利便性を損なわないために、機能追加に際しても大きなUI変更は行ってきていない。ところが、fx-JP900CW は、過去の流れと比較すると大きなUI変更により、操作性の変化も比較的大きいものになっている。

実際にキーの数を6個減らし、1つのキーにそれまで3つの機能を割り当てていたのを2つに減らしており、それでありながら直感的な分かりやすい操作性を確保するといった、過去に無い課題に取り組んだのが fx-JP900CW のUIだ。キー割り当てから外れた機能はソフトウェアメニューに割り振るので、メニューの使い方も大幅に変更されている。

管理人は歴代のカシオ関数電卓を愛用してきており、さらに限られた目的の計算を過去の機種の操作法に基づいてヘビーユーザーの立場から評価したところ、操作性の改悪が目に付いた。

一方、ヘビーユーザーといっても全機能を使いこなしているとは限らず、機能によっては初心者になる。そこで、普段あまり使わない機能を使ってみたり、新しい機能の物理キーの意外な使い勝手を発見したりすることで (取扱説明書を読まず直感的に使っている)、初心者ユーザーの視点に立ち返ることになる。

本記事の結論としては、各機能の操作性がヘビーユーザーと初心者から等距離になるような設計思想で、ヘビーユーザーの利便性を犠牲にして初心者が使いやくなった - というものだ。

ヘビーユーザーの視点による否定的な評価に加えて、少し使いこなしてからの初心者視点での評価も具体的に紹介する。



梱包と取扱説明書

900CW_Box_Front_a Goods_Inside 900CW_Box_Rear_a 
シンプルな紙の箱に、電卓本体と折りたたんだ1枚の紙だけが入っている。カシオが SDGs を考慮したことによるのだそうだ。

冊子の状態での紙の取扱説明書は提供されていない。ネット上の取扱説明書 のURLを示すQRコードが電卓で表示できるので、それを利用してWeb上の取扱説明書を使う。

[2023/09/24 追記]
カシオのマイページで製品登録を行った後、マイコレクションに登録された fx-JP900CW を検索すると取扱説明書のPDF版をダウンロードできる。またカシオの製品サポート - fx-JP900CW のページからPDFの取扱説明書をダウンロードでき、HTMLを参照できる (これはQRコードから参照できるものと同じ)。
fx-JP900CW の製品サポートページ


デザイン

キーと印刷
Keys Keys2
キーは全て丸い形状で、"黒に刻印" のタイプと "灰色に白色印刷" のタイプがある、SHIFTキーだけが "金色に刻印" タイプになっている。キーの押し心地は良く、軽く速く叩いても確実に入力されるという感覚を持った。

fx-JP900 やそれまでの "関数電卓" のキーは四角いのが通常で、丸いキーは電源やモード変換/選択などの一部に適用されていた。演算記号やアルファベット3文字~数文字の記号などをキートップに印刷するなら横長の四角いキーが都合がよさそうで、そういうものだと納得していた。(一般のデザイン電卓では丸形キーはかなり以前からあった)。

数学自然入力機能の実装が進むにつれて、演算や機能をピクトグラムのような絵で表記するようになったことが、丸いキーでもピクトグラムのような絵なら収まりが良いという感覚なのだと思う。

なお、デジタルデバイスで多様されるようになったメニューアイコンや消去アイコンがキートップに採用したのは面白い試みだと思う。

fx-JP900 ではキー周りの天板表面に細かい凹凸処理がなされており、細かい光の反射で天板上の印刷が見づらいという問題があったが、fx-JP900CW ではこの問題が解消され非常に見やすく改善されている。


カバーや側面の凹凸デザイン
Calc_CoverBack  Calc_Cover
カバーの表面には細かい凹凸があって滑りにくくなっている。また上下逆にしても使える。カバーの裏側には CASIO ロゴの刻印状のマーキングがある。表でなく裏にロゴがあるのは、個人的に好みだ。

これまでの関数電卓のスライド式のカバーと違って、fx-JP900CW のクリップ式カバーは表につけても裏につけても分厚くならない。持ち歩くときも計算する時も薄さを保てるのは非常に良いデザインだ。

電卓本体の側面(厚み)にも細かい凹凸があり、滑りにくくなっている。カバーとは異なる凹凸パターンがデザインされており、製品デザインとして高品質な印象を与える。

これまで関数電卓を使い続けてきたが、取り落とすことが何度もあった。側面の細かい凹凸は良い滑り止めになり、さらに指紋や汚れが定着しにくい。電卓の裏にカバーを取り付けて側面からみると、艶消し黒で統一的にデザインされたようにみえ、実用性と高級感にの両方が得られる。

JP900CW_Side&Cover_a

fx-JP900 の白くて平滑な表面のプラスチック筐体とカバーは、汚れが目立ち、経年劣化や落下痕そして傷が確実に気になってしまう (fx-JP900 の記事でもその点にも触れていた)。それに対して、fx-JP900CW (fx-991CW) は、汚れや経年劣化そして傷が目立たないデザインであり、長年愛用するに耐える優れた改善だと思う。



操作性

[戻る], [OK], [x], [Page Up] / [Page Down], [HOME] キーの利便性
戻るキーの追加 と カーソルキーの中央にOKキーを追加 この2点は、操作性の大きな向上だ。とても使いやすくなった。
fx-JP900CW を実際に使い、両手を使って式を入力する際、x キーは左側にある方が入力が楽だと気づいた (fx-JP900 は xキーが右にある)。地味だが良い改善だと感じた。


HOME メニュー (視認性 と 操作性)
900CW_Menu_a
fx-JP900CW のメニュー画面

液晶はとても見やすく改善された。これまでの電卓のモノクロ液晶は1階調であったのに対して、今回の4階調モノクロ液晶採用による視認性の向上はとても効果的だ。

ところがメニューの操作性は悪化した。
上の図のように "確率分布" 選択状態から "基本計算" を選ぶには、左矢印キーを2回押して "基本計算" まで選択を移動させる必要がある。選択を変えるために、矢印キーを何回も押し続ける方法しか提供されていない。

一方で、fx-JP900 のメニュー (下記) では、選択したい項目の番号を押すだけで、そこへ移動できる。
900_Menu_a
[1] キーを1回押すだけで "基本計算" を選択可能だ。このメニュー選択動作は、グラフ関数電卓のメニューでも適用されており、メニュー番号を覚えていて頻繁に使う機能なら、キーを1回押すだけでメニュー選択ができてとても便利だ。このカシオの電卓では既に定番化された操作方法を敢えて変える理由が分からない。改悪でしかない。

[2023/09/27 追記]
[HOME]キーを続けて2回押すと "基本計算" に戻ることが見つかった。さらに Page Up / Page Down キー (縦長のキー) を使うと、次ページや前ページへのジャンプ、あるいは同じページの先頭項目や最後の項目へのジャンプができる。これらを組み合わせると比較的少なめのキー操作で目的の機能にアクセスできることに気づいた。ヘビーユーザーがキーを1回叩くだけよりは手間はかかるが、あまり使い慣れていない人 (初心者) にはジャンプ機能は分かりやすく、低ストレスで使えると思う。ヘビーユーザーと初心者から等距離にある操作性としてはよく考えられていると思う。


関数計算 (物理キー と ソフトウェアメニュー)

管理人の場合、関数電卓の入力(自然数学入力) で最もよく使うのは、分数、指数 (ex と xy) と対数、√、x2x-1 そして 自然数学表示と小数の切り替えだ。これを前提として関数計算の操作性について評価する。

JP900CW_keys JP900_keys
fx-JP900CW のキー        fx-JP900 のキー

fx-JP900 の関数キーが22個で、fx-JP900CW の関数キーは16個と関数キーが6個減らされている

さらに、fx-JP900 ではキー1つに [SHIFT]+[key] と [ALPHA]+[key] の2つの機能追加がされているが、fx-JP900CW では、追加機能は [SHIFT]+[key] のみに減らされている。さらに、物理キーの機能から外されたものは、[CATALOG]、[TOOLS]、[FORMAT] の3つのキーで表示される状況依存のメニューリストに効果的に割り振っている。キー配置だけでなくメニュー項目の配置も以前から大きく変わっている。

キーの数を減らし、さらに1つのキーに割り当てる機能を2つ以下に減らしながら、直感的な操作性を確保する! この課題に取り組んだ結果が fx-JP900CW だ。ヘビーユーザーの要求と初心者が必要とするものには隔たりがあるが、敢えてこれらから等距離なところ (と敢えて言う) に解を求めたように思われる。


小数表示と数学自然表示の切り替え (操作性の悪化)
fx-JP900 や他の電卓には [S⇔D] キーのように、小数表示と数学自然表示の切り替えを1アクションで可能になっている。ところが fx-JP900CW ではこのキーが消滅している。その代わり、[FORMAT] ⇒ [下矢印] (小数表示) ⇒ [=]  と3アクション必要だ。操作性の改悪だ


 関数入力の操作性
関数電卓を使う際、最も多く使う関数は、三角関数、指数と対数だ。さらに x-1x2 も頻繁に使うのでシングルアクションで使えるキーがあると助かる。

fx-JP900CWfx-JP900
仮分数:1アクション1アクション
帯分数:2アクション2アクション
---

平方根:1アクション1アクション
累乗根:2アクション2アクション
---

log (常用対数):1アクション1アクション
ln (自然対数):2アクション1アクション
---

ex3アクション2アクション
10x3アクション2アクション
x-12アクション1アクション
x21アクション1アクション
(累乗)1アクション1アクション
---

三角関数:1アクション1アクション
逆三角関数:2アクション2アクション

ex を計算するには、[ex] キーが無いので、[SHIFT]+[8] (e) ⇒ [] (累乗) ⇒ x の値入力 と3アクション以上必要だ。
10x を計算するには、[10x] キーが無い。[1] ⇒ [0] ⇒  [] ⇒ x の値入力と3アクション以上必要だ。
in x  (自然対数)は、[SHIFT] + [log] ⇒ x の値入力と2アクション以上必要だ。

このように、fx-JP900CW での指数や対数計算では明らかに入力の手間が2~3アクション以上増えている (fx-JP900 対比)。理工系の学生や技術者の利便性を犠牲にして初心者を大切にした設計方針だと分かる。


不可解 / 理解不能な裏機能
また fx-JP900CW での [SHIFT] + [key] で入力する裏機能は以下のようになっている。

[key]
(表機能)
[SHIFT]+[key]
(裏機能)
コメント
log (常用対数)ln (自然対数)logの裏機能は 逆関数の10x が良のではないか?
逆関数を考えると ln は ex の裏機能であるべきだが、そもそも ex が関数キーにない。
2 (x2)logab(x2) の裏機能は 逆関数の平方根がわかりやすいと思う。
logab の扱いはカシオも以前から悩んでいるようだが、累乗 () の裏に log (logab) を持ってきて、使用頻度の高い x2 の裏に x-1 をもってくると分かりやすいかも知れない。
(xy)x-1  (xy) の裏機能は x-1 では無いと思う。
使用頻度が高い x2 の裏機能を敢えて仕様頻度の高い x-1 にした方が良いかも知れない。
自然対数 (ln) の裏に 常用対数 (log) を持ってくるのは不自然に感じる。表と裏は互いに逆関数であれば数学的に自然で分かりやすい。これまでの関数電卓はこのセンスでUIが作られていた。従って In の裏は ex 、log の裏は 10x であるべきだ。そもそも、ex が1~2アクションで入力できないのは大きな問題だ。

今回のUI変更は、キーの数を減らすことを主眼にして、あとは逆関数などに拘るとキーが足りないから、指数への導線は [](累乗)キー1つ、対数は log と 裏の ln への導線は [log] キー1つに押し込んだわけだ。そして、よく使う関数は √ (平方根)、 (累乗)、2 (2乗)、log となっていて、[SHIFT]キーのあとに押す裏関数として  √□ (累乗根)、-1 (x-1)、log (logab)、ln (自然対数) と、よく分からない基準で押し込んだ、といった印象を持つ。

直感的な操作を可能にしたUIとのことだが、管理人のようなカシオ関数電卓のヘビーユーザーにとっては、直感では分かりにくUIになっている。

[2023/09/27 追記]
高い頻度で使う機能は、全てキーを押すだけで使える (ソフトウェアメニューは殆ど使わない) ので、キーの場所に慣れればストレスは減ると思われる。但し、fx-JP900CW をしばらく使い続けないと、元の感覚に戻ってしまいそうだ。

ex の入力については、[SHIFT]+[8] (e) と入力後、[] キーを押して指数部分を入力することになるが、[SHIFT]+[8] (e) の [8] キーがテンキーの一番上、関数キーのすぐ下にあることから、指の移動距離が少なく入力しやすい。よく使う π、e、i がテンキーの一番上の行の裏になっているのがUI変更の良い点だ。以前のモデルでは π と e はテンキーの一番下のキーの裏であったから、その対比で便利さを感じる

ただし繰り返し強調したいのは、自然数学表示と小数表示の切り替えが [S⇔D] キー1回押しで実現していたものが、キーを3回押さないと切り替えができないのは困ったものだ。これは代替え手段が見つかっていないので、改悪でしかない


液晶表示のフォント変更 - 視認性向上
Display_Font_a
fx-JP900CW (左) のディスプレイフォントは fx-JP900 (右) よりも見やすくなった。個人的には視認性が大幅に向上したと感じられる。



計算性能

分数表示と演算精度
235÷658 を計算すると 5/14 と表示される。fx-JP900 は ESシリーズの関数電卓のように [S↔D] キーが無い。代わりに [FORMAT] - "小数表示" - [=] の3アクションで 0.3571428571 と小数表示される。計算精度 10 桁となり、fx-JP900 や ESシリーズ関数電卓と同じ結果になった。


桁落ち - 改善!!
123456789123456 - 123456789123411 を計算して桁落ち処理を調べる。fx-JP900 や ESシリーズ関数電卓、グラフ関数電卓では、本来 45 となるべきところ 0 となり、残り2桁で桁落ちが発生する。これはカシオ特有の問題である。
ところが、fx-JP900CW では15桁の同じ計算では、桁落ちが発生しない
取扱説明書によれば、fx-JP900 の内部計算桁数は15桁であるが、fx-JP900CW では23桁に改善されており、これの効果が出ていると考えられる。

試しに、20桁で以下の差を計算させると、
12345678901234567890 - 12345678901234567880 = 10 と正解が得られ、桁落ちは回避。
次に、同じ20桁で以下の差をみると、
12345678901234567890 - 12345678901234567881 = 9 となるべきところ、桁落ちが発生して 0 と出力された。
最後の2桁で桁落ちが発生するのは変わらないが、内部計算桁数が増えたことで20桁までは桁落ちが発生しにくくなった。
地味で細かいところで着実に改善されている!


内部演算精度 - 改善!!
radモードで tan(π/2) = -∞ となるところ、近似的に tan(355/226) として、tan( の内部実装精度、および内部演算精度を調べる。
※ tan(355/226) = -7,497,258.18532558711290507183
 モデル 出力備考
fx-JP900CW: -7497258.18510桁全て正しい値
fx-JP900: -7497258.447桁正しく最後の2桁は誤り
fx-JP900CW は計算精度が向上している。それが内部計算桁数の増加かアルゴリズムの改善によるものかは未確認だ。


sin の定義域付近での計算精度 - 改善!!
※ sin(1x108) = 0.9316390271097260
 モデル 出力備考
fx-JP900CW:0.9316390271小数以下10桁まで全桁が正しい
fx-JP900:0.9316391026小数以下6桁まで正しい
fx-JP900CW は計算精度が向上している。それが内部計算桁数の増加か、アルゴリズム改善によるものかは未確認だ。


べき乗とルート計算 
(-32)^(3/5) を計算してみる。
fx-JP900CW-8
・fx-375ES A-8
・fx-991ES PLUS 2nd edition: -8
・fx-115ES PLUS 2nd edition: -8
fx-JP900-8
・fx-5800P: -8
・fx-9750GIII: -8
・fx-CG50: -8

fx-JP900CW は、fx-JP900 や ESシリーズなどと同様に、いずれも実数値 -8 を表示した。カシオの関数電卓では、ESシリーズで初めてこの計算の実数値を計算できるようになっている (1つ前のMSシリーズではエラーになる)。
参考までに、プログラム関数電卓 fx-5800P、グラフ関数電卓 fx-9750GIIIfx-CG50 の結果も併記した。いずれも同じ結果になる。

但し、(-32)^(3/5) は、実数値 -8 以外に4つの複素数値を持つが、それらは全く出力されない。
CASIOのモデルだけでなく、世界の主要電卓でも正しく5つの値を計算して出力するものが見つかっていない。
温故知新:番外編 - 電卓評価用の複素数を解いてみた


積分計算 - 高速化!!
時間のかかる積分計算として、以下を調べる。
Integral_! 
積分の詳細はこちら

この積分は、radモードでも degモードでも同じ結果になるが、ここでは計算を rad モードで行う。

モデル結果出力処理時間
 fx-JP900CW3.14159265463.8 秒
 fx-JP900π83.7 秒
 fx-115ES PLUS 2nd editionπ394.1 秒
 fx-991ES Aπ395.1 秒
 fx-991ES PLUS 2nd editionπ400.6 秒
 fx-993ESπ411.8 秒
 fx-995ESπ427.3 秒
 fx-5800Pπ173.3 秒
 fx-9750GIII (OS3.40)π14.5 秒
 fx-CG50 (OS3.50)π9.2 秒
※ 参考までに、fx-JP900 と ESシリーズ関数電卓、そしてプログラム関数電卓 fx-5800P、グラフ関数電卓 fx-9750GIIIfx-CG50 の結果も併記する。

fx-JP900CW は fx-JP900 よりも大幅に高速化されていて、スタンダード関数電卓の中では最速である。ESシリーズよりも大幅な高速化が図られている。但し、数学自然表示で入出力するように設定しているにもかかわらず、結果出力はπとならず小数表示になる。


周期関数の積分 [2023/09/24 追記]
積分計算にガウス・クロンロッド法が使われていることから、このアルゴリズムが苦手な多項式で表せない関数の代表選手として周期関数の積分を行って、タイムアウトする限界を比較してみます (Rad モード)。

Integral_Of_PeriodicFunc

機種計算できる nタイムアウトする n
fx-JP900CWn ≦ 12, n = 16, 32, 64, 128, 256n ≧ 17 (n ≠ 2m, 4≦m≦8)
fx-JP900n ≦ 8n ≧ 9
fx-5800Pn ≦ 8n ≧ 9
fx-9860GIIn ≦ 60, n = 64, 128, 256, 512n ≧ 61 (n ≠ 2m, 6 ≦m≦9)
fx-CG20n ≦ 60, n = 64, 128, 256, 512n ≧ 61 (n ≠ 2m, 6≦m≦9)
fx-CG50n ≦ 60, n = 64, 128, 256, 512n ≧ 61 (n ≠ 2m, 6≦m≦9)
 積分の詳細はこちら

fx-JP900CW は、fx-JP900 に比べて周期関数の積分でタイムアウトしないで積分できる区間が大幅に広いことがわかった。内部計算桁数の増加が寄与していると思われる。グラフ関数電卓での結果のパターンとの類似性から、アルゴリズムの改善・変更があるかも知れない。


素因数分解 - 僅かに高速化!! [2023/09/24 追記]
fx-JP900CW の内蔵機能の素因数分解を試す。その仕様は fx-JP900 から変わっていない。
fx-JP900CW の演算速度は fx-JP900 よりも早くなっていることが確認できた。
これら新旧の2つの電卓を並べて置き、3,620,951,847 (= 32 × 19 × 23 × 409 × 2251) の素因数分解を同時に開始させると、何度やっても確実に fx-JP9000CW が僅かに早く計算が終了する (再現性100%)。


ClassPad.net [2023/09/24 追記]
ClassPad.net に CASIO ID アカウントでログインして、数学 - ClassPad Math にアクセスする。

fx-JP900CW を電卓のモデルとして選んで上記の各種計算テストを実施すると、同じ出力結果になり、時間のかかる計算も同じような時間で結果を出力するのが面白い。


表計算だけがメモリ保存される [2023/09/27 追記]
プログラム関数電卓やグラフ関数電卓は、一旦電源を切ったり他のモードを使っても、計算履歴や結果がメモリ保存される。一方これまでのスタンダード関数電卓はこれらの計算履歴がクリアされた。
fx-JP900CW では、表計算だけがメモリ保存されることが分かった。他はクリアされる。


まとめ

fx-JP900CW は関数電卓として、計算機能の改善と高速化が確実に図られている。ESシリーズ以来の基本性性能のアップデートなので、今後関数電卓の標準性能となってゆくと思われる。

デザイン面も確実に良くなっていて、長く愛用したいと思わせるものだ。

UIの大幅な変更は、管理人のような理工系計算のヘビーユーザーには、操作手順が大幅に増え、使いづらくなった。物理キーが6個減らされ、さらに1つのキーあたりの機能を最大2まで減らされた結果、収まらなかった機能がソフトウェアメニューに押し込まれた。これがヘビーユーザーにはUIの改悪という結果になった。

なお、ソフトウェアメニューに割り振られた機能は、[CATAOG][TOOLS][FORMAT] のいずれかの表示される (状況依存)ソフトウェアメニューのどこかの階層にある。そしてメニューは日本語表示になっている。つまり、初心者にはメニューを日本語でたどれば、必ず探している機能が見つかる。初心者には分かりやすいUIになった。

さらに、キーボードの色使いや4階調の液晶採用、そして見やすいフォントの採用は、視認性の向上に大いに寄与している。視認性の向上と日本語メニューは、老眼が始まる中高年には有り難い設計変更のようだ。中高年の消費行動にどこまで影響するかをカシオは考えたのだろうか (その可能性はある)?

理工系の計算を高頻度で行う学生や技術者の利便性を犠牲にして初心者に分かりやすくし、さらに中高年にとっての視認性向上を果たした UI / デザイン変更の是非は、今後の販売実績や、製品寿命の長さで分かると思う。少なくとも数年間は注視したいと思う。


fx-JP900CW のイースタエッグ - 診断機能








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keywords: CasioBasicプログラム電卓、fx-CG50

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テーマ : プログラム関数電卓
ジャンル : コンピュータ

Casio プログラム電卓の価格動向

  初版 2015/01/15
更新 2023/09/29

新世代 Casio Basic 搭載機の価格動向を随時チェックしています。
2015/01/15から始めて6年を超えました。

プログラム電卓の中でにグラフ関数電卓はアメリカ市場では半値近い価格で販売されており、海外サイト(Amazon USA や e-Bay)からの購入やセカイモンを利用すると国内正規版よりもかなり安く入手できます。そこで、Amazon Japanでの国内正規品、並行輸入品、Amazon USA (日本への送料が安い) での直接購入(個人輸入) での価格同行を調べます。

[2022/07/17] より視覚的に分かるように、価格動向の全てのデータをまとめたグラフを追加しました (図1, 図2, 図3)。

[2020/10/03] fx-9759GIII は、モノクロ液晶搭載プログラム電卓では最も安価に入手可能で、高性能なのでリストに追加しました。Amazon USAが最も安く入手できますが日本語で発注できるセカイモンでも十分安価に入手できます。併せて fx-9860GII は国内正規品の入手ができなくなったのでリストから外しました。

Price_History_20230929
図3 入手可能モデル - fx-5800P, fx-9750GIII, fx-FD10 Pro, fx-CG50 の価格動向


   


Amazon最安値 (各機種ごと新品の最安値を赤色表示最高値を青色表示)

fx-9860GII 国内版入手困難後 - Amazon最安値動向 (fx-9750GIII 追加)
製品fx-5800P
fx-9750GIII
Amazon USA
(東京までの
送料込み)
fx-9750GIII
並行輸入
fx-9860GII
Amaxon USA
(東京までの
送料込み
)
fx-FD10 Profx-CG50
fx-CG50
並行輸入
fx-CG50
Amazon USA
(東京までの
送料込み)
10/03¥7,595   $41.48  
(¥5,609)  
---$73.79
(¥9,134)  
¥19,800   ¥23,793  ¥14,800  $79.00  
(¥9,665)  
10/26¥7,232 $40.93
(¥5,550)
---$72.64
(¥9,013)
¥19,600 ¥24,072 ¥12,500 $79.00
(¥9,665)
11/30¥7,088 $39.90
(¥5,190)
¥5,854    $70.99
(¥8,509)
¥19,800 ¥24,097 ¥11,998 $79.00
(¥9,324)
12/30¥6,916 $39.99
(¥5,190)
¥10,150 $70.99
(¥8,510)
¥19,800    ¥24,105 ¥11,990 $80.99
(¥9,531)
2021
03/24¥6,923 $41.90
(¥5,549)
¥8,206 $149.95
(¥17,526)
¥19,800    ¥22,003 ¥11,998 $78.85
(¥9,727)
05/10¥6,845 $44.98
(¥6,065)
¥9,643 ---¥20,500   ¥22,003    ¥12,580 $79.75
(¥9,880)
06/06¥6,852 $40.99
(¥5,681) 
---
(品切れ)
---¥20,791 ¥22,554 ¥11,998 $79.75
(¥9,971)
06/23¥7,105 $49.98
(¥6,721)
¥9,643    $78.95
(¥10,992)
¥20,791    ¥22,542 ¥12,580 $80.99
(¥10,120)
08/08¥6,390 $39.99
(¥6,184)
¥9,262 $76.88
(¥9,811)
¥20,148 ¥21,859 ¥11,800 $79.00
(¥10,935)
08/25¥6,354 $42.99
(¥5,940)
¥12,800 $76.88
(¥10,690)
¥19,147 ¥22,032 ¥12.580 $79.00
(¥10,836)
10/14¥7,161 $44.00
(¥6,364)
¥8,516 $79.43
(¥10,463)
¥19,800 ¥21,800 ¥12,580    $80.99
(¥10,608)
12/20¥7,509 $39.99
(¥5,911)
¥8,101 $77.46
(¥10,239)
¥18,722 ¥19,927 ¥13,000 $80.99
(¥10,576)
2022
02/12¥6,736 $41.90
(¥6,237)
¥8,496 ---¥23,327 ¥24,364 ¥13,000    $80.99
(¥10,762)
04/10¥6,736    $47.50
(¥7,379)
¥10,668 ---¥22,400 ¥22,145 ¥14,561 $80.99 
(¥13,084)
07/14¥7,520 $49.99
(¥8,518)
¥10,678 ---¥20,690 ¥23,091 ¥14,999 $80.99
(¥12,855)
07/31¥8,373 $53.69
(¥8,656)  
¥7,718 ---¥20,670 ¥23,091    ¥14,999    $80.99
(¥12,319)
10/09¥7,827 $49.99
(¥8,865)
¥11,319 ---¥20,585 ¥22,536 ¥15,175 $80.99
(¥13,364)
11/16¥7,655 $44.00
(¥7,826)
¥9,980 ---¥25,253 ¥20,222 ¥16,400 $80.99
(¥13,026)
12/27¥5,923 $55.06
(¥8,901)
¥9,980    ---¥24,000 ¥19,600 ¥16,400    $77.99
(¥11,981)
2023
04/01¥8,500 $64.44
(¥10,303)
¥12,207 ---¥21,780 ¥24,734 ¥16,300 $94.99
(¥14,362)
07/01¥8,900 $50.80
(¥8,928)
¥11,800 ---¥20,000 ¥25,000 ¥12,771 $86.50 
(¥14,065)
09/09¥7,379 $49.63
(¥8,993)
¥11,400 ---¥19,100 ¥20,696 ¥15,500 $83.00
(¥13,938)
09/29¥7,600 $54.44
(¥10,070)
¥12,207 ---¥19,100    ¥20,500 ¥15,500    $94.99
(¥15,961)
製品fx-5800Pfx-9750GIII
Amazon USA
(東京までの
送料込み
)
fx-9750GIII
並行輸入

fx-9860GII
Amazon USA
(東京までの
送料込み)
fx-FD10 Profx-CG50

09/29
1ドル = 149円。前回調査時 (09/09) よりも円安になっている。Amazon USA の価格が大幅に上がっている。特に fx-9750GIII は前回よりも20%程度の値上げ(送料込み)、fx-9750GIII 並行輸入 (CASIOストア)も値上げだ。fx-CG50 の Amazon USA の価格(送料込み)は並行輸入(CASIOストア)と変わらない程度に値上がりしており、現状ではわざわざAmazon USAから購入する意味がない。fx-5800P については将来もし¥6,000 台になったら即買すべきだ。

09/09
1ドル = 148円。前回調査時 (07/01) よりも為替は円安に推移しているが、全体的には少しだけ価格が下がっている。fx-5800P は依然として高値で推移(それでも7千円台に下がる)。国内正規品としては fx-5800P と fx-CG50 のみだが、Amazon  USA から購入すれば、モノクロ液晶のグラフ関数電卓 fx-9750GIII は fx-5800P に近い価格でお得だと言える。fx-CG50 も 国内正規品よりも Amazon UAS で購入すれば60%程度で入手できる。

07/01
fx-5800P の価格上昇が止まらない。記録を始めた2015年1月15日以降の最高値を更新した。一方で fx-9750GIII は Amazon USA から直接購入した場合は fx-5800P とほぼ同じコストで入手できる。fx-CG50 も Amazon USAから直接購入すると国内正規品の半額程度になる。国内正規品以外は価格低下の傾向だ。1ドル = 144円

04/01
全体的に価格が上がっており、fx-5800P が最も割高感がある。前回 (3ヶ月前) と為替レートは同じ (1ドル = 133円程度) に戻っているが、ウクライナ戦争の影響でエネルギーや物流のコストが上昇していことが値上げの主な理由だろう。ちなみにカシオは2022/01/21に電卓の価格改定を行うと発表しているので、その影響もあるだろう。



