fx-5800P の破損ヒンジの交換、ついでにリニューアル

2018/02/24
追記 2018/02/25
追記修正 2019/06/30

fx-5800P の破損ヒンジ交換

fx-5800P の大きな弱点の1つがハードカバーのヒンジが容易に壊れる点だ。
fx-5800P:ヒンジ破損でカバーが取れた

そこで、接着剤で破損拡大の予防を試みた。
fx-5800P カバーヒンジ破損の対策
破損拡大の予防効果はあり、クラックを補修後2年ほど延命したものの、結局壊れてしまった。

そこで、きちんと完璧に修理するためにヒンジ交換を行いたいのだが、一時期部品として入手が難しかった。

私が知る範囲では、カシオの部品としてヒンジと金属のスプリングピンを購入して修理した具体的で分かり易い事例が以下のページで紹介されている。

Motoruu Instruments:fx-5800P のヒンジを直す 修理

この記事は 2012年10月のものだ。5年以上経過し状況が変わり、部品をかなり安く購入でき、修理できたので改めて紹介しようと思う。

[2019/06/30 追記修正]
コメント欄に貴重な情報を頂きました。
ピン付きヒンジの型番が現在では変更されていること(以下で修正致しました)。
さらに、修理対応は 2025年迄になっているというカシオのサポートからの情報も頂きました。
と、いうことは部品保有期間5~6年とするなら、fx-5800P はそろそろ生産中止、次機種が登場するのではないかと...
"通りがかり" 様、大変ありがとうございます。



交換部品としてのヒンジを入手

手元には、ヒンジが壊れてカバーが取れた fx-5800P が2台ある。そこで今回は、予備1個を含めて3個の部品を購入した。

現状では、4つのピンを含めたヒンジ部材として入手できる。
ヨドバシカメラでは、カシオからの取り寄せ部品の扱いで購入可能だった。なお部品仕入れの場合は、発注後にキャンセルできないので、ヒンジにスプリングピン4本が含まれているかどうかを何度か確認してもらった。

部品名カシオ部品コード番号単価 (消費税込み)数量 小計
ヒンジ / HINGE (WITH PIN)9482 2881
9481 8599 (2019/6月現在)
 ¥813¥243

届いたヒンジは、4本のスプリングピンが刺さって1体になっていた。

ヒンジ新品2 ピン付きヒンジ

ヒンジは少し曲げたくらいでは簡単に割れないので、ヒンジをたわませて取り付ける。私が試した範囲では、先にヒンジをたわませてハードカバーに取り付けてから電卓本体に取り付けると、うまくいった。ちなみにヒンジには "PC+10%GF" と刻印があり、調べてみるとポリカーボネート+10%グラスファイバの意味だと分かった。

なお、ヒンジには左右があり、突起がある方をハードカバー側にして取り付ける。

ヒンジ取り付けの方向 

たかだか¥81(税込み)で完璧に修理できるので、お勧めだ!




fx-5800P のリニューアル

ついでに、細かいキズが入ったり摺り切れたカバーを新品にすれば気分が良い。
...ということで、ヒンジに加えて以下の部品も一緒に入手した。ヨドバシカメラで注文し約一週間の納期だった。

部品名カシオ部品コード番号単価 (消費税込み)数量 小計
ヒンジ / HINGE (WITH PIN)9482 2881
9481 8599 (2019/6月現在)
¥813¥243
ハードカバー / H-COVER-GY344AY1025 8683 (変更なし)¥2433¥729
ラベル / LABEL-A-GY344AYO1026 7871 (変更なし)¥1623¥486



合計¥1458

ハードカバー新品の裏側処理 ハードカバーを部品として入手すると、簡単な取扱説明のラベル(粘着剤付き)を貼り付ける範囲に処理が施されていて、一旦貼ったラベルが取れにくくなっている。

このままだと、埃や汚れが付着し易く、汚くなることが容易に想像できる。また本来あるべきラベルが無いのはリニューアルとして不完全だ。そこで、ラベルも一緒に入手した。








ハードカバー新品1 ハードカバー新品3
ハードカバーは1個づつビニール袋に入っており、さらに緩衝材入りの箱に入っている。輸送中の損傷への配慮は日本的だ。

ステッカー新品1 ステッカー新品2
ラベルは注文した3枚が段ボールに挟まれて保護されている。輸送中に曲がったり破損しない配慮だ。

ヒンジの修理だけでなくハードカバーが新品になるので、新品のような fx-5800P にリニューアルできる。

完全修理 

たかだか ¥486 で、fx-5800P がリニューアルできた。気分一新で fx-5800P をさらに愛着を持って使えるのは良いことだと思う。

ヒンジ修理のついでにリニューアル(税込み¥486)はお勧めできる!


ところで、家電量販店 (ヨドバシカメラ) で部品購入したので、部品にもかかわらず値引きされた価格だった。一般店でカシオから部品仕入れして貰った場合は下記の価格になると思われる。
 ・ヒンジ (スプリングピン4個付き):¥100 (単価)
 ・ハードカバー:¥300 (単価)
 ・ラベル:¥200 (単価)
それでも、¥100 でヒンジ交換、¥600 でリニューアルできるのは、お得ではないだろうか?



[2018/02/25 追記]
今回入手したヒンジ部品が、ひょっとして改善されたものかどうか?気になった。
fx-5800P:ヒンジ破損でカバーが取れた で原因の1つとして挙げている残念な設計は解消していない。つまりハードカバーをひっくり返すと、本体裏面の足の突起とカバーが接触しない構造のままだった。寸法上の設計変更はなされていないことが分かる。

次に、素材の改善の可能性があるかも知れない。スプリングピンによる応力への耐性が向上している可能性だ。ヒンジに刻印されている PC+10%GF は以前から変わっていないので、あまり期待できない。しかし、しばらく様子を見て簡単に破損しないようなら、改善の可能性ありということだ。


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2019/06/25
追記修正 2019/06/27
 

今回はカシオ電卓のカタログ2009年10月版を紹介する。

全16ページのうち関数電卓が3ページ。

2009年10月版カタログの関数電卓のページ

今回のカタログのグラフ関数電卓では、fx-9860G が消えて後継機種である fx-9860GII NEW として掲載されている。海外でも2009年に fx-9860GII SD と共に新発売されている。手元の資料では、国内と海外のどちらが先に発売されたかは分からない。

fx-9860GII-2

液晶画面のバックライト機能が特徴だ。国内販売品では fx-9860GII が最初だが、2007年に海外で発売された fx-9860G Slim が初めてバックライト機能を搭載している (国内では発売されていない)。

この fx-9860GII 搭載のCPUは fx-9860G と同様に ルネサスの 32bit SH3カスタムチップが使われていた。このチップを搭載していることは、液晶画面に下に "USB Power GRAPHIC"  と標記されていることでわかる。1つ前の fx-9860G もSH3カスタムチップが使われていて、 同様に "USB Power GRAPHIC" と書かれている。

