fx-7400GIII の概要

 
初版: 2020/10/27
追記修正: 2020/10/28
追記修正:2021/02/11


Casio fx-7400GIII POWER GRAPHIC

fx-7400GIII は、最近のグラフ関数電悪、例えば fx-9750GIIIfx-9860GIII と色使いが異なるだけで同じデザイン、同じ寸法、ほぼ同じ重量なので、興味を持っていました。そして2020年10月に入ってから、ヨーロッパで fx-7400GIII が発売されているのに気がついたので入手しました。


fx7400g3  fx-9750GIII_large   fx9860GIII
   fx-7400GIII      fx-9750GIII       fx-9860GIII


2020年10月18日現在、Amazonドイツ での fx-7400GIII の価格は €57.10、一方 Amazon フランス での fx-7400GIII の価格は €65.08 となっています。色々と調べて見るとドイツから各国へ出荷されているのて、ドイツが一番安くなっているようです。日本への送料がそれぞれ掛かります。一方セカイモンで調べると本体価格は¥8,609 であった。€1 = 125円とすると、Amazon ドイツは¥7,138 になる。但し送料は別途必要でセカイモンは¥4,497 であった(ヨーロッパはアメリカに比べてかなり高い)。結局総額が一番安いセカイモンで購入、合計¥13,106 の買い物でした。

[2021/02/11 追記修正]
現地価格は、fx-7400GIII は Amazonドイツで €57.10 であるのに対して、遙かに高機能な fx-9860GIII は 同じ Amazonドイツで €98.58 (10/27調べ) なので、機能と価格のバランスが取れているように見えます。しかし海を渡ってアメリカの Amazon USA では fx-9860GIII とほぼ同じ機能の fx-9750GIII が $40.93 (10/27 調べ) と格安になっており、おそらく北米市場における戦略的価格設定によるものと思われます。

fx-9759GIII と比較すると、fx-7400GIII のコスパが非常に悪いことが判ります。
===== 追記修正ここまで =====


ヨーロッパ向けグラフ関数電卓の紹介ページ
 - CASIO EUROPE のグラフ関数電卓のページ
 - CASIO WORLDWIDW EDUCATION WEBSITE のヨーロッパ向けグラフ関数電卓のページ

北米 (アメリカとカナダ) 向けグラフ関数電卓の紹介ページ
 - CASIO USA のグラフ関数電卓のページ
 - CASIO WORLDWIDE EDUCATION WEBSITE の北米向けグラフ関数電卓のページ

 CASIO INTERNATIONAL のグラフ関数電卓のページ



はじめに

fx-7400GIII は自然数学表示機能は搭載されておらず、関数電卓としてみれば、古い世代のモデルと言えます。このモデルは、 fx-7400GII の機能はそのままでデザインだけ変更したようです。 

Casio Basic の機能に着目すると、青色で示したモデルはほぼ同じ機能を有していますが、赤色で示した fx-7400GIII の Casio Basic は機能が制限されています。

 - 2006年発売 fx-5800P 
 - 2007年発売 fx-9860G (OS Ver 2 以降)、生産中止
 - 2009年発売 fx-9860GII (国内販売中止)
 - 2011年発売 fx-CG10 PRIZM (北米のみ)
 - 2012年発売 fx-CG20 (fx-CG10 PRIZM の約1年後)
 - 2013年発売 fx-FD10 Pro
 - 2017年発売 fx-CG50 (欧米先行、2017/10/20国内発売)
 - 2020年発売 fx-9860GIII (ヨーロッパ限定発売)
 - 2020年発売 fx-9750GIII (北米限定発売)
 - 2020年発売 fx-7400GIII (ヨーロッパ限定発売)

fx-9860GIIIと fx-9860GIII / fx-9860GII との比較
 fx-7400GIIIfx-9750GIIIfx-9860GIII
 電池 単四 x 4 単四 x 4 単四 x 4
 電池寿命 (メーカー測定基準) 230 時間 230 時間 230 時間
 サイズ (mm) 18.7 x 83.5 x 175.5 18.7 x 83.5 x 175.5 18.7 x 83.5 x 175.5
 重さ (g) 190 190 190
 液晶ディスプレイ
 ・Casio Basic グラフィック
 ・Casio Basic テキスト
 ・バックライト
 64 x 128 pixel
・63 x 127 dot
・7 x 21 文字
なし
 64 x 128 pixel
・63 x 127 dot
・7 x 21 文字
なし
 64 x 128 pixel
・63 x 127 dot
・7 x 21 文字
なし
 仮数 + 指数 10桁 + 2桁 10桁 + 2桁 10桁 + 2桁
 内部演算桁数 15桁 15桁 15桁
 プログラムメモリ容量 最大 ~20 KB最大 ~62 KB 最大 ~62 KB
 メインメモリ (利用可能) ~20 KB ROM ~62 KB ROM ~62 KB ROM
 ストレージメモリ  なし ~3 MB SDRAM ~3 MB SDRAM
 プログラムファイル名 最大8文字 最大8文字 最大8文字
 OSバージョン 3.20 3.21 / 最新 3.40  3.21 / 最新 3.40
 Casio Basic あり (機能限定) あり あり
 Pythonモード なし あり あり

fx-7400GIII は、機能限定版のグラフ関数電卓です。メニュー画面を fx-9860GIII と比べると一目瞭然です。

7400GIII_9860GIII

fx-7400GIII のメニュー画面のアイコン数は9個、fx-9860GIII や fx-9750GIII の18個に比べて半分しかありません。fx-9860G/GII や fx-CG10/20/50 と比べても極めて少なくなっています。この fx-7400GIII のメニュー画面にみられる機能の少なさは、そのまま Casio Basic の機能制限に繋がっています。

fx-7400GII 搭載の Casio Basic は、fx-9860G/GII/ GIII, fx-9750GIII, fx-CG20/50 搭載の 新世代Casio Basic のサブセット版です。上のリストで青色で示したモデルで動作するプログラムが必ずしも fx-7400GIII で動作しません(エラーになります)。加えてストレージメモリが無いので、アドインプログラムを使えず、メインメモリも他のグラフ関数電卓の 1/3 しかありません。

Casio Basic の動作への影響が大きいものを列挙します;
 行列機能がない
  ⇒ 配列を利用するプログラムは、アクセス速度が遅いリストに置き換える必要がある。
    これまで作りためてきた Casio Basic プログラムは、リストよりもアクセスが速い
    行列を使ったものが多く、そのままでは fx-7400GIII で動作しません。
    fx-7400GIII で動作させるには行列をリストに置き換える必要があります。
 ストレージメモリがないので、アドインが使えない
  ⇒ C.Basic や オーバークロックによるチューンアップツールが使えない
 USBポートがない (3Pinケーブル端子のみ)
  ⇒  PCリンク機能が無いので、プログラムをPCに保存できません。
    またPC上で編集したプログラムを電卓に転送できません。
グラフ機能も極めて制限的 
  ⇒ グラフ機能のコマンドが限定されているので、以前作ったプログラムの一部は動きません。

 メインメモリが 1/3 の 20KB しかない。
  ⇒ PCリンクでプログラムをPCに保存できないのに、電卓に保存できるプログラム容量が 1/3 です。

Casio Basic マシンとして考えると、fx-7400GIII はただ一点、プログラム実行速度を除き、他のグラフ関数電卓より優れた点はありません。

では、fx-5800P と比べてみると、以下の点が優れていると思います。
▶ テキスト表示が 21桁 × 8行 と fx-5800P の16桁 × 4行 よりも広い
グラフィックス出力が使える
Casio Basic での演算速度が処理内容に応じて5~10倍速い
 これら3項目を除けば、fx-5800P の方が総合的には使い勝手が良いと思います。

fx-7400GIII を簡単に総括すると、
fx-7400GIII の利点: 演算速度がグラフ関数電卓の他のモデルよりも速い
fx-7400GIII の欠点: 機能面でグラフ関数電卓の他のモデルより劣る。

fx-7400GIII は、関数電卓としてもプログラム電卓としても、わざわざ購入する価値はないと思います。
そして、モノクロ液晶でよければ、より高機能の fx-9750GIII が遙かに安価に入手できます。
 