12/27
円安が少しおちつき 1ドル = 133円程度になっている。fx-5800Pは¥5,000円台になったので購入のチャンス! fx-CG50も国内正規品とAmazon USAからの購入も安くなったので今がチャンスだろう。fx-9750GIII はアメリカでは品薄状態。クリスマスシーズンで多く売れたのだろう。

11/16
円安が一時 1ドル = 150円を超える勢いであったが、少し収まり 1ドル = 140円程度になった。前回(ほぼ1ヶ月前)よりも概ね安くなっている。円安緩和の影響が今回の価格にどこまで影響しているのかは不明。国内での製品保証に拘らなければ、fx-9750GIII が最もコスパが良い(取説は fx-9860GII の国内正規品用がほぼ使える)。

10/09
前回(7月)よりも円安が大幅に進んだ (1ドル=144.5円)。その影響は Amazon USAからの購入に大きく響き、円建てで全て値上げという結果になっている。fx-9750GIII は Amazon USAでの価格は下がっているのに輸入して円で購入すると値上げとなる。一方で国内正規品 (fx-5800P, fx-FD10 Pro, fx-CG50) はいずれも少し値下げになった。

07/31
前回から2週間経過で、為替レートが 1ドル = 133.2円 と少し円高方向に変化。そのため fx-CG50 のAmazon USAで購入すると値下げ効果が得られる。fx-9750GIII のAmazon USAでのドル建てで大幅に値上げされたので、為替の影響が相殺されトータルで値上げ。一方、fx-9750GIIIの並行輸入品は28%も安くなっているのは驚き。fx-5800Pは異常に高くなっている。製造から販売のどの段階で為替の変動の影響を受けているかによって、価格の動きに一律な説明ができないと思う。

07/14
前回調査の 4/10 の為替レートは 124.3($/¥)、今回調査での為替レートは 139.0($/¥)。この3ヶ月間で1ドルあたり14.7円も円安になっている。例外を除いて値上がりしている。fx-FD10 Pro 国内価格と fx-CG50 Amazon USAからの輸入価格が例外的に 4/10 よりも安くなっている。 

04/10
国内正規品について、fx-5800P は価格維持、それ以外は安くなっている。一方、並行輸入品は価格が大幅に上昇している。amazon USAから購入する場合も現地価格は安くなっていても、円換算すると大幅に高くなる。明らかに昨今の円安の影響が出ている。1円 = 124.3ドルで計算。

02/12
fx-5800P 以外が軒並み値上がりしている。昨今の部材、人件費、輸送コストの値上がりと円安が反映していると考えられる。fx-9860GII は製造中止品であるが Amazon USA では販売されてきた。現在は在庫切れだが、このまま市場から消えるのか在庫が補充されるのか気になるところだ。1ドル=116円で計算



12/20
fx-5800P は値上がり。fx-9750GIII はAmazon USAからの直輸入はさらに値下げ、fx-5800Pよりも確実に安価で入手可能。fx-9750GIII 並行輸入も値下げ。fx-9860GII もAmazon USAからは値下げ、バックライト液晶が欲しい場合はこれしかないが、そうでない場合は fx-9750GIII を推奨する。fx-FD10 Proも値下げ。fx-CG50 は Amazon USAと国内アマゾン共に値下げ。クリスマス商戦で値下げ傾向にあるようだ。1ドル=¥114円で計算。

10/14
fx-5800P はまた7千円台に戻った。これに比べて fx-9750GIII はAmazon USAで買えばより安く入手できる。Amazon USAでは まだ fx-9860GII を入手できる。バックライト機能や液晶が大きいのが利点だか、それ以外は fx-9750GIII に劣るので、今購入する意味は希薄だと思う。fx-CG50 は値下がり傾向。1ドル=¥114円で計算。

08/25
前回調査時よりも為替が円高になっているにも関わらず全般的に値上がり傾向。fx-5800P と fx-CG50 輸入品のみが値下げ。1ドル=110円計算

08/08
全般的に安くなっている。fx-5800P は2年半ぶりの最安値。fx-9750GIII は Amazon USA からの購入と並行輸入ともに1万円を切った。fx-CG50 は大きな変動はない。1ドル=111円で計算。

06/23
fx-5900P が7千円台に上昇。fx-9750GIII はamazon USAからの直接購入や並行輸入ともに上昇、為替が円安傾向の影響だと考えられる。一方 fx-9860Gがamazon USAで正常な価格で復活。fx-CG50 の国内正規版は若干の値下げ、しかし並行輸入およびamazon USAからの購入は円安の影響で上昇。1ドル=111円で計算。

06/06
fx-5800Pは6800円台を維持。一方 fx-9750GIII はAmazon USAから購入した場合 5000円台で入手できる。モノクロ液晶のプログラム電卓は fx-9750GIII が最安値モデル。fx-CG50 は Amazon USAからの購入や並行輸入品なら1万円程度で入手できる。現状でプログラム電卓を入手するなら、fx-5800P、fx-9750GIII、fx-CG50 の三択と言える。

05/10
しばらく更新を怠っていたが、fx-5800Pは僅かに値下げ、fx-FD10 Proは横ばい、他は全て価格が上がっている。fx-9860GIIは Amazon USAでも入荷待ち状態で入手困難、過去の機種になったと言える。一方 fx-9750GIIIは Amazon USAでの価格(送料含む円換算)が fx-5800Pの国内価格よりも安い点は変わっていない。昨年11月末以降、カシオのプログラム電卓は fx-5800P, fx-9750GIII, fx-CG50 の三択状態が続いており、モノクロ液晶グラフ関数電卓 fx-9750GIII が最安値である点も変わっていない。

03/24
fx-5800P は7千円前後での推移が継続。fx-9750GIII はAmazon USAからの購入も並行輸入ともに入手性が向上し、価格面では fx-5800P よりも安価な状態が維持されている。その一方で、fx-9860GII はいよいよAmazon USAでも入手性が悪くなる。市場でのモノクロ液晶モデルは、いよいよ fx-9860GII から fx-9750GIII へ世代交代が進んできたと考えられる。fx-CG50 はいずれの入手方法でも価格は維持。1ドル=109円で計算



12/30
fx-5800P はギリギリ6千円台に戻った。fx-9750GIII のAmazon USAからの購入は横ばいで、fx-5800Pよりも安価に入手可能。fx-9750GIIIの並行輸入は異常に高価なので買う意味はない。fx-CG50はAmazon USAからの購入と並行輸入は大きな差が無く、むしろ並行輸入の方が短納期で良いかも知れない。1ドル=104円計算。

11/30
fx-5800P は以前は5千円台後半から6千円台であったが、最近は7千円台で落ち着いている。
一方、fx-9750GIII は国内での並行輸入品が5千円台で入手できるようになっている。Amazon USAから直接の購入すると5千円台前半とさらに安い。fx-9750GIII は、fx-5800P よりも安価で高機能であり、一推しモデルだ。1ドル=104円計算 (円高傾向)

10/26
fx-5800P は7千円台で高止まり。一方で fx-9750GIII がさらに値下がり、fx-5800P よりもさらに安価に入手できるようになった。もし国内販売されるとすれば、倍近くの価格になるのだろうか? fx-CG50 は Amazon USA は価格が安定化しており 1万円程度。並行輸入品が値下がり、今なら英語の煩雑さが嫌なら並行輸入品が買いだ。国内正規品はケーブル付属としても高すぎる。1ドル=106円計算。

10/03
fx-5800P は値上げが続いており7000円台後半に突入。Amazon USA の fx-9750GIII は fx-5800P よりも安価に入手できる。国内で fx-9860GII は完全に過去のモデルになっており、Amazon USAでは値下がりしている。fx-CG50 は国内では値上がり傾向だが、Amazon USAでは70ドル台、為替の影響で円ベースで少し値下がり (1ドル=106円計算)。



Price_History_20210113
図2 fx-9860GII 入手可能期間 - fx-5800P, fx-9860GII, fx-CG50 の価格動向



fx-CG50 国内発売後の Amazon最安値動向
製品fx-5800Pfx-9860GII
fx-9860GII
並行輸入品
fx-9860GII
Amazon USA
東京までの
送料込み
fx-FD10 Profx-CG50fx-CG50
並行輸入品
fx-CG50
Amazon USA
東京までの
送料込み
10/30¥6,027    ---¥12,160 $97.98    
(¥11,072)
¥19,629 ¥23,500    ---
$124.92    
(¥14,116)
 11/08¥6,027    ---¥11,000 $133.25    
(¥15,057)
¥19,629    ¥23,500    --- $124.92    
(¥14,116)
 11/10¥6,027    ---¥11,000    $133.25    
(¥15,057)
¥19,629    ¥26,784 ---$124.92    
(¥14.116)
 11/17¥6,027    ---¥9,800    ---¥19,629    ¥26,784    ---$124.87    
(¥14,110)
 11/28¥6,909    ---¥9,800    ---¥19,630 ¥26,784    ---$116.35
(¥13,147)
 12/26¥6,650 ---¥7,978 ---¥19,630    ¥22,182 ---$102.45
(¥12,365)
2018






 01/04¥6,650    ---¥7,500 ---¥19,630    ¥26,773 ---$102.45    
(¥12,365)
?
 01/25¥6,650    ---¥6,980 ↓---¥19,630    ¥22,182 ---$103.49    
(¥11,896)
  
02/16¥6,646 ---¥7,600 $67.67
(¥7,924)
¥19,799 ¥22,182    ---$99.99
(¥11,397)
02/28¥6,100 ---¥7,600    $78.99
(¥9,296)
¥19,630 ¥22,182    ---$111.17
(¥12,728) 
03/06¥6,100    ---¥7,600    $88.00
(¥10,699)
¥19,115 ¥22,149 ---$106.48
(¥12,732)
03/16¥6,642 ---¥7,600    $88.00
(¥9,416)
¥19,630 ¥22,146 ---$95.05
(¥10,881)
03/25¥6,595 ---¥8,471 $67.82
(¥7,865)
¥19,630    ¥22,146    ---$93.19
(¥10,487)
05/20¥6,494 ---¥11,000 $67.82
(¥8,799)
¥19,630    ¥20,918 ---$106.00
(¥12,395)
06/22¥6,480 ---¥11,000    $67.82
(¥8,790)
¥19,594 ¥19,700 ---$92.95
(¥10,960)
07/24¥6,457 ¥19,800  ¥10,300 $69.99
(¥8,632)
¥19,521 ¥19,653 ---$79.00
(¥9,597)
08/13¥6,440 ¥16,962 ¥11,000 $71,96
(¥8,774)
¥19,513 ¥20,527  ---$79.00
(¥9,511)
08/22¥6,446 ¥29,882 ¥11,000    $71.96
(¥8,695)
¥19,521 ¥19,808 ---$79.99
(¥9,534)
09/16¥6,228 ¥18,000 ¥11,000    $76.99
(¥8,613)
¥18,431 ¥19,808    ---$78.46
(¥8,788)
10/08¥6,195 ¥18,000    ¥11,515 $76.99
(¥9,574)
¥19,513 ¥19,808    ---$76.99
(¥9,687)
10/30¥6,191 ¥18,000    ¥10,862 $77.07
(¥9,499)
¥18,686 ¥20,995 ¥14,980    $75.53
(¥9,437)
11/21¥5,899 ¥18,000   ¥10,000 $77.07
(¥9,514)
¥18,398 ¥19,808 ¥14,980    $58.46
(¥7,407)
12/22¥6,248 ¥18,000    ---$78.31
(¥9,568)
¥18,398    ¥19,808    ¥14,980    $58.99
(¥7,344)
2019
01/07¥6,118 ¥18,000    ¥15,837 $78.31
(¥9,312)
¥18,000 ¥19,808    ¥14,980    $58.99
(¥7,147)
01/30¥7,341 ¥18,000    ¥16,177 $79.99
(¥9,594)
¥18,000    ¥19,857 ¥14,680 $58.99
(¥7,169)
02/05¥6,600 ¥18,000    ¥16,177    $79.99
(¥9,594)
¥18,000    ¥19,857    ¥14,480 $58.99
(¥7,169)
03/17¥6,198 ¥16,900 ¥16,177    $79.99
(¥9,769)
¥17,634 ¥19,567 ¥13,980 $80.99
(¥9,808)
04/20¥7,479 ¥14,800 ¥16,177     $79.99
(¥9,769)
¥16,800 ¥19,500 ¥13,960 $80.99
(¥9,808)
05/10¥7,264 ¥14,800    ¥16,177    $79.99
(¥9,595)
¥17,634 ¥19,692 ¥13,000 $78.99
(¥9,523)
05/15¥7,264    ¥14,800    ¥16,177    $79.99
(¥9,595)
¥16,800 ¥19,692    ¥12,800 $79.99
(¥9,633)
05/31¥6,888 ¥14,800    ¥16,177    $79.99
(¥9,507)
¥16,800    ¥19,390 ¥12,095 $78.99
(¥9,371)
06/15¥6,709 ¥14,800    ¥16,177    $79.99
(¥9,507)
¥17,400 ¥21,475 ¥12,050 $77.00
(¥9,154)
07/02¥6,708 ¥9,800 ¥16,490 $79.99
(¥9,507)
¥17,400    ¥21,291 ¥12,050    $77.25
(¥9,182)
08/11¥6,643 ¥12,800 ¥16,490    $66.81
(¥8,546)
¥20,000  ¥19,800 ¥14,980 $76.99
(¥8,795)
09/12¥6,764 ¥12,800   ¥8,980  $66.81
(¥7,991)
¥19,800 ¥20,254 ¥11,774 $79.00
(¥9,340)
12/06¥6,800 ¥13,037 ¥16,490 $66.81
(¥8,065)
¥20,000 ¥19,980 ¥11,000 $77.65
(¥9,236)
2020
01/04¥6,845 ---¥16,490    $66.91
(¥8,065)
¥20,186 ¥19,797 ¥11,000    $74.25
(¥8,865)
02/03¥6,845    ---¥16,490    $66.81
(¥8,065)
¥20,186    ¥22,477 ¥11,000    $73.25
(¥8,755)
03/03¥6,912 ---¥16,490    $66.81
(¥7,991)
¥20,164 ¥20,899 ¥14,426 $72.99
(¥8,648)
03/22¥6,787 ---在庫切れ$92.59
(¥13,620)
¥20,164    ¥22,476  ¥11,000$109.95
(¥23,064)
03/30¥6,777 ---¥16,177 日本への発送停止¥20,164    ¥22,476    ¥11,000    日本への発送停止
04/28¥6,777    ------日本への配送停止¥20,164    ¥26,500 ¥11,000    日本への発送停止
05/10¥6,777    ------$79.96
(¥10,571)
¥20,164    ¥22,554 ¥11,000    $78.99
(¥10,445)
05/28¥6,564 ------$77.21
(¥10,372)
¥20,164    ¥23,436 ¥11,000    $79.99
(¥10,653)
06/20¥6,846 ---¥16,177 $77.18
(¥9,145)
¥20,146    ¥23,431 ¥11,000    $77.75
(¥9,190)
07/02¥6,852  ---¥16,177    $78.89
(¥9,415)
¥20,146    ¥23,428 ¥10,905 $78.76
(¥9,384)
08/24¥7,381 ------$77.19
(¥9,495)
¥20,161 ¥21,709 ¥13,600 $79.00
(¥9,666)
10/03¥7,595 ------$73.79
(¥9,134)
¥19,800 ¥23,793 ¥14,800 $79.00
(¥9,665)
製品fx-5800Pfx-9860GIIfx-9860GII
並行輸入品
fx-9860GII
Amazon USA
( )内は東京までの
送料込み
fx-FD10 Profx-CG50fx-CG50
並 行輸入品
fx-CG50
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( )内は東京までの
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購入時のポイント
  • 新品購入を勧める。特に fx-5800P はカバーのヒンジが弱いので中古品は勧めない。
  • 保証が気になるなら国内正規品を勧める。並行輸入品や個人輸入品は国内保証が受けられない。
  • Amazon USAeBay USAセカイモン などからの個人輸入品の場合、中古品が分かりにくく表示されていることがある。購入前に新品であることが明記されているものを勧める。

 

10/03
fx-5800P は値上げが続いており7000円台後半に突入。国内で fx-9860GII は完全に過去のモデルになっており、Amazon USAでは値下がりしている。fx-CG50 は国内では値上がり傾向だが、Amazon USAでは70ドル台、為替の影響で円ベースで少し値下がり (1ドル=106円計算)。

08/24
fx-CG50 国内正規版以外は、軒並み値上がりしている。fx-5800P は7千円台に上がっている。fx-9860GII は国内では入手が難しくなっており、モノクロ液晶モデルが欲しい場合は Amazon USAから fx-9750GIII がベストチョイス(価格のリーズナブル)だろう。但し現在の主流は fx-CG50 であり、Amazon USA がベストチョイス、但し国内正規版が値下がり傾向なのは有り難い。1ドル=106円で計算。

07/02
fx-5800P は6千円台後半で概ね安定している。グラフ関数電卓は fx-CG50 並行輸入品が断然お得だ。国内で見る限り fx-5800P と fx-CG50 の二択になっている。敢えて廉価版を求めるなら、ここには記載がないが amazon USA かセカイモンからモノクロ液晶モデルの fx-9750GIII を購入する選択肢はある。(1ドル=108円)

06/20
fx-5800P は6千円台後半を維持。fx-9860GII は並行輸入品を含めて国内購入は非常に高価で、Amazon USA から1万円以下で購入可能。しかしAmazon USA から調達するなら最新モデルの fx-9750GIII が安価で良い(但し、バックライトはない)。今グラフ関数電卓を購入するなら、fx-CG50 が良く、並行輸入品が安値を維持しているので推奨できる\。(1ドル = 107円)

05/28
fx-5800P は1/7以来久しぶりに6,500円台まで下がった。fx-9860GII は海外から購入するしかない状況がほぼ確定的になってきた。fx-CG50 はAmazon USAと並行輸入で価格差が殆ど無い。1ドル = ¥108で計算。

05/10
アメリカが経済活動を順次再開することになり、Amazon USAからの日本向け出荷も再開された。fx-9860GII は国内では既に入手できない状況だが、Amazon USA では入手可能。fx-CG50 もAmazon USAからの入手が可能になった。但し、国際便はまだ通常よりも時間がかかるようだ。fx-CG50を入手するには現時点では並行輸入品が最も安い。コロナ蔓延による円高傾向(1ドル=107円程度)は、輸入には有利に働いている。

04/28
COVID-19パンデミックの影響で、Amazon USAから日本への配送を行うセラーが無い状況。fx-9860GII はいよいよ入手できなくなってきた。fx-CG50 は並行移入品が最安値を継続中。

03/30
fx-9860GII と fx-CG50 のAmazon USAからの日本向け出荷ができない状況。"需要が多すぎて選択肢を減らしている"との表記だが、コロナウィルス蔓延に伴う国際貨物便の減便や制限が原因だと思われる。海外からの直接購入は時期が悪いようだ。どうしても欲しいなら並行輸入品が選択肢となるが、しばらくは様子見が良いだろう。

03/22
fx-5800P は6千円台後半で維持。fx-9860GII は並行輸入が在庫切れ、Amazon USA では単体価格が大幅値上げした上に日本への輸送料が高騰して異常な価格になっている。を含めて手できない状況になってきた。おそらくヨーロッパで発売された新機種fx-9860GIII が今後並行輸入品や Amazon USA での取扱いが始まることを期待する。fx-CG50 は並行輸入品の最安値に戻ったが、Amazon USAでは大幅に値上がりした上に日本までの輸送料が異常に高騰している。輸送料の高騰は、Amazonだけの問題ではなく、コロナウィルス蔓延の影響で一般的な国際輸送料の値上げの影響だと考えられる。(1ドル=111)

03/03
fx-5800Pは一時期¥7,000を超えたが、6千円台に戻った。fx-9860GII 並行輸入品の価格は変化なし、Amazon USA の価格は下がり送料込みで7千円台に下がった(1ドル =108円)。fx-CG50は、国内正規品が2万円付近のままで、並行輸入品は大きく上がり、Amazon USAは送料込みで8千円台まで下がった(但し以前7千円台の時もあった)。ヨーロッパでは後継の fx-9860GIII が今月中に発売予定であり、Amazon USAからの購入額は fx-9860GII と fx-CG50 で千円未満の違いになっているので、今 fx-9860GII を購入する意味は殆どない。

02/03
fx-9860GII は国内正規品は正規価格での入手が難しい。異常に高値になっており蒐集目的用になっているようだ。モノクロのグラフ関数電卓として 今 fx-9860GII を購入するのは止めた方が良い。今年中に後継機種 fx-9860GIII の発売の可能性があるからだ。fx-CG50 は国内正規品が高止まりで、並行輸入品は最安値継続中。1ドル = 109円で計算。

01/04
fx-9860GII 国内正規品は見当たらない。fx-CG50は値下げ傾向が継続しており、並行輸入品は最安値を維持している。1円 = 109円で計算。



12/06
調査期間が少し空いてしまった。fx-5800P は少し値上がり、但し6千円後半で概ね維持されている。fx-CG50は購入経路に依らず値下がり傾向が続いている。並行輸入品は記録開始後最安値となった。なお一時期の円高傾向が収まって 1ドル=109円程度に戻っており、Amazon USA価格はドルベースで値下げが続いているので輸送費を含め円建て費用は低下の傾向が続いている。

09/12
fx-CG50 の並行輸入品が最安値。1ドル = 108円で計算。円高傾向から円安へ動きつつあるので今が購入のチャンスかも知れない。fx-9860GII も並行輸入品でかなり安くなっている。但し今グラフ関数電卓を購入するなら fx-CG50 をお勧めする。fx-5800P は ¥6500~¥7000の間で推移している。

08/11
fx-5800P は6千円後半で安定している。fx-9860GII, fx-CG50 のAmazon USAでのドル価格が下がっており、円高の影響もあり 安くなっている。(1ドル=106円)

07/02
fx-9860GII 国内正規品が最安値を更新、Amazon USAで買のとほぼ同額、買うなら今だ。fx-CG50は依然Amazon USAが安い。1ドル=109円で計算

06/15
fx-5800P が6千円台に戻った。並行輸入版は fx-9860GII SD の方が fx-9860GII よりも安い。fx-CG50 の並行輸入版は最安値。 

05/31
fx-5800Pは6千円台に戻った。fx-CG50の国内正規品と並行輸入品が最安値となった。fx-CG50のAmazon USAでの価格が Amazon USA での fx-9860GII よりも安くなり、輸送費を含んだ円での価格もfx-CG50の方が安くなった。為替が1ドル=109円 で計算。

05/15
fx-FD10 Proが記録開始以来の最安値になっている。それ以外は前回調査から大きな変化なし。

05/10
fx-5800Pは7千円台と高値で推移。fx-9860GII SD 並行輸入版を掲載しているが、fx-9860GII と価格が変わらず却って SD版の方が安い状況。fx-9860GIIのAmazon USAは価格が落ち着いており、円での価格は為替変動の影響による。fx-CG50は国内正規版が最安値に近い水準、並行輸入版は最安値、Amazon USAでは$80付近で推移しており円換算で1万円を切る。1ドル=110円で計算。なお、Amazon USAで fx-9860GII と fx-CG50 がほぼ同じで、fx-CG50の方が安いのは興味深い。 

04/20
fx-5800P は値上げ、それ以外は同じか値下げ。fx-9860GII 国内正規版が値下げ。fx-CG50 の国内正規版と並行輸入品も値下げ。Amazon USAはドル価格も為替レートも変わらず価格維持。1ドル=112円で計算。

03/17
fx-5800P は6,000円に近くなってきた。fx-CG50はAmazon USAでの一時期の $50台が$80台に値上がり。しかし送料込みでも¥1万円以下とお買い得 (1ドル=112円計算)。一方、国内での正規ならびに並行輸入は最安値になった。

02/05
fx-5800P の7千円超えは一過性のもので、6千円台半ばに戻った。またfx-CG50並行輸入品は僅かながら価格低下が継続中。その他は変化なし。fx-CG50 をAmazon USAで購入すると送料を含めてもかなり安く、fx-5800Pより千円程度高いという状況はここしばらく続くと思われ、プログラム電卓を入手するには fx-5800P か fx-CG50 かの2択と言える。1ドル = 110円で計算

01/30
全般的に値上がり傾向。fx-5800Pは千円ちかい大幅値上げで、2016年4月以来の7000円台という異常事態。カシオのアナウンスでは後継機種投入やOSアップデートのニュースはない。fx-9860GII は価格面で fx-CG50 より確実に高値の傾向が確定してきた。fx-CG50 を Amazon USAで購入するのが (fx-5800Pよりも) 最も安価、おかしな状況になっている。海外から購入する選択肢を有効にすれば、プログラム電卓は、価格が変わらない fx-5800P か fx-CG50 に二択で、サイズと重さが選択要因,、といった新たな状況に今後なってゆくのか? 1ドル = 110円で計算

01/07
2019年最初のチェック。fx-5800Pは6千円を少し超えるあたりで少し変動の状況で、ここしばらくの傾向通り。fx-9860GII は並行輸入品が値上がり、国内正規版は安定(ただし高い)、やはり Amazon USAで買うのがお買い得。fx-CG50は国内正規品は2万円を着るあたりで安定化傾向、並行輸入品も1万5千円あたりで安定化、Amazon USAはドルベースでは安定化しているが、円高傾向のため円換算では最安値の結果になった。1ドル=109円で計算

12/22
fx-5800Pは6千円台に戻った。5千円台になった起きが買いだ。fx-9860GIIは並行輸入品が異常に高いので今回は適用無しとした。いよいよ在庫が抵触し国内での入手性が低下している。一法で、fx-CG50は確実に安くなっていて、Amazon USAでは fx-9860GII よりも安くなり、っている。現在の為替(1ドル=112円)だと輸送費用を含めて最安値になった。

11/21
fx-5800P が久しぶり(1年11ヶ月ぶり)に5千円台に突入し、今は間違い無く買いの時期だ。fx-CG50 の国内正規品が再び2万円を切り、これまでの最安値が復活。fx-CG50の並行輸入品も1万5千円切りで維持されている。fx-CG50のAmazon USAでの購入は、7千円台で最安値となった。これはドルベースでの大幅値下げによる。1ドル=113円計算で、ここ数ヶ月はこのレベルで安定している。fx-9860GII については大きな変化なし。

10/30
fx-5800P は少しずつ確実に安くなってきている。¥6,000以下になる可能性が記載される。fx-9860GII は既に過去の機種と言え、価格面でもAmazon USAから購入すれば fx-CG50 よりも少し高い。但し fx-CG50の国内正規品が¥20,000以上に戻ってしまった。Amazon USA は最安値となった。fx-CG50の並行輸入品がついに登場し、絶妙な値付けだ (10/31追記)。1ドル = ¥113 で計算。

10/08
fx-5800P が¥6200を下回るは久しぶり。fx-9860GII の国内正規版と明記したショップは引き続き販売してくれている。それ以外は並行輸入品だが記述だけだと分かりにくい。fx-CG50 の国内正規版は価格維持。Amazon USA品の送料については、どうも不明確だ。前回調査時は納期が長くて良いなら送料無料との記述があったが、実は私には始めてだった。今回は以前と同様に、どこを探してもそのような記述が見られないので、送料込みの価格としている。1ドル = 114円で計算。

09/16
fx-5800P は久しぶりに6,200円台まで値下げ。fx-9860GII の並行輸入品は価格維持。一方、ようやく国内正規品と明記したショップが登場しリーズナブルな価格になった。並行輸入品との価格差は¥7,000だが、国内正規品には 3Pinケーブルが付属し、国内の正規保証1年も含まれるので正規品購入の価値はあるかも知れない。Amazon USA からのfx-9860GIIを購入する場合、配達を速くしたい場合は送料$6.99必要だが、配達に時間が掛かっても良いなら送料無料になっている。fx-FD10 Pro は久しぶりに18,000円台まで安くなった。fx-CG50 国内正規品は1万円台後半で価格維持。並行輸入品はまだない。Amazon USAからの購入の場合、配達に時間が掛かっても異なら送料無料、送料$6.68払えば配達が速くなる(恐らく1週間程度)。1ドル=112円で計算。

08/22
fx-5800Pは¥6,400円台を2ヶ月間維持。fx-9860GII の国内品は品不足とみられもはや海外調達が現実的。但し並行輸入よりもAmazon USAでの直接購入が圧倒的異お得。なお、もはやグラフ関数電卓はfx-CG50 が定番となりつつあるが、国内犯はついに2万円を切った。Amazon USAからの購入は1万円を切る状態が続いている。fx-FD10 Proに関してはAmazon USAは逆に割高で、国内品がお得の逆転現象。(1ドル=110円で計算)

08/13
fx-5800P はゆっくりであるが値引き傾向が続いている。fx-9860GII は国内正規版とAmazon USAからの輸入共に値下げ傾向だ。fx-FD10 Pro も値下げ傾向が継続中。fx-CG50 は国内正規版は少し高くなって2万円台に戻ったが、Amazon USA からの輸入は1万円以下を継続中。(1ドル=111円で計算)

07/24
fx-5800P は6千円台前半に入り、ゆっくりと値下げが続いている。fx-9860GII の国内版がAmazon直接取扱で漸くまともな価格で販売されるようになった。fx-9860GIIの並行輸入品を購入するならAmazon USAの方があいかわらず安い。fx-CG50は国内正規品、Amazon USA共に最安値(初の1万円未満)となった。そこでこのチャンスに2台目を購入した。カシオの値下げか在庫の増加あたりが原因だろうか?(1ドル=112円で計算)

06/22
fx-5800Pはしばらく6千円台半ばで落ち着いている。fx-CG50のAmazon USAからの調達が易くなっている。1ドル=110円と円安傾向にもかかわらず、ドルベースで易い値付けになっているためだ。今は買い時だろう。fx-CG50の並行輸入品はアマゾンではまだ登場していない。fx-9860GIIは、Amazon USAから買えばかなりお得な状態が継続中。

