番外編 - DELL Inspiron 14-5480 Platinum の特徴と不具合解消

2019/01/02
 追記・更新 2019/03/24
追記・更新 2021/08/18
追記・更新 2021/08/12
追記・更新 2021/08/30
追記・更新 2021/09/27
追記・更新 2021/11/24


▶ 2021/08/18:
バッテリー、ボトムケース、キーボード一体型パームレストを契約内無償交換
▶ 2021/08/21: PCを最初に購入した時のバッテリーが最初から劣化していた可能性が見つかった
▶ 2021/08/30:
 電源スイッチとスピーカーを契約内無償交換
▶ 2021/09/27: パームレスト一体型のキーボードを契約内無償交換
▶ 2021/11/24 CHINEBENCH R15 のベンチマーク結果を入れ忘れていたので追記




DELL Inspiron 14-5480 Platinum - コストパフォーマンスが良い


このPCには大変満足している。

毎日持ち運ぶのが全く苦にならず、とてもキビキビ動作するモバイルパソコンといえる。なによりもデフォルトのディスプレイ設定(150%推奨)で老眼にとても優しく見やすい (私にはこれが最大の購入動機だった)。老眼でなければ 100% 設定にすれば Full HDの画面を広く使える。



Inspiron 14-5480 Platinum については、以下のサイトがとても良い参考になる。
  1. パソコン納得購入ガイド - 使いやすくて高パフォーマンスな14インチ標準ノート DELL Inspiron 14 5000 (Inspiron 14 5480) レビュー
  2. 【Whisky Lake】アルミ天板と狭額画面のスタイリッシュ!14インチノート DELL Inspiron 14 5000 (5480) レビュー
  3. 【Whisky Lake】アルミ天板と狭額画面のスタイリッシュ!14インチノート Inspiron 14 (5480) の2機目レビュー プラチナシルバー
  4. PROTOTYPE - Dell Inspiron 14 3000 (5480) のレビュー GeFOrce MX150搭載も選べる!スリムベゼル採用の14型ノートパソコン
これら記事を踏まえて、一般的なレビュー記事で取り上げられていない項目を中心に、実際に使いながら細かい仕様や長期間(4年程度)使用時に発生する様々なトラブルや問題への対処についても、今後追記してゆく。私の個人的事情も多少含まれるが、備忘録の意味もあるのでご容赦頂きたい。



目 次

 ● モバイル用としての14インチPC
 ● プレインストール - Microsoft Office の問題
 ● Outlook365 - 添付ファイル付きメールがタイムアウトで送信できない [解決] 
 ● プレインストール - PDF編集ソフトウェア

 ● 画面サイズと表示サイズ
 ● サイズと重量の比較 (カタログ値)
 ● ストレージの比較
 ● HDDアクセスの比較
 ● CHINEBENCH R15 のベンチマーク結果
 ● アクセスモニタLED

 ● 電源モニタLED
 ● 電源をオフにするとLEDは "電源モニタ" に自動切替え
 
 ● バッテリー駆動時間
 ● ファンクションロック (ファンクションキーの切り替え)
 ● Bluetoothマウスが時々動かなくなる [2019/02/01 更新]
 ● Bluetooth 5 対応 (4.2ではなかった)
[2019/03/25 追加]
 ● PC起動のインジケーター

 ● 回復ドライブ
 ● アルミ天板奥の角 (2カ所) の変形の心配 [2019/02/01 追加]
 ● アクセサリ - ぴったりサイズのインナーバッグ
 [2019/03/24 追記修正]
 ● バッテリー交換 - 新品時に劣化していた可能性 [2021/08/21]
 ● ベースカバー / パームレストとキーボードアセンブリの交換 [2021/08/18-09/27]

モバイル用途としての 14インチPC

ほぼ毎日ノートPCを持ち歩いて使っているが、11.6インチPCの画面では、フォントやアイコンなどすべてが小さく感じて、長時間見ているとピントが合わなくなるくらい目が疲れることもあった。

一方、自宅などで17インチの液晶パネルにつないで使っているときは、小さくて見づらいこともなく、目の疲れもほとんど感じない。そこで、より大きな液晶を搭載しつつ、軽量コンパクトなノートPC を探していた。