なお、fx-9860GII には後期型があり、CPUが SH4A カスタムチップに変更された。型式は同じでも液晶下の表記が "USB Power GRAPHIC 2" と変更された。

1つ前の fx-9860G に引き続いてAdd-In 機能が採用されており、カシオ純正のSDKでユーザーがAdd-Inプログラムを作成可能だ。

fx-9860GII は前期品・後期品を含めて国内では2017年半ばまで10年近く販売された。海外では 、2019年6月現在、まだ販売が継続されている。国内向けカタログでは、2013年12月版までは fx-9860GII が掲載されているが、2014年12月版では消えている。

fx-9860GII 搭載のプログラム言語は、1つ前の fx-9860G OS 1.xx  でのバグが修正され、文字列処理コマンドが追加され、プログラムで使える関数が増強された (プログラム言語は OS に含まれる)。この進化は、1つ前の fx-9860G にフィードバックするために、OSアップデートファイルがカシオから無償で提供され、OS 1.xx から OS2.xx にアップデートされた。 



fx-5800P は説明とカタログデザインが大きく変わった。電卓自体は何も変更はない。

fx-5800P_2009-10 

fx-4500P は掲載されなくなり、fx-3650Pfx-71F がその他のプログラム関数電卓として掲載されている。

fx-3650P fx-71F 
搭載言語については、fx-3650P にループ機能、具体的には For文、While文 そして Breakコマンドを追加した((Do文はない)ものが fx-71F に搭載されている。これによりプログラミングの自由度が多少向上しているが、言語としては fx-5800P には遠く及ばない。それでも、繰り返し計算をより便利に行えるようにすることをプログラム機能の主な目的にしているのは、fx-71F の取扱説明書の以下の記述でわかる。

fx-71F_Prog_Manual

fx-3650Pfx-71F 搭載のプログラム言語は、繰り返し計算の利便性を高めるためのマクロ言語とといって良いと思う。



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楽屋裏 - プログラム電卓メモワール2007-12

2019/06/18
追記更新 2019/06/27
 

今回はカシオ電卓のカタログ2007年12月版を紹介する。

全16ページのうち関数電卓が3ページ。

2007年12月版カタログの関数電卓のページ

今回のカタログでは、電卓販売台数が2006年で累計10億台達成とある。

今回のカタログのグラフ関数電卓では、CFX-9850GC PLUS が消えて後継機種である fx-9860G が掲載されている。fx-9860G は海外では 2005年に発売されているが、日本国内は 2007年 であった。発売開始で NEW と記載されているカタログは残念ながら持っていない。

fx9860G

[2019/06/26 追記]
fx-9860G は、CPU に 日立 (現ルネサス) の SH3カスタムチップ (32bit RISC) を使い処理の高速化がなされた。搭載言語は 1つ前の CFX-9850GC PLUS よりも進化した BASIC-Like 言語で、欧米のカシオファンの間では Casio  Basic と呼ばれている。

1.5MBのストレージメモリを搭載し、そこにAdd-In プログラムを自由に導入できるようになったのが fx-9860G の大きな特徴だ。Add-In機能は、fx-9860Gシリーズと最新の fx-CGシリーズに引き継がれている。

[MENU]キーを押して現れるメニュー画面にある各種機能の多くが、Add-In プログラムとして提供されている。それだけでなく、カシオが提供する純正SDKを使ってユーザーがPCでAdd-Inを作成できた。カシオ純正SDKは、fx-9860G (SD / Slim) や fx-9860GII (SD) のAdd-In 作成に使える。残炎ながらカシオは fx-CGシリーズのAdd-In 作成用SDKの提供を止めている。

Add-Inプログラムは、Casio Basic よりも遙かに高速な動作し、Casio Basic で実現不可能な自由度の高い処理が可能になった。
=== 追記ここまで ===

[2019/06/27 追記修正]
なお、極めて初期にはストレージメモリのバックアップ用にリチウムボタン電池(CR2032)を用いるものが混在している。
管理人所有(昨日入手)の fx-9860G AU (OS 1.03) にはストレージメモリハックアップ電池があるが、fx-9860G (OS 1.04) にはバックアップ電池が無い。
=== 追記修正ここまで ===

1つ前の CFX-9850GC PLUS では、PROGRAM-LINK (シリアルケーブルとデータリンクソフト FA-123W) は有償だったが、fx-9860G には USBケーブルと データ通信ソフト FA-124 が付属するようになった。

[2019/06/27 追記修正]
搭載プログラミング言語は OS の一部として提供され、OSアップデートと共にバグフィックスや機能追加が行われる。
初期の OS1.xx の言語は、1つ前の CFX-9860GC PLUS の制限や問題点 が改善されたもので、プログラムで使える関数は追加されていない (MOD、RanInt# など)。
OS 2.xx にアップデートされると、バグ (" "出力命令内に区切り文字 : があるとエラーになる) が修正され、文字列処理コマンドや使える関数が追加された。結果的に後継機種の fx-9860GII とほぼ同じになった。言語仕様としては、 fx-9860G の OS 2.xx でほぼ固まり、fx-CGシリーズにも引き継がれている。

ちなみに、fx-9860G OS 1.xx の初期の言語仕様は、シリアル通信コマンドを除外し、Basicコマンド以外のCasio独自コマンド (" "、、?) を改良し、Locate や Getkey をハードウェアに合わせて変更したものが、fx-5800P の言語とほぼ同じだ (但し例外もあり、例えば RanInt#fx-9860G OS 1.xx になく fx-5800Pにはある)。
大きな流れとして、搭載言語は fx-9860G OS 1.xx をベースに fx-5800P に移植されたと推定している。
=== 追記修正ここまで ===

[2019/06/19 追記]
コメント欄でsentaro様に教えて頂いたところでは、後継機の fx-9860GII に比べて液晶のコントラストが高く応答性も速いとのことだ。つまり次機種では液晶の性能を落としているわけだ。それを検証するプログラムはコメント欄を参照ください。


なお、国内では未発売の fx-9860G SD は2005年、fx-9860G Slim は2007年に海外で発売された。プログラム言語は fx-9860G と同一である。
fx-9860G SD  fx-9860G Slim
  fx-9860G SD             fx-9860G Slim

fx-9860G SD はSDカードにプログラムやデータを保存できたが、SDに保存したプログラムを直接実行することはできない。
fx-9860G Slim はバックライト機能とヘルプ機能が特徴で、国内発売すれば売れたと思う。



fx-5800P はカタログデザインが僅かに変わっただけで、説明は前回の 2006年9月のカタログと同一だ。

fx5800P2007

fx-4500P がまだ残っている。

fx4500PA_fx3650P_fx71F

fx-71F は、前回の 2006年9月のカタログで、fx-5800P と同時に新発売になっていた。 fx-3650P から数値積分機能をはずし、新たに公式を内蔵して価格を下げた設定だ。fx-71F 搭載プログラミング言語は、fx-5800P よりもコマンド数はとても少ない。但し搭載コマンドの機能はほぼ同じになっている。fx-3650P 搭載言語のコマンドは fx-71F よりもさらに少ない。