05/20
久しぶりのアップデート。fx-5800Pは若干値引き。fx-9860GII は並行輸入品は値上がり、むしろAmazon USAから直接購入した方が安い(1ドル=110円と円安傾向にもかかわらず...)。fx-CG50 は国内品は少し安くなったが、Amazon USAの方が送料を含めても圧倒的に安い。

03/25
fx-9860GII が欲しければ、今はピンポイントでAmazon USA でスグに注文するチャンスだ(1ドル=105円)。¥33,367のfx-9860GIIは、国内正規品では無いので単なる転売屋による異常な値付けだ。絶対に買ってはいけない。

03/16
fx-5800Pは昨年末に比べておおよそ10%増の¥6,600あたりを中心に増減。fx-9860GII のAmazon USAは輸送費用Freeで実質値下げ(1ドル=107円)。fx-CG50 の Amazon USAは送料込みで最安値を更新、購入のチャンス。

03/06
fx-5800P は変化無しだが、購入するには良いタイミングだと思う。fx-9860GII は並行輸入品が以前として安くお勧め。fx-FD10 Pro は僅かに値下げ。fx-CG50 は Amazon USAが国内正規品より1万円程度安い (1ドル=107円。

02/28
fx-5800P は値下げ。fx-9860GII は並行輸入品が安い。fx-CG50 の並行輸入品はまだ登場していない。Amazon USA からのコストは、ドルベースでの値上げに加えて1ドル=¥108円と前回よりも円安になっていることから輸送費込みで円建てで値上げとなった。

02/16
fx-5800P が若干値下げ。fx-9860GII は7千円台に戻すが、Amazon USA で日本向け出荷品が復活し円高傾向(1ドル~106円)のため安くなっている。fx-CG50 は最安値+円高傾向 (1ドル=106円) で円ベースでも最安値。

01/25
fx-9860GII並行輸入品がさらに最安値を更新。ここまで下がると海外からの調達は意味がないだろう。fx-CG50の並行輸入品はまだ登場しない。fx-CG50 Amazon USA 品は単価は若干上昇したが円高傾向(1ドル=109円)の結果円建てで安くなった。

01/04
fx-9860GII が記録開始以来の最安値になった。fx-CG50国内版は若干値上げ。



12/26
fx-5800P が値下げ。fx-9860GII 並行輸入品はさらに値下げ、これまでの最安値に近づいているので購入チャンス。Amazon USA の fx-CG50 も値下げ。国内版 fx-CG50 も若干値下げ。

11/28
fx-5800P が値上げ。fx-9860GII の相変わらず非常識な価格は輸入品の転売やによるもの。fx-9860GII 並行輸入品は購入チャンス。Amazon USA の fx-CG50 は値下げ。

11/17

fx-9860GII の相変わらず非常識な価格は相手にしてはいけない。これを買うのはどうかしている。fx-9860GII 並行輸入品が久しぶりに1万円を切った。もう少し値下げするかもしれないが購入のチャンス。Amazon USA では日本への発送可能な fx-9860GII は無い。Amazon USA の fx-CG50 は和すかに値下げ。

11/10
fx-CG50 (国内正規品)は値上げ、Amazon USA は変化なし。fx-9860GII は相変わらず馬鹿らしいほど高い値付け。これを買う人は居ないと思うので、いずれ在庫処分で値下げするかも。

11/08
fx-9860GII並行輸入品が少し値下げ、Aamazon USA では日本までの発送の可否が頻繁に変わり、前回調べた時は発送可能だったものが今は不可になっていたりする。今回も日本への発送可能なものを探した結果値上げになった。fx-CG50 は並行輸入品がまだ無いが、国内正規版とAmazon USA ともに価格維持。ドル/円為替レートは ¥113/$ で計算。

10/30
fx-CG50 国内品がようやくAmazon Japanに登場。fx-CG20は買う価値のない機種なので、価格調査から外した(¥24,000の価格なら、fx-CG50の方が安い、fx-CG50の価値を知らない人は買ってしまうかも)。fx-CG50はAmazon USAで購入すると半額近い。fx-9860GII の¥33,888というふざけた価格は相手にしてはいけないので、"---" (対象外)とした。Amazon USA での fx-9860GII は、安値を付けているものが日本へ出荷されないものが多い。


  • 2017/08/11 以降は、fx-9860GII と fx-CG50 の Amazon USA での価格(東京までの送料込み)を追記。
  • 2017/10/30 以降は、国内正規品、並行輸入品、fx-CG50 の Amazon USA での価格(東京までの送料込み)を掲載。
  • 2017/10/30 以降は、購入価値が無くなった fx-CG20 は調査から外し、fx-9860GII Amazon USAの価格を追加。

Price_History_20170702
図1 fx-CG50発売開始前 - fx-5800P, fx-9860GII, fx-CG10/20 の価格動向

fx-CG50国内販売開始前の価格履歴
 [2015/01/15 ~ 2017/10/02]
製 品 fx-5800P fx-9860GII
並行輸入品
fx-9860GII
Amazon USA
東京までの
送料込み
fx-9860GII PRIZM
fx-CG10
並行輸入品
fx-CG20 fx-FD10 Pro fx-CG50
Amazon USA
東京までの
送料込み
2015
01/15 ¥6,117     ¥8,280     ¥15,400     ¥22,530     ¥19,623    
01/20 ¥6,114 ¥8,400 ?¥19,800     ¥15,400     ¥22,530     ¥18,920
01/23 ¥6,009 ¥8,200 ¥19,800     ¥15,400     ¥22,530     ¥18,578
01/25 ¥6,114 ¥8,200     ¥19,800     ¥15,400     ¥22,530     ¥18,060
01/28 ¥6,114     ¥8,200     ¥19,800     ¥15,400     ¥22,530     ¥17,288
01/29 ¥6,114     ¥8,200     ¥19,800     ¥15,800     ¥22,530     ¥17,131
01/31 ¥6,114     ¥8,200     ¥19,800     ¥15,400 ¥22,530     ¥16,963
02/05 ¥6,114     ¥8,280 ¥19,800     ¥15,400     ¥22,530     ¥17,135
02/06 ¥6,114     ¥8,280     ¥19,800     ¥15,400     ¥22,530     ¥16,969
02/07 ¥6,114     ¥8,200 ¥19,800     ¥15,400     ¥22,530     ¥17,135
02/08 ¥6,114     ¥8,280 ¥19,800     ¥15,400     ¥22,530     ¥16,969
02/11 ¥6,114     ¥8,280     ¥19,800     ¥15,400     ¥19,146     ¥16,969    
02/12 ¥7,190 ¥8,380 ¥19,800     ¥15,400     ¥22,530 ¥23,000
02/18 ¥7,190     ¥8,380     ¥19,166 ¥15,350 ¥22,530     ¥22,505
02/23 ¥6,114 ¥8,400 ¥19,166     ¥15,400 ¥22,530     ¥21,492
03/08 ¥7,020 ¥8,400     ¥19,164 ¥15,280 ¥22,530     ¥19,944
03/15 ¥7,009 ¥10,000 ¥16,262 ¥15,280     ¥22,530     ¥19,071
03/21 ¥6,979 ¥10,150 ¥16,262     ¥15,280     ¥22,500 ¥17,935
03/25 ¥6,744 ¥10,150     ¥16,262     ¥15,280     ¥22,530 ¥17,445
03/30 ¥6,800 ¥10,122 ¥16,262     ¥15,350 ¥22,530     ¥17,130
04/06 ¥6,507 ¥10,122     ¥16,262     ¥15,350     ¥19,150 ¥16,966
05/01 ¥6,508 ¥11,000 ¥16,262     ¥15,280 ¥19,150     ¥17,135
05/13 ¥6,508     ¥9,800 ¥16,262     ¥15,280     ¥19,150     ¥17,135    
06/06 ¥6,507 ¥11,000 ¥19,166 ¥15,400 ¥19,150     ¥17,135    
06/11 ¥6,508 ¥11,000     ¥19,166     ¥17,000 ¥19,150     ¥16,979
06/14 ¥6,508     ¥11,000     ¥19,166     ¥17,000     ¥19,150     ¥17,135
06/24 ¥6,508     ¥11,000     ¥19,166     ¥17,000     ¥19,150     ¥16,944
06/27 ¥6,250 ¥12,100 ¥19,166     ¥15,480 ¥19,150     ¥16,979
06/28 ¥6,258 ¥12,100     ¥19,166     ¥17,000 ¥19,150     ¥17,100
07/07 ¥6,508 ¥12,100     ¥19,166     ¥17,000     ¥19,150     ¥17,100    
07/16 ¥6,508     ¥12,500 ¥19,166     ¥17,000     ¥19,150     ¥16,800
07/17 ¥6,508     ¥12,500     ¥19,166     ¥17,000     ¥19,150     ¥17,135
07/24 ¥6,508     ¥12,500     ¥19,166     ¥15,800 ¥19,150     ¥16,800
07/30 ¥6,100 ¥12,500     ¥19,166     ¥15,800     ¥19,150     ¥16,969
08/03 ¥6,480 ¥12,500     ¥19,166     ¥15,800     ¥19,150     ¥16,969    
08/09 ¥5,940 ¥12,500     ¥19,800 ¥15,200 ¥19,148 ¥16,979
08/17 ¥6,181
¥12,500     ¥19,800     ¥15,000 ¥19,148     ¥17,135
09/20 ¥5,878 ¥9,800 ¥19,800     ¥18,000 ¥19,148     ¥16,964
10/03 ¥6,181 ¥9,800     ¥19,800     ¥18,000     ¥19,148     ¥16,964    
10/10 ¥6.181     ¥13,380 ¥19,800     ¥18,000     ¥19,148     ¥16,970
10/11 ¥6,181     ¥13,380     ¥19,800     ¥18,000      ¥19,148     ¥16,969
10/30 ¥5,993 ¥13,000 ¥19,800     ¥18,000      ¥19,148     ¥16,970
11/14 ¥6,181 ¥13,000     ¥19,800     ¥18,000     ¥19,148      ¥16,970    
12/09 ¥6,174 ¥12,980 ¥19,800     ¥17,980 ¥18,548  ¥16,966
12/11 ¥6,165 ¥12,980     ¥19,800     ¥17,980     ¥18,548     ¥16,966    
12/18 ¥6,154 ¥12,980     ¥19,800     ¥17,980     ¥18,548     ¥16,955
2016
01/02 ¥6,135 ¥12,800 ¥19,800     ¥18,000 ¥19,148 ¥16,937
01/11 ¥6,135     ¥12,730 ¥19,800     ¥18,000     ¥19,148     ¥16,660
02/01 ¥6,079 ¥12,058 ¥19,800     ¥18,000     ¥19,148     ¥16,660    
02/21 ¥6,080 ¥11,910 ¥12,500 ¥18,000     ¥19,148     ¥16,815
02/27 ¥6,030 ¥11,780 ¥12,500     ¥18,000     ¥19,148     ¥16,815    
03/19 ¥6,080 ¥11,580 ¥19,800 ¥18,000     ¥19,148     ¥16,815    
03/27 ¥5,807 ¥11,580 ¥19,800     ¥18,000     ¥19,150 ¥16,201
04/09 ¥6,080 ¥14,200 ¥19,800     ¥18,000     ¥19,150     ¥16,815
04/20 ¥6,080     ¥12,420 ¥19,800     ¥16,853 ¥19,150     ¥16,815    
04/23 ¥7,139 ¥13,040 ¥19,800     ¥16,853     ¥19,150     ¥16,815    
04/26 ¥7,259 ¥12,980 ¥19,800     ¥16,853     ¥19,150     ¥16,201
04/27 ¥7,259     ¥13,000 ¥19,800     ¥16,800 ¥19,150     ¥16,815
05/02 ¥7,000 ¥11,580 ¥19,800     ¥16,800     ¥19,150     ¥16,185    
05/07 ¥6,995 ¥11,580     ¥19,800     ¥16,000 ¥19,150     ¥16,817
05/13 ¥6,847 ¥11,580     ¥19,800     ¥15,980 ¥19,150     ¥16,817    
05/14 ¥6,747 ¥11,580     ¥19,800     ¥15,900 ¥19,150     ¥16,815
05/18 ¥6,747     ¥11,280 ¥19,800     ¥15,800 ¥19,150     ¥16,815    
05/29 ¥6,670 ¥11,200 ¥19,800     ¥15,800     ¥19,150     ¥16,815    
06/04 ¥6,677 ¥11,190 ¥19,800     ¥15,800     ¥19,150     ¥16,815    
06/12 ¥6,666 ¥11,170 ¥19,800     ¥15,700 ¥19,150     ¥16,815    
06/25 ¥6,646 ¥10,976 ¥19,800     ¥16,990 ¥19,150     ¥16,817
07/12 ¥6,600 ¥10,720 ¥19,800     ¥15,980 ¥19,150     ¥16,817    
07/30 ¥6,540 ¥10,720     ¥19,800     ¥14,800 ¥19,150     ¥16,817    
08/12 ¥6,642 ¥10,720     ¥19,800     ¥14,000 ¥18,580 ¥16,817    
08/21 ¥5,980 ¥10,720     ¥19,799 ¥16,898 ¥18,580     ¥16,817    
10/07 ¥6,607 ¥10,720     ¥19,599 ¥16,000 ¥18,580     ¥16,817    
10/09 ¥6,650 ¥10,500 ¥19,598 ¥16,000     ¥18,580     ¥16,817    
10/19 ¥6,650     ¥9,750  ¥19,593 ¥16,340 ¥18,580     ¥16,817    
11/01 ¥6,606  ¥9,720 ¥19,570 ¥17,464 ¥18,580     ¥16,800
11/02 ¥6,606     ¥9,712 ¥19,570     ¥16,778 ¥18,580     ¥16,800    
11/11 ¥6,606     ¥7,980 ¥19,800 ¥17,200 ¥18,580     ¥16,800    
11/16 ¥6,606     ¥7,880 ¥19,800     ¥17,200     ¥18,580     ¥16,800    
11/29 ¥6,580 ¥7,650 ¥17,880 ¥17,190 ¥18,580     ¥16,650
12/03 ¥6,585 ¥7,650     ¥17,880     ¥16,986 ¥18,580     ¥16,649
12/12 ¥6,315 ¥7,570 ¥17,890 ¥16,986     ¥18,580     ¥16,650
12/16 ¥6,313 ¥7,570     ¥19,800 ¥17,200 ¥18,580     ¥16,650    
12/18 ¥6,310 ¥7,570     ¥19,800     ¥17,200     ¥18,580     ¥16,650     
12/21 ¥5,780 ¥7,570     該当なし ¥17,200     ¥18,580     ¥16,650    
12/28 ¥5,780     ¥7,570     該当なし ¥17,200     ¥18,580     ¥16,650    
2017
01/01 ¥5,780     ¥7,570     該当なし ¥17,200     ¥17,978 ↓ ¥16,201
01/03 ¥5,780     ¥7,570     該当なし ¥17,200     ¥17,978     ¥16,101 ↓
01/07 ¥5,780     ¥8,180 該当なし ¥17,050 ¥18,580 ¥16,101    
01/09 ¥5,780     ¥8,180     該当なし ¥17,200 ¥18,580     ¥16,101    
01/16 ¥5,580  ¥8,180     該当なし ¥17,200     ¥18,580     ¥16,101    
01/24 ¥5,580     ¥8,180     ¥19,800     ¥18,899 ¥17,978 ↓ ¥16,650
02/14 ¥6.650 ¥8,180     ¥19,800     ¥18,900 ¥17,978     ¥16,817
03/24 ¥6,487  ¥9,580 該当なし ¥18,900     ¥17,978     ¥16,817    
05/06 ¥6,460  ¥11,234 該当なし ¥18,900     ¥23,559 ↑ ¥16,817    
06/15 ¥6,224 ¥11,000 該当なし ¥18,900     ¥25,500 ¥19,797
07/02 ¥6,027 ¥11,000     該当なし ¥18,900     ¥25,508 ¥19,797    
08/11 ¥6,027     ¥11,000    
  $71.16    
 (¥7,757)  
該当なし ¥18,894   ¥18,144   ¥19,797    
  $111.74    
 (¥12,180)  
08/18 ¥6,027     ¥11,000    
  $71.16
 (¥7,757)
該当なし ¥18,900   ¥25,508   ¥19,797    
  $111.74
 (¥12,180)
09/01 ¥6,027     ¥13,000  
  $75.72
 (¥8329)
該当なし ¥18,900     ¥25,508     ¥19,630  
  $111.74
 (¥12,291)
10/02 ¥6,027     ¥12,135 
  $104.75
 (¥11,837)
¥16,962  ¥18,900     ¥24,000    ¥19,630    
  $125.47
 (¥14,178)
製品 fx-5800P fx-9860GII
並行輸入品
fx-9860GII
Amazon USA
東京までの
送料込み
fx-9860GII PRIZM
fx-CG10
並行輸入品
fx-CG20 fx-FD10 Pro fx-CG50
Amazon USA
東京までの
送料込み

10/02
fx-9860GII が全体的に値下げ、Amazon直販の国内正規品が復活、並行輸入品が値下げ、Amazon USAは値上げ。fx-CG50 の Amazon USAが値上げ、売れているだろう。[1ドル=¥113]

09/01
fx-9860GII の並行輸入品と個人輸入が共に若干値上げ、これらは連動していると思われる。fx-FD10 Pro が値下げ。

08/18
fx-CG10 並行輸入品とfx-CG20 国内正規品は、共にここ最近の価格に戻った。全体的に大きな変動はない。

08/11
いよいよ fx-9860GII 国内正規品の取り扱いがなくなっている。引き続き"該当なし"としておく。他の価格は大きく変化なし。
そこで、Amazon USAから東京まで直送 (Amazon Global Shipping)される送料込みの価格を、fx-9860GII に加えて、fx-CG50 (日本未発売) について記載することにした [本日1ドル=109円]。fx-9860GII は配送に多少時間がかかるが、過去最安値の並行輸入品とほぼ同じで圧倒的に安い。

07/02
fx-5800P が少し値下げ傾向になっていもう少しで¥6,000を切りそうな勢い。他は大きな変化なし。

06/15
fx-5800P は6千円台前半で値下げ傾向。fx-9860GII 平行輸入品はここしばらく高値で推移。fx-9860GII 正規品(国内保証が受けられると思われるもの)は今回も該当なしとした。fx-FD10 Pro は高値に移行か?

05/06
fx-5800Pは6千円半ばで落ち着いている。fx-CG20は記録開始以来最高値になった。

03/24
大きな動きはない。fx-9860GII は該当なし。

02/14
fx-5800P と fx-FD10 Pro が若干の値上げ。 

01/24
fx-5800P は最安値継続、fx-9860GIIは国内量販店が出品しているので国内正規版と思われ記録復帰。fx-CG20 は過去の最安値と同じ価格になった。fx-FD10 Pro は残念ながら¥16,000 を切らずに若干の値上げ。

01/16
fx-5800P が記録開始以来の最安値を記録。関東への配送料(¥515)を含めても(¥6,095)、2位のAmazon販売価格よりも安い(この配送料については注意が必要)。これ以外は状況維持。

01/09
PRIZN fx-CG10並行輸入品が¥17,200 に戻った。他は変化なし。

01/07
fx-5800P とfx-FD10 Pro は最安値継続。fx-9860GII並行輸入品と fx-CG20 は最安値が途絶えた。

01/03
fx-FD10 Pro が最安値を更新した。それ以外の機種は前回と同じ。

01/01
fx-5800P、fx-9860GII並行高輸入品は最安値継続、fx-CG20、fx-FD10 Pro は値下げで最安値となった。


12/28
上記で、並行輸入品と記載していない場合は、国内で正規保証が受けられる製品との意味で価格のモニターと記録をしてきている。従って、fx-9860GII については、国内保証が得られる保証の無い製品のみが出品されていることから「該当なし」記載することにする。国内正規保証が受けられる製品が出展された時に価格の記録を再開する予定。
国内保証が受けられる保証のない「該当なし」から ¥24,000程度の高価格で買くらいなら、最安値 ¥7,570 の fx-9860GII並行輸入品を購入する方が良いと思うので、注意を喚起したい。
その他の機種は変化なく、最安値は継続している。

12/21
fx-5800P が記録開始以来の最安値(ショップ)で、関東への送料を含めても第2位のAmazon扱い(¥6,310)より¥20だけ安い。fx-9860GII並行輸入品は最安値を維持。一方 fx-9860GII は最高値を更新、だが1つ注意が必要だ。海外在庫品や並行輸入品と説明があるショップのものは国内保証が受けられないことが分かる。これについては、fx-9860GII並行輸入品の現在最安値である ¥7,570 がお得だ。一方で国内正規品の在庫かそうでないかが不明なショップのものは注意が必要。確認が可能なら国内保証を受けられるかどうか問い合わせをすべきで、国内保証が受けられるのなら高値でも意味がある。保証が受けられないなら並行輸入品を ¥7,750 で購入すべきだろう。

12/18
fx-5800P のAmazon直送が値下げ、当面もの価格で維持の可能性大。fx-9860GII並行輸入品と fx-CG20正規品が最安値維持。

12/16
fx-9860GII並行輸入品と fx-CG20正規品が最安値維持。買うならチャンスだろう。

12/12
fx-9860GII並行輸入品が最安値更新。fx-CG20が4ヶ月間差安値維持。

12/03
fx-9860GII 並行輸入品と fx-CG20 の最安値継続中。

11/29
fx-9860GII 並行輸入品の価格低下が続いている。軒並み低価格化。fx-CG20 は最安値更新中。

11/16
fx-9860GII 並行輸入品が、最安値をさらに更新中

11/11
fx-9860GII 並行輸入品が最安値を記録!買うなら今がチャンスだが、国内での保証が受けられない可能性は受け入れる必要あり。恐らく CPU に SH3 を搭載した古いモデルの可能性は少ないだろうが、その可能性もゼロではない点に留意する必要がありそう。

11/02
fx-CG10並行輸入品が1万6千円台に戻った。fx-9860GII 並行輸入品は緩やかな値下げが継続している。

11/01
fx-CG10並行輸入品は徐々に値上げ。fx-CG20は最安値を維持。それ以外は僅かに値下げ。これから値下げが続くのか興味がある。

10/19
fx-9860GII 並行輸入品が久しぶりに1万円を切っているが、ショップの在庫が切れるまでの一時的なものだろう。

10/09
fx-5800P が徐々に上がっている。一方でfx-9860GII は並行輸入品、正規版ともに下がってきている。

10/07
fx-CG20 の最安値が継続している。fx-9860GII が僅かに下がり、fx-5800P は一時¥6,000 を切るものの、¥6,600あたりで落ち着いている。

08/21
fx-5800P が6千円を切った(一時的と思われるが...)。PRIZM fx-CG10並行輸入品は大幅に上がった。前回調査の最安値は買い時であった。

08/12
fx-5800P の価格低下が止まった(少し上昇)。一方で、fx-CG10並行輸入品と fx-CG20 は最安値になった。

07/30
fx-5800P は依然としてゆっくりと値下げが続いている。

07/12
fx-5800P と fx-9860GII並行輸入品が、引き続きゆっくりと値下げが続いている。

06/24
fx-5800P、fx-9860GII並行輸入品が引き続き値下げ傾向継続中。

06/12
fx-5800P、fx-9860GII並行輸入品、fx-CG10並行輸入品 が少し値下げ。

06/04
fx-9860GII並行輸入品がじっくりと下がってきている。fx-5800Pについてはさらに下がるか楽しみだ。

05/29
fx-5800P と fx-9860GII並行輸入版 が少し値下げ。この1ヶ月間 fx-5800P がゆっくりであるが値下げが続いている。

05/18
fx-9860GII並行輸入品とPRIZM fx-CG10並行輸入品が少し値下げ。

05/14
fx-5800P がゆっくりと確実に下がってきている。

05/13
fx-5800P が徐々に値下がり。

05/07
fx-5800P が最近の最高値から徐々に下げ続け、¥6,000 台に戻ってきた。

05/02
fx-5800P が下がり始めたが、以前高値。fx-9860GII 並行輸入品も下がっている。

04/27
fx-5800Pが乱高下傾向なので気になったが変化なし。fx-FD10 Proが瞬間的に最安値を見せたが、従来の価格に戻った。

04/26
fx-5800P が¥7,000円台でさらに上がって、記録開始依頼の最高値を更新した。これが¥7,000円台であるのが、そもそも珍しいくらいの高値傾向だ。やはり新年度需要が落ち着いて、一時的に流通量が減っているためだろうか?一方で fx-FD10 Pro は最安値になった。

04/23
fx-5800P と fx-9860GII 並行輸入品が千円単位で上がった。新年度で売れて在庫が減ったことが影響しているのか?

04/20
全体的に大きな変化は見られない。fx-9860GII と PRIZM fx-CG10 の共に並行輸入品が安いが在庫がなくなれば終わりのパターンだろう。

04/09
先月末は、新年度向けのバーゲンセールだったようで、一律元の価格に戻っている。

03/27
fx-5800P と fx-FD10 Pro の2機種が、記録を取り始めて依頼の最安値となっている。いずれもショップではなくて Amazon 本体での価格だからしばらくこの価格が継続する可能性がある。

03/19
fx-9860GII 並行輸入品がゆっくりと値下げを続けている一方で、fx-9860GII 国内正規品は一時の安売りショップの在庫が無くなって元の価格に戻っている。その他はほぼ変化なし。

02/27
fx-5800P が若干安くなっている。fx-9860GII の最安値は継続中(在庫が残り1点と表示されている)。但し、SH4A搭載機かどうかの確認は必要でしょう。

02/21
fx-9860GII が大幅安値となった。送料別だが確実に安く、記録開始後の最安値。国内正規品なので買うならチャンスだと思う。
[追記] fx-9860GII はマイナーバージョンが2つあり、CPUにSH3を使った初期バージョン(液晶ディスプレイの下にUSB GRAPHICと記載)とSH4Aを使った現行バージョン(液晶ディスプレイの下に USB GRAPHIC 2 と記載)がある。在庫処分のために SH3バージョンを格安にしている可能性はあるので注意が必要かも知れない。なお、何もしなければ SH3バージョンの方が処理が速いが、オーバークロックアドインにより最高速を得るには SH4A の方が遙かに速くなる。個人的にはSH4Aバージョンを勧める。

02/01
fx-5800P と fx-9860GII 並行輸入品 が下がり、fx-FD10 Pro は最安値継続中。なお、fx-5800Pは価格.comで先週から ¥5,400 となっている((有)マルカツの数量限定スポット販売)が、送料別となっているので要確認(結果的にアマゾンが安い可能性大)。

01/11
fx-FD10 Pro が記録を取り始めて以来の最安値となった。他は大きな変化なし。

01/02
通常の変動内に収まっている。fx-5800P と fx-9860GII 平行輸入版 が若干値下げ。


12/18
価格の大きな変化はなく、通常の変動範囲内。これまで春の進入学・異動のシーズン前に安値が付く傾向があるので、それに期待したい。

12/11
fx-5800P が少し下がった。他は変化無し。

12/09
全体的に少し値下げ傾向が出てきた。年末商戦開始か?但し、送料や返品ポリシーについては要注意。fx-CG20 は安くなっているが、本体価格は¥17,980 で、関東の配送料が¥648 なので合計 ¥18,548 と記載した。これまでより¥6,000安くなっている。これまでも関東圏での送料込みで最安値を選んでいる。

11/14

しばらく価格が動かなかった。fx-5800P は 6000円を境に10円以内で行きつ戻りつ。最安値5993円の在庫が無くなったのだろう、Amazon直販の 6181 円が最安値となった。ほかの機種は全く動かない。

10/30
fx-5800P が下って5千円台になった。fx-9860GII 並行輸入品が少し値下げ。これから年末にかけて全体的な安値になると思われる。

10/11
fx-FD10 Pro が Amazon で1円下がる。他は変化なし。

10/10
fx-9860GII 平衡輸入品が記録開始以来最高値となりました。それ以外はほぼ変化なし。

10/03
fx-5800P は5千円台の最安値から¥6,181 へ戻った。他は変化が見られず落ち着いている。

09/20
ここしばらく、fx-5800P が5千円台を維持していて、記録開始以来最安値になっている。買うなら今がチャンスだと思う。fx-9860GII 並行輸入品も9千円台になり、保証を気にしなければ購入の良い機会。

08/17
fx-5800P が安値傾向維持、¥6,000に近いところでの変動。fx-CG10 並行輸入品が記録開始以来の最安値となりました。fx-FD10 Pro は¥17,000 回りでの変動が継続中。

08/09
fx-5800P と PRIZM fx-CG10 並行輸入品 が記録を始めて以来の最安値となりました。これらは、おそらく少量在庫で売切御免のショップ販売のパターンで、劇的安値というものではありません。欲しければ即ポチッが良いでしょうが、慌てることもなさそう。特に、fx-5800P は、よく見ると関東配送料¥540なので総額¥6480、つまりこれまで継続しているAmazon直販の¥6,508 とさほど変わらないところにカラクリがあります。

08/03
fx-5800P の安値は限定在庫がなくなって、最近のレベルへ戻った。とは言っても少し安いレベル。他の機種では動きなし。

07/30
fx-5800P が大きく値下げ。記録開始後最安値は¥6,009 (瞬間風速) より1円高いだけ。しばらく安定した最安値が¥6,114 でしたが、それよりも安くなっています。ショップの在庫限りの瞬間風速かもしれず、スグに元に戻る可能性はあります。買うなら今かも知れません。それ以外は変化なし。fx-F110 Pro は小さな範囲での変動が続いています。