 
目 次

1. 到着したパッケージ

2. ソフトウェアダウンロード

3. 外 観

4. データ転送
 4.1 PCとのリンク
 4.2 電卓同士のデータ転送

5. Casio Bsic の処理速度
 5.1 fx-9860G/GII シリーズの Casio Basic プログラム (g1mファイル) の移植
 5.2 計算主体のプログラム
 5,3 動きのあるテキスト出力プログラム
 5.4 動きのあるグラフィック出力プログラム

 



到着したパッケージ

  fx7400GIII_Package fx7400GIII_docs

 パッケージを開けると、fx-7400GIII 本体、単四電池4個、クイックマニュアル (英語/ドイツ語/スウェーデン語)、保証書、廃棄方法の注意書き (英語/ドイツ語) が入っています。

 
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ソフトウェアダウンロード [2020/11/28 追記]

OSアップデート
fx-7400GIII 本体で、[MENU] - [System] - [F4] (Version) で確認すると、OSバージョンは 03.20.0710 となっています。
今のところ、これが最新です。

取扱説明書
英語版は、Casio Europe の fx-7400GIII の製品ページから Support - Manuals からからダウンロードできます。
- fx-7400GIII のマニュアル

アドインプログラム
fx-7400GIII は、アドインプログラムが使えません。

サポートソフトウェア
サポートしている PCリンクソフトウェア や 液晶画面の画像を取得するサポートソフトウェアはありません。
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外 観

fx7400g3   fx-9750GIII_large   fx9860GIII
  fx-7400GIII      fx-9750GIII     fx-9860GIII    

fx-9750GIII (写真中央) と fx-9860GIII (写真右) は、色以外は全く同じデザインです。

fx7400GIII_backside 
  
fx-7400GIII のケース裏側のデザインは、凝った美しい凹凸模様が入っていて、fx-9860GIII と全く同じになっています。ハードカバーも CASIO の刻印が入っているだけのシンプルなもので、fx-9860GIII や fx-9750GIII WE (ホワイトモデル) と同一のものです。
 
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データ転送
 
PCとのリンク


PCとのリンクはできません。
他のグラフ関数電卓 (fx-9750GIII, fx-9860G/GII/GIII, fx-CG20/50 など) に一旦転送してから、これらの電卓のPCリンク機能を使ってプログラムをPCに保存することは可能です。
 
<目次に戻る>
電卓同士のデータ転送

3Pinコネクタの接続ケーブル (SB-62) を使って2つの電卓を繋ぎ、両方とも LINKメニューに入り、接続する両方の電卓で一方を TRANSMIT (送信)、他方をRECV (受信) に設定すれば、データのやりとりができます。

プログラムを含むデータを fx-7400GIII とやりとりができるのは fx-7400GIII 同士だけでなく、CFX-9850Gシリーズ、fx-9860Gシリーズ、fx-9860GIIシリーズ、fx-9860GIIIfx-9750GIII、そして fx-CGリーズであり、メニューに LINK 項目があり、3Pin コネクタが付いている機種です。但し fx-5800P との間でのデータ転送はできません。

詳しくは、Software Manual に書かれているので確認できますが、使ってみれば分かると思います。

fx-CGシリーズ から fx-7400GIII へ転送すると、プログラムファイルは拡張子が g3m から g1m へ自動変換され、カラーや細線設定、そして fx-7400GII で未対応のコマンドは @ に自動的に置き換えられます。

 
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Casio Basic の処理速度

モノクロ液晶モデルである fx-9860G シリーズ用に作成したプログラムのうち、行列を使っていないプログラムや 高度なグラフ描画コマンドを使っていないプログラムは、そのまま fx-7400GIII で動作します。そこで、いくつかのプログラムの処理速度を fx-5800Pfx-9750GIIIfx-9860GIIfx-CG50 と比較してみます。fx-7400GIII のプログラムファイルの拡張子は g1m で、fx-9860G 以降のモノクロ液晶を搭載したグラフ関数電卓のプログラムと同じファイル形式で動作します。

実際のプログラム動作速度を調べて見ると、fx-7400GIII の Casio Basic 処理速度は fx-9860GII や fx-CG50 よりも速いという結果となりました。インタープリター動作する Casio Basic では実装されているコマンド数が少ないことが fx-7400GIII の高速性の原因だと思われます。

fx-9860G/GII シリーズ の Casio Basic プログラム (g1mファイル) の移植 [2020/11/28]
fx-7400GIII には行列機能がなく Casio Basic でも行列操作のコマンドがありません。一方 リスト機能があるので、プログラムで使っている行列が、1行N列、あるいは N行1列 の行列ならば (つまり、配列の代わりに使っている場合は)、それをリストに置き換えると、 fx-7400GIII で動作します。

行列の初期化をリストの初期化に置き換える
(例)
  {1,79}→Dim Mat Z79→Dim List 1 に書き換える

行列の記述をリストの記述に置き換える
(例)
  1→Mat Z[1,K]1→List 1[K] に書き換える


計算主体のプログラム

PRIME - 素因数分解
これまで作ってきた fx-9860GII / fx-9860GIII / fx-CG20 / fx-CG50 用プログラムでは行列を使っている。そこで、行列が使えない fx-7400GIII 用に行列をリストに置き換えた fx-7400GIII 用プログラム (g1m ファイル) を作った、

ダウンロード
- fx-5800P用 pdf ファイル
- fx-9860GIII / fx-9860GII 用 g1m ファイル
- fx-CG50 / fx-CG20用 g3m ファイル
- fx-7400GIII用 g1m ファイル

※ 使い方やプログラムソースについては、fx-9860GII への移植 - 素因数分解 参照

プログラムを起動すると...

Prime_1  
数値を入力して [EXE] で素因数分解を始め、[EXE] を押しながら結果を1行ずつ表示させる。
このプログラムの実行中は、ビジーマーカー以外に表示の更新が無いので、計算速度の比較に向いています。今回は、以下の10桁の数の素因数分解の計算時間を比較します。

計算する数値: 7,849,516,203 = 32 x 9811 x 88897

fx-CG50 の画面は以下のようになります。

   Prime_2 Prime_3 

機種別処理時間の比較
fx-CG50fx-7400GIIIfx-9750GIIIfx-9860GIIfx-5800P
46秒58秒61秒89秒444秒
11.261.351.939.65
0.7911.051.537.66
0.750.9511.467.28
0.520.650.6818.73

fx-7400GIII の計算処理は、fx-9750GIII より 5% 程度速くなっています。
  
<目次に戻る>


動きのあるテキスト出力プログラム

PYTHA - ピタゴラス数探索

ダウンロード

- fx-5800P用 pdf ファイル
- fx-9860GII / fx-9750GIII 用 g1m ファイル
- fx-CG20 / fx-CG50 用 g3m ファイル

※ 使い方やプログラムソースについては、fx-9860GII への移植 - ピタゴラス数 を参照。

このプログラムを起動すると1つめのピタゴラス数を表示して一旦停止します 。
 [EXE] キーを長押しすると、連続的に次々とピタゴラス数が表示し続けます。
そして、500個のピタゴラス数を探索して表示するまでの時間を計って比較します。
    Pytha_1