[2019/06/19 更新]
fx-3650Pfx-71F で作るプログラムは、計算を便利に行う程度ならそれなりに有用で、使い勝手は fx-4000Pシリーズと同等だと思うが、FX-502P/602P/603P で作ったプログラムを移植したくても、コマンドやステートメントが足りないいために同じ機能を移植できないこともある。fx-3650Pfx-71F の言語は fx-5800P のサブセット版と言っても良いが、実用性の高い構造制御ステートメントや入出力コマンドを備えている fx-5800Pfx-9860G には遠く及ばない。



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2018年、プログラミング機能追加の最新動向

楽 屋 裏
e-Gadget


2018/03/21
追記修正 2019/06/21



2018秋、フランス版 fx-JP500 にプログラム機能が追加される

sentaro様からの情報で、カシオのフランス版関数電卓やグラフ関数電卓に、新たにプログラミング機能が追加されるとのことです。2018年秋リリース予定。カシオフランスのニュースリリースページ

fx-92 Plusfx-92+ (フランス版)は国内の fx-JP900 に相当しますが、学校でのプログラミング授業のための簡易的なプログラミング機能が追加されるそうです。

16のコマンドがあるとの記述から、Casio Basic ではなく fx-72F 搭載のBasic風簡易言語に近いものだと思われます。

これがそのまま国内販売機種に反映されるとは思えないものの、同じハードウェアで fx-72F か fx-JP900の後継機種として国内リリースはあるかも知れません。この場合、高精細液晶+日本語表示の fx-JP900 をベースとするのでしょうから、fx-5800P 後継機種の Casio Basic の出力仕様変更の良い準備となるとも言えそうです。

高精細液晶搭載の fx-5800P 後継機種への期待が高まります。





2018年秋、フランス版 fx-CG50  に Python 搭載

GRAPH90E 最近、プログラミング言語 Python が注目されていますが、フランス版では Pyton アドインが登場します。

おそらく 純正 Casio Basic と同様に、インタプリタであり、関数機能やグラフ機能を使いこなすためのマクロ言語的なものだと推察しますが、標準ライブラリがどの程度の機能を持つのか、大変興味のあるところです。

[2019/06/21 追記]
fx-CG50 のOSアップデートで OS3.20 が発表され、国内カシオのサイトでは 2018年12月にアップデートインストーラが公開され、ダウンロード可能になりました。




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fx-CG20 / CG50 用お勧めの充電池と充電器

アドイン版 Casio Basic - お勧めの充電池と充電器
<トップページ>


追記 2018/08/14
更新 2019/06/17

fx-CG20 や fx-CG50 用アドイン版Casio Basic, C.Basic for CG は、 高速動作が特徴の1つ。最近のバージョンでは、自動的に適度なオーバークロックをする機能がある。また、fx-CG20 用の Ptune2 や fx-CG50 用の Ptune3 というオーバークロックによりチューンアップするアドインもあり、カリカリにチューンできる。
ところが、オーバークロックで大幅にチューンアップすると、電力消費が激しくなる。fx-CG50 は fx-CG20 の半分程度に電力消費が抑えられているが、それでも一日使えば電池が空になる。オーバークロックはそれだけ激しく電力を消費する。

fx-CG20 / CG50 は、アルカリ乾電池 (1.5V) か ニッケル水素充電池 (1.2V) の使用を標準としているが、ニッケル水素充電池が間違い無く経済的だ。




お勧めの単四形充電池

 アマループ (Amazon Basic OEMエネループ) 最小容量750mAh 約1000回使用

一番のお勧めがコレだ。
Amazon Basic ブランドの OEMエネループ (アマループ) のなかで、最小容量750mAh、約1000回使用を愛用している。8本入りで¥1,500弱.

fx-CG20 / CG50 に添付されている Panasonic アルカリ単4電池の Amazon平均価格の約2倍の単価だが、再充電して何回か使えばしっかり元がとれる。

もともとエネループは三洋電機の製品で、開発製造は三洋エナジートワイセルで行っていた。三洋電機がPanasonicに買収された時、富士通の子会社FDKに売却され、その子会社としてFDKトワイセルに社名が変わり今もエネループを開発製造していて、ここでアマループが製造されている。つまりアマループは国産のエネループと同じ製造ラインで作られているのが大きな安心感に繋がる。仕様上、アマループとエネループの容量は同じだが、アマループの使用回数はエネループより少ない。

なお、1年程度使ったアマループで容量を測ると 800mAh 程度、3年程度使ったもので容量を測ると 750mAh 程度なので、仕様である最小容量750 mAh は、余裕のある控えめな仕様と言え、3年程度は仕様通り使えることが分かる。 


アマループ (Amazon Basic OEMエネループ) 高容量800mAh 約1000回使用

[2019/06/17 更新]
アマループには、最小容量800mAh、約500回使用という高容量タイプもあり、こちらのほうが安い今はこの方が高価になっている。

充放電を繰り返すと容量が劣化し、劣化が大きいほど使用回数が少なくなる。

この製品は仕様上の容量が 50 mAh 大きくその分1回の充電での使用時間が長くなる。その代わり充電可能な回数が犠牲になって約半分になっている。

上のお勧めよりもこの製品は安い高い。オーバークロック動作も含めて fx-CG20 / CG50 で使う場合は、この製品の方が実際に長時間使えるかも知れない。でも十分かもしれない。

この製品を実際に使ったことがないので、実用性を確保しつつより経済的なオプションとして、 カタログ上の50mAhだけ多い容量が電流喰らいのオーバークロック利用で使用時間がどの程度長くなるのか分からない。いずれ検証してみたいと思う。

[2019/06/17 追記] お勧めできるかどうかは保留する。実使用時間の検証と併せて、いずれ評価を決めたい。今のところは上の標準タイプをお勧めとしておく。


充電式エボルタ ハイエンドモデル 最小950mAh 約300回使用

オーバードライブで最大級にチューンアップして fx-CG20 / CG50 を長時間使う場合は、1回の充電での使用時間を経済性よりも優先させたい。

その場合は、Panasonic の充電式エボルタ、ハイエンドモデル 最小容量 950mAh、約300回使用 が最強だ。



なお、色々なニッケル水素充電池を比較評価した記事で参考になりそうなものを紹介する。
 充電池はどれを買うのがお得かガチ検証した ~ 単三形2000mAh級ニッケル水素充電池編

この記事をより深く理解するためには、以下の記事が役立つ。
ニッケル水素電池 (Ni-MH) の充放電特性



お勧めの電池ケース

8個買って4個は持ち歩くのが基本で、長期出張時は上で紹介した充電式エボルタを追加して持ち歩くか、充電器を持って行く。横に繋げられるのがポイント。

 