07/24
fx-FD10 Pro が記録を採り始めて以来の最安値に戻りました。ショップの在庫が入ったようです。fx-CG10 並行輸入品も、一気に値下げ、同様②ショップの在庫が入った模様です。正規国内品との値差¥3,300 程度を、正規保証無しと天秤にかけてどう考えるか悩ましいところです。

07/17
fx-FD10 Pro は、¥16,800 で出品していたショップの在庫が無くなり、また¥17,135に戻ったわけですが、これは Amazonの価格。今後も安い在庫を持ったショップが現れればチャンスとなることが、しばらく繰り返されると思われます。但し、記録を付け始めてからの傾向としては、安値傾向は続いています。

07/16
fx-FD10 Pro がここのところ¥17,000 を切っていて、当ブログでの記録開始以来最安値となっています。fx-CG20/10 については、国内正規品と並行輸入品が¥2,000程度の値差がしばらく続いており、この程度の差ならば、万一の故障の際の保証を考えると、国内正規品を購入するほうが得策かも知れません。

07/07
fx-5800P が戻りました。一時的な安値だったようです。他は動きなし。

06/28
PRIZM fx-CG10 が戻りました。突風だったようです。fx-5800P は少し上がっていますが、¥6,200円台を維持。この特定のショップの在庫限りの話しなのかも知れません。

06/27
PRIZM fx-CG10 が一気に値下がり、記録を付け始めて以来2番目の安値です。fx-5800P は徐々に下がってきています。fx-9860GII 並行輸入品が また上がり初めています。

06/24
fx-FD10 Pro が、¥17,000 を切り、記録以来最安値をつけました。単なる突風が吹いただけか、値下げ傾向が継続するのか注目したいと思います。

06/14
fx-9860GII 並行輸入品、fxCG10 PRIZIM 並行輸入品、ともに高値止まりです。やはり為替の影響か?なお、fx-FD10 Pro は一瞬¥17,000をきるが、また戻る...の繰り返しで、また戻っています。

06/11
fx-CG10 PRISM 並行輸入品が、突如最高値を付け、2千円近い上昇です。長期間¥15,400あたりで落ち着いていました。一つ考えられる理由に、1ドル115円辺りから125円への変化が短時間に一気に進んだことです。並行輸入品は海外在庫からの発送が多いので、在庫が少なくなったfx-CG10から値上げし、いずれfx-9860GII 並行輸入品も一気に値上げ、ということもあり得ます。しばらく推移に注目です。fx-FD10 Pro は逆に過去2番目の安値になり¥17,000を切りました。工事受注数と国内在庫数の影響だろうとおもわれます。

06/06
前回から、大きな推移が無いのですが、1ヶ月近く経つので記録しておきます。fx-9860GII 並行輸入品は一旦¥9,000円台に入ったのですが、すぐに¥10,000 に戻っています。fx-9860GII 国内品価格は僅かですが下がっていて、記録を付け始めてからの最安値になっています。

05/13
fx-9860GII 並行輸入品が9000円台へ戻る。他は変化なし。

05/01
前回から大きな価格推移はなく、安定している。放置しているわけでは無いので、区切りの良い本日、更新しておく。

04/06
fx-FD10 Pro が過去の最安値にほぼ並んだ。fx-5800P はようやく 6,500円まで価格が戻ってきた。

03/30
大きな変化なし。4月の変化に期待。

03/25
fx-5800Pが少し値下がり、但し過去最安値には全く届かない。fx-9860GII は変化なし。並行輸入品が上がって正規国内品が下がると言う妙状況のまま。PRIZM fx-CG10 並行輸入品は最安値のまま維持。fx-FD10 Proはさらに少し値下げ。いずれの機種も国内正規品が値下げ傾向と言うのは、国内の在庫整理が進んでいるためか?新機種は何時でるのか楽しみでもあります。

03/21
変化がでてきた。fx-5800P が6千円台に戻ってきました。楽天では新品が5千円後半で出てます。一時期に比べて高値維持ですが、安い在庫が出てきたようですネ。fx-9860GII 並行輸入品は最高値をマーク。一方国内版は最安値をマーク。一体どうなっているんだろう?fx-CG10 並行輸入品はおおきく変わらないが最近は最安値継続。fx-FD10 Pro が一気に下がって1万7千円台へ。これからしばらく値下げ傾向になるのか?チョット注目です。

03/15
fx-5800P が少しづつ6千円台へ戻ろうとしています。一方で fx-9860GII 並行輸入品は一気に値上げ。PRIZM fx-cg10 並行輸入品がじわじわと下げて最安値。

03/08
fx-5800Pが7千円台に落ち着いています。fx-9860GII 並行入品も8千円台の出品が減る傾向が見られます。年度末から年度初めの需要期を迎えて、高値安定になろうとしているのかも知れません。fx-5800Pの再生品は¥5,980 を維持していますが、カバーのヒンジの不具合に関して再生品に不安があるので、手を出していません。

02/23
fx-5800Pが、ほぼ以前の水準 6千円台前半に戻った。ここのところの7千円台は何だったのか?

02/18
値上げのあと、特に大きな動きなし。

02/12
fx-5800P が¥7,000台に戻ってしまいました。メーカー再生品は¥5,980 です。fx-9860GII 並行輸入品も少し上がっています。fx-FD10 Proは調査開始後最高値。本日は、全体的に値上げ傾向が見られます。昨日までは一体何だったのでしょう?

02/11
fx-CG20 が一機に値下げ。カシオの仕切り値が下がったのならば、これはきっと何かあるが、どこかの在庫を買い叩いての放出品なら一過性。新しい動きかどうか、しばらく様子見。

02/08
fx-FD10 Pro は¥17,000前後で振動中。fx-9860GII 並行輸入品は ¥8,200 ←→ ¥8,280 で振動中。

02/07
fx-9860GII並行輸入品 が¥8,200へ戻る。このところ ¥8,200 と ¥8,280 を往復している。

02/06
fx-FD10 Proが再び¥16,969へ。¥17,000 を境に行ったり来たり。

02/05
fx-FD10 Pro の値下げが一旦ストップ。fx-9860GII並行輸入品は¥8,280で落ち着くのか?fx-5800Pは¥6,114で安定(メーカー再生品は¥5,980)。2/13に fx-JP900が発売されるが、それに伴い fx-5800P がどちらへ触れるのか興味のあるところ。

01/31
fx-FD10 Pro の値下げが続いており、前日(1/30)に¥16,000台に突入、本日も¥16,000台を維持。

01/29
fx-FD10 Proが値下げ更新。

01/28
fx-FD10 Pro が¥17,000 台に入っています。

01/25
fx-5800Pが ¥6,114 に戻りました。楽天では ¥5,981 のまま。fx-FD10 Pro がさらに下がりました。そろそろ fx-FD10 Proの並行輸入品が出てくるのだろうか?

01/23
fx-5800P、fx-9860GII 並行輸入品、fx-FD10 Pro が下がりました。楽天では¥5,981 がありました。fx-5800P はいよいよ¥5,000台突入!

01/20
fx-FD10 Proが下がりました。

01/15
fx-5800P と fx-9860GII並行輸入品が下がりました。fx-5800P は¥6,000を切る勢い。fx-9860GII 並行輸入品は¥8,000を切る勢いです。


keywords: fx-5800P、fx-9750GIII、fx-CG50、fx-9860GII, fx-FD10 Proプログラム関数電卓

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Casio 関数電卓の素因数分解

  全面改定 2021/06/05
追記修正 2021/06/06
追記修正 2023/09/24


当ブログでは、素因数分解に関する記事を多く書いています。

内蔵の素因数分解よりも速いプログラムを電卓で作りたくなった

ある日購入した関数電卓 (fx-995ES) に、素因数分解機能が搭載されていました。入力する整数は10桁以内に制限されるし、算出する素因数が4桁を越えるとエラーになる、といった不十分なものでしたが、プログラム関数電卓 fx-5800P で素因数分解プログラムを作ってみようと思わせるには十分でした。

関数電卓内蔵の素因数分解機能は不十分とは言え、その演算速度はCasio Basic ブログラムよりも遥かに速いものでした。そこで、電卓で走る素因数分解プログラムの高速化を様々なアプローチで記事にしています。

本記事では、電卓での素因数分解プログラムの高速化の履歴を紹介してゆきます。
  以下で紹介するプログラムは プログラムライブラリ - 高速素因数分解 からダウンロードできます。



関数電卓内蔵の素因数分解機能
カシオの関数電卓で、初めて素因数分解機能が搭載されたのが、国内で2012年12月に発売された fx-995ES です。これに対応する北米モデルでは fx-115ES PLUS で、2019年に発売された不法コピー対策品の fx-115ES PLUS 2nd edition にも搭載されています。
 ⇒ fx-995ES のカタログ
 ⇒ 電卓総合カタログ 2013年8月版
  fx-115ES PLUS 2nd edition の概要

fx-995ES の後継機で日本国内発売された fx-JP900 そして fx-JP900CW にも素因数分解機能が継承され、機能が向上し高速化しました。fx-JP900CW は fx-JP900 より僅かに速く、最速モデルです。[2023/09/24 追記]
  fx-JP900 (その3)
  fx-JP900CW の概要

素因数分解機能が本当に必要かどうかは別として、この機能が内蔵されているモデルを紹介しておきます;
fx-115ES PLUSfx-115ES PLUS 2nd edition は北米モデルです。
 
fx-995ES    FX-115ESPLUS_larg   fx-JP900_1    fx-115esplus2_large    fx-JP900CW
   fx-995ES     fx-115ES PLUS    fx-JP900    fx-115ES PLUS    fx-JP900CW
                                                                          
2nd edition



Casio Basic プログラムでの素因数分解 - 内蔵機能よりも遙かに遅い
最初に fx-5800P の Casio Basic で作った素因数分解プログラムやそのデバッグ版を以下で紹介しています;
  fx-5800P で素因数分解
  fx-5800P で素因数分解再び
  fx-5800P 素因数分解 - バグ修正と表示変更

いずれせよ作ったプログラムは、関数電卓内蔵の機能よりも遙かに遅いものでした。そこで、VBAで作ればどの程度速いのかを確かめたり、よりCPUが強力なグラフ関数電卓 fx-9860GII にプログラムを移植してみました。
  fx-9860GII への移植 - 素因数分解
  VBAで素因数分解


Casio Basic プログラムでの高速化素因数分解 - 高速化、しかしまだ遅い
電卓上のプログラムのロジックを改善することで、処理速度が4倍高速化することが判りました;
  fx-5800P 素因数分解 - 高速化

fx-995ES の内蔵機能では、算出できる素因数が4桁までしか対応していなかったのに対して、fx-JP900fx-JP900CW では6桁まで拡張され、具体的には素因数が 1,018,081 未満の時は素因数分解可能になりました。但し10桁を超える入力は仕様外であり、エラーが表示されます。一方、このような制限は、Casio Basicプログラムにはありません。

しかし、Casio Basic プログラムでの処理速度は依然として関数電卓の内蔵機能には遠く及びません。


Casio Python での素因数分解 - fx-CG50、高速化、内蔵機能に追いつく
2020年に公開された fx-CG50 のOSアップデート (OS3.40) で Pythonモードが追加さ、その後公開された OSアップデートでも Python が使えるようになりました。そこで Casio Basic の高速化素因数プログラム (上記) の高速化ロジックを Casio Python に移植してみると、fx-JP900 や fx-JP900CW の内蔵機能とほぼ同じ処理速度になることが判りました。
  Casio Python - シェル入力画面の工夫:高速素因数分解(1)
  Casio Python - Pythonらしい反復処理:高速素因数分解(2)

内蔵機能も Casio Basic プログラムも、それらの仕様 (10桁精度) により 10桁以下の素因数分解しかできませんが、Casio Python では15桁の精度があるので、素因数分解も 15桁に対応できるように改善できました;
  Casio Python - 大きな数の計算:高速素因数分解(3)
  Casio Python - 関数呼出オーバーヘッド:高速素因数分解(4)


Casio Python での素因数分解 - fx-CG50、高速化、内蔵機能を超える
高速化素因数分解の基本的なロジックはそのままに細かい改善を行うことで、さらに10%高速化できました;
  Casio Python - 要素数の多いリスト:高速素因数分解(5)
  Casio Python - 10進数除算の出力と精度:高速素因数分解(7)

この細かい改善検討では、高速化するためには使えるものは何でも使うようにし、具体的には Pythonモード で使う大きなリストの要素を PCプログラム(C#)で生成して、それをカット&ペーストしてスクリプトを完成させました。

その結果 fx-JP900 や fx-JP900CW よりも高速な素因数分解が実現しました。

ちなみに、ここで行った細かい改善とPCプログラムでコード生成する上の方法を再び Casio Basicプログラムに援用して fx-5800P の Casio Basic に移植したところ、元のプログラムよりも9%程度高速化しましたが、fx-JP900 や fx-JP900CW 内蔵機能には遠く及びません。fx-5800P の限界まで高速化した (電卓のメモリに格納可能な最大サイズのプログラムに達した) ので、これ以上は難しいと思われます。
  fx-5800P 素因数分解 - さらなる高速化


Casio Python での素因数分解 - fx-9750GIII、内蔵機能と同等の速さ
2020年10月に、fx-9750GIIIfx-9860GIII のOSアップデート (OS3.40) に伴い Python モードが追加されました。fx-CG50 の Casio Python よりも動作は遅いのですが、それでも十分な処理速度を有しています。

そこで、fx-CG50 の Casio Python スクリプトを fx-9750GIII / fx-9860GIII の Python スクリプトでも共通して動作するように修正したところ、fx-JP900 や fx-JP900CW の内蔵機能とほぼ同じ処理速度になることが判りました。
  高速素因数分解 FactorG ver 7.1


C.Basic での素因数分解 - Casio Python から C.Basic への移植 - さらに高速化
15桁対応し fx-JP900 や fx-JP900CW の内蔵素因数分解機能と同等以上の高速化を実現した Casio Pyshon のスクリプトを C.Basic に移植したところ、さらに明確な時間差での高速化できました。ここでも、何百行かのコードを C# プログラムで生成してカット&ペーストする手法を使いました。
  fx-CG50 / fx-9750GIII - C.Basic で素因数分解15桁対応&高速化



各モデルでの 素因数分解速度の比較 

fx-CG50
を "CG"fx-9750GIII / fx-9860GIII を "FX" と表記します。

78,495,162 の素因数分解 (2 × 3 × 31 × 503 × 839)
◀速い遅い▶
C.Basic (CG)Python (CG)C.Basic (FX)Python (FX)
fx-JP900CW
fx-995ESCasio Basic
この例のように関数電卓内蔵機能で正しく素因数分解できる場合は、C.Basic や Casio Python のプログラムは、内蔵機能の同等以上の演算速度を実現しています。


7,849,516,203 の素因数分解 (32 × 9811 × 88897)
◀速い遅い▶
C.Basic (CG)fx-JP900CWPython (CG)C.Basic (FX)Python (FX)fx-995ESCasio Basic

関数電卓 fx-900JP / fx-JP900CW 内蔵機能は、この入力の計算結果を 3× (872168467) と表示。素因数分解に失敗する例です。
カッコ ( ) で示す数値は、仕様上それ以上素因数分解できなかった商です。つまり途中で演算を停止しているので演算が速く終了しているものと考えています。


9,999,999,997 の素因数分解 (13 × 769230769)
◀速い遅い▶
fx-JP900CWC.Basic (CG)Python (CG)
fx-995ES
C.Basic (FX)Python (FX)Casio Basic
関数電卓 fx-900JP / fx-JP900CW 内蔵機能は、この入力の計算結果を 13 × (769230769) と表示。
カッコ ( ) で示す数値は、仕様上それ以上素因数分解できなかった商ですが、偶然にもそれが素因数だった事例です。仕様上素因数分解を途中で止まっているので演算が速く終了していると考えています。


関数電卓内蔵機能よりも高速な素因数分解を C.Basic や Casio Python で達成!


C.Basic を導入できるグラフ関数電卓
GraphingCalc_1


GraphingCalc_2


Casio Python (Pythonモード) を導入できるグラフ関数電卓
fx-CG50_small fx-9750GIII_l   fx9860GIII
     fx-CG50        fx-9750GIII       fx-9860GIII


  Casio プログラム電卓の価格動向


全面改定する前の記事はこちら:(旧) Casio 関数電卓の素因数分解





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管理人が所有している電卓

更新 2023/09/24

普段使いの電卓

初めての普段使いの電卓 - FX-502P 
生まれて初めて所有した電卓が、1979年に父に買って貰ったプログラム関数電卓 FX-502P だった。まさか後世に名器と言われるようになるとは思わず、乱雑に普段使いしていて、社会人になるまでこの電卓だけを使っていた。

人生で初めてプログラムを作ってみたのもこの電卓だった。好奇心でいくつかプログラムを作ってみたが、電卓でのプログラミングに深い興味を持つことはなかった。実験で使う FX-502P のプログラムを学生時代に作っていて、それは社会人になっても利用していたが、それ以外に新しいプログラムを電卓で作ることはなく、ほぼ関数電卓として使っていた。

 ポケコンには縁が無かった 
学生時代から私の周りにはポケコンを使う友人が多くいたが、ポケコンが欲しいとは思わなかったから、ポケコンを所有したことも使ったこともなかった。関数電卓として FX-502P があれば困ることがなかった。そもそもプログラミングに興味がなかった。

 プログラミング
仕事の必要性からPCで走る計算プログラミングを作ることになり、ゼロからプログラミングを始めて必要なプログラムを作った。しかたなく学習を始めたのだが、楽しさに目覚めて趣味になってしまった。リブレット(東芝製)というPC (Libretto 30、Libretto M3、Libretto ff1100V) や ビクターの InterLink XP (MP-XP7310)といったミニノートPCを持ち歩いて、いつでもどこでもプログラミングを楽しんでいたこともある。
このようにして、趣味のプログラミングはPCで楽しんでいたが、電卓でプログラムを作ることは無かった。

次の普段使い - FX-602P / FX-603P (プログラミングを始めた) 
保存できるプログラム容量が FX-502P の2倍になった FX-602P を次に使っていたが、それでもプログラム保存容量が足りなくなってきた。そこで、保存用メモリがより大きな (プログラミング言語の系統が違う) fx-4500P を購入した。このモデルは、プログラムの動作がとても遅く(事実)、関数電卓としても使いにくく(個人の感想)、使い物にならない(個人の感想) ので FX-603P を購入した。結局普段使いで、長く愛用したのは、FX-502P の上位互換機 FX-603P であった。

次の普段使い - fx-5800P (主に関数電卓として) [2007 - 2013]
1992年に購入した FX-603P を15年間愛用、その後 2007年に購入した fx-5800P が普段使いの関数電卓になった。それまで使っていたプログラムを fx-5800P に移植したり、たまに新しいプログラムを適当に作って使っていた。いい加減な作りっぱなしのプログラムばかりを作っていて、久しぶりに使おうと思ってもどう使って良いのかスグに分からない、本当に適当過ぎるものばかりだった。

fx-5800Pの盗難が、Casio Basic に目を向けさせた [2013]
2007年に買った fx-5800P が、6年ほどたった 2013年のある日、盗難にあった。適当に作っていたプログラムばかりだったが、ほぼ定期的に使っていたものがあった。適当なプログラムでも、無いとかなり不便。そこで最初から作り直した。
今回はちゃんと作ってみようと思い、搭載言語の詳細な仕様を自分で調べながらプログラムを作ってゆくと、この言語は結構使えることに気がついた。そして、詳しく探索して分かった言語仕様 や "使えるコード" をどこかにメモするかわりに、当ブログを作って記録を始めた (2013年10月30日)。

最近の普段使い - プログラム端末 fx-5800P と グラフ関数電卓 [2013以降]
Casio Basicを使いこなせるようになった結果、オリジナルのサブルーチン (入力ボックス3桁区切り出力) を開発した。これによって、さらに実用プログラムが作りやすくなった。2013年から fx-5800P で作り始めた様々なプログラムは、結構大切な資産になっていて、グラフ関数電卓にも移植して使うようになった。 
その結果 2022年8月に至るまで、fx-5800P に加えて、いずれかのグラフ関数電卓を持ち歩いている。

 fx-5800P と一緒に持ち歩くグラフ関数電卓の変遷
 ・fx-9860GII (SH4)
 ・fx-9860GII SD (SH4)
 ・fx-9860G Slim
 ・fx-9750GIII
 ・fx-CG50


最近は fx-CG50fx-9750GIII で走る アドイン版 Casio Basic (C.Baisc) や Casio Python でプログラムを作って遊んでいる。



所有電卓の増殖 [2023/09/24 追記]

気に入ったモデルを長期間愛用する傾向が強いので、元々所有している電卓は少なかった。

ところが 2019年に 搭載言語の変遷や進化を調べて "プログラム電卓温故知新" という連載を始めたところ、進化上のターニングポイントになるモデルで実際にプログラムを走らせたくなった。そこで中古を含めて複数のプログラム電卓を入手した。それでもコレクターに比べれば少ないと思う。

一旦所有した電卓は、全ての機種を定期的に電池交換と動作確認を行ってきた。人に貸して満員電車でバラバラに壊れた2機種(共にスタンダード関数電卓)を除き、他は全て稼働状態で保管している。初めて購入した FX-502P は 40年経った今でも完全正常作する。バブル崩壊前(1980年台以前)の昔の電卓は高品質な部品や素材を使っていて、とても堅牢な作りだったと思う。

2023/09/24 追記:
fx-991CW を Amaonz USA で購入

2023/09/21 追記:
fx-JP900CW をアマゾンで購入

2021/01/31 追記:
fx-115ES PLUS 2nd edition を Amazon USA から入手

2021/01/25 追記:
fx-375SE A をアマゾンから新品を入手


2021/01/16 追記:
fx-991ES PLUS 2nd edition 中古品をセカイモンから入手


2020/11/05 追記:
ヨーロッパ限定発売の fx-7400GIII をセカイモンから新品で入手

2020/05/20 追記:
北米限定発売の fx-9750GIII をセカイモンから新品で入手

2020/03/27 追記:
ヨーロッパ限定発売の fx-9860GIII を Amazon Franceから新品で入手

2020/02/17 追記:

ヨーロッパで発売予定の fx-9860GIII と同じデザインコンセプトで fx-991MS模倣品対策の fx-991MS 2nd edition を新品で入手

2019/08/01 追記:
搭載言語の歴史的変遷や進化を調査するため、fx-CP400 を新品で入手。

2019/07/22 追記:
搭載言語の歴史的変遷や進化を調査するため、fx-4000P を中古で入手。

2019/07/19 追記:
中古で入手した fx-7000G は液晶に多くの埃が付着し筐体も割れていたので、程度の良い中古品を追加で入手。

2019/07/19 追記:
搭載言語の歴史的変遷や進化を調査するため、CFX-9850G を中古で入手。 

2019/07/10 追記:
搭載言語の歴史的変遷や進化を調査するため、fx-4800P を中古で入手。

2019/06/30 追記:
搭載言語の歴史的変遷や進化を調査するため、中古のグラフ関数電卓を複数入手。
fx-7000G, CFX-9850GC PLUS, fx-9860G, fx-9860G AU, fx-9860G Slim, fx-9860GII (SH3)

2018/03/31 追記:
主要な関数電卓の1つとして fx-290 を記念のため保存目的で購入。

2018/02/17 追記:
fx-CG50 や fx-JP900 とほぼ同じデザインに惹かれて fx-260 Solar II を入手した (国内発売されていない)。使ってみて気がついた最大のメリットは、小型で薄く軽量な点でありワイシャツの胸ポケットに収まるポケットサイズだ。太陽電池のみで動作する(バックアップのコイン電池は不要)。設計そのものは第1世代に分類される古いもので、30 を入力後に [sin] を押す1行表示のタイプ。以前散々使ったタイプなのであまり不便に感じないが、最新の電卓になれているのでチョット頭の切替が必要だ。 




所有電卓の動作チェック [2022/02/14 追記]

これまで経験した、電卓が壊れる理由は、
・外部からの圧迫(満員電車):fx-911sfx-991s
・電池の液漏れ:fx-991MS
・液晶のライン抜け:fx-9860GII (カシオによる交換対応)
のみだ。

最も古く 1979年 に購入した FX-502P は、今でも健在 (40年以上)。その他 1980~1990 年代に購入 / 発売 されたものも、全て正常動作している。

保管方法
フタができる金属製の缶 (煎餅やあられなどの缶) の中に、乾燥剤と共に保管している。

定期的なチェック
ほぼ1~2年間隔で、全電卓について、以下のようなチェックを行っている。
・電源スイッチの ON / OFF チェック (バッテリーチェック)
・液晶の表示チェック (自己診断機能を利用)
・キーの反応チェック (自己診断機能を利用)
・電池液モレのチェック (特にソーラー電卓のバックアップ用電池は要注意)

特に fx-9860G 以降のグラフ関数電卓は、C.Basic が動作するので、C.Basic 専用の拡張コマンドを用いたバッテリーチェック・プログラムで電圧チェックしている。電圧が低いとき電池を交換する。  
バッテリの電圧チェックプログラム

ちなみに、このプログラムは2行のシンプルなもの;
Locate 1,1, "Battery (V)"
Locate 13,1,BattrtSystem÷100



プログラム電卓

所有しているのは、全てカシオ製品で22機種、29台。

機 種
 
購 入 時 期
 
作 動 状 態
 
備 考
 
プログラム関数電卓
 FX-502P
 
1979/04/02
 
 
正常動作 (43年)
 
 
生まれて初めて使った電卓
 
 
プログラム関数電卓
 FX-602P 
 
1984/06/19
 
 
正常動作 (38年)
 
 
8年間、普段使いした
 
 
プログラム関数電卓
 fx-4000P
 
2019/07/22正常動作 (38年)eBayで中古を入手
プログラム関数電卓
 fx-4500P
 
1990/02/27
 
正常動作 (32年)
電源不調⇒分解修理で復活
末尾がPAでなくPのものは
希少価値があるらしい。
プログラム関数電卓
 FX-603P 
 
1992/04/05
 
 
正常動作 (30年)
 
 
15年間、普段使いした
  
 
グラフ関数電卓
 fx-7000G
 
2019/06/19
2019/07/12
正常動作 (38年)
正常動作 (38年)
 eBayで中古を入手
セカイモンで程度の良い中古を入手
プログラム関数電卓
 fx-4800P

2019/07/09正常動作 (27年)Amazon で中古入手
グラフ関数電卓
 CFX-9850G
 
2019/07/19正常動作 (27年)セカイモンで中古を入手
グラフ関数電卓
 CFX-9850GC PLUS
 
2019/06/12正常動作 (18年)eBay で未使用品(新品同様)を入手
グラフ関数電卓
 fx-9860G
 
2019/06/25正常動作 (17年)Amazon で中古を入手
グラフ関数電卓
 fx-9860G AU
 
2019/06/17正常動作 (17年)eBayで中古を入手
グラフ関数電卓
 fx-9860G Slim
 
2019/06/17
2019/08/16
2019/08/25
 
1台目、正常動作 (16年)
2台目、正常動作 (16年)
3台目、正常動作 (16年)
eBasyで中古を入手
セカイモンで 未開封新品を入手
セカイモンで程度の良い中古を入手
プログラム関数電卓
 fx-5800P
2007/05/25
2013/10/05
1台目、盗難に遭う
2台目、正常動作 (9年)
あまりプログラムを作らなかった
ヒンジ修理、プログラムバックアップ用
2014/09/263台目、正常動作 (7年)ヒンジ修理、プログラムバックアップ用

 
2017/06/01
 
4台目、正常動作 (4年)
 
普段使い、ヒンジ・カバーをリフレッシュ
 
グラフ関数電卓
 fx-9860GII SD (SH3)
 
2019/06/23正常動作 (14年)メルカリで中古を入手
グラフ関数電卓
 fx-9860GII (SH4A)
2015/07/04
 
 
7ヶ月で液晶のライン抜け
正常動作 (7年)
カシオにより無償交換
 
 
 
 
2017/07/28
 
2台目、正常動作 (5年)
 
Amazon USA で新品購入(8/8到着)
 
グラフ関数電卓
 fx-9860GII SD (SH4)
 
2017/07/27

 
正常動作 (5年)

 
Amazon USA で新品購入 (8/14到着)

 
グラフ関数電卓
 fx-CG20


2016/04/11
  
 
 
正常動作 (6年)
 
 
 
動作が遅いのでプログラムの動作確認に
使う程度。fx-CG50 登場で役割を終えた
た機種だと思う
 
グラフ関数電卓
 fx-CG50
2017/07/05
2018/07/24
  
正常動作 (5年)
2台目、正常動作 (4年)
 
eBay USA で新品購入
Amazon USA で新品購入 
CASグラフ関数電卓
 fx-CP400
2019/08/01

 
正常動作Amazon Japan で並行輸入品を購入
グラフ関数電卓
 fx-9860GIII
2020/03/27正常動作

 
Amazon Franceで新品購入
ハードカバーのゴム足が最初から1つ無い
グラフ関数電卓
 fx-9750GIII
2020/05/01正常動作

 
セカイモンで新品購入
グラフ関数電卓
 fx-7400GIII
2020/10/03正常動作
 
セカイモンで新品購入

※)中古品購入のため、発売開始年からの年数とした。
 
My_func_calcs_20190803

My_graph_calcs_20190803
My_graph_calcs_2_2020110  


関数電卓

所有しているのは 16機種 18台。

機 種
 
購 入 時 期
 
備 考
 
fx-911s??初めて買ったスタンダート関数電卓。満員電車で壊れ、廃棄
fx-991s??満員電車で壊れ、廃棄
fx-991W1999/11/23正常動作。3桁区切りが良い。この後長らく3桁区切りがなくなる
fx-991MS
fx-991MS 
2002/01/17
2018/03/19
保管中に電池液漏れで壊れているのを発見(2017/12/30)、破棄
正常動作、Amazon USA で fx-991MS Plus を購入、機能は同一
fx-991ES2005/12/07正常動作
fx-993ES
 