このピタゴラス数探索プログラムは、テキスト表示が常に更新し続けます。
500個のピタゴラス数が見つかるまでの時間を、機種別に比較してみました。

機種別処理時間の比較
fx-CG50
fx-7400GIII
fx-9750GIII (OS3.21)
fx-9860GII
fx-5800P
87秒
53.2秒56.0秒93秒
441秒
10.610.661.075.07
1.6411.051.758.30
1.520.9511.637.71
0.940.570.6214.74
0.200.120.130.211

fx-7400GIII は、fx-9750GIII より2%ほど速いことが分かりました。
 
<目次に戻る>

動きのあるグラフィック出力プログラム

MONTECAR - モンテカルロ法による円周率計算

ダウンロード
- fx-9860GII / fx-9750GIII 用 g1m ファイル
- fx-CG20 / fx-CG50 用 g3m ファイル

※ 使い方やプログラムソースについては、fx-9860GII グラフィックス - モンテカルロ法 を参照。この記事では、実際の画面の変化を動画で見られます。

 GIII_Monteca_1 GIII_Monteca_2

[EXE]
キーを押すと、ランダムに点を打ち始め、それが円内にある割合から円周率を求める、モンテカルロシミュレーションプログラムです。このプログラムは、グラフィックスの Textコマンドと Plotコマンドによる表示更新を頻繁に行うものです。そこで、Text と Plot を500回繰り返す時間を、機種別に調べて比較してみました。
機種別処理時間の比較 
fx-CG50
fx-7400GIII
fx-9750GIII (OS3.21)
fx-9860GII
174秒84.5秒
87.3秒
135秒
10.490.500.78
2.0611.031.60
2.000.9711.54
1.200.630.651

fx-7400GIII は、fx-9750GIII より3%程度速い結果です。
 
<目次に戻る>




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keywords: CasioBasicプログラム電卓、fx-7400GIII

テーマ : プログラム関数電卓
ジャンル : コンピュータ

温故知新 - fx-5800P

プログラム電卓 温故知新
 - 搭載プログラミング言語に注目して、プログラム電卓の変遷を考える - 
<目次>


 
2021/01/04
追記:2021/01/09
追記修正:2021/02/10

過去から現在に至る性能や仕様の変化を調べ、プログラミング言語を中心にカシオ製プログラム電卓の系譜を明らかにする。

7. 新世代 Casio Basic の特殊バージョン - 機能の改善

今回は、fx-9860G からの派生モデルとして2006年に発売された fx-5800P を取り上げる。日本国内では fx-5800P が先に2006年9月に発売され、その後2006年10月以降に fx-9860G が発売されている。
2006年9月発行のカシオ電卓総合カタログ - fx-5800P が NEW として収録されている
2007年12月発行のカシオ電卓総合カタログ - fx-9860G が収録、これ以前に発売開始

fx-9860G シリーズ (fx-9860G SDfx-9860G Slim を含む) は当初 OS1.xx として発売されたが、その後のアップデートでOS2.0x に搭載された 新世代Casio Basic は、2021年1月時点での最新モデル fx-CG50fx-9750GIIIfx-9860GIII にもその機能がほぼそのまま引き継がれており、大きな差が見られない。つまり 新世代Casio Basicfx-9860Gシリーズの OS2.0x でほぼ完成されていたことになる。

その一方で、fx-9860G シリーズの Casio Basic から、グラフィックス、I/O、文字列処理関連のコマンドを無くしたサブセット版が fx-5800P に搭載されている。但しサブセット版であるだけでなく、一部のコマンド(旧来の命令) では極めて重要な改善が行われている点には注目すべきであろう。改善点の詳しくは後述するが、この機能改善は何故かその後のグラフ関数電卓には反映されず、土木測量専用電卓 fx-FD10 Pro にのみ引き継がれているのは誠に残念だと言える。


Casio fx-5800P

fx5800P_calc.fx-5800P は、2006年9月に新発売された。

カタログ 取扱説明書 (e-Gadgetサイト) 

使用可能なメインメモリは 28.5KBで、グラフ関数電卓のようにストレージメモリが無くアドインプログラムが使えない。

fx-5800P
 は、スタンダード関数電卓と同等のサイズと重量であり、グラフ関数電卓よりも遙かに小型軽量になっている。製品カテゴリは "プログラム関数電卓" であり、fx-9860G 以降のグラフ関数電卓で可能になっているOSアップデートには対応していない。

fx-5800P は、スタンダード関数電卓に 新世代Casio Basicによるプログラミング機能を追加したような位置づけになっている。

プログラム可能な電卓として、グラフ関数電卓と大きく異なるのは、COMPモード(通常の関数電卓モード) から [FILE] キーで新世代Casio Basicプログラムを呼び出して使える機能だ。COMPモードにおいて PROG コマンドが使えて、PROG "プログラム名" と入力するとプログラムを実行できる仕様が背景にある。プログラムモードに入らずにプログラムを実行できるので、不用意なプログラム変更の危険性を排除できる。なお、プログラム名に12文字使え、最大8文字のグラフ関数電卓と異なっている。


ハードウェアと外観
fx-5800P のサイズやキー配置は fx-4800P に極めて類似しており、外観だけでなく各種機能を呼び出すためのソフトウェアメニューも fx-4800P から発展したものになっている。

Programable_calcs

ハードウェアと外観からみれば、fx-5800Pfx-4800P の後継モデルのように見えるが、ソフトウェア仕様、特に搭載言語の面では、fx-4800P とは全く異なる系統であり、fx-9860G 搭載の 新世代Casio Basic の派生バージョンになっている。

ハードカバーのヒンジの脆弱性
fx-5800P の問題点の1つに、ハードカバーのヒンジが脆弱で壊れやすいことが挙げられる。これは材料選定や設計上の問題だと考えており、その詳細と解決策を以下で紹介している;
 ⇒ fx-5800P:ヒンジ破損でカバーが取れた
 ⇒ fx-5800P の破損ヒンジの交換、ついでにリニューアル

PCリンク機能
fx-5800P は SB-62ケーブル (3Pinケーブル)を用いて fx-5800P 同士を繋いでプログラムの転送ができる。しかしPCとの間で転送するための PCリンク機能はカシオから提供されていない。これが fx-5800P のもう1つの問題点である。

ところが、takumako様により CcLinker というハードウェアとソフトウェアが提供されたことで、fx-5800P のPCリンクが可能になっている。
詳しくは以下を参照;
 ⇒ ついに fx-5800P がPCリンク可能になった

CcLinkerに続いて、fx-5800P新世代Casio Basic プログラムをPCで編集・作成できるエディタ CcEditor も takumako様により公開され、CcEditorで編集・作成したプログラムを CcLinkerfx-5800P に転送可能になっている。
なお、fx-5800P に内蔵されているが fx-5800P では入力できない隠しフォントを 文字や変数として使えることは殆ど知られていない。CcEditor には、fx-5800P の隠しフォントを文字や変数として使用可能とする機能もある。
詳しくは以下を参照;
 ⇒ fx-5800P Casio Basic をPCでコーディング - CcEditor


電 源
単四アルカリ乾電池1本で動作し、公称1年間動作となっている。単四サイズのニッケル水素充電池 (エネループなど) も使える。電源を入れると、前回電源を切った状態が再現されるデータバックアップ機能もある。このバックアップ機能はカシオのスタンダート関数電卓にはない機能であり、とても有用だと思う。


関数電卓としての性能

関数電卓としての使いやすさ
 大きく重いグラフ関数電卓と比較すれば、スタンダード関数電卓に近いサイズと重さの fx-5800P を関数電卓として使う場合は、グラフ関数電卓よりも使いやすいと感じる。

そこで、シングルアクション(キーを1回押すだけ)で各種関数機能を呼び出せると使いやすく、次はダブルアクション(キーを2回押すだけ)で呼び出せると使いやすさが少し悪化する、といった観点で、スタンダード関数電卓、プログラム関数電卓、グラフ関数電卓の代表的モデルで比較してみた ( 温故知新:番外編 - 関数電卓としての使い勝手) 。その結果、グラフ関数電卓よりも fx-5800P がシングルアクションで呼び出せる関数が僅かに多いことが分かった。