そして、液晶回りの縁を狭く作ることで横幅と奥行きを小さくした 14インチの液晶を搭載し、持ち歩き可能な薄型軽量の製品 DELL Inspiron 14-5480 Platinum を入手した。実際に使ってみて気づいたこと、取説に書かれていない仕様、モバイル機としての利便性 (現在持ち運び用として使っている DELL Inspiron 11-3148 2in1 (11.6インチ) が比較対象) と使いこなし情報、などを紹介する。

DELL Inspiron 11-3148 2in1 (11.6インチ) を使い始めて4年目に入っているが、タブレットとしても使えるのが気に入っている。長期間利用しているこの機種に関する記事は、Dell Inspiron 11-3148 (2in1) の」特徴と不具合解消 (Dellのサポート) に不具合解消に関して追記を継続している。

タブレットとしても使えるのが気に入っており、とことん使うつもりだ。

DELL Inspiron 14-5480 Platinum - 今回購入した14インチPC

少し大きめのディスプレイにして老眼でも見やすくするのが最優先事項。14インチを選択した。しかも毎日持ち運んで使えるように、軽量コンパクトであることも重要なポイント。そこで Inspiron 14-5480 Platinum を選択。今使っている11.6インチPCよりは、幅と奥行きは少し増えるが、逆に薄い! 重量は殆ど変わらない。
  • CPU: Intel Core i7 8565U (第8世代 Whisky Lake-U - 4 Core / 8 Thread - 1.8GHz、boost 4.6GHz)
  • 内蔵GPU: Intel UHD Graphics 620 / NVIDIA GeForce MX150 (2GB)
  • Memory: 8GB, DDR4
  • Storage: 128GB M.2 PCIe NVMe SDD (システム) + 1TB HDD 5400rpm (ストレージ)
  • Display: 14 inch IPS, 1920 x 1080 (Full HD)
  • OS: Windows 10 Home
システムは SDD で爆速、1TB HDDもストレージとして使えるのはありがたい。メモリも倍の8GBになりスピードアップ。CPUも第8世代 Core i7 Whisky Lake-U で大幅パワーアップ。まさにミドルクラスのPCだ。DELLのサイトで調べてみると、元々コストパフォーマンスが良い上に、年末セールの値引きもあり、3年前入手したローコストPCである Inspiron 11-3148 2-in-1 (11.6インチ、Office Home & Business 付き) と Office無しの Inspiron 14-5480 Platinum が保守サービス契約付きでほぼ同じ費用で、別途アマゾンで購入した Office Home & Business の費用が今回余計に必要だった。

DELLの保守サービス契約はレベルが高くて気に入っているので、今回は最初から「4年間プレミアムサポート、アクシデンタルダメージ付き」(¥23,000) を契約。さらに容量低下したバッテリーを新品に交換できる「2-3年目バッテリー保証延長サービス」(¥5,900)も追加した。2~3年目で新品のバッテリーに交換できるのはチョットお得かもしれない。

Inspiron 5480 
Inspiron 5480_2


外観は、価格の割には高級感があり、MacBook に近い丸みを帯びた上品なデザインだ。

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プレインストール - Microsoft Office の問題

Officeの製品構成はちょっとわかりにくい。
3年前に 11.6インチPC - Inspiron 11-3148 を注文した時は、Microsoft Orrice 2016 Home & Business Premium というパッケージのプレインストールを選択した。これは、最初の1年は 「Office 2018 Home & Business」として利用でき、2年目以降は 「Office 365 Business」として最新バージョンへのアップデートが永続的に可能、ただしプレインストールしたPCが使える限り利用可能、というものだった。このパッケージのキーワードは Premium だ。

今回 DELLの公式サイトでの Microsoft Office のオプション表示は、以下のようになっていた。

Office 

左側の画像に "Office Home & Business Premium" とあるので、Premium 版だと思ったが、右側の選択ガイドには Premiumという表記が無い。DELLに確認したところ、現在は Premium 版は販売しておらず、Office 2016 (永続ライセンス版) のPersonal、Home & Business、Professional の3パッケージのみだとわかった。DELLは、Web表示の画像に誤りがあったことを認めた。

現在は以下のように改められている。

Office_revised 


この誤記で、知らずに影響を受けたユーザーはどれほどいるのだろうか?