2010/02/09
2012/01/17
正常動作、極めて頻繁に使用し、[=]キー文字摩滅、会社で常用
正常動作、追加購入、最も長く普段使いした
fx-2902018/03/31正常動作、記念&保存のため購入
fx-995ES2013/10/19正常動作、記念&保存のため購入
fx-JP9002015/05/21正常動作、記念&保存のため購入、3桁区切りが復活
fx-JP5002017/07/06正常動作、自宅でたまに使うが保存用、3桁区切りが復活
fx-JP7002018/01/24正常動作、記念&保存のため購入、3桁区切りが復活
fx-260 Solar II2018/02/11正常動作、記念&保存のため購入
fx-991MS 2nd edition2018/03/19正常動作、記念&保存のため購入
fx-991ES PLUS 2nd edition2021/01/16正常動作、記事作製、記念&保存のため購入
fx-375ES A2021/01/25正常動作、記事作製、記念&保存のため購入
fx-115ES PLUS 2nd edition2021/01/31正常動作、記事作成、記念&保存のため購入
fx-JP900CW2023/09/21正常動作、記事作成、記念&保存のため購入
fx-991CW2023/09/24正常動作、記事作成、記念&保存のため購入
 
My_func_calcs_20210125_1   
My_func_calcs_2023092 

一般電卓

所有しているのは、2機種 2台。

機 種購入時期備 考
SL-1101984/??/??古い電卓が出てきた。折りたたみソーラータイプ。正常動作
SL-8802018/03/23正常動作、関数/プログラム電卓以外で購入した唯一の電卓。記念のため入手。
 sl880.png SL110
   SL-880       SL-110




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fx-JP900CW のイースタエッグ - 診断機能

  ▶ CASIO電卓の自己診断機能 - 目次


  2023/09/23

fx-JP900CW の診断モード (fx-JP700CW / fx-JP500CW でも適用可能と思われる)


fx-JP900CW
今回は、fx-JP900CW のイースターエッグです。

[SHIFT]+[7]+[CATALOG] を同時押ししたまま [ON] を押します。この操作は電源が入っている、入っていないに関わらず有効です。

診断モードに入って何もしないと、診断モードを抜けて通常の計算モードに移行します。診断モードに入った後、タイムアウトする前に

[8] を押すか、
・[9] を押すか、
・[6] を押すか

で、走るルーチンが異なります。








[8] を押した時の処理
操作画面出力
[SHIFT]+[7]+[CATALOG]+[ON]診断モードに入る
1[8]キーマトリックス試験の表示※3)
2太陽電池を完全に覆う※2)変化なし
38つ全てのキーを順不同で押す押したキー表示が反転する
Battery MODEL OK! と表示
4太陽電池の覆いを外すSolar MODEL OK! と表示
5[AC]診断モードから計算モードへ移行
※1)  [ON]を押せば、いつでも診断モードから抜けられます。
※2) 太陽電池を覆うのは、8つのキーを押す前のどのタイミングでも良い。
   最後の8つめのキーを押す(順不同) 直前に太陽電池を覆っても良い。
※3) キーマトリックス試験の表示;
[1]KI1K01[HOME]KI8K02
[5]KI2K02[9]KI3K03
[tan]KI4K04[cat]KI6K05
[pdown]KI7K06[0]KI5K07


[9] を押した時の処理
操作画面出力
0[SHIFT]+[7]+[CATALOG]+[OK]診断モードに入る
1[9]8888888888888888

   8.888888889x
1015
2[SHIFT]インジケータと全ドット点灯
3[SHIFT]インジケータと全ドット消灯
4[SHIFT]インジケータとドットが交互(千鳥格子状)に薄く点灯
5[SHIFT]インジケータ消灯、ドットは反転
6[SHIFT]ファームウェハのバージョンとチェック結果の表示
EY-031
V.A Bt        OK
SUM4A91 OK
Press AC

右にQRコード表示(上記3行とシリアル番号のコード)
7[AC]シリアル番号を表示 
8[AC]00と表示 
9[HOME]01と表示、他のキーは受け付けない
10十字キーの[上矢印]02と表示、他のキーは受け付けない
11ページUp/Downの[上矢印]03と表示、他のキーは受け付けない
12[SETTING]04と表示、他のキーは受け付けない
13戻るボタン05と表示、他のキーは受け付けない
14十字キーの[左矢印]06と表示、他のキーは受け付けない
15十字キーの[OK]07と表示、他のキーは受け付けない
16十字キーの[右矢印]08と表示、他のキーは受け付けない
17ページUp/Downの[下矢印]09と表示、他のキーは受け付けない
18[SHIFT]10と表示、他のキーは受け付けない
19[VARIABLE]11と表示、他のキーは受け付けない
20[FUNCTION]12と表示、他のキーは受け付けない
21十字キーの[下矢印]13と表示、他のキーは受け付けない
22[CATALOG]14と表示、他のキーは受け付けない
23[TOOLS]15と表示、他のキーは受け付けない
24[x] ~ [log] まで順に押す16 ~ 21 まで順に表示、他のキーは受け付けない
25[Ans] ~ [)] まで順に押す22 ~ 27 まで順に表示、他のキーは受け付けない
26[7][FORMAT] まで順に押す28~ 46 まで順に表示、他のキーは受け付けない
27[=]コントラスト調整画面
28[AC]TEST OK

Reset All
Press AC
29[AC]診断モードから計算モードへ移行
※ [ON] を押せばいつでも診断モードが中断


[6] を押した時の処理
これは [9] を押した時の処理を複数のメニューに分けて実行するモードです。
操作画面出力
0[SHIFT]+[7]+[CATALOG]+[OK]診断モードに入る
1[6]1. Display
2. Version&SUM
3. Key1 test
4. Key2 test
5. Contrast
AC:EXIT
メニュー番号 [1][5] のいずれかを押す
2.1※ [1]を押したときインジケータと全ドット点灯
2.2[SHIFT]インジケータと全ドット消灯
2.3[SHIFT]インジケータとドットが交互(千鳥格子状)に薄く点灯
2.4[SHIFT]インジケータ消灯、ドットは反転
2.5[SHIFT]1. Display
2. Version&SUM
3. Key1 test
4. Key2 test
5. Contrast
AC:EXIT
3.1※ [2]を押したときファームウェハのバージョンとチェック結果の表示
EY-031
V.A Bt        OK
SUM4A91 OK
Press AC

右にQRコード表示(上記3行とシリアル番号のコード)
3.2[AC]1. Display
2. Version&SUM
3. Key1 test
4. Key2 test
5. Contrast
AC:EXIT
4.1※ [3]を押した時00と表示 
4.2[HOME]01と表示、他のキーは受け付けない
4.3十字キーの[上矢印]02と表示、他のキーは受け付けない
4.4ページUp/Downの[上矢印]03と表示、他のキーは受け付けない
4.5[SETTING]04と表示、他のキーは受け付けない
4.6戻るボタン05と表示、他のキーは受け付けない
4.7十字キーの[左矢印]06と表示、他のキーは受け付けない
4.8十字キーの[OK]07と表示、他のキーは受け付けない
4.9十字キーの[右矢印]08と表示、他のキーは受け付けない
4.10ページUp/Downの[下矢印]09と表示、他のキーは受け付けない
4.11[SHIFT]10と表示、他のキーは受け付けない
4.12[VARIABLE]11と表示、他のキーは受け付けない
4.13[FUNCTION]12と表示、他のキーは受け付けない
4.14十字キーの[下矢印]13と表示、他のキーは受け付けない
4.15[CATALOG]14と表示、他のキーは受け付けない
4.16[TOOLS]15と表示、他のキーは受け付けない
4.17[x] ~ [log] まで順に押す16 ~ 21 まで順に表示、他のキーは受け付けない
4.18[Ans] ~ [(] まで順に押す22 ~ 26 まで順に表示、他のキーは受け付けない
4.19[)]TEST OK

Press AC
4.20[AC]1. Display
2. Version&SUM
3. Key1 test
4. Key2 test
5. Contrast
AC:EXIT
5.1[4]を押した時27と表示
5.2[7][FORMAT] まで順に押す28~ 46 まで順に表示、他のキーは受け付けない
5.3[=]TEST OK

Press AC
5.4[AC]1. Display
2. Version&SUM
3. Key1 test
4. Key2 test
5. Contrast
AC:EXIT
6.1[5]を押した時コントラスト調整画面
7[AC]1. Display
2. Version&SUM
3. Key1 test
4. Key2 test
5. Contrast
AC:EXIT
8[AC]診断モードから計算モードへ移行
※ [ON] を押せばいつでも診断モードが中断





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Casio 電卓の自己診断機能

Casio 電卓の自己診断機能 - 目次 -


 
2022/02/15
追記更新 2023/09/23


1. プログラム関数電卓の自己診断機能

fx-5800P



2. グラフ関数電卓の自己診断機能

fx-9860G / fx-9860G Slim

fx-9860GII / fx-9860GII SD

fx-9860GIII / fx-9750GIII

fx-CG20

fx-CG50



3. スタンダート関数電卓のの自己診断機能

fx-290

fx-260 Solar II

fx-991MS

fx-991MS 2nd edition

fx-995ES / fx-993ES / fx-991ES

fx-991ES PLUS 2nd edition

fx-115ES PLUS 2nd edition

fx-375ES A

fx-JP900 / fx-JP700 / fx-JP500

fx-JP900CW







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Casio fx-CG50 の概要

 
初版: 2017/07/23
追記 2018/08/09
追記 2018/12/26
日本語化に関する追記 2019/05/09
追記 2019/09/18
周期関数の積分について追記修正 2020/05/23
OS3.40へのアップデート 2020/06/06
Casio Ptyhon新連載に伴う追記 2020/06/09
OS3.50へのアップデート 2020/10/17
OS3.60へのアップデート 2021/12/19
OS3.70へのアップデート 2022/12/25
OS3.80へのアップデート 2023/09/03

Casio fx-CG50

fx-CG50 noce photofx-CG50 が欧米で発売されたので、国内発売前に入手して調べてみました。本気で欲しいと思える製品です。

fx-JP900 のデザインを踏襲しています。角に丸みのある四角い形状と高級感のあるフロントパネル、黒・白・シルバーを基調とした色使い。カシオの新しい形。所有する喜びを感じるデザインではないでしょうか?

fx-CG50 は、fx-CG10 PRIZM (北米モデル) や fx-CG20 の後継機で、欧米で 2017年3月末に発売されました。ほぼ7年ぶりの後継機種投入です。

fx-CG50 紹介 (英語のサイト)

日本での発売前に、eBay USA で購入しました。この記事を書いている時点では、eBay USA での実売価格は、新品で100ドルを下回る程度です。国際輸送費を考えてもアメリカからの入手は現実的だと思います。但し配送に時間がかかります(最低でも2週間程度)。

[2023/09/03 追記] OS3.80 0010 にアップデート
2023/04/23 にOS3.80 へのアップデートファイルが公開された。
OS3.80 へのアップデートファイルのダウンロード
日本語マニュアルのダウンロード
一旦 2023/04/05 に OS3.80 へのアップデートファイルが公開されたが、その後システム改善のため 4/23 に再度アップデートファイルが公開された。但し、Casio Basic も Pythonモードも変更がみられない。

[2022/12/25 追記] OS3.70 にアップデート
2022/12/21 に OS3.70 へのアップデートファイルが日本と欧米で公開された。
OS3.70 へのアップデートファイルのダウンロード
日本語マニュアルのダウンロード

カシオのダウンロードページではアップデート内容として「フランス語対応」とある。
OS Updateが実行される際、Add-In の Geometry (01.05)、Picture Plot (01.03)、Physium (01.06) もインストールされた。
ハードウェア取扱説明書は従来通り更新なし。ソフトウェア取扱説明書は OS3.60 のままで OS3.70 用に更新されていない。 

変更点として先ず気づくのが、電源OFF時に表示される "CASIO" のロゴの下に "Boost Your Curiosity" (あなたの好奇心を後押し) が追加された。但し、Casio Basic や Python モードの変更は見られない。

機能上の更新点が見当たらないが、システムメッセージの全ての対応言語が ver 03.70 にアップデートされた。フランス語対応だけでなく各国語のメッセージが変更されている可能性がある。英語版を見る限り目立った変更は見られない。

[2021/12/19 追記] OS3.60 にアップデート
2021/12/06 に OS3.60 へのアップデートファイルが日本で公開された。欧米では 2021/09/08 に公開されていた。
このアップデートでは確率分布アプリが追加され、具体的には MENU画面で Distribution モードが追加された。
なお、Python  モードや Casio Basic には変更がない。

[2020/10/17 追記] OS3.50 にアップデート
2020/10/15 に OS3.50 へのアップデートファイルが欧米と日本同時に公開された。
Pythonアプリ描画機能改善、NL試験モードとTexas(US)試験モードの搭載がアップデートの内容。Pythonについては改善点がスグには判らないので、いずれ調べようと思っている。
OS3.50へのアップデートファイルのダウンロード
日本語マニュアルのダウンロード

[2020/06/09 追記] Casio Pythonの新連載開始
Casio Python が爆速 (純正Casio Basicに比べて) なので、Casio Python 使いこなしの新連載を始めた。

[2020/06/06 追記] OS3.40 にアップデート
欧米では 2020/04/07 に、日本国内では 2020/06/01 にアップデートモジュール配布開始
内蔵の Micro Python に casioplot モジュールが追加され、点を打てるようになった。
OSアップデートファイル
 ・WEWからのダウンロードはこちら
 ・国内サイトからのダウンロードはこちら
日本語マニュアルはこちら

[2019/09/18 追記] OS3.30 にアップデート
主に Pythonの改善と試験モードの使用追加
・WEWからのダウンロードはこちら
・国内サイトからのダウンロードはこちら

[2019/05/09 追記] ユーザーによる日本語化計画
fx-CG50 には、簡体字コード GB2123 を少し変更したグリフ (文字) が搭載されており、それを読み出す方法が見つかった(当ブログ読者の Colon様による)。簡体字は日本語の文字と異なるものが少なくないが、それでも英語よりはましだ。ひらがなも含まれている。Colon様により日本語化ファイルが提供されており、これを fx-CG50 にコピーするだけで、日本語風表記で使えるようになる。
fx-CG20 / CG50 日本語化計画
さらに、fx-CG50で使えるアドインプログラム - C.Basic for CG が当ブログの読者である sentaro様を中心にして現在も開発が進んでいる。C.Basic for CG は純正Casio Basicの上位互換の BASIC開発環境だ。これを使えば作成するプログラムで日本語風の表記が可能になる。
プログラムライブラリ - 日本語版 西暦-和暦 換算プログラム
 
[2018/12/26 追記] ついに Python搭載!
OSが 3.20 にアップデートされ、プログラミング言語 Python が追加され、選択言語にイタリア語が追加された。
Worldwide Education Website (WEW: 海外のカシオサイト)では2018年8月には公開されていたが、日本のサイトでは 2018年12月に公開された。
- WEWからのダウンロードはこちら
- 国内サイトのダウンロードはこちら

[2017/10/20 追記] ついに 2017年10月20日に fx-CG50 が国内発売!
カラーグラフ関数電卓 fx-CG50 
fx-CG50

既にカシオの国内サイトでは fx-CG50 (OS 3.10) の日本語マニュアルが公開されていることから、国内販売は現行の Ver 3.00 でなくて、Ver 3.10 になると思われる。
 
[2017/09/23 追記] fx-CG50 日本語マニュアル
fx-CG50 の日本語マニュアルがカシオ日本語サイトの 取扱説明書ダウンロードサイト からダウンロードできるようになった。ハードウェアマニュアルとソフトウェアマニュアルの両方の日本語アニュアルだ。ソフトウェアマニュアルが OS Ver 3.10 用になっている。国内販売前のバーションは 3.00 だ。現時点では OS アップデートファイルはまだ公開さないが、国内おカシオサイトや Casio World Education Website で近々ダウンロード可能になると思われる。恐らく同時に fx-CG20 を OS 3.10 にアップデートできるようになるようだ (OS 3.10 ソフトウェアマニュアルは fx-CCG20 OS 3.10 と共用のため)。
[2018/08/09 追記]
ソフトウェアマニュアル日本語版が Ver 3.11 にアップデートされていて、カシオの日本語サイトからダウンロードできる。アメリカ市場において2018年3月以降製造のfx-CG50には OS 3.11 がインストールされており、国内販売品もいずれ OS 3.11 がインストールされるようになるかも知れない。

[2018/08/09 追記・修正] OS 3.11 へのアップデートファイル公開
Casio World Education Website のサポートページ ([Accept] をクリックして先に進む) から OS3.11 へのアップデート用アプリとアップデート方法の説明書 (PDF) をダウンロードし、説明書に従って作業を進める。アップデートアプリの指示があるまで電卓とPCを接続してはダメと書かれているので要注意。

[2018/08/09 追記・修正] OS 3.11 へのアップデート
ダウンロードしたアップデート用アプリ (fx-CG50 Sries OS Ver.3.11 Update.exe) をPCで実行すると、私の場合は 日本語 Windows 10 Home だが、自動的に日本語表示でアプリが起動。注意深く表示に従って作業を行うと、アドイン 3D-Grph もアップデートするように聞いてくるので一緒にアップデート。 [MENU] - System - [F4] (Version) で確認すると OS は 3.11.0202 に、3D Graph は 01.02 になる。


なお、fx-CG50 は言語を選択できますが、OSアップデートしても日本語は選べません。言語の選択肢に中文も含まれているので日本語対応も容易だと思います。スタンダード関数電卓 fx-JP900 は表示が日本語化されているので、このデザインコンセプトを引き継いだ fx-CG50 もいずれ日本語表示に対応することを期待します。

 
はじめに

Casio Basic の機能に着目すると、以下に列挙した機種が同じカテゴリに含まれるプログラム電卓です。

 - 2006年発売 fx-5800P 
 - 2007年発売 fx-9860G (OS Ver 2 以降)、生産中止
 - 2009年発売 fx-9860GII
 - 2011年発売 fx-CG10 PRIZM (北米のみ)、fx-CG20とほぼ同じ
 - 2012年発売 fx-CG20 (fx-CG10 PRIZM の約1年後)
 - 2013年発売 fx-FD10 Pro
 - 2017年発売 fx-CG50 (欧米先行、2017/10/20国内発売)

fx-CG50 は fx-CG10 PRIZM / fx-CG20 の後継機種です。1つ前に発売されている fx-FD10 Pro は、fx-9860GII のハードウェアを利用しながらアドインが使えず Casio Basic 専用機である点で異質な存在です。
 
 
fx-CG50 の位置づけ [2017/08/07 更新]
Casio Basic に着目すると、fx-CG50 の位置づけが明確に見えてきます。
  • fx-9860GII:モノクロ液晶搭載の最上位機。
  • fx-CG10 PRIZM / fx-CG20:fx-9860GII のディスプレイを高精細&カラー化したもの。しかし Casio Basic では テキスト、グラフィックずれも画面出力処理が極めて遅く、fx-9860GII の方が遙かに速い。カラーだが出力が遅い fx-CG10 / CG20 が良いのか、モノクロだが出力が速い fx-9860GII が良いのか、2機種の甲乙を付けられない状況だった。言い換えれば、fx-CG10 / 20 は必ずしも fx-9860GII の後継機種とは言えないのだ。
  • fx-CG50:高精細カラー液晶へ出力が大幅に高速化したのが最大の改善点で、fx-9860GII と同レベルになった。
fx-CG50 の Casio Basic は、カラーと高精細に関係するコマンドを除けば fx-9860GII と互換です。fx-9860GII で作った Casio Basic は、fx-CG50 でほぼ同じ出力速度で動作します。

互換性の無いコマンド:
※ パラメータ見直しが必要なコマンド:PxlOn、PxlOff、PxlChg、PxlTest(
※ 転送時に自動的にパラメータが変更されるコマンド: Text

fx-CG50 は、fx-9860GII をカラー化した後継機種、現時点での最上位機と位置づけられます。
 
 
ハードウェア機能
fx-CG50 は、fx-CG20 から内部のハードウェアが変更されています。CPU は同じものを使いながら、処理速度を向上させ、一方で消費電力が抑えられ、バッテリー駆動時間が延びました。RAM (ストレージメモリ) は、fx-CG20 の SRAM から fx-CG50 では SDRAM に変更されています。

fx-CG50 の省電力化 (fx-CG20 との比較) ※2
動作モードfx-CG50fx-CG20省電力化の傾向 ※3
電源OFF 0.1 mA 以下 0.1 mA 以下---
電源ON
 RUN-MAT待機状態、輝度1※1 2.5 mA (10.0 mA) 3.0 mA (14.3 mA)16.7% (30.0%)
 RUN-MAT待機状態、輝度3 ※1 5.5 mA (13.0 mA) 8.3 mA (21.0 mA)33.7% (38.1%)
 RUN-MAT待機状態、輝度5 ※1 9.5 mA (18.0 mA) 16.4 mA (30.8 mA)42.1% (41.6%)
 Casio Basic実行、輝度1 ※1 21.1 mA (22.2 mA) 23 mA (30.3 mA)8.3% (26.7%)
 アドイン実行、輝度1 ※1 39.8 mA (40.4 mA) 38.0 mA (50.0 mA)-4.7% (19.2%)
※1: カッコ内は USB接続状態、※2: sentaro様ご提供の測定値 を使用
※3: 省電力化の傾向 (%) = ( CG20の値 - CG50の値 ) / G20の値 × 100

同じ CPU を使っているので、電流値の変化が消費電力の変化と見なします。
処理速度については、関数や Casio Basic の処理内容に応じた比較測定の結果を以下で紹介します。
 
 
ソフトウェア
 fx-CG50 のソフトウェアは、ハードウェアの違いを吸収する OS が Ver 3 にバージョンアップしています。表に出てくる関数機能や Casio Basic の機能面では違いが見られません。アドインについては、ROM や RAMに直接アクセスしたり、SRAM からSDRAM に変更された RAM の違いの影響が現れるようなコードが使われていない場合は、fx-CG20 と fx-CG50 では同じアドインプログラムが動作します。fx-CG50 になってもアドインの拡張子が g3a と変わっていないことも互換性の高さを裏付けています。

fx-9860G と fx-9860GII にはアドイン作成用のカシオ公式SDKが公開されていますが、fx-CG20 以降は公式なSDKがありません。従って、カシオ純正あるいは公認の アドイン (g3a) ファイルなら fx-CG20 と fx-CG50 での互換性は保たれると考えても良さそうですが、サードパーティや個人が作成したアドイン (g3a) ファイルは、使用に際して fx-CG50 での動作確認がされているかに注意が必要です。 

さて Casio Basic については、fx-CG20 とfx-CG50 は完全互換です。違いを探していますが、未だに見つかっていません。プログラムファイルの拡張子も同じで g3m のままです。
 
 
キー入力の問題
CG50 Ten Keys 

写真に写っている大きなキートップのテンキーなどは、キーの右側を軽く押すときに入力を受け付けないことがあります。キーの左側を押す時は問題ありません。他の所有者の fx-CG50 でも同じ問題があることが分かりました。

慣れれば問題ないかも知れません。しかしチャッチャッとキーを速く軽く叩く使い方は特殊でないでしょうし、そのような使い方では入力を受け付けないことが確実にあります。もぐら叩きゲームのようなテンキーの早押しが必要な場合は、慣れの問題ではなくて避けられない問題となるかも知れません。そこで特に必要性は無いけれど面白そうなので、もぐら叩きゲーム fx-5800P 版を移植して fx-CG50 版を作り 遊んでみました。急いでキーを叩く際、どうしてもキー入力の不備からゲーム進行が不利になります。

この不具合は、キーのバネ機構と接点パネルに関する設計や組み付け工程の問題、或いはこれらの複合的問題によると推察しています。この不具合をカシオが認識して、国内発売までに改善するのかどうかに興味があります。

fx-5800P のカバーヒンジの問題、fx-JP900 のハードカバーの問題 (問題は既に指摘、整形の問題のないロットの存在については今後記事にするかも...) に続いて、今回 fx-CG50 テンキー問題も出てきました。とても残念です。
 

 
目 次

1. 海外から直接購入


2. 到着したパッケージ

3. 外 観

4. 他機種との比較
 4.1 地味な改善 - バーコード & シリアルのラベル

5. ダウンロード
 5.1 OSアップデート
 5.2 取扱説明書
 5.3 アドインプログラム
 5.4 サポートソフトウェア

6. データ転送
 6.1 PCとのリンク
 6.2. 電卓同士のデータ転送

7. バックアップ

8. ハードウェア
 8.1 キー入力
 8.2 液晶表示

9. 関数電卓としての機能
 9.1 ユーザデータのバックアップ機能
 9.2 3桁区切り表示
 9.3 複素指数関数
 9.4 積分関数の処理速度
 9.5 周期関数の積分

10. Casio Basic の互換性

11. カタログ機能

12. Casio Bsic の処理速度
 12.1 計算主体
 12.2 動きのあるテキスト出力
 12.3 動きのあるグラフィック出力

13. さらなる高速化
 13.1 オーバークロック
 13.2 アドイン版Casio Basic (C.Basic)
 

 
海外から直接購入

[2017/07/28 追記]
Amazon USA で日本への輸出が可能な fx-CG50 の取り扱いが始まっています。sentaro様が ここから購入したところ、驚くほど短時間で入手したとの情報がありました。Amazon USA での購入が、推奨可能な候補として浮かび上がりました。注文から配達までの概要は以下の通り(この場合は僅か3日で配達!);
場所日付・現地時間状況
某所2017/07/27配達完了
大阪2017/07/26 20:20最終配達の手配

2017/07/26 11:10輸入通関

2017/07/26 10:19空港到着
アンカレッジ、アラスカ州2017/07/25 9:05空港出発

2017/07/25 7:03輸出通関

2017/07/25 5:55空港到着

2017/07/25 2:16空港出発
オンタリオ、カリフォルニア州2017/07/24 22:47空港到着
シアトル、ワシントン州2017/07/24 20:18空港出発
ケント、ワシントン州2017/07/24 15:19現地営業所スキャン
セラー (出荷)2017/07/24 18:31 (ET)UPSへの引き渡し

※ これはかなり理想的なケースだと思われ、Amazon USA で購入しても必ずこんなに速く配達されるわけでは無さそうです。というのも、Amazon USA でポチッとしたのが月曜(平日)で、即日セラーから出荷されたこと、東海岸のセラーから日本向け飛行機が飛ぶ西海岸までの輸送が陸送でなく航空便が使われたこと、さらにアメリカの東海岸から西海岸までの3時間の時差に助けられて見かけ上時間が短縮されていること、そして日本向け飛行機での配送が即日行われたこと(一旦貨物が集まるまで滞留させなかったこと)、日本到着時が平日で即日通関されたこと、など全ての良い要因が重なっているからです。
  • 概要: 国内のショッピングサイトでは fx-CG50 の並行輸入品の扱いが見つからなかったので、今回はアメリカの eBay で直接購入しました。海外品を買うには、セカイモンeBay などで購入して国際貨物で送って貰うことになります。このような個人輸入の場合、国際貨物の扱いや輸入手続きは業者が全てやってくれるので、個人輸入という実感はあまりありません。セカイモンは手数料を取って国際貨物や輸入通関まで全て面倒をみてくれ、さらに日本語で注文できるので、かなり楽です。eBay の場合は国際配送を引き受けるセラー(Seller、業者)が出品している場合は購入者は何もしなくて良いのですが、国際配送をやっていないセラーから買う場合は、国際配送業者を別途利用する必要があります。
  • eBay での商品選び: eBay の場合は、実績と評判のあるセラーから購入した方が良いと思います。Top-rated Seller (高評価のセラー) といった表示があるので、そのセラーのページで確認して自分なりに納得してから決められます。新品 (new in box) といった表示で新品が確認できない時は中古の可能性もあるので、確認しましょう。fx-CG50 の場合でも、安いものの中には注意深くみてゆかないと中古品だと気づかない紛らわしいケースがあります。新品が欲しい場合は要注意です。
私の場合は、fx-CG50 新品の本体価格が¥10,915、輸送費が ¥2,316 でした。輸送費用の傾向として、ヨーロッパの方が北米よりもかなり高いので、北米のセラーから購入する方がお得になることが多いです。
  • セカイモンと eBay のコストの違い: セカイモンは、 eBayと提携しているので eBay と同じセラーからの同じ商品が同じ本体価格で購入できます。違いは、ページでの提示期間と配送手数料です。セカイモンの方が早く締め切る傾向があり、購入する場合は即決に近い判断が必要なケースが多いようです。日本語で買える安心感、国際配送と通関手続きがお任せのセカイモンは、その分手数料が高いと思います。英語でも良いなら eBay の方が商品提示期間が長く多少でも余計な手数料を取られず、お得です。
  • セカイモンと eBay の配送期間の違い: いずれにしても配送時間は最低2週間と普通の国際便よりは時間を要します。今回 eBay USA を初めて使って、とにかく時間がかかることがよく分かりました。アメリカ国内のセラーから国際発送を行うセンターまで陸送で一旦貨物が集められ(カリフォルニアから日本とは逆方向のケンタッキー)、そこでスグ日本へ送ることはなく、1週間程度滞留させるので、ここで余計な時間がかかります。国際便のコストを下げるためにある程度貨物をまとめる必要があるのだと理解しています。ポチッとしてから手元に届くまでの時間については、セラーの場所と国際配送センターの場所に依存するようで、どちらが速いかについては、なんとも言えないと思います。アメリカと日本の祝祭日の影響もありますので、ポチッとした日にも依存します。国際配送センターで多くの日本向け貨物がまとまれば滞留日数が短くなる可能性もあるでしょう。
私の場合は、
- 7/2 (日): ポチッとし決済
- 7/3 - 7/4 (月~火): 7/4が独立記念日で 7/3 も休みで連休、セラーはお休み
- 7/5 (水):セラーが出荷、UPS サンフランシスコセンターが受け取る
- 7/6 (木):UPS コネチカットセンターを通過 (アメリカ国内はトラック輸送と思われる)
- 7/7 (金):ケンタッキー州アーランガーにある国際配送センターに到着
- 7/13 (木):国際配送の FedEx に引き渡し。センターに6日も滞留していた
      ※ eBayに問い合わせたら、通常センターに1週間は留め置くと回答あり
- 7/14 (金):一旦テネシー州のメンフィスに寄り道 (おそらくここまでは陸送と思われる)
- 7/15 (土):メンフィスで輸出通関
- 7/16 (日):成田到着
- 7/17 (月):輸入通関、FedEx横浜営業所に到着
- 7/18 (火):横浜営業所で、何故だか丸一日滞留
- 7/19 (水):配達完了