分数表示と演算精度
235÷658 を計算すると 5/14 と表示され、[S↔D] キーを押せば 0.3571428571 と小数表示される。計算精度は 10 桁になっている。

桁落ち
123456789123456 - 123456789123411 を計算すると、本来 45 となるべきところ 0 となり、桁落ちが発生する。COMPモードだけでなく、Casio Basicでの計算でも同様だ。これは fx-5800P に限らずカシオの全ての関数電卓、グラフ関数電卓で見られるカシオ特有の問題である。ちなみに一部のモデルに搭載されている Pythonモードでは、この桁落ちの問題はない。

複素指数関数
eπi を計算してみる。計算できれば答えは -1 になる。
fx-9860G では複素指数関数の計算に対応し -1 が得られるが、fx-5800P では Math ERROR となり未対応だ。

積分計算 [2021/01/09 追記]
時間のかかる積分計算として以下の計算を調べる。
Integral_! 
※ 積分の詳細はこちら

モデル名 (OSバージョン)結果出力処理時間
fx-9860G Slim (OS2.00)3.14159265421.5 秒
fx-9860G (OS2.01)3.14159265422.3 秒
fx-9860G Slim (OS1.11)3.14159265423.6 秒
fx-9860G (OS1.03)3.14159265426.2 秒
fx-5800Pπ173 秒

fx-9860Gシリーズは、最初の出力が分数になり、[F↔D] キーを押すと π と表示される。
fx-5800P では、最初の出力が π となり、[S↔D] キーを押すと分数に切り替わる。
但し、fx-5800P は fx-9860G よりも処理が非常に遅い。


搭載言語 (Casio Basic) の概要

搭載されている 言語 (新世代Casio Basic) の詳細仕様に着目すれば、fx-5800Pfx-9860G と互換のサブセット版になっている。fx-5800PCasio Basic は、fx-9860G 搭載コマンドから、グラフィックス、I/O、文字列処理のコマンドを取り去り、一部のコマンドは使いやすくなるように改善されている。この改善点は fx-FD10 Pro に反映されているが、fx-9860G よりも新しいグラフ関数電卓には反映されておらず、fx-5800P は特殊なサブセット版を搭載していると言える。

fx-9860G OS1.xx にはなく OS2.0x で追加されたコマンドの一部 (整数乱数発生 RanInt# など) が fx-5800P に搭載されている。fx-9860G OS2.0xfx-9860GII 発売に合わせて公開されており、その公開よりも前に fx-5800P に搭載され、その後 OS2.0x に反映されている、というのが正しい順序だ。

主なコマンド
 - 入力:?, ?→, Getkey
 - 出力:" ", , Locate
 - 無条件ジャンプ:Goto / Lbl
 - 条件ジャンプ: (fx-4000P、7000G と同じ仕様)
 - カウントジャンプ:Isz, Dsz
 - 条件分岐:If / Then / Else / IfEnd
 - For ループ:For / To / Step / Next
 - Do ループ:Do / LpWhile
 - While ループ:While / WhileEnd
 - 制御コマンド:Break, Return, Stop
 - 比較演算: =,, >, <,,
 - 論理演算: And, Or, Not
 - 乱数: Ran#, RanInt#
 - 配列:Z[] (配列変数) が1つだけ使える
 - リスト:List 
 - 行列:Mat 、行列初期化コマンド
Dim が未サポート
 - 各種関数

fx-5800P で改善されたコマンド類 (fx-FD10 Proでも対応)
 - ? のみでの入力
 - ?→" ":fx-9860G 以降のグラフ関数電卓では極めて使いにくい点が fx-5800P で改善されている。
詳細は以下を参照;
  fx-9860GII への移植 - 厄介な旧来の命令 を参照。


プログラムの作成と実行
キーコード取得プログラムを入力した。コマンドを入力するためのキー (キープレス) は、fx-9860Gシリーズ以降のグラフ関数電卓とは異なる。

ファイル名:GET KEYCODE
" GET KEYCODE" (スペース2個)
Locate 6,3,"HIT ANY KEY"
Locate 8,4,"<AC>:QUIT"
Do
While GetKey
WhileEnd
Do:Getkey→K
LpWhile K=0
Locate 1,1,"KEYCODE =   "
(スペース4個)
Locate 11,1,K
LpWhile 1


GetKeyCode_simple_1 GetKeyCode_simple_2 

fx-5800P 隠しフォントの利用
fx-5800P では、デフォルトでは、数字と大文字アルファベット、いくつかの特殊文字だけが入力できる。
ところが実際には、小文字アルファベット、ギリシャ文字、添え字のフォントが内蔵されており、この隠しフォントが文字や変数として使える。
GetKeycode1 



このバージョンのプログラムの動作を説明する。
いずれかのキーを押せば、そのキーコードが表示される。追加機能として、キーを長押しするとプログレスバーが延びてゆき、キーリピート回数が表示される。この追加機能には実用的な目的はなく、動きのある表現を加えてみたかっただけである。
CcLinkerで転送する cclファイル、CcEditorで編集できる cce ファイルは以下からダウンロード;
  GetKeycode2.zip のダウンロード


プログラムリスト
 
Program List には、アルファベット順にプログラム名 (ファイル名) が並んでおり、アルファベットを押すとそれから始まるプログラム名にジャンプできる。
ProgLIst 


プログラムの作成・編集
プログラム編集画面は、挿入モードになっており、使いやすい。
各コマンドのキープレス (コマンド入力のためのキー入力) は、[FUNCTION] キーで現れるソフトウェアメニューの配下に全て集まっているので、グラフ関数電卓よりもコマンドを探しやすい。

プログラムの作成について、詳しくは Casio Basic 入門 を参照。


プログラムの転送
 電卓間転送
SB62_Link SB62 
3pin-3pinケーブル (SB-62) を使えば、fx-5800P 同士でプログラムの転送ができる。
3pin-3pinケーブル (SB-62)
まだ販売されているが、takumako様により互換ケーブルが有償頒布されている。SB-62 は fx-CGシリーズの国内正規版には標準添付されている。

PCリンク 
CcLinker_fx-5800Pカシオは fx-5800P のPCリンクの手段を提供していない。 

PCリンクを実現するのは、現在のところ takumako様による CcLinker が唯一の方法である。 

詳しくは ついに fx-5800P がPCリンク可能になった を参照。









テキストベース・プログラム
モグラ叩きゲーム
アクションゲーム - "Whack-a-Mole (もぐら叩き)" をCcLinker で転送した。そもそもオリジナルは fx-5800P で作成したもの。ここで転送したプログラムファイルは、WHACK-A-MOLEWAM の2つだ。

 Whacka-a-Mole_start Whacka-a-Mole_pla 

この程度のアクションゲームなら fx-5800P新世代Casio Basic でも作れることを確かめたくて作ったというのが真相だ。
このゲーム作成の詳細は以下を参照;
  プログラムライブラリ - もぐら叩き (fx-5800P)
  fx-5800P【ゲーム】:もぐら叩き~まとめ~


fx-5800P でのプログラミング

明らかになっているバグ
Do / While / For ループからの脱出に Dsz / Isz を使うと Syn ERROR になる
 ※対策:ループを Lbl / Goto に置き換えるか、ループ脱出に Break を使う
この現象は、fx-5800Pfx-9860G 以降のグラフ関数電卓でも存在することが確認されている。
⇒ 楽屋裏 - Dsz によるループ脱出 参照
カシオとのやりとりの結果、ループの後 (必ずしも直後でなくても良い) に Goto 0:Lbl 0 と記述することでこのエラーを回避できることが分かっている (詳細は上記記事参照)。