私は、Officeバンドル無しで注文し、別途Amazonで Office 365 SOLO を購入した。

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Outlook365の異常 - 添付ファイル付きメールがタイムアウトで送信できない

[2019/01/15 追記]
このPCに最初にインストールしたのが Office 365 Solo だ。このOffice はPCへのバンドル版ではなくて、個別にAmazonから購入したものだ。

Office 365 Solo に含まれている Outlook 365 を使い始めて10日ほど経った頃、添付ファイルがあるメッセージが殆ど送れなくなった。送信できたとしても添付ファイルが壊れてしまう。正常動作していた時から異常が見られるまでの期間、新たにインストールしたソフトウェアは無い。但し電源管理や不要なスタートアップやサービスを無効化するなどの、環境設定の調整は行った。Dell 提供の SupportAssist も実行した。

Microsoft の Officeサポートのアドバイスをもらいながら、様々なチェックを行い、最終的には 新しいWindowsアカウントを作り、そこへOffice365を再インスト-ルしたが、それでも解決しなかった。唯一貢献してくれたのは、メールが送れない時のエラー番号の意味がわかったことだ。メール送信のタイムアウトが原因だという。結論として、Outolook 365 単体の問題ではなくパソコン側の問題だという。他社製品が要因だと見事に(?)切り分けてくれた。

そこで、Dellカスタマーサポートに連絡をしたが、このような事例はデータベースには無く、いくつかの対策を試したが解決しなかった。ハードウェアには問題が無いことも念のため確認。Dellカスタマーサポートは、Windowsに本当に原因があるかどうかわからないのに親切に対応してくれ、Microsoft の2人の担当よりも明らかにスキルが高かった。Dellマスタマーサポートの人と色々話しをしているうちに、1つひらめいたので、それを実行したら見事解決した。要するに他のインストールプログラムが何らかの干渉を起こしているのなら、一時的にそのサービスを停止させてみれば問題解決するはず...というもの。Dellカスタマーサポートの方が嫌がらずに相談に乗ってくれて色々な会話ができたのが、この方法を思いついた一因だ。

左下のスタートアイコンを右クリックし、"ファイル名を指定して実行(R)" をクリック。現れるダイアログで msconfig と入力し [OK] クリック。現れた "システム構成" ダイアログで、[サービス] タブを選び、"Microsoft のサービスをすべて隠す(H)" にチェックする。ここで [すべて無効] ボタンをクリックしてPCを再起動。

すると、問題は解決。つまり添付ファイル付きメッセージが問題なく送信できるようになり、受信した添付ファイルが壊れることも無くなった。Dellカスタマーサポートの担当者に感謝したい。

あとは、すべて無効にしたサービスを1つづつ戻しながら、どのサービス/ソフトウェアが原因だったのかを調べた。結果として、いずれのサービスもソフトウェアも問題にならないことがわかった。明確な原因は不明だが、考えられるのは、SupportAssistの "パフォーマンスの調整""ネットワークの最適化" が遠因かもしれないが、ピンポイントで原因は不明のまま。"パフォーマンスの調整" を実行すると HID準拠マウスのデバイスドライバの設定が勝手に変更され、"ネットワークの調整" を実行すると Blurtoothのデイバイスドライバの設定が変更されることは分かっている。何をどう調整するかわからないこれらの機能は、使うべきではない。この経験から、濡れ衣かも知れないが SupportAssist を容疑者に入れ、気長に調査中だ 。 

回復を実行して工場出荷状態に戻さずに済んで、助かった。

[2021/08/18 追記]
購入してから2年8ヶ月経ったが、Support Assist は頻繁にアップデートされる。アップデートの結果、どのタイミングがはわからないが、上記の問題は解消されている。

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プレインストール - PDF編集ソフトウェア [2019/01/04 追記]

個人的にはPDF編集ソフトウェアは必須なので、これまで色々なものを使っている。中でも Foxit PhantomPDF は良さそうだと思っていたが普通に購入すると結構高価だ。ところが、今回DELLのサイトで Foxit PhantomPDF スタンダードが、¥3,600 でプレインストール可能なのを見つけた。このPCを使い続ける限りこの価格で使い続けられるので、プレインストールを選択した。

[2021/08/18 追記]
購入してから2年8ヶ月経過し Foxit PhantomPDF スタンダードは、セキュリティの高いPDF作成にとても役立っている。コスパの良い選択だったと思う。