  • 決済について:セカイモンは eBay と提携しており、eBay と PayPal は同じ傘下の会社なので、セカイモンでも eBay でも PayPal での決済ができます。PayPal での決済は、事前登録が必要ですが、決済手続きは日本語で可能、決済の記録も日本語で確認できるのが利点です。私は eBay で商品を探して、そのまま PayPal で決済しました。
  • eBay USA のカスタマーサポート:7/2に決済が済んでいるのに 3日たってもトラッキングの状況に変化がないことの問い合わせ、それから国際配送センターからの配送が6日間も留め置かれている状況の問い合わせを行いました。eBayのページからフォームを使って質問を送ったところ、いずれも12時間以内に返信があり、考えられる次の問い合わせを行うための細かい案内もありました。。
 
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到着したパッケージ

fx-CG50 Package 1  fx-CG50 Package 2 

ブリスタパッケージは、分厚いプラスチックがガッチリと融着されているので、楽には開けられません。厚いプラスチックをナイフで切るのは危険だから、しっかりしたハサミで周囲をカット。

items inside package 

fx-CG50 本体、Quick Start Guide、単四アルカリ電池4本 (試供品)、PCリンク用のUSBケーブル、ダウンロードや登録(アメリカのみ) の説明、保証書が入っています。CD や 3Pinケーブルは同梱されていません
 
 
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外 観

CG50 & JP900 1  

fx-JP900 (右) とそっくりです。
四角いオーソドックスな形状は落ち着きを与え、長く使っても飽きが来ない感じで、好きなデザインです。

キーの上の印刷された文字ですが、老眼の始まった私には、fx-JP900 の印刷はとても見づらいのですが、fx-CG50 ではフォントが大きく色のコントラストも向上して、見やすくなっています。

CG50 & JP900 2 

fx-CG50 に fx-JP900 を重ねてみます。fx-CG50 の大きさを感じます。

CG50 & JP900 3  CG50 & JP900 4 

fx-CG50 と fx-JP900 をカバー付き (左) とカバー無し (右) で重ねてみたところ。厚みが3倍くらい違うことが分かります。

写真では分かりにくいですが、筐体やカバーの表面は、fx-JP900 はツルツルのテカテカですが、一方 fx-CG50 は細かい凹凸があります。使っているウチに表目に細かい擦り傷が付いても、あまり目立たないのではないかと思います。

液晶部が一段低くなっていますが、保護ウィンドウが傷つきにくい感じなのは良いです。
というのも、fx-CG20 の透明な上部パネルは、まともに表面処理をしておらず簡単に傷つきます。私の fx-CG20 は新品購入時に既に細かい傷が多く付いていましたが、不良とは認めて貰えず製造上に発生するもので、こういうものだとの説明でした。この点が改善されたと思います。

foot  rubber foot 
fx-JP900 は成形で作った出っ張りで4カ所の足にしています。一方、fx-CG50 はゴム足です。但し fx-9860GII や fx-CG20 の黒いゴム足ではなくて、半透明になっています。黒いゴム足は、使い込んでくるとテーブルやノートにくっついて、黒い跡が残ることがあるのですが、その問題が無くなりそうです。

所有したくなるデザインの電卓だと思います。
 
 
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他機種との比較

Graphing Calcs 
左から、fx-CG50、fx-CG20、fx-9860GII、fx-5800P

 fx-CG50fx-CG20fx-9860GIIfx-5800P
 電池 単四 x 4 単四 x 4 単四 x 4  単四 x 1
 電池寿命 (メーカー測定基準) 170 時間 140 時間 200 時間 1年
 サイズ (cm) 18.6x89.0x188.5 20.6x89.5x188.521.2x91.5x184 15x82x163
 重さ (g) 230 230 225 150
 液晶ディスプレイ解像度
 ・Casio Basic グラフィック
 ・Casio Basic テキスト
 216 x 384 pixel
・187 x 379 dot
・7 x 21 文字
 216 x 384 pixel
・187 x 379 dot
・7 x 21 文字
64 x 128 pixel
・63 x 127 dot
・7 x 21 文字
 96 x 31 pixel
・---
・4 x 16 文字
 仮数 + 指数 10桁 + 2桁 10桁 + 2桁 10桁 + 2桁 10桁 + 2桁
 内部演算桁数 15桁 15桁 15桁 15桁
 プログラムメモリ容量 最大 ~61 KB 最大 ~61 KB 最大 ~62 KB 最大 ~28.5 KB
 メインメモリ (利用可能) ~61 KB ROM ~61KB ROM ~64 KB ROM ~26.5 KB
 ストレージメモリ  ~1.6 MB SDRAM ~1.6 MB SRAM ~1.5 MB SRAM ---
 プログラムファイル名 最大8文字 最大 8文字 最大 8文字 最大 12文字
 CPU SH4A (SH7305) SH4A (SH7305) SH4A (SH7305)
  クロック ~118 MHz ~59 MHz ~29 MHz ? MHz
 - FLL:  14,75 MHz x900 14.75 MHz x900 14.75 MHz x900 ---
 - PLL:  FLLx16, 235.93MHz FLLx16, 235.93 MHz FLLx16, 235.93 MHz ---
 - IFC: CPUコアクロック 1/2 PLL, 117.96MHz 1/4 PLL, 58.98 MHz 1/8 PLL, 29.49 MHz ---
 - SFC: SuperHywayバスクロック 1/4 PLL, 58.98MHz 1/8 PLL, 29.49 MHz 1/8 PLL, 29.49 MHz ---
 - BFC: メモリバスクロック 1/4 PLL, 58.98 MHz 1/8 PLL, 29.49 MHz 1/18 PLL, 29.49 MHz
 - PFC: I/Oクロック 1/8, 29.49MHz 1/16, 14.75 MHz 1/16, 14.75 MHz ---
sentaro様作成の カシオグラフ関数電卓用チューンアップツールを使用した結果、マニュアル記載の内容によります。


地味な改善 - バーコード &  シリアル のラベル [2017/08/06 追記]
fx-9860GII や fx-CG20 は、電卓裏側に バーコードとシリアルのラベルが貼り付けられています。当然ながら長らく使っているとラベルの印刷が摺り切れて読めなくなります。fx-CG50 では電池ケースの内部にラベルを貼っているので、摺り切れることはありません。地味だが大切な改善だと思います。

fx-9860GII Barcode & Serial Label fx-CG50 Barcode & Serial Label 
左の fx-9860GII のラベルは印刷が見えなくなっている。右の fx-CG50 のラベルは電池ケースの中に貼ってある。
 
 
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ソフトウェア ダウンロード

PCリンクソフト、出荷時に無いアドインは、CASIO Worldwide Education Website (WEW) からダウンロードできます。このページから
  • 上のメニューで Support をクリック、
  • 言語として English を選び (日本語が無い)、
  • Graphic Model を選び、
  • SOFTWARE LICENSE AGREEMENT で Accept をクリックする
これで、fx-CG50 Series のリソースダウンロードのページに行けます。
 
 
OSアップデート [2017/09/26 更新]
fx-CG50 本体で、[MENU] - [System] - [F4] (Version) で確認すると、OSバージョンは 03.00.0202 となっていました。
fx-CG50 のOS が 3.10 にアップデートできます。Casio World Education Website の Download Resoureces のページからダウンロードアプリと作業説明(PDF) がダウンロードできます。
 
 
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取扱説明書 [2018/09/23 更新]
日本語取扱説明書は、カシオ取扱説明書ダウンロードのページ から入手できます。

英語等多国語版は、Casio World Education Website の Download Resources のページから、User's Guide for fx-CG Series Handheld をクリックすると、各国語のハードウェアマニュアルとソフトウェアマニュアルがあるので、そこから入手できます。日本語版取扱説明書がまだ無かった時は、English 版をダウンロードしました。
- [PDF File] User's Guide Version 3.0 -Hardware- (English)
- [PDF File] User's Guide Version 3.0 -Software- (English)
 
 
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アドインプログラム
fx-CG50 のリソースダウンロードのページで、Add-in Software をクリックし、各種アドインプログラムをダウンロードできます。ダウンロードできるアドインの中で、私の fx-CG50 に購入時にインストールされていなかったのは、Probability Simulation だけです。
アドインのインストールマニュアル - 日本語版
Add-in Software の下の User's Guide for fx-CG Sries Handheld のさらに下に  [PDF File] Installation Guide をダウンロードしてみると、各国語別のガイドがありますが、ナント日本語版が含まれていました。
 
 
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サポートソフトウェア
Screen Receiver - 電卓画面をPCで表示するソフト
fx-CG50 のリソースダウンロードのページで、Support Software をクリックし、Screen Receiver がダウンロードできます。バージョンは 3.02 で、fx-CG20 /10 用と同じバージョンで、共通して使えます。
 
  
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データ転送
 
PCとのリンク


標準添付の USBケーブルを使います。
USBケーブルで fx-CG50 と PC を繋ぐと、fx-CG50 の液晶での表示が接続モード (Connection Mode) になります。
ここで、[F1] (USB Flash :[F1]) を押すと、ポップアップウィンドウで Preparing USB と表示され、少し待つと接続完了です。

後は、エクスプローラで fx-CG50 がドライブとして表示されるので、PC上と同じ操作でファイルのやりとりができます。 

PCLink_PCDisp 
fx-CG50 内のフォルダ / ファイル はこのように表示されます。ここで、System Volume Information フォルダがありますが、fx-CG50 ドライブに名前を付けたことで作成されたものです (日付けを見れば後から作成されたことが分かりますね)。

fx-CG50 を接続した時のドライブには最初は名前が無いので、FX-CG50 と名前を付けました。ドライブを右クリックしてプロパティを選び、そこで名前を入力できます。

CG50 PCLink Drive Name 

さてPCと接続中の fx-CG50 の液晶画面には、fx-CG20 には無かった新しい === Caution === 画面 が Tips 画面 (fx-CG20と同じ) と交互に表示されます。ここでは、「ケーブルを抜く前にPCのUSB接続を終わらせてください」と書かれています。Windows PCの通知領域 (タスクトレイ) で「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」で [CASIO MassStrage Device の取り出し] をクリックします。外付け USBハードディスクや USBメモリの取り出しと同じ操作です。
 
 
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電卓同士のデータ転送

3Pinコネクタの接続ケーブル (SB-62) を使って2つの電卓を繋ぎ、接続する両方の電卓で CABLE (ケーブルの選定) で [F2] (F2:3Pin cable) を設定後、一方で TRANSMIT (送信)、他方で RECV (受信) に設定すれば、データのやりとりができます。このケーブルは、fx-9860GII には標準添付されていましたが、fx-5800P、fx-CG20 そして fx-CG50 には標準添付されていません。以前 SB-62 のみを購入した時は ¥2,700 でした。

プログラムを含むデータのやりとりができるのは、fx-9860G、fx-9860GII、fx-CG20/10、fx-CG50 (および fx-9860G あたり以降のグラフ関数電卓) で、Menu に Link 項目があって、3Pin コネクタが付いている機種です。なお、fx-5800P 同士なら、このケーブルを使ってデータ転送可能ですが、fx-5800P と グラフ関数電卓とのデータ転送はできません。

詳しくは、Sofware Manual に書かれているので確認できますが、使ってみれば分かると思います。

[2017/07/28 追記]
fx-CG50 から fx-9860GII へ転送すると、ファイル形式は g3m から g1m へ自動変換され、カラーや細線設定など、fx-9860GII で未対応のコマンドは @ に自動的に置き換えられます。
 
 
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バックアップ

万一に備えて、電卓内部のデータをバックアップしておくことを勧めます。PCに保存フォルダを作り、PCとのリンク機能を使って電卓内のデータをPCの保存フォルダに丸ごとコピーしておきます。
PCLink_PCDisp 
購入時のバックアップ、そして適宜バックアップをすると良いと思います。特にオーバークロックを行う場合は、エラー発生時に電卓のリセットが必要になりプログラム、データやプログラムが失われることもあるので、バックアップしてあればこれらを簡単に戻せます。
 
 
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ハードウェア

CG50 & CG20 
主に fx-CG50 と fx--CG20 を比較します。
 
 
キー入力
キー配置や各キーに割り当てられている機能は、fx-CG20 と全く同じ。
 
 
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液晶表示
液晶のサイズや精細度も fx-CG20 と同じ。
手持ちの fx-CG20 と fx-CG50 を比べる限りでは、明るさや色合いが少し異なっています。

LCD CG50 & CG20 
左が fx-CG20、右が fx-CG50

同じ明るさ設定で比較して気がつくのは、右の fx-CG50 は黄色みがかって少し暗く見えます。fx-CG50 で明るさ設定を 3/5 から 4/5 に変えると明るさは同等になりますが、それでも黄色みがかっています。消費電力低減への寄与もありそうです。

[2017/07/23 追記]
このカラー液晶の輝度と色については、バラツキがあるようです。sentaro様所有の個体は逆の傾向だとコメントを頂きました。
 
 
<目次に戻る>
関数電卓としての機能

fx-CG50 のキーの種類と数、および配置は、fx-CG20 と同一です。fx-9860GII には [SHIFT] [5] (FORMAT) が有りませんが、それ以外は同じです。関数機能も同じです。計算の内部桁が15桁と同じで、各関数の精度範囲も同じなので、fx-CG50 の関数電卓としての使い勝手は fx-CG20 や fx-9860GII と同じです。
 
 
<目次に戻る>
ユーザーデータのバックアップ機能
カシオのスタンダード関数電卓は電源をオフにすると、作業内容やユーザーデータが消えますが、fx-CG50 は各モードでのユーザーデータは一旦電源を切ってもバックアップされます。他のプログラム電卓 fx-5800P、fx-9860GII、fx-CG20 もバックアップされます。

資格試験で使えると称しているスタンダード関数電卓は、数式などが保存できると都合が悪いからバックアップできない仕様になっていると思われます。バックアップ機能だけでも、プログラム電卓を関数電卓として使う価値があると思って、私は日常的にプログラム電卓を関数電卓として使っています。
 
 
<目次に戻る>
3桁区切り表示
カシオの最新のスタンダード関数電卓 fx-JP900 / 700 / 500 では、関数電卓として3桁区切りが登場しました。一般電卓には3桁区切りは普通に搭載されている使い勝手の良い機能なので、登場が遅すぎるようにも思います。

これまでのプログラム電卓には3桁区切り機能は無く、fx-CG50 に3桁区切り機能の登場を期待しましたが、残念ながら対応していません。fx-CG50 のソフトウェアが fx-CG20 から殆ど変わっていない結果とも言えます。デザインは fx-JP500/700/900 を踏襲したので、3桁区切りについても踏襲して欲しいわけで、OSアップデートによる追加対応という現実的な方法もあります。カシオには是非対応して頂きたいと思います。

[2017/11/08 追記]
Casio Basic での出力コマンドにも3桁区切り機能がありません。しかし、作ったプログラムに3桁区切り出力機能を付加することは出来ます。
Casio Basic入門59, Chapter 10-5:3桁区切りサブルーチン グラフ関数電卓版
 
 
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複素指数関数
複素数を表示するように設定して、計算させてみると、fx-5800P はエラー、fx-9860GII と fx-CG20 は正しく計算結果を表示します。fx-CG50 でも同様に複素指数関数を正しく計算します。

 CompCalc1 CompCalc2 
 
 
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積分関数の処理速度
 
積分計算速度の比較をしてみます (Rad モード)。
機種積分1積分2
fx-JP9005.5秒48.7秒
fx-5800P10.1秒56.7秒
fx-9860GII (SH4A)1.5秒8.4秒
fx-CG201.0秒5.8秒
fx-CG500.7秒3.2秒
積分の詳細はこちら



積分計算は fx-CG50 で高速化しています。三角関数の計算が特に高速化していることが分かります。
 
 
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周期関数の積分 [2020/05/23 修正]
積分計算にガウス・クロンロッド法が使われていることから、このアルゴリズムが苦手な多項式で表せない関数の代表選手として周期関数の積分を行って、タイムアウトする限界を比較してみます (Rad モード)。

積分3
機種計算できる nタイムアウトする n
fx-JP900n ≦8n > 9
fx-5800Pn ≦ 8n > 9
fx-9860GIIn ≦ 60, n = 64, 128, 256, 512n ≧ 61 (n ≠ 2m, 6≦m≦9)
fx-CG20n ≦ 60, n = 64, 128, 256, 512n ≧ 61 (n ≠ 2m, 6≦m≦9)
fx-CG50n ≦ 60, n = 64, 128, 256, 512n ≧ 61 (n ≠ 2m, 6≦m≦9)
 積分の詳細はこちら



fx-CG50 は、fx-CG20 や fx-9860GII と同じなので、積分計算の内部ロジックは変わっていないようです。
 
 
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Casio Basic の互換性

当ブログは Casio Basic がメインテーマなので、少し詳しく解説します。

fx-CG50 に搭載されている Casio Basic は、2006年に発売された fx-5800P とそれ以降に発売されたグラフ関数電卓が同じカテゴリに属します。これらに搭載された Casio Basic は、構造化プログラミング可能で意外に高機能です。当ブログでは、このカテゴリを新世代 Casio Basic と呼んでいます。

< 新世代Casio Basic搭載機 >
 - 2006年発売 fx-5800P
 - 2007年発売 fx-9860G (OS Ver 2 以降)、生産中止
 - 2009年発売 fx-9860GII
 - 2010年発売 PRIZM fx-CG10 (北米のみ)、fx-CG20と同じ
 - 2012年発売 fx-CG20
 - 2013年発売 fx-FD10 Pro
 - 2017年発売 fx-CG50

新世代 Casio Basic については、Casio Basic の勧め を参考にしてください。

fx-CG50 搭載の Casio Basic は、機能面で fx-CG20 と異なる点が見つかりません。現時点では完全互換と言って良いと思います。そこで、fx-CG20 について、fx-9860GII や fx-5800P との比較を行った記事がそのまま fx-CG50 に該当します。

 ⇒ fx-CG20 の概要
 ⇒ fx-9860GII への移植 - 厄介な旧来の命令

当ブログで公開している Casio Basic入門逆引きCasio BasicCasio Basicコマンドリファレンスプログラムライブラリ は、fx-CG20 に関するものは、そのまま fx-CG50 に適用できます。
 
 
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カタログ機能

fx-CG50 には fx-CG20 と同様に使えるコマンドの一覧を検索して入力できるカタログ機能が備わっています。コマンド入力ができるモードで [SHIFT] [4] (GATALOG) を押すと、カタログ画面が現れます。

Catalog 1 CG20 Catalog 1 

左が fx-CG50 で、右が fx-CG20 です。

左の画面には、HISTORY というメニューと 表記 "Catalog" の右に検索入力欄が増えています。過去に検索して入力したコマンドを再入力するためには HISTORY 機能は大変便利です。 検索入力に1文字入れると絞り込み検索が行われるので、コマンドがうろ覚えの時に便利です。

CATメニューを選ぶとジャンル別一覧が現れます。

atalog Graph 1 

例えば 4: Graph でジャンルを選ぶと以下の画面になりますが、ここで fx-CG50 と fx-CG20 で違いがあります。

Catalog Graph 2 CG20 Catalog Graph 2 

左が fx-CG50、右が fx-CG20 です。

右の fx-CG20 では、コマンドのリストが表示されます。
左の fx-CG50 で表示されるリストは、コマンドではなくて説明です。この下のレベルでさらに説明のリストが現れることもあります。かなり分かり易く改善されています。

なお、CAT メニューから 1:All を選ぶと、全てのコマンドがアルファベット順に表示されます。このリストを fx-CG50 と fx-CG20 で比較した結果、同一でした。Casio Basic 使えるコマンドの種類が全く同じだと分かります。 
 
 
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Casio Basic の処理速度

fx-CG20 向けの作成したプログラムが そのまま fx-CG50 で動作するのは、ユーザーとしては助かります。fx-CG50 では処理速度の向上が見らるので、具体的に調べてみます。

 計算主体

PRIME - 素因数分解

ダウンロード
- fx-5800P用 pdf ファイル
- fx-9860GII用 g1m ファイル
- fx-CG50 / fx-CG20用 g3m ファイル

※ 使い方やプログラムソースについては、fx-9860GII への移植 - 素因数分解 参照

プログラムを起動すると...

Prime1 
数値を入力して [EXE] で素因数分解を始め、[EXE] を押しながら結果を1行ずつ表示させる。

Prime2 Prime3 
表示が出たら、最後の行を示すので、これで素因数分解の全結果となります。

このプログラムの実行中は、ビジーマーカー以外に表示の更新が無いので、計算速度の比較に向いています。今回は、以下の10桁の数の素因数分解の計算時間を比較します。

計算する数値: 7,849,516,203 = 32 x 9811 x 88897

fx-CG50 の画面は以下のようになります。

   Prime4 Prime5 

機種別処理時間の比較
fx-CG50fx-CG20fx-9860GIIfx-5800P
46秒63秒89秒444秒
11.361.939.65
0.7312.677.05
0.520.7118.73

fx-CG50 の計算処理は、fx-CG20 より 30% 程度速くなっています。
  
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動きのあるテキスト出力

PYTHA - ピタゴラス数探索

ダウンロード

- fx-5800P用 pdf ファイル
- fx-9860GII用 g1m ファイル
- fx-CG50 / fx-CG20用 g3m ファイル

※ 使い方やプログラムソースについては、fx-9860GII への移植 - ピタゴラス数 を参照。

このプログラムを起動すると1つめのピタゴラス数を表示して一旦停止します (左の画面)。
2行目の EXE:Next (-):Stop に変化するまで [EXE] キーを長押しすると、連続的に次々とピタゴラス数が表示し続けます。
そして、右の画面のように500個のピタゴラス数を探索して表示するまでの時間を計って比較します。
    Pytha 1 Pytha 500

[EXE] キーを長押しすると連続モードになって、A、B、C 1組のピタゴラス数が、次々に変化します。つまり、このピタゴラス数探索プログラムは、テキスト表示が常に更新し続けます。
そこで、500個のピタゴラス数が見つかるまでの時間を、機種別に比較してみました。

機種別処理時間の比較
fx-CG50
fx-CG20
fx-9860GII
fx-5800P
87秒
185秒93秒
441秒
12.121.075.07
0.4710.502.38
0.941.9914.74
0.200.420.211

fx-CG50 は、fx-CG20 の2倍程度の処理速度、fx-9860GII とほぼ同等の処理時間。
fx-CG20 は、動きの有るテキスト表示が重すぎて、実用プログラムを走らせるには向かなかったが、その問題が解決されています。

液晶画面の右上にビジーマーカーが表示されますが、fx-CG20 では常に表示し続けているのに対して、fx-CG50 では表示されていない時間が長い点に気付きました。fx-CG50 では ディスプレイへの転送をコマンドごとでなくてある程度まとまって行っている可能性がありそうです。それに伴ってビジーマーカー表示が間欠的になっているのかも知れません。
 
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動きのあるグラフィック出力

MONTECAR - モンテカルロ法による円周率計算

ダウンロード
- fx-9860GII用 g1m ファイル
- fx-CG50 / fx-CG20用 g3m ファイル

※ 使い方やプログラムソースについては、fx-9860GII グラフィックス - モンテカルロ法 を参照。この記事では、実際の画面の変化を動画で見られます。

 Montecar_1 Montecar_2 

 Montecar_3 Montecar_4 

[EXE]
キーを押すと、ランダムに点を打ち始め、それが円内にある割合から円周率を求める、モンテカルロシミュレーションプログラムです。このプログラムは、動きのあるテキスト表示と動きのあるグラフィックス描画を同時に行います。

そこでランダムに500回点を打つまでの時間を、機種別に調べて比較してみました。
機種別処理時間の比較 
fx-CG50
fx-CG20
fx-9860GII
174秒
429秒
135秒
12.470.78
0.4110.31
1.23.181

fx-CG50 は、fx-CG20 の 2.5倍の処理速度を達成。しかし fx-9860GII の 80% 程度の処理速度しかありません。

グラフィック表示の処理時間は fx-CG50 でかなり改善されているとは言え、あまり得意な処理ではないことが分かります。
カシオのグラフ関数電卓は、数学教育目的でグラフを表示することが主眼で、速い動きで変化示す処理は重視していないんでしょう。
 
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さらなる高速化

fx-CG50 は、fx-CG20 の極めて遅い出力処理を改善していることが分かったのですが、それでもゲームなどのピクセル単位での描画が多いプログラムでは全く不十分です。Casio Basic をより高速化するには、現在のところ2つの可能性があります。1つはチューンアップ (オーバークロック) による高速化、もう一つはアドイン版 Casio Basic (C.Basic) の利用です。

チューンアップ
これまで、fx-9860G、fx-9860GII そして fx-CG10 PRIZM / fx-CG20 それぞれの専用オーバークロックツールが、sentaro様により提供されてきています。いずれも比較的安全性が確保されており、私も愛用しています。但しオーバークロックは、ROM 内容が異常になったり、いずれかのチップが損傷をうける可能性があり、これらの結果電卓が正常動作しなくなった場合でもメーカー保証を受けられないので、自己責任で利用しましょう。

Casio グラフ関数電卓を限界までチューンアップ

本ブログでは、作者の sentaro様へ直接質問できるように、以下のエントリーがあります。このエントリ-では、fx-CG20 用の Ptune2 の紹介もしており、サポートも受けられます。
 ⇒ fx-9860GII のオーバークロック - Ftune2 -

fx-CG50 用のオーバークロックツール Ptune3 の開発も始まっていますが、まだβ バージョン段階で、今後一定の安全性を確保しつつさらに高速化できる可能性があります。そこで安定版リリースまでは、以下のエントリ-で情報交換を行います。
 ⇒ fx-CG50 のチューンアップ

ちなみに、各機種をチューンアップして上で紹介した モンテカルロ法による円周率計算の処理時間を比較します。

チューンアップした機種別処理時間の比較 
fx-CG50 tuned by Ptun3
fx-CG20 tuned by Ptune2
fx-9860GII tuned by Ftune2
97秒 (174秒)
108秒 (429秒)
23秒 (135秒)
1.8倍高速化4倍高速化5.9倍高速化
11.110.24
0.9010.21
4.214.701
カッコ内は標準での処理時間

チューンアップは、CPUコアクロックだけでなく、メモリバスクロック、I/Oバスクロック、ウェイトなどを機種に応じて調整します。ここでは、チューンアップの潜在能力を示すだけなので、個別のチューンアップ設定は割愛します。

fx-9860GII の標準での処理時間が 135秒なので、fx-CG50 も fx-CG20 もそれ以上に高速化できています。fx-9860GII はチューンアップで桁違いに速くなっています (これが現時点での fx-9860GII の利点とも言えます)。fx-CG50 用の Ptune3 の今後の進展が楽しみです。
 
アドイン版 Casio Basic (C.Basic)
C.Basic は、現在のところ fx-9860GII 専用版のみの開発が続いています。開発者はチューンアップツールと同じ sentaro様です。

C.Basic は、純正Casio Basic のソースをほぼそのまま実行可能で、特にグラフィック描画の高速化は目を見張るものがあります。
どのくらい速いかは、ここ にある動画を見れば一目瞭然です。現在は、主に海外からの要望に応えつつ、バージョンアップが進んでいます。

現在では、fx-9860G シリーズ用の C.Basic for FX と fx-CGシリーズ用の C.Basic for CG が公開されています。
C.Basic のトップページ
C.Basic for CG のトップページ

[2017/11/01 追記]
なお、fx-CG50 向けの C.Basic for CG の開発が始まっています。C.Basic の処理速度はアドインに近いものになります。この記事では、同じロジックでアドインとCasio Basic のグラフィック描画速度の違いから C.Basic for CG のポテンシャルの高さを紹介しています。公開されるのが楽しみです。公開されています。

 




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keywords: CasioBasicプログラム電卓、fx-CG50

関連記事

テーマ : プログラム関数電卓
ジャンル : コンピュータ

fx-9750GIII の概要

 
初版: 2020/05/24
更新: 2020/05/31
OS3.40 へのアップデート:2020/10/18
OS3.50 へのアップデート:2021/12/30
OS3.60 へのアップデート:2022/12/25
OS3.70 へのアップデート:2023/09/03



Casio fx-9750GIII POWER GRAPHIC 3 

2020年4月、北米(アメリカとカナダ)限定で fx-9750GIII が発売されました。
2020年3月にヨーロッパ限定で発売された fx-9860GIII とは色が違うだけで機能はほぼ同じ製品です。
北米とヨーロッパで販売されている fx-9750GII の後継機であり、さらに fx-9860GII の後継機とも言えます。


fx-9750GIII_large   fx9860GIII
  fx-9750GIII     fx-9860GIII

2020年5月24日現在、Amazon USA での fx-9750GIII の価格は $51.34、一方 Amazon France での fx-9860GIII の価格は €123.77 で、日本への送料がそれぞれ掛かります。fx-9750GIII が半額近く安い設定になっています。 fx-9750GIII は、機能と価格の点で、最も推奨するモノクロ液晶グラフ関数電卓です。2020/05/31 時点で7千円台で入手できます。