処理速度の比較

四則演算および関数計算

加算プログラム
加算 

プログラムを起動し、N に 1000 を入力して実行時間を計る。

fx-5800P のプログラム
fx7000G_source_adding_up_Isz2 AddTest_For 
繰り返しに Goto / Lbl を使うケース(左)と For を使うケース(右)の2通りで処理速度を調べる。


数値積分プログラム
関数 

この通史積分は、とね日記 - 席初の手帳型プログラム関数電卓 CASIO FX-502P (1979), FX602P (1981) で取り上げられているものをそのまま使わせていただく。

プログラム起動し、分割数として 1000 を入力して、時効時間を計る。

fx-5800P のプログラム
FuncTest_Goto_9850 FuncTest_For_985 
繰り返しに Goto / Lbl を使うケース(左)と For を使うケース(右)の2通りで処理速度を調べる。

以前調べた結果と併せて、上記の計算速度のを比較結果を示す;
加算プログラム数値積分プログラム
機種実行時間比較実行時間 (秒)比較
FX-502P123.1 秒---1261.8 秒---
FX-602P111.2 秒1.1 倍716.5 秒1.8 倍
FX-603P37.8 秒3.3 倍166.2 秒7.6 倍
fx-4000P61.7 秒2.0 倍349.1秒3.6 倍
fx-4500P195.0 秒0.6 倍798.1 秒1.6 倍
fx-4800PA=A+126.3 秒4.7 倍114.3 秒11.0 倍
Isz A21.2 秒5.8 倍109.4 倍11.5 倍
fx-7000GA=A+120.7 秒5.9 倍146.1 秒8.6 倍
Isz A19.3 秒6.4 倍143.2 秒8.8 倍
CFX-9850GGoto20.9 秒5.9 倍98.3 秒12.8 倍
For9.2 秒13.4 倍84.3 秒15.0 倍
CFX-9860GC PLUSGoto22.0 秒5.6 倍100 秒12.6 倍
For9.2 秒13.4 倍85.4 秒14.8 倍
fx-9860G
OS 1.02
Goto2.1 秒61.6 倍14.6 秒86.4 倍
For1.3 秒94.7倍13.2 秒95.6 倍
OS 1.03Goto2.1 秒61.6 倍14.4 秒87.6 倍
For1.1 秒111.9 倍13.1 秒96.3 倍
OS 1.04Goto2.5 秒61.6 倍14.3 秒88.2 倍
For1.2 秒102.6 倍13.0 秒97.1 倍
OS 1.05Goto2.3 秒61.6 倍14.3 秒88.2 倍
For1.2 秒102.6 倍13.1 秒96.3 倍
OS 2.01Goto3.6 秒34.2 倍17.0 秒74.2 倍
For2.5 秒49.2 倍15.1 秒83.6 倍
fx-5800PGoto25.1 秒4.9 倍151.9 秒8.3 倍
For16.4 秒7.5 倍126.8 秒10.0 倍
記念すべき FX-502P を基準に、速度が何倍になっているかも併せて示している。

fx-5800P は、グラフ関数電卓 fx-9860G に比べて10倍以上処理速度が遅いことが判る。
単四電池1本で1年間保たせる設計は、スタンダード関数電卓を意識したものと思われ、そのために電流消費を抑える必要からCPUの処理速度を抑えてることを優先させたことから、グラフ関数電卓よりもかなり処理速度が遅くなっていると思われる。


プログラム電卓の系譜 

単なる計算やグラフ表示のマクロ言語から脱却し、アプリケーションとしてのプログラムを書けるように進化した 新世代Casio Basic を初めて搭載したのが fx-9860G で、さらにカシオのプログラム電卓で初めてアドインプログラムを走らせることができるようになり、それを開発するための公式SDKの提供も行った野心的なモデルであった。また、新たにUSBポートを備え、PCとUSBケーブルでリンクできるようになり、従来の 3Pin - USB接続よりも高速なデータ転送が可能になった点も大きな進歩であった。2005年発売の fx-9860G の基本設計は、2021年現在の最新モデル fx-CG50fx-9860GIIIfx-9750GIII にまで、ほぼそのまま引き継がれている。

このような野心的な fx-9860G の発売後、直接の後継モデル fx-9860GII よりも先に 2006年に発売されたのが fx-5800P であり、このモデルには fx-9860GII で新たに搭載されることになるコマンドがいち早く搭載され、加えて fx-9860G の Casio Basic で使い勝手の悪いコマンド(旧来の命令) が改善されている。 しかし、この改善点は、その後発売される土木測量専用モデル fx-FD10 Pro には引き継がれたが、残念ながら直系の後継モデル fx-9860GII には反映されていないのは残念だと思う。fx-5800P 搭載言語は、最新モデルに繋がる新世代Casio Basic の特殊な派生バージョンとなっている。

fx-5800P はスタンダート関数電卓にプログラミング機能を追加したという製品コンセプトが与えられているように思われ、直前に発売された fx-9860G の 新世代Casio Basic からグラフィックス機能、I/O機能、アップデートした OS2.00で追加された文字列処理機能を取り去ったサブセット版 Casio Basic を搭載した。これにより、処理速度は遅いながらも実用性の高いプログラムが作れるプログラム電卓に仕上がっている。fx-5800P には、関数電卓としての使いやすさが残されており、さらに通常の関数電卓モードであるCOMPモードから[FILE]キーを押して表示されるプログラムリストから直ちにプログラムを実行できる仕様 (グラフ関数電卓には無い仕様) により、プログラム実行環境としても良いやすく仕上がっている。

fx-5800P のハードウェア設計は、fx-4800P を発展させたもので、fx-4800P の後継モデルのようにみえる。一方で、搭載言語の詳細をみれば fx-9860G の Casio Basic の系譜てあることが明らかだ。

カシオの関数電卓のカテゴリーは、スタンダード関数電卓、プログラム関数電卓、そしてグラフ関数電卓に分けられる。主な市場は、数学や科学・工学教育市場 (主に学生) と技術者向けの市場であり、特にグラフ関数電卓は、日本国外の教育市場を主戦場として新製品が投入されるようになって久しい (2021年現在)。一方、プログラム関数電卓 fx-5800P は教育市場というよりも、スタンダード関数電卓に付加価値としてプログラム開発機能追加した製品に興味を持つ人が対象で、理工系の学生や技術者向けの実用的な用途を想定しているのは明らかだ。このような実用ユーザーには、① 安価な普通のスタンダード関数電卓、② 多少高価で大きく重い最新のグラフ関数電卓、③ その間の価格帯で小型軽量なプログラム関数電卓 (fx-5800P) の3つの選択肢が提供されている。

手軽にプログラムを書いて使う環境として、fx-5800P 以外にも最近はパソコンで手軽に使える Python などは有用になってきている。管理人は、PCで手軽に使える Python が、今や fx-5800P の最大のライバルであるように感じている。2006年発売から 15年もの長期間、製造販売が継続している fx-5800P の存在価値は、パソコンを起動しなくても手軽に実用プログラムを作成&実行できる Casio Basic 開発環境であろう。 

2019年以降、最新のグラフ関数電卓 fx-CG50fx-9860GIIIfx-9750GIII には Pythonモードが追加され、ゆっくりであるがアップデートも進んでいる。Python 搭載は今後のプログラム電卓の新たな訴求点になってゆくと思われ、この方向性はパソコンを起動しなくても手軽にプログラムを作成・実行する環境を提供するという視点では、fx-5800P における Casio Basic の位置づけと同じだ。

実用プログラムの作成が可能で過去の資産も豊富にある 新世代 Casio Basic と、言語仕様としてはまだ不十分で (まだ)実用性に乏しい Python モード (参照記事) の両方を搭載し、特に Pythonモードを教育用途だけでなく実用ユーザーを満足させるようにアップデートできるか? が、カシオのプログラム電卓の今後の方向性を決める大きな要素となるように思われる。