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画面サイズと表示サイズ

14インチと11.6インチの画面サイズは、下の写真のように劇的な違いはない。

しかし、液晶の解像度は大きく異なる。14インチ液晶の解像度は 1920 x 1080 、比較対象の11.6インチ液晶は 1366 x 768 となっている。そして、スタートメニューから [設定] - [デイスプレイ]「拡大縮小とレイアウト」のデフォルトは、14インチ液晶は 150% (推奨) となっていて、一方 11.6インチ液晶は 100% になっている。つまりフォントやアイコンが150%大きくなったわけだ。
 LCD_Comparison 
表示サイズの増加(ほぼ150%)は、とても良い。第一の目的は達成だ。

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サイズと重量の比較 (カタログ値)

モデル名Inspiron 11-3148Inspiron 14-5480
ディスプレイサイズ11.6インチ14インチ
292 mm324 mm (32 mm 増)
奥行き196 mm232 mm (36 mm 増)
厚み20.8 mm18.77 ~ 19.1 mm
重量1.55 Kg1.48 Kg (実測 1.575 Kg)

カタログ値での比較から、14インチPCの重量と厚みは減っている。幅と奥行きは増えているが、下の写真のようにそれほど大きな増加ではない。結論として14インチの Inspiron 14-5480 は持ち歩きには全く問題ない。

[2019/01/07 追記]
表示精度の良いハカリで重量を量ってみると 1.575 Kg だった。Inspiron 11-3148 に比べて 25g 程度の僅かな増加だ。

Size_COmparison 
14インチPCの上に 11.6インチPCを重ねた。幅と奥行きはこの程度の違いしかなく、14インチPCでも十分持ち歩ける。

Thickness_Comparison 
左の14インチPCの方が、右の 11.6インチPC よりもむしろ薄い。

Inspiron 11-3148 (11.6インチ) がモバイルPCなら、Inspiron 14-5480 も十分モバイルPCとして使える。

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ストレージの比較

11.6インチPC (Inspiron 11-3148) は 500GB HDD 搭載。
一方、14インチPC (Inspiron 14-5480) はハイブリッドストレージで、システム (Cドライブ)が 128 GB SSD、Dドライブが 1 TB HDD の構成だ。SSDのシステムドライブに、ソフトウェアをインストールすれば、Windows起動や各種ソフトウェアの動作がとても速くなる。さらにデータは 1 TB のHDDに余裕をもって保存できる。
ハイブリッドドライブ
Windowsの起動に15秒程度、Outlook、Excel、Word、PowerPoint、Visual Studio 2017 などの起動が5秒程度と、劇的に速くなった。

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HDDアクセスの比較

HDDのベンチマークソフト CrystalDiskMark でHDDアクセスを調べた。

Inspiron 11-3148 (500GB HDD 5400 rpm) は、100GBデイトの空き領域で、以下の結果。 
Inspiron3148 HDD 

一方、Inspiron 14-5480 Platinum は、システム (Cドライブ) SSD の空き領域が 48 GB、Dドライブ HDD の空き領域が 700 GB程度の状態で、調べた結果は以下のようになった。

CrystalDiskMark6-C_2 CrystalDiskMark6-D 

SSDのシステムドライブの速さが際立っていることがわかる。
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CHINEBENCH R15 のベンチマーク結果 [2021/11/24 追記]

マルチコア性能を計測する CHINEBENCH R15 で調べて見た。

CHINEBENCH_HI_Result

CPU は 639 と本格的にゲームを楽しむのでなければ、十分な性能だ。
計測はやっていたが、記事に入れるのを忘れていたので追記した。
<目次に戻る>




アクセスモニタLED

11.6インチPC - Inspiron 11-3148 2-in-1 は、 くるっと折りたたんでタブレットとしても使える仕様のためか、ドライブへのアクセスモニタとしてのLED点滅機能が無い。唯一搭載されているインジケータLEDは電源状況を知らせるものだ。

PCが固まってしまったとき、ドライブへのアクセスモニタとしてのLEDが点滅していれば、単に遅いだけでもう少し待って様子をみようといった判断ができる。固まってしまった時にこの確認ができないのは不便だった。