お勧めの充電器

エネループ / アマループと充電式エボルタともに使えて、電池1本でも充電できて、電池1個ごとに充電状態を確認できるものがお勧め。

PSPOWER製 NT 1000

一番のお勧めがコレ!ACアダプタは100~240V対応なので、海外でも使える。
PSPOWER NT 1000電池ごとに、急速充電、放電後充電、リフレッシュ、充電電流を設定でき、容量、電圧、容量の測定値の表示ができる。

 
Panasonic製 BQ-CC55

上の NT 1000 が高価だと感じる場合は、急速充電、スマート充電(最適充電) ができるコレがお勧め。

スタンダードタイプの単4形充電式エボルタ4本も付属してこの価格は、結構安いと思う。



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楽屋裏 - プログラム電卓メモワール2006-9

2019/06/13
更新 2019/06/14
追記 2019/06/15
 

今回はカシオ電卓のカタログ2006年9月版を紹介する。前回紹介のカタログから一気に16年後のものだ。

全16ページのうち関数電卓が4ページ。特筆すべきなのは、ポケットコンピュータのカテゴリが消え去っていることだ。

2006年9月版カタログの関数電卓のページ

今回のカタログでは、fx-5800P が NEW として初めて掲載され、一方で FX-603P がカタログから消えた。


FX-603P 掲載カテゴリの謎
前回紹介した1990年12月のカタログの後から今回紹介するカタログの直前まで、実際に確認できる範囲では1994年1月のカタログ以降、2005年1月のカタログ までは、FX-603P はプログラム関数電卓のカテゴリには掲載されておらず、ポケットコンピュータと同じカテゴリの中で "プログラム関数電卓" として掲載されていた。これは、どういうことなのだろうか?
[2019/06/15 追記]
sentaro様から以下を教えて頂いた。
FX-603Pと同じCPUを持つポケコンには FX-840P、FX-860P、FX-860Pvc があり、これらは共通してRS232Cシリアルインターフェスを持っており、共通のインターフェース機器 FA-6s が使えることからポケコンとして共通のハードウェアを持っている。このことから FX-603P がポケコンと同じカテゴリに入れても理由は十分にある、とのこと。 

さらに、今回のカタログから FX-603P を含めてポケットコンピュータのカテゴリが消えた。1981年7月のカタログでポケットコンピュータが新発売になってから25年後に、カシオはポケットコンピュータを FX-603P と共に終焉させたことになる。

長い間、業務用として使われ続けていたのが FX-603Pでありポケットコンピュータであり、ユーザーに支えられ市場の要求に応え続けたのが FX-603P でありポケコンだったのであろう。そして fx-5800P の登場で FX-603P は製品寿命を終え、安価なノートPCの登場でポケコンは製品寿命を終えた、と当時のカシオが判断したのだと思う。

16年販売が続いた FX-603P の真の後継機と考えられる fx-5800P がついに発売されたタイミングで発行された今回のカタログは、新旧交代の瞬間を捉えた貴重なもので、感慨深い。


fx5800P

NEW とあるのでちょうど発売開始のタイミングでのカタログだ。

fx-4850P、fx-4800Pは生産中止となり (★印が生産中止を意味する)、しばらく販売は並行していた。
fx4500PA

fx-4500PA の謎
何故か fx-4500PA が生産継続になっていた。搭載言語仕様で言えば、fx-4500PA と仕様が同じ fx-4500P を実際に使っていた。取説を見る限り  fx-4850P や fx-4800P の搭載言語は fx-4500PA ほぼ同じようだ。ならば、fx-4850P や fx-4800P の4行表示の方が遙かに使いやすい。それにもかかわらず fx-4850P や fx-4800P を生産中止にし fx-4500PA を生産継続する理由がよく分からない。
fx-4500PA取扱説明書   fx-4800P取扱説明書

4行表示の fx-5800P を新たに投入し、販売促進のために、同様に4行表示の fx-4850P と fx-4800P を強制的に退場させたかったのだろうか? それにしても1行表示の fx-4500PA を残す理由はどこにあるのだろうか? fx-4000Pシリーズのユーザー資産であるプログラムをしばらくは引き続き使えるようにする配慮ならば、価格が近くメモリの多い fx-4800P を残す方が良いと思うのだが、謎である。
[2019/06/15 追記]
sentaro様から以下を教えて頂いた。
fx-4500PAが fx-4850P や fx-4800P に勝っているのは、おそらく電池の持ちが良い点のみだが、これは電卓として重要なポイント。また、今でも残っている2ライン出力1ライン出力のシンプルで小型の電卓と言える。逆に言えば、これくらいしか fx-4500PAが残る理由が考えにくい、とのこと。

[2019/06/14 更新]
新たに発売開始された fx-5800P は、fx-4000Pシリーズからの世代交代機であり、往年の名機 FX-603P を引き継ぐただ1つの製品という位置づけにあることは、カタログが物語っている。fx-4000Pシリーズのキーストローク型言語から格段に進化して普通に高級言語のBasicの感覚でプログラムを書けるようになったのが fx-5800Pだ。これが最大の進化だと思うが、他にも [FILE]キーでプログラムを飛び出したり、プログラムのお気に入り登録ができ、多くの公式がプレインストールされ、新たに数式を公式として登録でき、関数電卓として一般によく使う関数キーが残っているなど、関数電卓とプログラム電卓のバランスの良い設計になっている。

私自身は 2007年5月に fx-5800Pを購入し FX-603P を引退させ、現在まで fx-5800P をほぼ毎日利用している。
=== 更新ここまで ===


さてこの時期のグラフ関数電卓は CFX-9850GC PLUS だ。

CFX-9850GC PLUS

CFX-9850G は3色カラー表示のグラフ関数電卓で、ここに掲載されているのは CFXシリーズの最終型だ。★印が付いているので既に生産中止品だ(2005年1月のカタログではNEWが付いていて新発売なので、1年8ヶ月で生産中止)。しかし次機種の掲載がないので、次機種の販売開始が近いことを示している。後継機種である fx-9860G は、2006年9月にはまだカタログに掲載されておらず、まだ国内販売されていない。海外では2005年に発売されている。

ところで、右のTVインターフェース付きの機種は驚くほど高価で、アナログRGB出力というのも時代を伺わせる。今であればUSB出力でPC経由のモニター表示だ。


Casio Basicの系譜 [2019/06/14 修正] 
プログラム言語に着目すれば、CFX-9850GC PLUS 搭載のプログラム言語を進化させた fx-9860G が海外で2005年に登場し、そこからグラフ描画機能とI/Oコマンドを無くし、旧来の命令 (" "、) を改善し、新たに ? (入力)命令を追加したものが fx-5800P に搭載された 。製品の市場投入の時系列に加えて、実際に両者でプログラミングをしてコマンドを詳細に調べた結果から、このように結論づけて良いと思う。(参考:fx-9860GII への移植 - 厄介な旧来の命令

fx-9860G のアップデート機 fx-9860GII には文字列処理機能が追加され、さらに高精細カラー液晶搭載の fx-CG10 / CG20ではカラーコマンドが追加された。