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温故知新:番外編 - 関数電卓としての使い勝手
温故知新:番外編 - 電卓評価用の積分を解いてみた
温故知新:番外編 - 電卓評価用の複素数を解いてみた




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fx-375ES A のイースタエッグ - 診断機能

  ▶ CASIO電卓の自己診断機能 - 目次


2021/02/06


fx-375ES A について

国内で 2019年に発売された fx-375ES A は、fx-375ES の機能はそのままにデザインを変更したモデルです。

fx-375ES は fx-995ES (2013年発売) の一部機能を制限した廉価版です。

fx-375ESA      fx-375ES  fx-995ES
    fx-375ES A            fx-375ES              fx-995ES   

詳しくは、fx-375ES A の概要 を参照してください。


fx-375ES A の診断モード

診断モードに入るには、[SHIFT] + [7] + [ON] を同時に押します。電源ON でも OFF かには関わらず簡易診断モードに入ります。

簡易診断モードは、一桁の数の加算あるいは減算問題がランダムに表示され、正解の1桁のテンキーを入力すると TEST OK と表示され通常計算モードになります。正解のテンキー以外のキーや[AC]キーを押すと TEST OK の表示無しに通常計算モードになります。この加減計算による簡易診断モードは、2019年以降のモデルに採用されたと思われる新しいものです。

簡易診断モードで、[9] を押すか、[6] を押すかで、それぞれ異なる診断モードに入ります。

まず、[9] を押した時の処理です。[ON]を押せばいつでも診断モードがら抜けられます。
操作画面出力
0[SHIFT]+[7]+[OK]簡易診断モードに入る
1[9]インジケータと全ドット点灯
2[SHIFT]インジケータと全ドット消灯
3[SHIFT]ドットマトリックス部の外周を1ドット幅で点灯
4[SHIFT]1つおきにインジケータ点灯、ドットが千鳥格子で点灯、7セグが半分点灯
5[SHIFT]1つおきに別のインジケータ点灯、ドットの千鳥格子が反転、7セグが反転
6[SHIFT]CY-857 VerA
SUM A4DB OK IDOK
Pd- Read OK
Press AC

と表示
7[AC]CONTRAST
11h
LIGHT    DARK
  [◀]     [▶]
と表示。ここで[◀] [▶} キーで液晶コントラストを調整できる
8[AC]00 と表示
9[SHIFT]01と表示、他のキーは受け付けない
10[ALPHA]02と表示、他のキーは受け付けない
11[上矢印]03と表示、他のキーは受け付けない
12[右矢印]04と表示、他のキーは受け付けない
13[MODE]05と表示、他のキーは受け付けない
14[CALC]06と表示、他のキーは受け付けない
15[積分]07と表示、他のキーは受け付けない
16[左矢印]08と表示、他のキーは受け付けない
17[下矢印]09と表示、他のキーは受け付けない
18[x-1]10と表示、他のキーは受け付けない
19[log▯]11と表示、他のキーは受け付けない
20[分数] ~ [ln] まで順に押す12, 13, 14, 15, 16, 17 と順に表示、他のキーは受け付けない
21[(-)] ~ [Ans] まで順に押す18 から 48まで順に表示、他のキーは受け付けない
22[=]TEST OK

Reset All
Press AC
と表示
23[AC]診断モードから計算モードへ移行
※ [ON] を押せばいつでも診断モードが中断


次に、 [6] を押した時の処理です。
操作画面出力
0[SHIFT]+[7]+[ON]簡易診断モードに入る
1[6]診断メニューを表示
1. Disp 2. Ver/SUM
3. Key  4. Cont
5. Key1  6. Key2
AC:EXIT
2診断メニューで[1]を押す 
インジケータと全ドット点灯
[SHIFT]インジケータと全ドット消灯
[SHIFT]ドットマトリックス部の外周を1ドット幅で点灯
[SHIFT]1つおきにインジケータ点灯、ドットが千鳥格子で点灯、
[SHIFT]1つおきに別のインジケータ点灯、ドットの千鳥格子が反転
[SHIFT]診断メニューに戻る
3診断メニューで[2]を押すCY-857 VerA
SUM A4DB OK IDOK
Pd- Read OK
Press AC

と表示
[AC]診断メニューに戻る
4診断メニューで[3]を押す00 と表示
[SHIFT]01 と表示、他のキーは受け付けない
[ALPHA]02 と表示、他のキーは受け付けない
[上矢印]03 と表示、他のキーは受け付けない
[右矢印]04 と表示、他のキーは受け付けない
[MODE]05 と表示、他のキーは受け付けない
[CALC]06  と表示、他のキーは受け付けない
[積分]07 と表示、他のキーは受け付けない
[左矢印]08 と表示、他のキーは受け付けない
[下矢印]09 と表示、他のキーは受け付けない
[x-1]10 と表示、他のキーは受け付けない
[log▯]11 と表示、他のキーは受け付けない
[分数][In] まで順に押す12, 13, 14, 15, 16, 17 と順に表示、他のキーは受け付けない
[(-)][Ans] まで順に押す18 から 48 まで順に表示、他のキーは受け付けない
[=] TEST OK

Press AC

と表示
[AC]診断メニューに戻る
5診断メニューで[4]を押すCONTRAST
11h
LIGHT      DARK
 [◀]       [▶]
と表示。ここで[◀] [▶] キーを押してコントラストを調整できる
[AC]診断メニューに戻る
6診断メニューで[5]を押す[SHIFT][S⇔D] までのキーを順に押して、キー応答の確認
[M+]TEST OK

Press AC

と表示
[AC]診断メニューに戻る
7診断メニューで[6]を押す[7][Ans] までのキーを順に押して、キー応答の確認
[=]TEST OK

Press AC

と表示
[AC]診断メニューに戻る
8診断メニューで[AC]を押す診断モードから計算モードへ移行
 
[SHIFT] [MODE] (SETUP) - [▼] - [8] (◀CONT▶) と押して液晶コントラスト調整ができますがコントラストが定量的に設定 / 表示されません。[6] で入る診断モードでは16進数の数値でコントラスト調整ができるので、より便利だと思います。







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fx-115ES PLUS 2nd edition のイースタエッグ - 診断機能

  ▶ CASIO電卓の自己診断機能 - 目次


2021/02/06


fx-115ES PLUS 2nd edition について

北米で2019年発売の fx-115ES PLUS 2nd edition は、fx-115ES PLUS (北米モデル) の摸倣品対策を主眼として機能はそのままにデザインを変更したモデルです。

ところで、北米モデル fx-115ES PLUS は日本国内モデル fx-995ES (2013年発売) に相当し、機能も似ている。fx-995ES の2つ前のモデルが fx-991ES (国内 2005年1月発売) で、Natural-VPAM (教科書通り数学自然入力) 機能がカシオ機で初めて搭載されたモデルです。

fx-115esplus2_large     FX-115ESPLUS_larg fx-995ES
  fx-115ES PLUS        fx-115ES PLUS      fx-995ES
   2nd edition   


詳しくは、fx-115ES PLUS 2nd edition の概要 をご参照ください。


fx-115ES PLUS 2nd edition の診断モード

診断モードに入るには、[SHIFT] + [7] + [ON] を同時に押します。電源ON でも OFF かには関わらず簡易診断モードに入ります。

簡易診断モードは、一桁の数の加算あるいは減算問題がランダムに表示され、正解の1桁のテンキーを入力すると TEST OK と表示され通常計算モードになります。正解のテンキー以外のキーや[AC]キーを押すと TEST OK の表示無しに通常計算モードになります。この加減計算による簡易診断モードは、2019年以降のモデルに採用されたと思われる新しいものです。