Access_LED.png 

14インチPC - Inspiron 14-5480 Platinum のインジケータLEDは電源プラグの横にあり、ドライブアクセス確認用と電源状況確認用を切りかえて使える。[Fn] + [H] で切り替える。現在設定されているモードは、実際の動作で確認するしかない。
ドライブアクセスモニタは、SSD (Cドライブ)、HDD (Dドライブ) の双方の状況を示す。

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電源モニタLED

電源モニタでのLED動作は、
・白色に点灯: ACアダプタに接続して充電中
・橙色に点灯: バッテリ残量が非常に少ない
・消灯   : 上記以外の状態


電源をオフにすると LEDは "電源モニタ" に自動切替え

LED表示は、[Fn] + [H] で ドライブへの "アクセスモニタ" と "電源モニタ" の切り替えができる。
ところが、"アクセスモニタ" に設定していても、電源をオフ (スリープ、休止状態、シャットダウン、再起動) を実行すると、自動的に "電源モニタ" に切り替わる。

電源モニタの動作
・白色に点灯: 充電中(ACアダプタ接続中)
・橙色に点灯: バッテリ残量が少ない
・消灯: 上記以外の状態

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バッテリー駆動時間

実際のバッテリー駆動時間は、最も電力消費を抑えた"最大のバッテリ残量"のモードで、満充電 (100%) からバッテリー残量6% になるまで 7時間40分ほどであった。画面の明るさ50&で、動画再生はせず、メール、Webサイト閲覧、Excel、Word、ホームページビルダーでのWebサイト作成など、一般的な事務仕事に近い作業を行い、動画視聴、動画編集といった重い作業は無しの条件。実用的にはかなり役立つレベルだ。

Amazon Prime Video をWiFiでストリーミング再生した時は、同じ条件下で満充電からバッテリー残量 6%まで、4時間30分程度であった。

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ファンクションロック (ファンクションキーの切り替え)

[F1] から [F12] までのファンクションキーは、そのまま押した時と [Fn] との同時押しの時の機能の優先度の切り替えができる。[Fn] + [ESC] で切り替えでき、トグル動作である。現在設定されているモードは、実際の動作で確認するしかない。なおファンクションロックは、モビリティーセンタでは設定できない。

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Bluetoothマウスが時々動かなくなる [2019/02/01 更新]

これは、Blurtoothコントロールのデバイスドライバにある節電機能の悪影響だ。

スタートメニューを右クリックし、メニューから "デバイスマネージャー (M)" を起動し、"ヒューマン インターフェース デバイス" を展開し、"Bluetooth 低エネルギーGATT対応HIDデバイス" を右クリックして [プロパティー] を開く。

デバイスマネージャ3  Bluetooth 低エネルギーHID  

開いたプロパティの [電源の管理] タブを選び、"電力の節約のために、コンピュータでこのデバイスの電源をオフにできるようにする(A)" のチェックを外す。

試行錯誤の結果、この1カ所の設定変更のみで問題解消できると思われる。まだ問題がある場合や、さらに何かわかればアップデートしようと思う。

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Bluetooth 5 対応 (4.2 ではなかった) [2019/03/24 追加]

すいラボ のけんさんの記事で、Inspiron 5480 は Bluetooth 5 に対応していると書かれていた。

この記事では、Bluetooth Version Finder v1 というアプリが紹介されていたので、早速ダウンロードしてインストールした。
実行すると、以下のようになって、Bluetooth 5 だと分かる。
BluetoothVersionFinder 

さて、このダウンロードサイトには丁寧な説明があり、Bluetoothバージョンはデバイスマネージャで確認できると解説している。
Inspiron 14-5480 Platinum の場合は、デバイスマネージャで "Bluetooth" - "インテル(R) ワイヤレス Bluetooth(R)" を選びプロパティを表示し、[詳細設定] タブを開くと、ファームウェアバージョンが 「HCI 9.256 / LMP 9.256」となっいてる。

このダウンロードサイトの説明では、以下のような LMPバージョンの一覧があり、

LMP 9.x – Bluetooth 5.0
LMP 8.x – Bluetooth 4.2
LMP 7.x – Bluetooth 4.1
LMP 6.x – Bluetooth 4.0
LMP 5.x – Bluetooth 3.0 + HS
LMP 4.x – Bluetooth 2.1 + EDR
LMP 3.x – Bluetooth 2.0 + EDR
LMP 2.x – Bluetooth 1.2
LMP 1.x – Bluetooth 1.1
LMP 0.x – Bluetooth 1.0b