CFX-9850GC PLUSの構造制御コマンドには、例えば IF ~ Then ~ Else ステートメントで Then や Else の直後で改行できない、改行だけの空行はエラーになる、While / Do ループ内に複雑な制御構造があるとスタック処理に失敗してエラーになるなどの惜しい欠陥があったが、次機種の fx-9860G では解決された。fx-5800P でもこの問題は解決されている。fx-4500P 以降の シリーズ最後の fx-48500P までは代入に = を使うが、グラフ関数電卓や fx-5800P では → を使う。fx-5800P 搭載言語は、fx-4000Pシリーズの系統ではなく、グラフ関数電卓の系譜だと言える。


ウィキペディアの間違い [2019/06/14 追記]
ウィキペディアで "プログラム電卓" のエントリには、プログラミング言語の項でキーストローク方式を採用している機種に "カシオのfx-5800Pなど" と記載があるが、これは明らかな誤りだ。"カシオのFX502P, FX602P, FX-603P, fx-4000P シリーズなど" と書き換えるべきだ。或いは単に fx-4800P と書くべきところを 誤って fx-5800P としたのかも知れない。

ちなみに英語版 Wiki Pedia の Programable calculator のエントリーでは、この誤りは見られない。



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2019/06/05
 更新 2019/06/14


今回はカシオ電卓のカタログ1990年12月版を紹介する。

全37ページのうち関数電卓が4ページ、ポケットコンピュータが4ページ割り当てられている。

1990年12月版カタログの関数電卓とポケットコンピュータのページ

FX-603P は1990年に発売開始され、今回の1990年12月のカタログに掲載されている。但し FX-603P は "新発売" になっていないので、同年のより早い時期に発売になったということだ。

FX603P_FX-502P

[2019/06/14 修正]
FX-602P はこの時点で生産中止 (★印がそれを示している) となっているが、FX-602P と並行販売されており、より高性能な FX-603P の方が安価な定価設定になっている。その後 FX-602P はすぐに販売中止となる。一方、FX603P は少なくとも国内では 2006年の fx-5800P 発売開始までの16年間にわたり生産と販売が継続された。これほど製品寿命の長いプログラム電卓は他にないと思う。


ところで、FX-602P のプログラム記憶容量は512ステップで日頃使うプログラムでメモリが一杯になり、何よりも保存できるプログラムとサブルーチンの合計が最大でも10本に限定されるのが問題だった、そこで、記憶容量 1103ステップ以内なら 何本でもプログラムを保存可能 (ファイル名で保存) な fx-4500P を 1990年に購入した。

fx4500P 

ところが、fx-4500P のプログラミング言語は使いにくいことが分かった。FX-502P で出来たことがどうにも実現できず、コマンド自体が少ない。演算速度もFX-502Pよりも遅い。メモリ容量と保存プログラム数以外何も良いところが無く、中途半端なプログラミング言語だ。

そこで、1992年に FX-603P を購入して乗り換えた。FX-602P で作った全てのプログラムが使えた上に、プログラムを20本まで保存でき、記憶可能なステップ数が格段に増え、演算速度も驚くほど向上した。

FX-603P は購入から27年経過しても、現在まだ完全動作する。


世界初のグラフ関数電卓 fx-7000G が 1985年にカシオから発売された。今回の 1990年12月のカタログには、マイナーアップグレードした fx-7000GA が掲載されている。

fx7000GA 
 

[2019/06/14 更新]
ハードウェアとしてみた場合、fx-5800P は、fx-4000Pシリーズの後継機と見えるが、fx-4000Pシリーズの搭載言語は仕様に一貫性がなく(例えば代入に = を使う機種や → を使う機種が混在) 複数行にわたった処理ができす、区切り文字:で繋いで1行に記述することを強いられるなど、言語開発に混乱が見られ、シリーズ最後の fx-4850P でも使い勝手の悪いキーストローク型言語のままで fx-4000Pシリーズは終わった。一方で、fx-7000G から始まるグラフ関数電卓の言語仕様は、一貫性を保ちながら進化していった結果、グラフ関数電卓 fx-9860G で現在の言語仕様に落ち着いた (欧米では2005年発売)。そして、fx-9860G のグラフ描画機能を落とし、旧来からの命令 (" "、、?→) の仕様を一部改良した形で fx-5800P の搭載言語に採用された。

ハードウェアや言語仕様において、FX-603P の系譜は完全に断絶されたが、実用性の高いプログラム関数電卓という FX-603P の立ち位置は、fx-5800P に引き継がれている。その意味で、16年にわたり長く販売されてきたプログラム関数電卓 FX-603P の真の後継機は fx-5800P と言って良いと思う。



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fx-5800P【プログラミング入門】:言語仕様

更新 2017/10/03
追記 2018/02/26
追記 2019/06/10

Casio Basic入門 連載中


 一般にプログラムの基本構成は、

  ・入力
  ・データ処理
  ・出力
  ・記録(データ保存)


に集約される。

従って、それぞれの基本構成に必要な命令やコマンドを覚えると、とりあえず動くプログラムを書けるようになる。そして、動くプログラムができれば、それを改造したり、機能を追加したりすることで、実用的なプログラムができるし、学習者はストレスなくプログラミングを覚えられると思う。


fx-5800P【プログラミング入門】:プログラム作成から実行までの操作

で、たった1行で、とりあえず動くプログラムが書けた。これに、色々と追加していけば、それらしいプログラムになる。少なくとも、非常に簡単な手順でプログラムを作れることは、お分かり頂けたと思う。

手軽さが電卓プログラムの1つの特徴と言える。


プログラム電卓は、一言でいえば、
電卓以上、パソコン未満。

プログラムを作れば、電卓以上のことが出来るが、パソコンほどのことは出来ない。しかし必要な時にポケットからサッと出して、パッと使えるので、パソコンよりも気楽に手軽に使える。そのような目的では、十分実用的なプログラムを作れるので、利用価値が高いと思う。

プログラム電卓に搭載されるプログラミング言語は、それほど強力なものではない。
電卓の機種によって搭載言語の仕様が異なることが多く、一概には言えないが、プログラムを作るための最低限の機能が搭載されていると思って良い。PCでのプログラミング経験者なら、Basicコマンドはこのように動作するはずだという感覚通りに動作するので、特に悩むことも無くすぐにプログラミング出来る。但しグラフィックスコマンドはとても癖が強く一般のBasicコマンドの感覚通りに動作しない (Casio Basic グラフィックス - 目次 参照)。

学習者にとっては、グラフィックスコマンドを除けば (fx-5800P にはグラフィックス機能は無い) ;
  • プログラミング経験者には、簡単にプログラムを作れる
  • プログラミング初心者には、入門に良い
であることが利点になる。

学習者がプログラミングを覚えるための良い方法については、様々な方が色々な論を展開している。個人的な経験に基づけば、

・作りたいプログラムがあること
・最も簡単で低機能の、しかし取りあえず完成したプログラムがあること
・取りあえずのプログラムを、自分の望むように改造する

学習者にとっては、必要性或いはモチベーションがあれば、必要なことから勉強してゆけるし、Casio Basic 頭の中に定着しやすい。如何であろうか?