簡易診断モードで、[9] を押すか、[6] を押すかで、それぞれ異なる診断モードに入ります。

まず、[9] を押した時の処理です。[ON]を押せばいつでも診断モードがら抜けられます。
操作画面出力
0[SHIFT]+[7]+[OK]簡易診断モードに入る
1[9]インジケータと全ドット点灯
2[SHIFT]インジケータと全ドット消灯
3[SHIFT]ドットマトリックス部の外周を1ドット幅で点灯
4[SHIFT]1つおきにインジケータ点灯、ドットが千鳥格子で点灯、7セグが半分点灯
5[SHIFT]1つおきに別のインジケータ点灯、ドットの千鳥格子が反転、7セグが反転
6[SHIFT]CY-847 VerA
SUM 3C5D OK IDOK
Pd- Read OK
Press AC

と表示
7[AC]CONTRAST
11h
LIGHT    DARK
  [◀]     [▶]
と表示。ここで[◀] [▶} キーで液晶コントラストを調整できる
8[AC]00 と表示
9[SHIFT]01と表示、他のキーは受け付けない
10[ALPHA]02と表示、他のキーは受け付けない
11[上矢印]03と表示、他のキーは受け付けない
12[右矢印]04と表示、他のキーは受け付けない
13[MODE]05と表示、他のキーは受け付けない
14[CALC]06と表示、他のキーは受け付けない
15[積分]07と表示、他のキーは受け付けない
16[左矢印]08と表示、他のキーは受け付けない
17[下矢印]09と表示、他のキーは受け付けない
18[x-1]10と表示、他のキーは受け付けない
19[log▯]11と表示、他のキーは受け付けない
20[分数] ~ [ln] まで順に押す12, 13, 14, 15, 16, 17 と順に表示、他のキーは受け付けない
21[(-)] ~ [Ans] まで順に押す18 から 48まで順に表示、他のキーは受け付けない
22[=]TEST OK

Reset All
Press AC
と表示
23[AC]診断モードから計算モードへ移行
※ [ON] を押せばいつでも診断モードが中断


次に、 [6] を押した時の処理です。
操作画面出力
0[SHIFT]+[7]+[ON]簡易診断モードに入る
1[6]診断メニューを表示
1. Disp 2. Ver/SUM
3. Key  4. Cont
5. Key1  6. Key2
AC:EXIT
2診断メニューで[1]を押す 
インジケータと全ドット点灯
[SHIFT]インジケータと全ドット消灯
[SHIFT]ドットマトリックス部の外周を1ドット幅で点灯
[SHIFT]1つおきにインジケータ点灯、ドットが千鳥格子で点灯、
[SHIFT]1つおきに別のインジケータ点灯、ドットの千鳥格子が反転
[SHIFT]診断メニューに戻る
3診断メニューで[2]を押すCY-847 VerA
SUM 3C5D OK IDOK
Pd- Read OK
Press AC

と表示
[AC]診断メニューに戻る
4診断メニューで[3]を押す00 と表示
[SHIFT]01 と表示、他のキーは受け付けない
[ALPHA]02 と表示、他のキーは受け付けない
[上矢印]03 と表示、他のキーは受け付けない
[右矢印]04 と表示、他のキーは受け付けない
[MODE]05 と表示、他のキーは受け付けない
[CALC]06  と表示、他のキーは受け付けない
[積分]07 と表示、他のキーは受け付けない
[左矢印]08 と表示、他のキーは受け付けない
[下矢印]09 と表示、他のキーは受け付けない
[x-1]10 と表示、他のキーは受け付けない
[log▯]11 と表示、他のキーは受け付けない
[分数][In] まで順に押す12, 13, 14, 15, 16, 17 と順に表示、他のキーは受け付けない
[(-)][Ans] まで順に押す18 から 48 まで順に表示、他のキーは受け付けない
[=] TEST OK

Press AC

と表示
[AC]診断メニューに戻る
5診断メニューで[4]を押すCONTRAST
11h
LIGHT      DARK
 [◀]       [▶]
と表示。ここで[◀] [▶] キーを押してコントラストを調整できる
[AC]診断メニューに戻る
6診断メニューで[5]を押す[SHIFT][S⇔D] までのキーを順に押して、キー応答の確認
[M+]TEST OK

Press AC

と表示
[AC]診断メニューに戻る
7診断メニューで[6]を押す[7][Ans] までのキーを順に押して、キー応答の確認
[=]TEST OK

Press AC

と表示
[AC]診断メニューに戻る
8診断メニューで[AC]を押す診断モードから計算モードへ移行
 
[SHIFT] [MODE] (SETUP) - [▼] - [8] (◀CONT▶) と押して液晶コントラスト調整ができますがコントラストが定量的に設定 / 表示されません。[6] で入る診断モードでは16進数の数値でコントラスト調整ができるので、より便利だと思います。







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fx-991ES PLUS 2nd edition のイースタエッグ - 診断機能

  ▶ CASIO電卓の自己診断機能 - 目次


2021/02/06


fx-991ES PLUS 2nd edition について

ヨーロッパで2019年発売の fx-991ES PLUS 2nd edition は、fx-991ES PLUS (ヨーロッパモデル) の摸倣品対策を主眼として機能はそのままにデザインを変更したモデルです。

ところで、ヨーロッパモデル fx-991ES PLUS は日本国内モデル fx-993ES (2008年12月発売) に相当し、機能も似ている。fx-993ES の1つ前のモデルが fx-991ES (国内 2005年1月発売) で、Natural-VPAM (教科書通り数学自然入力) 機能がカシオ機で初めて搭載されたモデルです。

fx991es_2    fx-911ES PLUSfx-991ES
  fx-991ES PLUS        fx-991ES PLUS      fx-991ES
   2nd edition   


詳しくは、fx-991ES PLUS 2nd edition の概要 を参照してください。


fx-991ES PLUS 2nd edition の診断モード

診断モードに入るには、[SHIFT] + [7] + [ON] を同時に押します。電源ON でも OFF かには関わらず簡易診断モードに入ります。

簡易診断モードは、一桁の数の加算あるいは減算問題がランダムに表示され、正解の1桁のテンキーを入力すると TEST OK と表示され通常計算モードになります。正解のテンキー以外のキーや[AC]キーを押すと TEST OK の表示無しに通常計算モードになります。この加減計算による簡易診断モードは、2019年以降のモデルに採用されたと思われる新しいものです。

簡易診断モードで、[9] を押すか、[6] を押すかで、それぞれ異なる診断モードに入ります。

まず、[9] を押した時の処理です。[ON]を押せばいつでも診断モードがら抜けられます。
操作画面出力
0[SHIFT]+[7]+[OK]簡易診断モードに入る
1[9]インジケータと全ドット点灯
2[SHIFT]インジケータと全ドット消灯
3[SHIFT]ドットマトリックス部の外周を1ドット幅で点灯
4[SHIFT]1つおきにインジケータ点灯、ドットが千鳥格子で点灯、7セグが半分点灯
5[SHIFT]1つおきに別のインジケータ点灯、ドットの千鳥格子が反転、7セグが反転
6[SHIFT]CY-845 VerA
SUM 7064 OK IDOK
Pd- Read OK
Press AC

と表示
7[AC]CONTRAST
11h
LIGHT    DARK
  [◀]     [▶]
と表示。ここで[◀] [▶} キーで液晶コントラストを調整できる
8[AC]00 と表示
9[SHIFT]01と表示、他のキーは受け付けない
10[ALPHA]02と表示、他のキーは受け付けない
11[上矢印]03と表示、他のキーは受け付けない
12[右矢印]04と表示、他のキーは受け付けない
13[MODE]05と表示、他のキーは受け付けない
14[CALC]06と表示、他のキーは受け付けない
15[積分]07と表示、他のキーは受け付けない
16[左矢印]08と表示、他のキーは受け付けない
17[下矢印]09と表示、他のキーは受け付けない
18[x-1]10と表示、他のキーは受け付けない
19[log▯]11と表示、他のキーは受け付けない
20[分数] ~ [ln] まで順に押す12, 13, 14, 15, 16, 17 と順に表示、他のキーは受け付けない
21[(-)] ~ [Ans] まで順に押す18 から 48まで順に表示、他のキーは受け付けない
22[=]TEST OK