ヨーロッパ向けグラフ関数電卓の紹介ページ
 - CASIO EUROPE のグラフ関数電卓のページ
 - CASIO WORLDWIDW EDUCATION WEBSITE のヨーロッパ向けグラフ関数電卓のページ

北米 (アメリカとカナダ) 向けグラフ関数電卓の紹介ページ
 - CASIO USA のグラフ関数電卓のページ
 - CASIO WORLDWIDE EDUCATION WEBSITE の北米向けグラフ関数電卓のページ

 CASIO INTERNATIONAL のグラフ関数電卓のページ

現在のところ最も安く入手する方法は Amazon USA からの購入で、この状況は続くと思われます。管理人が購入した時は COVID-19 によるロックダウンの影響でアメリカから日本への配送が止まっていたので、セカイモンで購入しました。購入時に支払った総額は ¥7,651 でしたが、Amazon USA から購入すれば 本体 $51.34 + 国際輸送料 $18.48、為替レートが 1ドル = 108円とすれば、¥7,541、1ドル = 109円としても ¥7,610 となり、セカイモン価格以下になる可能性が高いと思います。為替レートと本体価格は随時変化するので、購入検討時に両者を比較することをお勧めします。

なお、日本国内市場ではモノクロ液晶のグラフ関数電卓 fx-9860GII は既に販売していないので、国内販売の後継機種がどうなるのか気になるところです。

fx-9860GIIfx-9860GIII は、モデル名の末尾の I が1つ違うだけなので分かりにくいです。

▶ [2023/09/03 追記] OS3.70へのアップデート
久しぶりにOSアップデートをチェックしたら 2023年4月に OS3.70 にアップデートしていました。
今回のアップデートでも Casio Basic や Python モードに変更はありません。
fx-9750GIII のアップデートファイルは fx-9860GIII 向けと同じものが適用できます。
Download Resources のページで [ACCEPT] をクリックし、fx-9860GIII Series 用の OS Update for Ver 3.70 をダウンロードできます。

[2022/12/25 追記] OS3.60へのアップデート 
欧米では 2022/09/20 に OS3.60 へのアップデートファイルの提供が始まりました。
今回のアップデートでは Casio Basic や Pythonモードの変更が見られません。

fx-9750GIII のアップデートファイルは fx-9860GIII 向けと同じものを適用。
Download Resources のページ[ACCEPT] をクリックすると、fx-9860GIII Series の OS Update for 3.60 アップデートファイル、マニュアルのアップデート版、アドインの最新版をダウンロードできます。

マニュアルのダウンロードも入手できますが、Software User's Guide は OS3.50 対応のままでした。機能面での違いが無いから OS3.50のままにした可能性が高いです。

今回のアップデートでの変更点で真っ先に気づくのは、電源をOFFにした時に、画面に表示される "CASIO" の下に "Boost Your Curiosity" (あなたの好奇心を後押し) が追加された点です。
システムメッセージは各国語とも 03.60 にアップデートされているので、OS3.60では全ての言語 (英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、イタリア語)でのシステムメッセージが更新されていると思われます。システムメッセージがEnglishの状態で使っていますが、変更点は今の所見つかっていません。Software User's GuideがOS3.50のままであることを合わせて類推すると、現在使われていないメッセージが削除、整理された可能性があります。

e-Gadgetでも以下からダウンロードできるようにしました。
OS Update ファイル
Harware User's Guide
Software User's Guide

▶ [2021/12/30 追記] OS3.50へのアップデート
2021/09/08 に欧米では OS3.50 へのアップデートファイルの提供が始まりました。
MENU画面にDIST (分布計算)モードが追加されました。
今回のアップデートで Casio Basic も Pythonモードも 変更が見られません。
fx-9750GIII のアップデートファイルは fx-9860GIII 用と同じものが適用できます。
Download Resources のページ
[ACCEPT]をクリックして fx-9860GIII Series の OS Update for 3.50 アップデートファイルをダウンロードして利用します。但しその後アップデートファイルをダウンロードできるページにアクセスすると、地域を選択するページにリダイレクトされ、ダウンロドページにアクセスできない状況になっています。
現状では以下のページからダウンロードできます;
- OS update for International Baccalaureate® (IB) users
さらに、e-Gadget の以下からダウンロードできるようにしました。
OS Update ファイル
Hardware Manual
Software Manual

▶ [2020/10/18 追記] OS3.40 へのアップデート
2020/10/15 に OS3.40 へのアップデートファイルの提供が始まりました。
Download Resources のページ[Accept] をクリックして、fx-9860GIII Series の OS Update for 3.40 をクリック、続いて Handledl OS Update をクリックし、*Version 3.40 (for Windows) をクリックして、OSアップデートファイル (zipファイル) をダウンロード。

ダウンロードした zip ファイルを解凍して得られる exe ファイルを実行します。fx-9750GIII の電源を切り、PCと接続しない状態にしておき、画面の指示に従って、電卓とPCをUSBケーブルで接続し、OS更新作業を進めます。
試験モードの追加と Python モードへの casioplot モジュール追加が主な更新ポイントです。

OSアップデートすると fx-9860GIII になるわけではなく、fx-9750GIII にしか無い機能が正しく継承されていることを確認しました。OSアップデートファイルは機種判定を行い、fx-9860GIIIfx-9750GIIIGRAPH35+ E II の3機種で共用しているようです。

アップデートしたソフトウェアマニュアルも同じところからダウンロードできます。


はじめに

Casio Basic の機能に着目すると、以下に列挙したモデルが同じカテゴリに含まれます。

 - 2006年発売 fx-5800P 
 - 2007年発売 fx-9860G (OS Ver 2 以降)、生産中止
 - 2009年発売 fx-9860GII (国内販売中止)
 - 2011年発売 fx-CG10 PRIZM (北米のみ)
 - 2012年発売 fx-CG20 (fx-CG10 PRIZM の約1年後)
 - 2013年発売 fx-FD10 Pro
 - 2017年発売 fx-CG50 (欧米先行、2017/10/20国内発売)
 - 2020年発売 fx-9860GIII (ヨーロッパ限定発売)
 - 2020年発売 fx-9750GIII (北米限定発売)

fx-9860GIIIと fx-9860GIII / fx-9860GII との比較
 fx-9750GIIIfx-9860GIIIfx-9860GII
 電池 単四 x 4 単四 x 4 単四 x 4
 電池寿命 (メーカー測定基準) 230 時間 230 時間 200 時間
 サイズ (mm) 18.7 x 83.5 x 175.5 18.7 x 83.5 x 175.5 21.2 x 91.5 x 184
 重さ (g) 190 190 225
 液晶ディスプレイ
 ・Casio Basic グラフィック
 ・Casio Basic テキスト
 ・バックライト
 64 x 128 pixel
・63 x 127 dot
・7 x 21 文字
なし
 64 x 128 pixel
・63 x 127 dot
・7 x 21 文字
なし
 64 x 128 pixel
・63 x 127 dot
・7 x 21 文字
・あり
 仮数 + 指数 10桁 + 2桁 10桁 + 2桁 10桁 + 2桁
 内部演算桁数 15桁 15桁 15桁
 プログラムメモリ容量最大 ~62 KB 最大 ~62 KB 最大 ~62 KB
 メインメモリ (利用可能) 62 KB ROM ~62 KB ROM ~64 KB ROM
 ストレージメモリ  ~3 MB SDRAM ~3 MB SDRAM ~1.5 MB SRAM
 プログラムファイル名 最大8文字 最大8文字 最大8文字
 CPU SH4A (SH7305) SH4A (SH7305) SH4A (SH7305)
  クロック ~59 MHz ~59 MHz ~29 MHz
 - FLL:  14.75 MHz x900 14.75 MHz x900 14.75 MHz x900
 - PLL:  FLLx16, 235.93 MHz FLLx16, 235.93 MHz FLLx16, 235.93 MHz
 - IFC: CPUコアクロック 1/4 PLL, 58.98 MHz 1/4 PLL, 58.98 MHz 1/8 PLL, 29.49 MHz
 - SFC: SuperHywayバスクロック 1/8 PLL, 29.49 MHz 1/8 PLL, 29.49 MHz 1/8 PLL, 29.49 MHz
 - BFC: メモリバスクロック 1/8 PLL, 29.49 MHz 1/8 PLL, 29.49 MHz 1/8 PLL, 29.49 MHz
 - PFC: I/Oクロック 1/16, 14.74 MHz 1/16, 14.74 MHz 1/16, 14.75 MHz
 PCリンク Screen Receiver  Screen Receiver  FA-124
 OSバージョン 3.21  3.21  2.09
 Casio Basic あり あり あり
 Python あり あり なし

fx-9750GIII は色以外は fx-9860GIII とほぼ同じだと分かります。

fx-9860GII からの主な変化を列挙します;
CPUクロックは、fx-9860GIII と同様に fx-9860GII の倍になりました。
ストレージメモリは、fx-9860GIII と同様に fx-9860GII の倍になりました。
PCリンクが fx-CGシリーズと同様にUSBマスストレージになり、PCリンクがとても楽です。
 fx-9860GIII と同様に Pythonが追加されています。
サイズが小さく、薄くなり、軽くなりました。

以下は、改悪と思われる変化です; 
液晶のバックライトが無くなりました。
液晶サイズが小さくなりました。
液晶画面は、fx-9860GIII と同様に fx-9860GII より視認性が低下、応答性も悪化しました。

個人的には、十分に明るい場所で使う限り液晶画面の視認性は気にならず、黒い筐体は白よりも気に入っています(汚れが目立ちにくい)。液晶の問題を除けば fx-9750GIII は良いモデルだと思います。特に小型・薄型になったことで、1万円未満で国内販売されれば、fx-5800P の代わりに使えるモデルになるかも知れません。
 

 
目 次

1. 到着したパッケージ

2. 外 観

3. ソフトウェアダウンロード
 3.1 OSアップデート
 3.2 取扱説明書
 3.3 アドインプログラム
 3.4 サポートソフトウェア

4. データ転送
 4.1 PCとのリンク
 4.2. 電卓同士のデータ転送

5. バックアップ

6. ハードウェア
 6.1 液晶画面の応答性悪い NEW!

7. 関数電卓としての機能 [2020/05/31 追記]

8. Casio Basic の互換性

9. カタログ機能

10. プログラムリスト

11. Casio Bsic の処理速度
 11.1 計算主体のプログラム
 11.2 動きのあるテキスト出力プログラム
 11.3 動きのあるグラフィック出力プログラム

12. さらなる高速化
 12.1 オーバークロック
 12.2 アドイン版Casio Basic (C.Basic)
 

 
到着したパッケージ

fx9750GIII_Package_1 fx9750GIII_Package_2 
分厚いプラスチックがガッチリと融着されているものではなく、楽に開けらます。
TI-84 Plus が想定ライバル機のようです。

fx9750GIII_Delivered 
パッケージを開けると、fx-9750GIII 本体、英語版 Quick Start Guide、単四アルカリ電池4本 (試供品)、英語版保証書、英語版注意書きが入っています。PCリンク用のUSBケーブル、電卓同士を接続する3Pinケーブル、CDは同梱されていません。

 
<目次に戻る>
外 観

fx-9750GIII_large   fx9860GIIIfx991es_2
  fx-9750GIII     fx-9860GIII    fx-991ES PLUS
                          2nd edition


fx-9750GIII (写真左) と fx-9860GIII (写真中央) は、色以外は全く同じデザインです。
ところで、スタンダート関数電卓 - ESシリーズ 2nd edition - 例えば fx-991ES PLUS 2nd edition (写真右) とデザインがよく似ており、カシオの最新モデルの共通コンセプトのようです。また、このスタンダート関数電卓のサイズと大きく変わらず、小型化が進んでいることが分かると思います。

9750GIII_Backside 9750GIII_Cover 
fx-9750GIII のケース裏側のデザインは、凝った美しい凹凸模様が入っています (fx-9860GIII と同様)。模様の中心にリスタートボタンがあります。ハードカバーは CASIO の刻印が入っているだけのシンプルなデザインになっています。

なお、ケース裏側をよく見ると MADE IN THAILAND とあるので、カシオもいよいよ脱中国に動いているのかも知れません。

 
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ソフトウェア ダウンロード

 
OSアップデート 
fx-9750GIII 本体で、[MENU] - [System] - [F4] (Version) で確認すると、OSバージョンは 03.21.0200 となっていました。
その後の OSアップデートについては、上記の [追記] を参照してください。

 
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取扱説明書 
日本語取扱説明書はまだ公開されていません。

英語版は、Casio World Education Website の Download Resources のページからダウンロードできます。
- fx-9750GIII のマニュアル
 
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アドインプログラム
グラフ関数電卓のDownload Resourcesのページで、SOFTWARE LICENSE AGREEMENT に [Accept] クリックすると、OS、マニュアルと各種アドインプログラムをダウンロードできます。アドインの中で、購入した fx-9750GIII にインストールされているのは Geometry のみです。

なお、ここで OS アップデートファイルもダウンロードできますが、購入した製品にインストールされている Ver 3.21 よりも古いものなので、今はダウンロードの意味がありません。
 
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サポートソフトウェア
Screen Receiver - 電卓画面をPCで表示するソフト
Screen Receiver はPC画面に電卓の画面を表示するだけでなく、画面イメージを画像ファイルで保存できます。fx-9750GIIIDownload Resources のページで、Support Software をクリックし、Screen Receiver がダウンロードできます。バージョンは 3.02 で、fx-9860GIIIfx-CG20 /10 用と同じバージョンで、共通して使えます。

  
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データ転送
 
PCとのリンク


標準添付の USBケーブルを使います。
USBケーブルで fx-9750GIII と PC を繋ぐと、fx-9750GIII の液晶での表示が接続モード (Connection Mode) になります。
ここで、[F1] (USB Flash :[F1]) を押すと、ポップアップウィンドウで Preparing USB と表示され、少し待つと接続完了です。

後は、エクスプローラで fx-9750GIII がドライブとして表示されるので、PC上と同じ操作でファイルのやりとりができます。 

Calc_Drive 
fx-9750GIII 内のフォルダ / ファイル はこのように表示されます。上の画像は、Ftune3C.Basic がインストールされた状態のものです。

(参考)
 - Ftune3チューンアップ(オーバークロック)ツール
 - C.Basicアドイン版Casio Basic (上位互換、高速、高機能 Casio Basic)

fx-9750GIII を接続した時のドライブには最初は名前が無いので、FX-9860GIII と名前を付けました。ドライブを右クリックしてプロパティを選び、そこでドライブの名前を入力できます。

E_Drive_9750GIII 

アドインプログラムのインストールは、ドライブのルートにアドインファイルをコピーします。リンクを終了するには、Windows PCの通知領域 (タスクトレイ) で「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」で [DEVICE の取り出し] をクリックします。外付け USBハードディスクや USBメモリの取り出しと同じ操作です。

 
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電卓同士のデータ転送

3Pinコネクタの接続ケーブル (SB-62) を使って2つの電卓を繋ぎ、接続する両方の電卓で CABLE (ケーブルの選定) で [F2] (F2:3Pin cable) を設定後、一方で TRANSMIT (送信)、他方で RECV (受信) に設定すれば、データのやりとりができます。

プログラムを含むデータのやりとりができる他のモデルは、fx-9850Gシリーズ、fx-9860Gシリーズ、fx-9860GIIシリーズ、fx-9860GIIIfx-9750GIII、そして fx-CGシリーズで、Menu に Link 項目があって、3Pin コネクタが付いている機種です。なお、fx-5800P との間でのデータ転送はできません。

詳しくは、Sofware Manual に書かれているので確認できますが、使ってみれば分かると思います。

fx-CGシリーズ から fx-9750GIII へ転送すると、ファイル形式は g3m から g1m へ自動変換され、カラーや細線設定など、fx-9750GII で未対応のコマンドは @ に自動的に置き換えられます。

 
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バックアップ

万一に備えて、電卓内部のデータをバックアップしておくことを勧めます。PCに保存フォルダを作り、PCとのリンク機能を使って電卓内のデータをPCの保存フォルダに丸ごとコピーしておきます。
Backup_Factory_State 
上は、購入時のバックアップです。そして適宜バックアップをすると良いと思います。特にチューンアップツールでオーバークロックを行う場合は、エラー発生時に電卓のリセットが必要になりプログラム、データやプログラムが失われることもあるので、バックアップしてあればこれらを簡単に戻せます。

 
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ハードウェア
 
 
液晶画面の応答性が悪い NEW!
fx-9750GIIIfx-9860GIII のモノクロ液晶の応答性が悪いと感じています。

GIII_GII_G 
左から、fx-9750GIIIfx-9860GIIfx-9860G の液晶画面

fx-9750GIII の液晶画面は、少し見づらい感じがしています。せめてバックライトがあれば視認性が向上する筈ですが、何故かバックライトの採用が見送られていて、非常に残念です。

これらのモデルでは、実験の結果から実際に液晶画面の応答性が悪いことが分かりました。
sentaro様が作成された C.Basic for FX で動作するプログラムを走らせると分かります。
※ プログラムのダウンロード:
  https://egadget2.web.fc2.com/archives/fx-9860GII/C.Basic/LCD_Test.html

  3つのプログラムを同梱しています;
  ・LCDBALL.g1m
  ・LCDGRAY.g1m
  ・LCDSCRL.g1m

LCDBALLの実行結果
  ボールが跳ね回るテストプログラム、64fps固定。


グラフィックス描画の見え方の比較です。右が一番古い fx-9860G、中央が fx-9860GII、左が一番新しい fx-9750GIII です。一番左の fx-9750GIII が最も残像が多くボールの移動が長く尾を曳くように見えます。そして一番右の fx-9860G が最も残像が少ないことが分かります。fx-9860GIIIfx-9750GIII とほぼ同様の結果になります。つまりモデルが新しくなるにつれて、液晶の応答性が悪くなっています。プログラムは 64fps で表示していますが、YouTubeにアップした動画は 30fpsなので実際の見え方を正しく再現してません。それでも残像の違いは顕著に分かります。

LCDSCRLの実行結果
 縦横スクロールで文字の見え方テストプログラム。
 一番速いのから順に128fps、64fps、32fps、16fpsとなってる。  


文字の見え方の比較です。Youtubeにアップした動画は 30fps なので、実際とはかなり違って見え、縦横スクロールでの文字の見え方の違いはとても顕著です。fx-9750GIII は残像が激しく文字が殆ど認識できない一方、fx-9860G は格段に文字を認識できます。

LCDGRAY
  4階調表示をしてみるテストプログラム。128 fps固定です。


YouTubeには 30fps でアップしているので、この画像では動きが殆ど見えません。実際は fx-9860G では動きが見えることから、一番古いモデル fx-9860G の応答性が最も高く、見やすいことが分かります。fx-9750GIII は残像が激しく、実際はちらつくだけに見えます。

撮影に用いたカメラが 30fps までなので、うまく動画をアップできませんでした。これらの古いモデルをお持ちの場合は、是非実際に試して頂きたいと思います。

fx-9750GIIIfx-9860GIII の液晶画面は、過去のモノクロモデルに比べて応答性が悪く、視野角を変えた時のコントラストの変化が大きく少し見づらいのにも関わらず、バックライトが無いという残念な仕様になっています。

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関数電卓としての機能

fx-9750GIII のハードウェアは fx-9860GIII とほぼ同じで、関数電卓としての機能も同じです。
fx-9860GIII の関数電卓としての機能 参照

[2020/05/31 追記]
fx-9750GIII には、これまでのグラフ関数電卓にない新しい機能が追加されています。
乗算記号を省略したときの優先度の扱いは、日本とアメリカや他の国では異なって教えられているようです。日本では省略した場合の優先度が高いのですが、アメリカでは省略しても × と同等の優先度だと教えていたようです。例えば、

6÷2(1+2)

は、日本では 6÷(2×(1+2)) = 1、アメリカでは 6÷2×(1+2) = 9 が正しいとされます。

これについては、面白い記事を紹介します ⇒ 関数電卓マニア - 関数電卓コラム 6÷2(1+2)?
この記事によれば、この優先度については、すでに決着がついているとのことです。しかし慣れ親しんだ優先順位は簡単に変えづらいのでしょう。アメリカ仕様の電卓を使うと、期待した計算結果にならないわけです。ならば切り替えられると良いわけです。

これまでの電卓では、乗算機能省略時の優先度はどちらかで決まっており、選択できませんでした。fx-9750GIII で初めてこの仕様を切り替えられるようになりました。

[SHIFT]-[MENU] (SETUP) で現れる設定画面の一番下の項目で、乗算記号省略時に優先度を上げる(On) か上げない(Off) かを設定できます。
Menu_Imp_Multi 

工場出荷時は、乗算省略時の優先度を高くする設定(On) になっています。
この設定の時、RUN・MAT モード(関数電卓の計算モード) で、6÷(1+2)を入力して [EXE] を押すと、括弧 ( ) が自動的に追加されて、計算結果が 1 となります。
equation  9750GIII_Result_1

Imp Multi を off にし、同じ計算をすると、括弧の自動追加は行われずに、結果が 9 になります。
Menu_Imp_Multi_off Result9 

この設定は、Casio Basic プログラムにも反映されます。この新機能に対応して、省略された乗算記号に優先度を On / Off する新たなコマンドも追加されています。
ImpMultiOn
ImpMultiOff 
但し、現在の設定値を返すコマンドは無いので、例えば以下のようなコードで On か Off かを判定する方法が考えられます。

4÷2(2)-4⇒"ImpMulti On":"ImpMulti Off"

If 4÷2(2)-4
Then "On"
Else "Off"
IfEnd

 
ちなみに、ヨーロッパ専用の fx-9860GIII は、6÷2(1+2) = 1 となります。他の fx-9860Gシリーズ、fx-CGシリーズ、fx-5800P も計算結果は 1 になります。

どちらにも解釈できる式を使わず、括弧 ( ) を使った表記にすれば問題はありません。
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Casio Basic の互換性

fx-9750GIII に搭載されている Casio Basic は、2006年に海外で発売された fx-9860G とそれ以降に発売されたグラフ関数電卓、そして fx-5800P に搭載さているものと同じカテゴリに属します。これらの Casio Basic は意外に高機能です。当ブログでは、このカテゴリを新世代 Casio Basic と呼んでいます。

< 新世代Casio Basic搭載機 >
 - 2005年発売 fx-9860G (生産中止)
 - 2006年発売 fx-5800P
 - 2009年発売 fx-9860GII
 - 2010年発売 PRIZM fx-CG10 (北米のみ)、fx-CG20と同じ
 - 2012年発売 fx-CG20
 - 2013年発売 fx-FD10 Pro
 - 2017年発売 fx-CG50
 - 2020年発売 fx-9860GIII
 - 2020年発売 fx-9750GIII

新世代 Casio Basic については、Casio Basic の勧め を参考にしてください。

fx-9750GIII 搭載の Casio Basic は、fx-9860GIII と異なる点が見つからず、さらに fx-9860GII 搭載の Casio Basic とも完全互換と言って良いと思います。

 ⇒ fx-9860GII への移植 - 厄介な旧来の命令
 ⇒ Casio Basic 機種間の互換性

当ブログで公開している Casio Basic入門逆引きCasio BasicCasio Basicコマンドリファレンスプログラムライブラリ は、fx-5800Pfx-9860GII の違いを理解しておけば、そのまま fx-9750GIII に適用できます。
 
 
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カタログ機能

[SHIFT] [4] (GATALOG) を押すと、カタログ画面が現れます。

fx-9750GIII OS3.21fx-9860GIII OS3.21 では違いが認められません。
fx-9860GIII のカタログ機能 参照


プログラムリスト

ProgMenu 

fx-9750GIII のプログラムリストは、fx-9860GIII と変わっていません。fx-CGシリーズのように、アルファベットキーを押した時にそのアルファベットで始まるプログラム名にジャンプする機能は無く、fx-9860GII から進化していません。


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Casio Basic の処理速度

fx-9860G シリーズ用に作成したプログラムが そのまま fx-9750GIII で動作します。そこで、いくつかのプログラムの処理速度を fx-5800P、fx-9860GII、fx-CG50 と比較してみます。fx-9750GIII は g1m ファイルが動作します。

fx-9750GIII のCasio Basic 処理速度は fx-9860GIII とよりも速いという意外な結果が得られました。


 計算主体のプログラム

PRIME - 素因数分解

ダウンロード
- fx-5800P用 pdf ファイル
- fx-9860GIII / fx-9860GII 用 g1m ファイル
- fx-CG50 / fx-CG20用 g3m ファイル

※ 使い方やプログラムソースについては、fx-9860GII への移植 - 素因数分解 参照

プログラムを起動すると...

Prime_1  
数値を入力して [EXE] で素因数分解を始め、[EXE] を押しながら結果を1行ずつ表示させる。
このプログラムの実行中は、ビジーマーカー以外に表示の更新が無いので、計算速度の比較に向いています。今回は、以下の10桁の数の素因数分解の計算時間を比較します。

計算する数値: 7,849,516,203 = 32 x 9811 x 88897

fx-9750GIII の画面は以下のようになります。

   Prime_2 Prime_3 

機種別処理時間の比較
fx-CG50fx-9750GIIIfx-9860GIIIfx-9860GIIfx-5800P
118 MHz59 MHz59 MHz29 MHz---
46秒61秒69秒89秒444秒
11.351.501.939.65
0.7411.111.447.16
0.670.9011.297.05
0.520.700.7818.73

fx-9750GIII の計算処理は、fx-9860GIII より 10% 程度速くなっています。
fx-9750GIII と fx-9860GIII で使っていた乾電池を交換しても、fx-9750GIII が速く、同じ結果になったので、速度の違いは電源電圧の影響ではないことは確認しています。また、メインメモリの空き領域は双方とも 20,000バイト程度なので、メモリの影響も考えられません。

OSバージョンは双方とも 3.21 と同じなので、fx-97500GIII が速い理由がよく分からないのが正直なところです。
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動きのあるテキスト出力プログラム

PYTHA - ピタゴラス数探索

ダウンロード

- fx-5800P用 pdf ファイル
- fx-9860GII用 g1m ファイル
- fx-CG50 / fx-CG20用 g3m ファイル

※ 使い方やプログラムソースについては、fx-9860GII への移植 - ピタゴラス数 を参照。

このプログラムを起動すると1つめのピタゴラス数を表示して一旦停止します 。
 [EXE] キーを長押しすると、連続的に次々とピタゴラス数が表示し続けます。
そして、500個のピタゴラス数を探索して表示するまでの時間を計って比較します。
    Pytha_1

このピタゴラス数探索プログラムは、テキスト表示が常に更新し続けます。
500個のピタゴラス数が見つかるまでの時間を、機種別に比較してみました。

機種別処理時間の比較
fx-CG50
fx-9750GIII
fx-9860GIII
fx-9860GII
fx-5800P
87秒
56.0秒57.2秒93秒
441秒
10.640.661.075.07
1.5511.021.667.88
1.520.9811.637.71
0.940.600.6214.74

fx-9750GIII は、fx-9860GIII より2%ほど速いことが分かりました。両方のモデルを並べて同時にプログラムを実行させると、何度やっても fx-9750GIII が速い結果になりますので、僅かではありますが処理速度の差はあります。
fx-9750GIII が速い原因がよく分かりません。
 
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動きのあるグラフィック出力プログラム

MONTECAR - モンテカルロ法による円周率計算

ダウンロード
- fx-9860GII用 g1m ファイル
- fx-CG50 / fx-CG20用 g3m ファイル

※ 使い方やプログラムソースについては、fx-9860GII グラフィックス - モンテカルロ法 を参照。この記事では、実際の画面の変化を動画で見られます。

 GIII_Monteca_1 GIII_Monteca_2

[EXE]
キーを押すと、ランダムに点を打ち始め、それが円内にある割合から円周率を求める、モンテカルロシミュレーションプログラムです。このプログラムは、グラフィックスの Textコマンドと Plotコマンドによる表示更新を頻繁に行うものです。そこで、Text と Plot を500回繰り返す時間を、機種別に調べて比較してみました。
機種別処理時間の比較 
fx-CG50
fx-9750GIII
fx-9860GIII
fx-9860GII
174秒87.3秒
87.5秒
135秒
10.500.500.78
1.9911.001.55
2.001.0011.54
1.20.650.651

fx-9750GIII は、fx-9860GIII より若干速いですが、ほぼ同じ結果になりました。双方を並べて同時にプログラムを実行すると、何度やっても fx-9750GIII が必ず速いことが分かりました。
fx-9750GIII が僅かでも速い理由がよく分かっていません。

 
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さらなる高速化

fx-9750GIII は、Casio Basicによる内部演算速度が速く、テキストならびにグラフィックス出力処理速度も少し速いことが分かりました。

プログラムをより高速化するには、現在のところ2つの方法があります。1つはチューンアップ (オーバークロック)ツール による高速化、もう一つはアドイン版 Casio Basic - C.Basic の利用です。

チューンアップ
これまで、fx-9860Gfx-9860GIIfx-9860GIII そして fx-CG10 PRIZM / fx-CG20 そして fx-CG50 に対応したオーバークロックツールが、sentaro様により提供されています。いずれも比較的安全性が確保されており、私も愛用しています。但しオーバークロックは、最悪ROM に記録されている内容が損傷をうけて電卓が起動できなくなってもメーカー保証を受けられないので、自己責任で利用しましょう。

fx-9750GIIIfx-9860GIII には、Ftune3 が提供されています。
 Casio グラフ関数電卓を限界までチューンアップ

当ブログでは、作者の sentaro様から直接サポートを受けられるように、以下の以下のエントリーを用意していて、そこでは Ftune3 のダウンロードと質問ができます。
グラフ関数電卓のオーバークロック - Ftune / Ptune -