最近のカシオのプログラム電卓では、Casio Basic が搭載されていて、Casio Basic は機種間での互換性が非常に高い。

最近のカシオのプログラム電卓:
  • fx-5800P
  • fx-9860GII
  • fx-CG10
  • fx-CG20
  • fx-FD10 Pro
  • fx-CG50

それでは、fx-5800Pについて少し詳しくみてみる。


先ずは、この電卓が搭載しているプログラミング言語について、私が特徴だと思う点を挙げる。

新世代 Casio Basic
2006年発売の fx-5800P には、それまでの機種の搭載言語とは大きく異なる。Basic 風だったものが、まともな Basic になったのだ。実際に使い込めば分かるのだが、この点意外に見落とされている。いわゆる構造化プログラミングが可能になっており、さらにキーコード取得の Getkey と柔軟な Locate コマンドが搭載されたことが、まともなBasicになったと言える要因だ。この新世代 Basic の記法は、最近の一般的な Basic でほぼそのまま使える。つまり、プログラミング経験者なら少ないストレスで実用的なプログラミングが出来る。これから Basic を習得しようとする人には、覚えたことが一般の Baisc に活かせる。新世代 Casio Basic 搭載が、fx-5800P の最大の特徴だ。 

バランスの良い設計
作ったプログラムを実行するために、プログラムモード(PROGモード)に入る必要が無い。通常の電卓のモード(COMPモード)から、[FILE] キーを押せばプログラムリストが現れ、そこから実行できる。この手軽さは良い。今のところこの機能があるプログラム電卓は fx-5800P と fx-FD10 Pro のみだ。その他のグラフ関数電卓は、プログラム実行のためにはプログラムモードに入る必要がある。プログラムを強制終了させると、プログラム編集画面になることから、知らずにプログラムを変更してしまう事故の可能性がつきまとう。
また、旧来の機種で搭載されていた入力/出力命令は、古くからのユーザーの利便性に考慮して、新世代 Casio Basic にも残されているが、fx-5800P と fx-9860GII (およびその他のグラフ関数電卓)では、細かい動作仕様が異なっている。グラフ関数電卓に搭載されている旧来の命令の仕様は、非常に使いづらく、旧来の命令をこれ以上使うなと言っているようである。一方で、fx-5800P は使い勝手の良い仕様にチューニングされている。
fx-5800P はハードウェアとCasio Basic のバランスがよく考えられている。

変数
最初から用意されている変数は、電卓内の保存されている全てのプログラムで共有される。究極のグローバル変数仕様と言える。一般にグローバル変数は弊害多いように言われるが、電卓プログラムに関して言えば、異なるプログラムで変数を共有できるメリットも有る。

文字列処理
fx-5800Pは、文字列変数が用意されていないので、文字や文字列の処理ができない。数値計算用の関数電卓の延長線にあるための割り切った仕様なのだろう。

最近のCASIOの関数電卓全般に言えることだが、3桁区切りの表記ができない。桁数の大きな数字をパッと認識しづらいのはとても不便だ。安い金融電卓などには搭載されている機能なので、ハイエンドと言える関数電卓で3桁区切りが無いのは理解しがたい。そこで、ミリ(m)やキロ(K)といった記号で表記する機能を使うか、6.02x1023 といった指数表示を使うしかない。プログラム上で、3桁区切りを実現するためには文字列処理が不可欠と思っていたが、文字列処理がなくてもロジックを工夫することで、実現した (以下追記参照)。
[2015/04/10 追記]
2015年2月から順次発売開始となった fx-JP500 / 700 / 900 では、ようやく3桁区切り記号が戻ってきた。fx-5800P の後継機種でも3桁区切り記号の実装が期待される。
[2019/06/10 追記]
プログラム上で3桁区切り出力を行うための汎用サブルーチンを公開している。
プログラムライブラリ - 3桁区切り出力(汎用サブルーチン)

記録(データ保存)
記録(データ保存)の機能は、ほとんど無い。ソースコード(=プログラムの記述のこと)のみが電卓本体記録・保存できるだけだ。パソコンなどにソースコードを保存することは出来ない。ソースコードをバックアップするには、専用ケーブル(別売り)を用いてfx-5800P同志をリンクして、プログラム単位でコピーするのことは出来る。究極のスタンドアローン仕様だ。

この仕様はなんとかして欲しい。私は、ソースコードと色々な説明を書き込んでエクセルファイルに保存している。

素因数分解_改造版ソース 
(fx-5800P用、素因数分解計算のソース)

[2018/02/26 追記]
有志の個人 (takumako様) が fx-5800P をPCリンクするツールを公開なさった。これにより fx-5800P が遙かに役立つようになった。
ついに fx-5800P がPCリンク可能になった


配列変数
配列変数を使うと、変数の数は実質無制限になる。プログラム中で変数領域の確保と解放ができる。変数領域は最大28500バイトのプログラム領域から切り出す仕様だ。変数名は Z[ ] に固定されている。

電卓のプログラムでそれほど多くの変数を使うことは、あまり無いだろう。しかしZ[インデックス数 ]といった使い方のできる配列は、異なる処理の記述を共通化できるので、ソースコードの記述量の節約に役立つ。但し配列変数へのアクセスは通常変数の4倍程度と遅い。

配列変数へのアクセス速度があまりに遅いので、高速化が必要なプログラムでは、配列変数へのアクセスの回数を極力減らすような工夫を行っている。

良いユーザーインターフェースを作れる可能性
fx-5800Pは16桁x4行の液晶ディスプレイが搭載されている。GetkeyコマンドとLocateコマンドにより、電卓としては広い画面を活かして、使いやすいユーザーインターフェースを実現できる点が、最大の特徴だと思う。これには、新世代 Casio Basic の仕様が不可欠でもある。

ハードウェアの欠点を補えるようになった [2019/06/10 追記]
・フリックタイプのハードカバーのヒンジの欠点
fx-5800P のフリップタイプのハードカバーは、ヒンジが容易に壊れるという明らかに設計上の欠点がある。カシオは一度も対応していない。良い製品なのにとてもこの欠点は非常に残念だ。
fx-5800P:ヒンジ破損でカバーが取れた 
その後、以外に安価に修理対応できることを確認している。ヒンジの修理だけでなく、ほぼ新品の外観にリニューアルできる。
 fx-5800P 破損ヒンジの交換、ついでにリニューアル