Reset All
Press AC
と表示
23[AC]診断モードから計算モードへ移行
※ [ON] を押せばいつでも診断モードが中断


次に、 [6] を押した時の処理です。
操作画面出力
0[SHIFT]+[7]+[ON]簡易診断モードに入る
1[6]診断メニューを表示
1. Disp 2. Ver/SUM
3. Key  4. Cont
5. Key1  6. Key2
AC:EXIT
2診断メニューで[1]を押す 
インジケータと全ドット点灯
[SHIFT]インジケータと全ドット消灯
[SHIFT]ドットマトリックス部の外周を1ドット幅で点灯
[SHIFT]1つおきにインジケータ点灯、ドットが千鳥格子で点灯、
[SHIFT]1つおきに別のインジケータ点灯、ドットの千鳥格子が反転
[SHIFT]診断メニューに戻る
3診断メニューで[2]を押すCY-845 VerA
SUM 7064 OK IDOK
Pd- Read OK
Press AC

と表示
[AC]診断メニューに戻る
4診断メニューで[3]を押す00 と表示
[SHIFT]01 と表示、他のキーは受け付けない
[ALPHA]02 と表示、他のキーは受け付けない
[上矢印]03 と表示、他のキーは受け付けない
[右矢印]04 と表示、他のキーは受け付けない
[MODE]05 と表示、他のキーは受け付けない
[CALC]06  と表示、他のキーは受け付けない
[積分]07 と表示、他のキーは受け付けない
[左矢印]08 と表示、他のキーは受け付けない
[下矢印]09 と表示、他のキーは受け付けない
[x-1]10 と表示、他のキーは受け付けない
[log▯]11 と表示、他のキーは受け付けない
[分数][In] まで順に押す12, 13, 14, 15, 16, 17 と順に表示、他のキーは受け付けない
[(-)][Ans] まで順に押す18 から 48 まで順に表示、他のキーは受け付けない
[=] TEST OK

Press AC

と表示
[AC]診断メニューに戻る
5診断メニューで[4]を押すCONTRAST
11h
LIGHT      DARK
 [◀]       [▶]
と表示。ここで[◀] [▶] キーを押してコントラストを調整できる
[AC]診断メニューに戻る
6診断メニューで[5]を押す[SHIFT][S⇔D] までのキーを順に押して、キー応答の確認
[M+]TEST OK

Press AC

と表示
[AC]診断メニューに戻る
7診断メニューで[6]を押す[7][Ans] までのキーを順に押して、キー応答の確認
[=]TEST OK

Press AC

と表示
[AC]診断メニューに戻る
8診断メニューで[AC]を押す診断モードから計算モードへ移行
 
[SHIFT] [MODE] (SETUP) - [▼] - [6] (◀CONT▶) と押して液晶コントラスト調整ができますがコントラストが定量的に設定 / 表示されません。[6] で入る診断モードでは16進数の数値でコントラスト調整ができるので、より便利だと思います。







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fx-CG50 取れたゴム足 - クリーニングと補修

 
2021/01/19
追記 2021/01/20
追記 2021/02/06

Casio fx-CG50のゴム足

fx-CG50_case_s2017年7月に入手した fx-CG50 は、3年以上使い込んできました。白いプラスチックは、汚れが目立ちやすいので、定期的にアルコールやクリーナーで汚れを落としています。


さて、白いハードカバーと白い筐体の裏側には、それぞれ4つのゴム足が付いています。
New_Hard_Cover  rubber foot 

このゴム足は、白くて半透明のシリコンゴムで、デザイン上きれいです。しかし時間を経るに従い着色してきました。
Colored_Rubber 

全部で8個あるゴム足のうち、最も着色のひどいものは、こんな感じになっています。クリーナーで拭いても着色は取れません。

ところで、このゴム足は結構取れやすいのだと、当ブログの読者の皆様から聞いていました。私の場合は、幸運なことに購入後3年以上たって、ついに1個が取れました。

幸いなことに、取れたゴム足がスグに見つかり、そのまま元の位置に張り直しました。しかし一度剥がれたものは貼り直しても、やはりスグに取れてしまいます。

Colored_removed_Rubber 
このゴム足は、粘着剤シートで貼り付いていて、取れたときにシートの一部が折り返されていて、この写真のようにそのそのまま張り直しました。その時、粘着シートが着色していて、シリコンゴム自体はそれほど着色していないことに気づきました。

そこで、汚れた粘着シートは簡単に取り除けたので、シリコンゴムのゴム足と、ゴム足が張り付いていたところをアルコールで拭き取ってクリーニングしました。
Cleaned_Rubber 

シリコンゴム自体は、新品の時よりは多少は着色してしまっていますが、思ったよりも透明感が残っています。

これを接着して補修しました。

 
シリコンゴムの接着

ゴム足のシリコンゴムは、実は接着の難しい材料です。一方ハードカバーや筐体裏側は ABS樹脂で、多くの接着剤が適用できる材料です。余談ですが、シリコンゴムを強力に接着できるのは、シリコーンベースの接着剤か、プライマを併用したシアノアクリレート系接着剤 (瞬間接着剤) くらいだと思います。

今回は、Permabond Engineering Adhesive 製の Permabond 105 と ポリオレフィンプライマ (POP) を使いました。かなり以前から手元にあったものです。

[2021/01/21 追記] ネットで検索すると国産品でシリコンゴムを接着できるものが見つかります。試してはいませんが、それらでも補修できると思います。

シリコンゴムは上下があり、逆向きだと穴にうまく収まらないので注意が必要です。そしてシリコンゴムの接着する面に綿棒で POP を塗り、105をできるだけ少量だけプラスチックの穴の中に載せます。ピンセットでシリコンゴムを穴にピッタリ合わせてから、しっかりと10秒程度押しつけます。このとき、指に接着剤が付かないように注意します。
Repaired_Rubber 

きれいに接着できました。
ちなみに、着色したゴム足と今回接着したゴム足を比べると、シリコンゴム自体の経年による着色が僅かで、きれいに補修できたことがわかります。
Before_After_Rubber 

さて、今回使った接着剤は、たまに使う程度で、普段は冷蔵庫に保管しています。使用前には、室温に戻るまで室内で放置してからキャップを開けるようにしています。室温よりも冷たい状態でキャップを外すと、接着自身やボトルの内側に結露し、それにより接着剤に水分が含まれやすくなります。これを抑えることが長期保存にはとても重要です。おかげで数年間性能の劣化が殆どなく保管できています。

かなりお気に入りの接着剤なので、メーカーのデモビデオを紹介します (音楽が鳴ります)。強力に接着できることがわかります。



今後、他のゴム足が取れそうになったら、取れて無くしてしまう前に、今回の方法で補修しようと思います。



[2021/02/06 追記]
上でゴム足1つを接着した時に使ったのは、海外の工業用接着剤メーカー Permabond Engineering Adhesives の製品が、手元にあったのでそれを使ったわけですが、これは一般には入手しにくいかも知れません。そこで、シリコーンゴムの接着ができて国内で入手しやすいものを使ってみました。シアノアクリレート接着剤とプライマのセットになっており、プライマの臭いは Permabond のプライマとかなり似ているので、その成分は似たものだと思われます。




今回はハードカバーのゴム足、残り3個 の着色した粘着剤を取り除き、エタノールで汚れを拭き取り、シリコーンゴムの接着面をプライマ 処理し、接着しました。
Whole_Repaird

シリコーンゴム本来の白っぽい半透明の色合いに、ほぼ戻りました。満足!!




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なお管理人はカシオ計算機の関係者ではありません。いつでもどこでもプログラミングができるプログラム電卓が好きな1ユーザーです。


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