安全に使う第一歩は、デフォルトの[F5]での設定を使うことです。

なお、チューンアップは、CPUコアクロックだけでなく、メモリバスクロック、I/Oバスクロック、ウェイトなどを機種に応じて調整します。
 
アドイン版 Casio Basic (C.Basic)
C.Basic は、fx-9750GIII や fx-9860GIII に加えて fx-9860Gシリーズ、そして fx-CGシリーズに対応しています。開発者はチューンアップツールと同じ sentaro様です。

C.Basic は、純正Casio Basic のソースをほぼそのまま実行可能で、特にグラフィック描画の高速化は目を見張るものがあります。
どのくらい速いかは、ここ にある動画を見れば一目瞭然です。開発開始以来、現在でも国内外のユーザーの要望に応えつつ、デバッグや機能追加によるバージョンアップが継続しています。

fx-9860G シリーズ用の C.Basic for FXfx-CGシリーズ用の C.Basic for CG が公開されており、fx-9750GIII には C.Basic for FX が対応しています。

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keywords: CasioBasicプログラム電卓、fx-9750GIII

テーマ : プログラム関数電卓
ジャンル : コンピュータ

fx-9860GIII の概要

 
初版: 2020/04/05
周期関数の積分について訂正 2020/05/23
OS3.40へのアップデート 2020/10/18
OS3.50へのアップデート 2021/12/30
OS3.60へのアップデート 2022/12/25
OS3.70へのアップデート 2023/09/03


Casio fx-9869GIII POWER GRAPHIC 3

fx-9860GIII USB POWER GRAPHIC 32020年3月上旬、ヨーロッパ限定で fx-9860GIII が発売されました。明らかに fx-9860GII の後継機種で、既にフランス限定版として販売されている GRAPH 35+EII のインターナショナル版の位置づけです。この記事を書いている時点では、アメリカや日本では未発売です。

このデザインは GRAPH 35+EII とほぼ同じで、さらに最近の関数電卓の模倣品対策用の新デザインと極めて類似しています。

管理人は、Amazon France で購入しましたが、現在は日本への出荷を行わないと表記されています。eBayセカイモンで入手可能です。




fx-9860GIII の製品紹介は、CASIO INTERNATIONAL のページ や CASIO WORLDWIDE EDUCATION WEBSTITE のページで確認できます。

日本国内では、モノクロ液晶のグラフ関数電卓 fx-9860GII は既に販売していません。fx-9860GIII のヨーロッパ限定で発売後、北米限定で ほぼ同一機能の fx-9750GIII が発売されたので、これらのどちらかの国内発売が期待されます。

▶ [2023/09/03 追記] OS3.70へのアップデート
久しぶりのOSアップデートの有無をチェックしたら、2023年4月に OS3.70 にアップデートしていました。
今回のアップデートでも Casio Basic や Pythonモードに変更はありません。
Download Resources のページで [ACCEPT] をクリックすると、fx-9860GIII Series 用の OS Update for Ver 3.70 があるので、そこからアップデートファイルをダウンロードできます。

[2022/12/25 追記] OS3.06へのアップデート 
欧米では 2022/09/20 に OS3.60 へのアップデートファイルの提供が始まりました。
今回のアップデートでは Casio Basic や Pythonモードの変更が見られません。
Download Resources のページで [ACCEPT] をクリックすると、fx-9860GIII Series の OS Update for 3.60 アップデートファイル、マニュアルのアップデート版、アドインの最新版をダウンロードできます。

マニュアルのダウンロードも入手できますが、Software User's Guide は OS3.50 対応のままでした。機能面での違いが無いから OS3.50のままにした可能性が高いです。

今回のアップデートでの変更点で真っ先に気づくのは、電源をOFFにした時に、画面に表示される "CASIO" の下に "Boost Your Curiosity" (あなたの好奇心を後押し) が追加された点です。
システムメッセージは各国語とも 03.60 にアップデートされているので、OS3.60では全ての言語 (英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、イタリア語)でのシステムメッセージが更新されていると思われます。システムメッセージがEnglishの状態で使っていますが、変更点は今の所見つかっていません。Software User's GuideがOS3.50のままであることを合わせて類推すると、現在使われていないメッセージが削除、整理された可能性があります。

e-Gadgetでも以下からダウンロードできるようにしました。
OS Update ファイル
Harware User's Guide
Software User's Guide

▶ [2021/12/30 追記] OS3.50へのアップデート
2021/09/08 に欧米では OS2.50 へのアップデートファイルの提供が始まりました。
今回のアップデートで Casio Basic も Pythonモードも 変更が見られません。
MENU画面にDIST (分布計算)モードが追加されました。
Download Resources のページ で[ACCEPT]をクリックして fx-9860GIII Series の OS Update for 3.50 アップデートファイルをダウンロードできます。但しアップデートファイルをダウンロードできるページにアクセスしようとすると、地域選択のページにリダイレウトされてダウンロードページにアクセスできない状況があります。
そこで、以下のページからダウンロードできます;
- OS update for Internaitonal CaccalaureateⓇ (IB) users
さらに、e-Gadget の以下からダウンロードできるようにしました。
OS Update ファイル
Hardware Manual
Software Manual

[2020/10/18 追記] OS3.40 へのアップデート
2020/10/15 に OS3.40 へのアップデートファイルの提供が始まりました。
Download Resources のページ で [ACCEPT] をクリックして、fx-9860GIII SeriesOS Update for 3.40 をクリック、続いて Handledl OS Update をクリックし、*Version 3.40 (for Windows) をクリックして、OSアップデートファイル (zipファイル) をダウンロード。

ダウンロードした zip ファイルを解凍して得られる exe ファイルを実行します。fx-9860GIII の電源を切り、PCと接続しない状態にしておき、画面の指示に従って、電卓とPCをUSBケーブルで接続し、OS更新作業を進めます。
試験モードの追加と Python モードへの casioplot モジュール追加が主な更新ポイントです。

アップデートしたソフトウェアマニュアルも同じところからダウンロードできます。


はじめに

Casio Basic の機能に着目すると、以下に列挙した機種が同じカテゴリに含まれるプログラム電卓です。

 - 2006年発売 fx-5800P 
 - 2007年発売 fx-9860G (OS Ver 2 以降)、生産中止
 - 2009年発売 fx-9860GII (国内販売中止)
 - 2011年発売 fx-CG10 PRIZM (北米のみ)
 - 2012年発売 fx-CG20 (fx-CG10 PRIZM の約1年後)
 - 2013年発売 fx-FD10 Pro
 - 2017年発売 fx-CG50 (欧米先行、2017/10/20国内発売)
 - 2020年発売 fx-9860GIII (ヨーロッパ限定発売)
 - 2020年発売 fx-9750GIII (北米限定発売)

fx-9860GIIIと fx-9860GII / fx-CG50 との比較
 fx-9860GIIIfx-9860GIIfx-CG50
 電池 単四 x 4 単四 x 4 単四 x 4
 電池寿命 (メーカー測定基準) 230 時間 200 時間 170時間
 サイズ (mm) 18.7 x 83.5 x 175.5 21.2 x 91.5 x 184 18.6 x 89.0 x 188.5
 重さ (g) 190 225 230
 液晶ディスプレイ
 ・Casio Basic グラフィック
 ・Casio Basic テキスト
 ・バックライト
 64 x 128 pixel
・63 x 127 dot
・7 x 21 文字
なし
 64 x 128 pixel
・63 x 127 dot
・7 x 21 文字
・あり
 216 x 384 pixel
・187 x 379 dot
・7 x 21 文字
・あり
 仮数 + 指数 10桁 + 2桁 10桁 + 2桁 10桁 + 2桁
 内部演算桁数 15桁 15桁 15桁
 プログラムメモリ容量 最大 ~62 KB 最大 ~62 KB 最大 ~61 KB
 メインメモリ (利用可能) ~62 KB ROM ~64 KB ROM ~61 KB ROM
 ストレージメモリ  ~3 MB SDRAM ~1.5 MB SRAM ~1.6 KB SDRAM
 プログラムファイル名 最大8文字 最大8文字 最大8文字
 CPU SH4A (SH7305) SH4A (SH7305) SH4A (SH7305)
  クロック ~59 MHz ~29 MHz ~118 MHz
 - FLL:  14.75 MHz x900 14.75 MHz x900 14.75 MHz x900
 - PLL:  FLLx16, 235.93 MHz FLLx16, 235.93 MHz FLLx16, 235.93 MHz
 - IFC: CPUコアクロック 1/4 PLL, 58.98 MHz 1/8 PLL, 29.49 MHz 1/2 PLL, 117.96 MHz
 - SFC: SuperHywayバスクロック 1/8 PLL, 29.49 MHz 1/8 PLL, 29.49 MHz 1/4 PLL, 58.98 MHz
 - BFC: メモリバスクロック 1/8 PLL, 29.49 MHz 1/8 PLL, 29.49 MHz
 - PFC: I/Oクロック 1/16, 14.74 MHz 1/16, 14.75 MHz 1/8, 29.49 MHz
 PCリンク Screen Receiver  FA-124 Screen Receiver
 OSバージョン 3.21  2.09 3.30
 Casio Basic あり あり あり
 Python あり なし あり

fx-9860GIII での fx-9860GII からの主な変化を列挙します;
CPUクロックが倍になった
PCリンクが fx-CGシリーズと同様に楽になった - 電卓をPCの外部ドライブとして認識
Pythonが追加された
サイズが小さくなった
  GIII_GII_CG50 
液晶のバックライトが無くなった (個人的には不便を感じる)
液晶サイズが小さくなった (個人的には不便を感じる)
 

 
目 次

1. 海外から直接購入


2. 到着したパッケージ

3. 外 観

4. ソフトウェアダウンロード
 4.1 OSアップデート
 4.2 取扱説明書
 4.3 アドインプログラム
 4.4 サポートソフトウェア

5. データ転送
 5.1 PCとのリンク
 5.2. 電卓同士のデータ転送

6. バックアップ

7. ハードウェア
 7.1 ゴム足が取れやすい

8. 関数電卓としての機能
 8.1 ユーザデータのバックアップ機能
 8.2 3桁区切り表示
 8.3 複素指数関数
 8.4 積分関数の処理速度
 8.5 周期関数の積分 [2020/05/23 修正]

9. Casio Basic の互換性

10. カタログ機能

11. プログラムリスト

12. Casio Bsic の処理速度
 12.1 計算主体のプログラム
 12.2 動きのあるテキスト出力プログラム
 12.3 動きのあるグラフィック出力プログラム

13. さらなる高速化
 13.1 オーバークロック
 13.2 アドイン版Casio Basic (C.Basic)
 

 
海外から直接購入

fx-9860GIII はヨーロッパ限定で発売されたので、現時点では日本や北米では販売されておらず、Amazon France、e-Bayで直接購入するか、e-Bayと提携しているセカイモンから購入できます。

そこで、管理人は送料を含めて最も安い価格が提示されていた Amazon France から購入した(詳しくはこちらを参照)。但し購入直後 "このセラーは日本へ出荷できません" と表示された。従って Amazon France で別のセラーが出品するか、Amazon USA や Amazon Japanでの並行輸入品で出品されるのを期待します。 

[2020/04/28 追記]
COVID-19パンデミックの影響で、海外のeBayやAmazon France から日本への発送を行うセラーが無い状況です。但し日本語で購入できるセカイモンなら入手可能。
セカイモンでのfx-9860GIII 
4/28時点で、¥16,493 で購入できます。
 
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到着したパッケージ

fx9860GIII_Package  fx9860GIII_Package_Backside 

ブリスタパッケージのような分厚いプラスチックがガッチリと融着されているものではなく、楽に開けられます。

GIII_Contents2 

fx-9860GIII 本体、Quick Start Guide、単四アルカリ電池4本 (試供品)、PCリンク用のUSBケーブル、電卓同士を接続する3Pinケーブル、廃棄処理の注意書き、保証書が入っています。CDは同梱されていません
 
 
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外 観

 9860GIII_991MS2ndEdition   Back_Desig 

(写真左) サイズと色合いは異なりますが、関数電卓 fx-991MS 2nd edition (右) とデザインが同じです。白い筐体への印字はとても見やすくなっています。

(写真右) 本体裏には、微妙な凹凸で形成された放射状の綺麗な模様があり、電池蓋を含めた広い領域に及んでいます。放射模様の中心にRESTARTボタンが配置されています。これは摸倣防止対策の1つなのかも知れません。
 
 
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ソフトウェア ダウンロード

 
OSアップデート 
fx-9860GIII 本体で、[MENU] - [System] - [F4] (Version) で確認すると、OSバージョンは 03.21.0200 となっていました。
その後 OS3.40 へのアップデートファイルが公開されました。
 
 
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取扱説明書 
日本語取扱説明書はまだ公開されていません。

英語版は、Casio World Education Website の Download Resources のページからダウンロードできます。
 
 
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アドインプログラム
グラフ関数電卓のDownload Resourcesのページで、SOFTWARE LICENSE AGREEMENT に [Accept] クリックすると、OS、マニュアルと各種アドインプログラムをダウンロードできます。ここでダウンロードできるOSは、製品にインストールされている Ver 3.21 よりも古いものなので、ここからOSとマニュアルのダウンロードは意味がありません。アドインの中で、購入した fx-9860GIII にインストールされているのは、Geometry のみです。
 
 
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サポートソフトウェア
Screen Receiver - 電卓画面をPCで表示するソフト
Screen Receiver はPC画面に電卓の画面を表示するだけでなく、画面イメージを画像ファイルで保存できます。fx-9860GIII の Download Resources のページで、Support Software をクリックし、Screen Receiver がダウンロードできます。バージョンは 3.02 で、fx-CG20 /10 用と同じバージョンで、共通して使えます。
 
  
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データ転送
 
PCとのリンク


標準添付の USBケーブルを使います。
USBケーブルで fx-9860GIII と PC を繋ぐと、fx-9860GIII の液晶での表示が接続モード (Connection Mode) になります。
ここで、[F1] (USB Flash :[F1]) を押すと、ポップアップウィンドウで Preparing USB と表示され、少し待つと接続完了です。

後は、エクスプローラで fx-9860GIII がドライブとして表示されるので、PC上と同じ操作でファイルのやりとりができます。 

Calc_Drive 
fx-9860GIII 内のフォルダ / ファイル はこのように表示されます。

fx-9860GIII を接続した時のドライブには最初は名前が無いので、FX-9860GIII と名前を付けました。ドライブを右クリックしてプロパティを選び、そこで名前を入力できます。

Calc_Drive_Named 

アドインプログラムのインストールは、ドライブのルートにアドインファイルをコピーします。リンクを終了するには、Windows PCの通知領域 (タスクトレイ) で「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」で [DEVICE の取り出し] をクリックします。外付け USBハードディスクや USBメモリの取り出しと同じ操作です。
 
 
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電卓同士のデータ転送

3Pinコネクタの接続ケーブル (SB-62) を使って2つの電卓を繋ぎ、接続する両方の電卓で CABLE (ケーブルの選定) で [F2] (F2:3Pin cable) を設定後、一方で TRANSMIT (送信)、他方で RECV (受信) に設定すれば、データのやりとりができます。

プログラムを含むデータのやりとりができるのは、fx-9850Gシリーズ、fx-9860Gシリーズ、fx-9860GIIシリーズ、fx-9750GIII、fx-CGシリーズ、そして fx-9860GIII で、Menu に Link 項目があって、3Pin コネクタが付いている機種です。なお、fx-5800P と グラフ関数電卓とのデータ転送はできません。

詳しくは、Sofware Manual に書かれているので確認できますが、使ってみれば分かると思います。

fx-CGシリーズ から fx-9860GIII へ転送すると、ファイル形式は g3m から g1m へ自動変換され、カラーや細線設定など、fx-9860GII で未対応のコマンドは @ に自動的に置き換えられます。
 
 
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バックアップ

万一に備えて、電卓内部のデータをバックアップしておくことを勧めます。PCに保存フォルダを作り、PCとのリンク機能を使って電卓内のデータをPCの保存フォルダに丸ごとコピーしておきます。
Backup_Factory_State 
上は、購入時のバックアップです。そして適宜バックアップをすると良いと思います。特にチューンアップツールでオーバークロックを行う場合は、エラー発生時に電卓のリセットが必要になりプログラム、データやプログラムが失われることもあるので、バックアップしてあればこれらを簡単に戻せます。
 
 
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ハードウェア
 
 
ゴム足が取れやすい
管理人が購入したものは、ハードカバーのゴム足が最初から1つ欠損していました。工程で取れたままを見逃し、パッケージに入れられたようです。本プログの読者の sentaro様が保有している GRAPH35+EII のゴム足も取れやすいとのこと。つまり GRAPH35+EIIfx-9860GIII は本質的にゴム足の接着工程に問題がありそうです。
  
 
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関数電卓としての機能

fx-9860GIII のキーの種類と数、および配置は、[SHIFT] - [OPTN] のバックライト 機能以外は、fx-9860GII と同じです。関数機能も同じです。計算の内部桁が15桁と同じで、各関数の精度範囲も同じなので、fx-9860GIII の関数電卓としての使い勝手は fx-9860GII と同じです。
 
 
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ユーザーデータのバックアップ機能
カシオのスタンダード関数電卓は電源をオフにすると、作業内容やユーザーデータが消えますが、fx-9860GIII は各モードでのユーザーデータは一旦電源を切ってもバックアップされます。このバックアップ機能は、他のプログラム電卓 fx-5800P、fx-9860GII、fx-CG20/50 とも同じです。
 
 
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3桁区切り表示
カシオの最新のスタンダード関数電卓 fx-JP900 / 700 / 500 では、関数電卓として3桁区切りが登場しました。一般電卓には3桁区切りは普通に搭載されている使い勝手の良い機能なので、登場が遅すぎるようにも思います。

これまでのプログラム電卓には3桁区切り機能は有りません。fx-9860GIII も残念ながら3桁区切り機能には対応していません。

Casio Basic での出力コマンドにも3桁区切り機能がありません。しかし、作ったプログラムに3桁区切り出力機能を付加することは出来ます。
Casio Basic入門59, Chapter 10-5:3桁区切りサブルーチン グラフ関数電卓版
 
 
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複素指数関数
複素数を表示するように設定して、計算させてみると、fx-5800P はエラー、fx-9860GII と fx-CG20 は正しく計算結果を表示します。fx-CG50 でも同様に複素指数関数を正しく計算します。

Complex_1  Complex_2 
※ Screen Receiver で取得した画面イメージ 
 
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積分関数の処理速度
 
積分計算速度の比較をしてみます (Rad モード)。
機種積分1積分2
fx-JP9005.5秒48.7秒
fx-5800P10.1秒56.7秒
fx-9860GII (SH4A)1.5秒8.4秒
fx-CG201.0秒5.8秒
fx-CG500.7秒3.2秒
fx-9860GIII1.1秒5.8秒
 積分の詳細はこちら



積分計算は fx-9860GIII よりは高速化していますが、fx-CG20 とほぼ同じ、fx-CG50 よりは遅くなります。
 
 
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周期関数の積分 [2020/05/23 修正]
積分計算にガウス・クロンロッド法が使われていることから、このアルゴリズムが苦手な多項式で表せない関数の代表選手として周期関数の積分を行って、タイムアウトする限界を比較してみます (Rad モード)。

積分3
機種計算できる nタイムアウトする n
fx-JP900
fx-5800P
fx-9860GIIn ≦ 60 Or (n = 64, 128, 256, 512)n ≧ 61 Or n = 2m (m≧10)
fx-CG20n ≦ 60 Or (n = 64, 128, 256, 512)n ≧ 61 Or n = 2m (m≧10)
fx-CG50n ≦ 60 Or (n = 64, 128, 256, 512)n ≧ 61 Or n = 2m (m≧10)
fx-9860GIIIn ≦ 60 Or (n = 64,128, 256, 512)n ≧ 61 Or n = 2m (m≧10)
 積分の詳細はこちら



fx-9860GIII での結果は、fx-CGシリーズや fx-9860GII と同じで、積分計算の内部ロジックは変更が無いと思われます。
 
 
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Casio Basic の互換性

Casio Basic について、少し詳しく調べます。

fx-9860GIII に搭載されている Casio Basic は、2006年に海外で発売された fx-9860G とそれ以降に発売されたグラフ関数電卓、そして fx-5800P に搭載さているものと同じカテゴリに属します。これらの Casio Basic は、構造化風コーディングができて意外に高機能です。当ブログでは、このカテゴリを新世代 Casio Basic と呼んでいます。

< 新世代Casio Basic搭載機 >
 - 2005年発売 fx-9860G (生産中止)
 - 2006年発売 fx-5800P
 - 2009年発売 fx-9860GII
 - 2010年発売 PRIZM fx-CG10 (北米のみ)、fx-CG20と同じ
 - 2012年発売 fx-CG20
 - 2013年発売 fx-FD10 Pro
 - 2017年発売 fx-CG50
 - 2020年発売 fx-9860GIII

新世代 Casio Basic については、Casio Basic の勧め を参考にしてください。

fx-9860GIII 搭載の Casio Basic は、fx-9860GII と異なる点が見つからず、完全互換と言って良いと思います。

 ⇒ fx-9860GII への移植 - 厄介な旧来の命令
 ⇒ Casio Basic 機種間の互換性

当ブログで公開している Casio Basic入門逆引きCasio BasicCasio Basicコマンドリファレンスプログラムライブラリ は、fx-5800Pfx-9860GII の違いを理解しておけば、そのまま fx-9860GIII に適用できます。
 
 
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カタログ機能

fx-9860GIII には、fx-9860GII と同様にコマンドの一覧を検索して入力できるカタログ機能が備わっていて、
[SHIFT] [4] (GATALOG) を押すと、カタログ画面が現れます。

Cat_GII  Cat_GIII_1 
左が fx-9860GII で、右が fx-9860GIII です。

左の fx-9860GII に比べて右の fx-9860GIII では機能が増えています。1つは HIST メニュー(履歴メニュー)の追加で、もう一つは一番上の行の "Catalog" の右に検索入力欄が追加されています。過去に検索して入力したコマンドを再入力するためには HIST メニューは大変便利です。 検索入力に1文字入れると絞り込み検索が行われるので、コマンドがうろ覚えの時に便利です。

CTGYメニューを選ぶとジャンル別一覧が現れます。

Cat_GIII_2  

履歴メニューは、fx-CG20 で追加され fx-CG50 でさらに改善されていますが、fx-9860GIII には fx-CG50 の機能が引き継がれています。 
 
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プログラムリスト [2020/04/07 追記]

ProgMenu 

fx-9860GIII のプログラムリストは、fx-9860GII と変わっていません。fx-CGシリーズのように、アルファベットキーを押した時にそのアルファベットで始まるプログラム名にジャンプする機能は無く、この点でも fx-9860GII と変わりません。


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Casio Basic の処理速度

fx-9860GII シリーズ用に作成したプログラムが そのまま fx-9860GIII で動作します。そこで、いくつかのプログラムの処理速度を fx-5800P、fx-9860GII、fx-CG50 と比較してみます。fx-9860GIII は g1m ファイルが動作します。

 計算主体のプログラム

PRIME - 素因数分解

ダウンロード
- fx-5800P用 pdf ファイル
- fx-9860GIII / fx-9860GII 用 g1m ファイル
- fx-CG50 / fx-CG20用 g3m ファイル

※ 使い方やプログラムソースについては、fx-9860GII への移植 - 素因数分解 参照

プログラムを起動すると...

Prime_1  
数値を入力して [EXE] で素因数分解を始め、[EXE] を押しながら結果を1行ずつ表示させる。
このプログラムの実行中は、ビジーマーカー以外に表示の更新が無いので、計算速度の比較に向いています。今回は、以下の10桁の数の素因数分解の計算時間を比較します。

計算する数値: 7,849,516,203 = 32 x 9811 x 88897

fx-CG50 の画面は以下のようになります。

   Prime_2 Prime_3 

機種別処理時間の比較
fx-CG50fx-9860GIIIfx-9860GIIfx-5800P
118 MHz59 MHz29 MHz---
46秒69秒89秒444秒
11.51.939.65
0.6711.297.05
0.520.7818.73

fx-9860GIII の計算処理は、fx-9860GII より 30% 程度速くなっていますが、fx-CG50 よりも33%遅くなっています。

計算速度の違いは、クロック数の違いと相関していることが分かります。

  
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動きのあるテキスト出力プログラム

PYTHA - ピタゴラス数探索

ダウンロード

- fx-5800P用 pdf ファイル
- fx-9860GII用 g1m ファイル
- fx-CG50 / fx-CG20用 g3m ファイル

※ 使い方やプログラムソースについては、fx-9860GII への移植 - ピタゴラス数 を参照。

このプログラムを起動すると1つめのピタゴラス数を表示して一旦停止します 。
 [EXE] キーを長押しすると、連続的に次々とピタゴラス数が表示し続けます。
そして、500個のピタゴラス数を探索して表示するまでの時間を計って比較します。
    Pytha_1

このピタゴラス数探索プログラムは、テキスト表示が常に更新し続けます。
500個のピタゴラス数が見つかるまでの時間を、機種別に比較してみました。

機種別処理時間の比較
fx-CG50
fx-9860GIII
fx-9860GII
fx-5800P
87秒
57.2秒93秒
441秒
10.661.075.07
1.5211.6324,0
0.940.6214.74

fx-9860GIII は、fx-9860GII の1.6倍弱の処理速度、fx-CG50 の1.5倍程度の処理速度になりました。
fx-9860GIII は、Locateコマンドによるテキスト更新速度が大きく向上しています。
 fx-9860GIIILocateコマンドによるテキスト更新速度は、fx-9860G以降の新世代Casio Basic搭載機で最速です。

 
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動きのあるグラフィック出力プログラム

MONTECAR - モンテカルロ法による円周率計算

ダウンロード
- fx-9860GII用 g1m ファイル
- fx-CG50 / fx-CG20用 g3m ファイル

※ 使い方やプログラムソースについては、fx-9860GII グラフィックス - モンテカルロ法 を参照。この記事では、実際の画面の変化を動画で見られます。

 GIII_Monteca_1 GIII_Monteca_2

[EXE]
キーを押すと、ランダムに点を打ち始め、それが円内にある割合から円周率を求める、モンテカルロシミュレーションプログラムです。このプログラムは、グラフィックスの Textコマンドと Plotコマンドによる表示更新を頻繁に行うものです。そこで、Text と Plot を500回繰り返す時間を、機種別に調べて比較してみました。
機種別処理時間の比較 
fx-CG50
fx-9860GIII
fx-9860GII
174秒
87.5秒
135秒
10.500.78
2.0011.54
1.20.651

fx-9860GIII は、fx-9860GII の 1.5倍の処理速度を達成。しかも fx-CG50 の 2倍の処理速度になりました。
fx-9860GIII は、TextコマンドとPlotコマンドによるグラフィックス更新速度が大幅に向上しています。

fx-9860GIIITextPlot コマンドによるグラフィックス更新速度は、fx-9860G 以降の新生代Casio Basic搭載機で最速です。

 
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さらなる高速化

fx-9860GIII は、Casio Basicによるテキストならびにグラフィックス出力処理速度が大幅に向上していることが分かったのですが、それでもゲームなどのピクセル単位での描画が多いプログラムには全く不十分です。プログラムをより高速化するには、現在のところ2つの方法があります。1つはチューンアップ (オーバークロック)ツール による高速化、もう一つはアドイン版 Casio Basic - C.Basic の利用です。

チューンアップ
これまで、fx-9860Gfx-9860GII そして fx-CG10 PRIZM / fx-CG20 そして fx-CG50 に対応したオーバークロックツールが、sentaro様により提供されています。いずれも比較的安全性が確保されており、私も愛用しています。但しオーバークロックは、最悪ROM に記録されている内容が損傷をうけて電卓が起動できなくなってもメーカー保証を受けられないので、自己責任で利用しましょう。

 Casio グラフ関数電卓を限界までチューンアップ

fx-9860GIII 向けには、チューンアップツール - Ftune3 が提供されています。 


本ブログでは、作者の sentaro様から直接サポートを受けられるように、以下の以下のエントリーを用意していて、そこでは Ftune3 のダウンロードと質問ができます。

グラフ関数電卓のオーバークロック - Ftune / Ptune -

安全に使う第一歩は、デフォルトの[F5]での設定を使うことです。


なお、チューンアップは、CPUコアクロックだけでなく、メモリバスクロック、I/Oバスクロック、ウェイトなどを機種に応じて調整します。

 
アドイン版 Casio Basic (C.Basic)
C.Basic は、fx-9860GII を含む fx-9860Gシリーズ、そして fx-CGシリーズに対応しています。開発者はチューンアップツールと同じ sentaro様です。

C.Basic は、純正Casio Basic のソースをほぼそのまま実行可能で、特にグラフィック描画の高速化は目を見張るものがあります。
どのくらい速いかは、ここ にある動画を見れば一目瞭然です。開発開始以来、現在でも国内外のユーザーの要望に応えつつ、デバッグや機能追加によるバージョンアップが継続しています。

現在では、fx-9860G シリーズ用の C.Basic for FXfx-CGシリーズ用の C.Basic for CG が公開されており、fx-9860GIII には C.Basic for FX が対応しています。

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keywords: CasioBasicプログラム電卓、fx-9860GIII


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プログラム電卓は、プログラムを作って、使ってナンボ!

プログラム電卓を実際に使って気づいたこと、自作プログラム、電卓での Casio Basic, C.Basic そして Casio Python プログラミングについて書いています。

なお管理人はカシオ計算機の関係者ではありません。いつでもどこでもプログラミングができるプログラム電卓が好きな1ユーザーです。


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