・プログラムのバックアップができない欠点
fx-5800P のプログラムファイルのバックアップするには、もう1台 fx-5800P を買ってきて 3Pケーブルでデータ転送するしかない。この欠点に対して有志の方がPCリンクのハードウェアとソフトウェアを開発され、希望者に頒布されている。これで fx-5800P 最大の欠点が解消された。
ついに fx-5800P がPCリンク可能になった



以下、言語使用をみてゆく。

1.入力

fx-5800Pでは、入力の方法が2種類準備されている。

・ 旧来の入力命令
Getkeyコマンド

Getkeyは、非常に有用だと思う。

 ⇒ 旧来の入力命令?の使いこなしは、Casio Basic入門38 から
 ⇒ ?命令からGetkey コマンドへの導入は、Casio Basic入門43 から
 ⇒ Getkey Locate の使いこなしは、Casio Basic入門3 から


1) 旧来の命令「?」(入力)命令

この入力命令が実行されると、

・入力を待つ
・[EXE]キーが押されることで入力が確定される


と言う動作を行う。

[EXE]キーで確定されるまでは、関数電卓として搭載されている殆どすべての計算を行えることは、入力命令の最大の特徴だと思う。サイン、コサイン、ルート、対数、指数、数値積分、総和(Σ)....などなど、1行で記述できる計算ならは何でも使える。そして[EXE]キーを押すと、その計算結果が確定され、入力が終了する。プログラムの用途によっては、非常に強力な機能を何の苦労もなく使えるわけだ。

入力命令は、[EXE]キーによる確定が必要なので、逆に確定キーを押すのが煩わしい時には、Getkeyを使う。

但し、fx-9860GII などのグラフ関数電卓では、fx-5800P とは細かい動作が異なり、非常に使いにくいことがある。fx-5800P はうまくチューニングされていて、とても使いやすくなっている点で、fx-5800P が他のグラフ関数電卓よりも優れている。


2) Basic コマンド:Getkeyコマンド

Getkey は、プログラム実行中にどのキーが押されたかを知るためのコマンドだ。電卓の付いている全てのキー(但し[AC]キーは除く)を区別して、それが押されたことが分かる。

If Getkey=34: Then
<何かの処理>
IfEnd


と書くと、「キーコード34のキーが押されたら、(直ちに)<何かの処理>を実行しろ」という処理を意味する。ここで (直ちに) というのがミソ。[EXE]キーによる確定は不要だ。

ところで、34のキーとは [DEL]キーだ。[DEL]キーには、キーコード34が割り振られているわけだ。[AC]キーを除き、全てのキー、例えば矢印キーなどが押されたことを検出できる。

メニューから項目を選択させるような処理には、メニュー番号を押せばスグにその処理へ移行して欲しい。矢印キーの上下左右のキーを押して表示を変えるような目的では、なおさら直ちに反応しなければ意味がない。このような時は、Getkey が有効になる。

但し、キーコードを取得するには、キーが押された時に Getkey コマンドが実行される必要がある。そこで、ループ構造の中で Getkey が繰り返し実行されるようにプログラムを記述すれば良い。


2.データ処理

データ処理と言う言葉は非常に漠然としているが、ここでは、入力されたデータを元に望む出力を得るための処理とする。データ処理はプログラムの核となる部分だ。

ここに新世代 Casio Basic の存在意味がある。fx-5800P の Casio Basic には、必要最低限な機能が揃っている。当ブログでは、実用的なプログラムやちょっとしたアクションゲームを作れる事を紹介している。その程度の機能はあると言うことだ。

具体的な機能の一部を紹介する。

条件分岐
If ~ Then ~ Else ~ IfEnd
 二者択一で、処理内容を変える時に使う。
 取説には書いていないが、If での条件判定に変数を使う時、変数がゼロの時は偽(FALSE)で、それ以外は真(TRUE)となる。

※ fx-5800Pには、多方向分岐コマンド(switch や select など)が無いのが残念だ。
多方向分岐の代わりに、If文のElseの中に新たにIf文を入れ子にする方法を使うが、Else If という記法が可能なので、可読性を確保できる。

⇒命令
 If [条件]:Then [処理]:IfEnd

 と同等の処理を行う際、

 [条件]⇒[処理]

 と記述できる。この命令の最大の利点は、その処理速度にある。If 文の2倍程度速い。非力な fx-5800P では非常に有用。


ジャンプ
Goto / Lbl
 予め記述したラベルまでジャンプする。

Isz と Dsz
 指定した変数がゼロになった時、ジャンプする。ジャンプ先は、次の次の処理。
 ISZ C とすると、変数C を1増やしてから、Cがゼロかどうかの判定を行う。
 DSZ Cは、変数Cを1減らしてから判定する。
 これらの命令の最大の利点は、その処理速度にある。単純なインクリメントやデクリメントで高速化が可能だ。


繰り返し処理(ループ)
For ~ To ~ Step ~ Next 
 カウンタを増やしながら処理を繰り返して処理をする。
 Forの後にカウンタ変数の初期値設定。
 Toの後にカウンタ変数の終了値設定。
 Stepの後にカウンタ増分を設定。Step設定がなければ増分は1。

Do ~ LpWhile
 繰り返しループの最後で、繰り返し継続判定を行う。
 LpWhileでの繰り返し継続判定に変数を使う時、変数がゼロの時は偽(FALSE)で、それ以外は真(TRUE)となる。

While ~ WhileEnd
 繰り返しループの最初で、繰り返し継続判定を行う。
 Whileでの繰り返し継続判定に変数を使う時、変数がゼロの時は偽(FALSE)で、それ以外は真(TRUE)となる。


制御系
Prog
 サブルーチンを呼び出す。引数や戻り値はない。VisualBasicのプロシージャに相当する。

Break
 繰り返し処理コマンドと併用して、強制的に繰り返しを中止する。

Return
 サブルーチンを終了させ、呼出元へ制御を戻す。

Stop
 プログラムを強制終了させる。


論理演算
And / Or / Not
 論理積 (And)、論理和 (Or)、真偽の否定 (Not)
 Xor は搭載されていないが、必要なら論理演算の組み合わせでカバーできる。
 

関数電卓独特の処理
Deg / Rad / Gra
 角度単位を、度、ラジアン、グラジアンのいずれかする設定

Dec / Hex / Bin / Oct / signed / unsigned
 n進数の基数を設定、負数をとるかどうかを設定

各種関数
 電卓に内蔵されている多彩な関数を使える。
 Int( )、Frac( )、log( ) などが特に有用だ。文字列処理機能の無い fx-5800P で数値の桁数を知るには log( ) を活用できる。

行列計算
 取扱説明書のプログラミングの章には明記されていないが、プログラムで行列が使える。

統計計算
 リスト操作、回帰計算のコマンドを使える。統計処理のプログラムには、一からアルゴリズムを考えずに使えて有用だ。


3.出力

fx-5800Pの出力機能は、画面への表示のみが用意されている。外部装置への出力はできない。但し
例外的に、fx-5800P同志の通信機能(別売りのリンクケーブルを使用)を使って、プログラムソースのコピーはできる。


出力(表示)
(出力命令)
 この記号の直前の文字列や変数の値、計算式の結果を表示する。旧来の命令で、使いやすいが制限もある。

Locate
数値、文字列、変数の値、計算式の結果の、先頭文字の位置を指定する。
※ 計算式の結果を位置指定に使う機能は、状況に応じて表示位置を変えることができるので、非常に役立つ。

Cls
 Clear Screen、画面全体の表示を消す。


関数電卓独特の処理
EngOff / EngOn
 数値の表示の際 f、p、n、μ、m、K、M、G、T、P などの記号を使うかどうかの設定
但し、EngOn とした時、Locate で表示する数値が上記の記号を使わない桁数の時、自動的に末尾にスペース1個が付加されるので、プログラミング時には要注意!

Norm
 指数表示をするかどうかの桁数を設定する。Norm2 としておけば10桁まで表示可能。

ab/c、d/c
 計算結果を仮分数か帯分数で表示する設定。プログラムではあまり使わないだろう。

Sci
 数値を表示する際、有効数字の桁数を設定。これによって数値そのものは変化しない。

Fix
 数値を表示する際、小数点以下の桁数を設定。これによって数値そのものは変化しない。

Rnd(
 変数に格納されている数値を、小数点桁数設定(FIX)の設定に従って丸める。


4.記録(データ保存)

fx-5800Pには、記録(データ保存)機能が準備されていない。例外的にプログラムソースを同型機同志でコピーすることができる。なお、関数電卓の機能として、計算に使うための自作公式を保存できうるが、保存された公式をプログラム内で使えない仕様になっている。

[2018/02/26 追記]
fx-5800PがPCリンク可能になっている。有志の方が開発・頒布なさっている CcLinker を利用すれば良い。最近は海外からの注目されはじめている。
ついに fx-5800P がPCリンク可能になった




以上、簡単にfx-5800P専用プログラミング言語を俯瞰した。


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C.Basic for CG 開発が始動 - Part 3 (Ver 0.56α以降)

アドイン版 Casio Basic - C.Basic for CG - Part 3
<トップページ>

誤字脱字・記載ミスや分かりにくい表現は随時追記・修正します

更新:2019/06/08


[2019/06/15] C.Basic for CG が Ver 1.00 beta にアップデート ⇒ 最新版はここから
        


C.Basic for CG 開発が始動 - Part 2 (Ver 0.55αまで)
 
 の続きです



はじめに - Part 3 - C.Basic for CG (Ver 0.56α から Ver 0.65α まで)
  Ver 1.00 beta 以降はこちらへ移動

完成度の高い fx-CG50 が登場し、この機種で走る アドイン版 Casio Basic - C.Basic for CG が公開され、次々と新機能が追加され、かなり使いやすくなっています。C.Basic for CG で追加された機能のうち fx-9860Gシリーズに適用可能なものは、C.Basic for FX にも追加されています。

現在はアルファ版です。作者の sentaro様を皆で応援し、作者とユーザーの情報交換を継続するために、Part 3 を作りました。



目 次

現行アルファバージョンについて

最新版のダウンロード - Part 3


操作法・コマンドの説明・更新履歴など

C.Basic for CG プログラミングのための役立ちツール
 

C.Basic for CG で楽しめるプログラム 

 お勧めの充電池と充電器   





現行アルファバージョンについて
C.Basic for CG は、現在アルファ版 (初期お試し版) です。現行バージョンは、まだ未完成と考えて下さい。バグの可能性もあるので、作者 (sentaro様) に連絡して応援する...というのが当ブログのスタンスです。

<目次に戻る>


最新版のダウンロード - Part 3

   C.Basic for CG Ver 0.86 (アルファ版)
  • 解凍して得られる CBASICCG.g3a ファイルを fx-CG20 / CG50 のストレージメモリに転送してアップデート完了!
  • 詳しいインストール方法はこちら 
  • 取扱説明書:同梱テキストファイルを参照。但し以下でも同じものが確認できます。マニュアルのデバッグも進行中です
  • 過去のバージョンは こちら
<目次に戻る>


操作法・コマンドの説明・更新履歴など
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C.Basic for CG プログラミングのための役立ちツール

  随時、追加・追記します。


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C.Basic for CG で楽しめるプログラム

昔懐かしいインベーダーゲーム 


  随時、追加・追記します。

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楽屋裏 - プログラム電卓メモワール1981-7

2019/06/05
 更新 2019/06/07

今回はカシオ電卓のカタログ56年7月版を紹介する。

全8ページのうち1ページが関数電卓で、プログラム電卓は9機種。これには、FX-501P/502P と FX-601P/602P が含まれる。

56年7月版カタログの関数電卓のページ

FX601P602P


世界初の手帳サイズ型のプログラム関数電卓 FX-501P / FX-502P の後継機 FX-601P / FX-602P が追加されている。1981年2月のカタログには掲載されておらず、7月版に掲載され、しかし "新発売" となっていないので、発売開始は3月~6月の間だと分かる。

私は、FX-602P を1984年6月に購入した。記憶できるステップ数が FX-502P の倍の 512 に増えたことが購入動機だったとしっかりと覚えている。購入から35年経過しても、現在まだ完全動作する。

このカタログには、FX-702P が "新発売" で掲載されている。
FX702P

カシオの初代ポケコンの登場だ。そしてBASIC搭載も初めてではないだろうか?


さらに FX-9000P というPCのような機種が掲載されている。
FX-9000P. 

このカタログが発行された1981年7月は、NEC PC9801初代 (標準価格¥298,000) が発売される前の年で、PC8000シリーズや PC8800シリーズの時代だったことを思い起こせば、確実にPCよりは安い価格設定。業務用に使うことを前提にしているようだが、私自身はこの機種は見たことが無い。FX-9000P という型式からは電卓のカテゴリ-に位置づけられるのだろう。数年前の電卓はこのような外観だったので、当時の人にはこれが電卓と言っても違和感が無かったのだと思う。

"ポケットコンピュータ" と "パーソナルコンピュータ" というカテゴリは、56年2月版にはなくて、今回の56年7月版で新たに登場している。その後、電子手帳、PDA といったカテゴリの製品が花開いてゆくが、今では殆ど無くなっておりスマホのアプリに置き換わっている。

今後、年代順に昔のカシオのカタログを眺めながら、日本のエレクトロニクス技術の変遷を思い出し、味わいたいと思う。



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