このリストからも、LMP 9.x だから BLuetooth 5.0 だと分かる。Bluetooth Version Finder はこのリストから判定しているのだろう。

Bluetooth 5 は 4.2 に比べて規格上ではあるが、通信可能エリアが4倍、通信速度 1Mbpsから2Mbpsへ2倍に増えるとのこと。
BluetoothスピーカーやBluetoothマウスでは、狭い我が家では大きな違いを感じないが、消費電力が大幅に低減された点はバッテリ駆動で使う時には良い影響があるかも知れない。今後対応機器が出てくる中で Ver 5 対応は役に立つだろう。

ところで、すいラボ は、ご夫婦で共通の趣味をコアにして互いにクロスオーバーして一緒に楽しんで居られる様子がうかがえて、楽しさが伝わってくるサイトなので、ここで紹介したい。当ブログのリンクにも追加した。

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PC起動のインジケータ [2019/01/05 追記]

PCが起動するとき、[CapsLock]キーにだけある白色LEDが点灯し、しばらくして消える。
CapsLock 
本来は、[SHIFT]+[CapsLock]を押せばこのLEDが点灯するが、PC起動時の点灯は隠し機能といえる。
スタートメニューからPCの電源を切る際に、シャットダウンシャットダウンを選ぶと、PCの状態を保存してから電源を切るので、ある程度の時間がかかる。すぐに起動したくなって、電源ボタンを押してもしばらくは起動できず焦ることがあるかも知れない。特に Inspiron 14-5480 の電源ボタンは深く押す必要があるので、押し直すこともよくある。こんな時はPC起動時の[CapsLock]のLED点灯はありがたい。

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回復ドライブ [2019/01/05 追記]

Inspiron 14-5480 の回復ドライブには 19.3 GB 必要だ。

回復ドライブには 16 GB 以上必要となっているので、回復ドライブ用に 16 GB のUSBフラッシュドライブを使うと容量が足りず回復ドライブ作成に失敗する。32 GB のUSBドライブ(メモリ) が必要になる。

なお、書き込み速度の速いものを使うと良い。SanDisk の Ultra Fit 32 GB は、¥1,000 以下で高速書き込みできるので、50分程度で回復ドライブが作成できた。


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アルミ天板の奥の角 (2カ所) の変形の可能性 - 心配なし [2019/02/01 追記]

天板をたたんだ状態で持ち運ぶのが普通だろう。私は以下で紹介しているインナーケースにPCを収納した上で、カバンに入れている。最大の問題が満員電車で圧迫される可能性が高いことだ。

天板の内側には、厚み2.5 mm で黒いプラスチック部材 (液晶の額縁) があるが、天板の奥の2カ所の角には黒いプラスチック材が薄く、パームレスト面との間 (2.5mm) には何も無い。
Space2 

この部分が強い力で圧迫されると、曲がる可能性が心配される。実際に手で少し力をかけるとたわむ。設計時点である程度の強度を持たせる配慮はあるかも知れないが、注意しつつ、見守ってゆく。何があれば追記する。

[2021/08/18 追記]
干渉機能のあるインナーバッグに入れて、満員電車に揉まれて毎日持ち歩いている。購入から2年8ヶ月経ったが、特に問題はない。杞憂であったようだ。

<目次に戻る>



アクセサリ - ぴったりサイズのインナーケース [2019/03/24 追記修正]

PC_Sleeve毎日持ち歩くためには、インナースリーブに納めてからビジネスバッグに入れている。Inspiron 5480 Platinum に合うぴったりサイズのものがアマゾンで見つかった。
Voova 13-13.5インチ パソコンバック 衝撃吸収 ラップトップ スリーブ 防水  ノートパソコン 持ち歩き 通勤 PC収納ンナーケース ... 

まるで専用ケースのようなフィット感だ。

なお、Amazonでのレビューでは、持ち手が取れやすいという内容が見られる。私のようにインナーケースとして使うには全く問題ない。持ち歩きには別のバッグを使うと良いだろう。

私はこのサイズでブラックを購入したが、今はブラックは無くグレーかレッドしか無い。これだけフィットするものは珍しいので、早めに調達すると良いかも知れない。[2019/03/24]

[2021/08/18 追記]
通勤用リュックに入れて毎日持ち歩いている。リュックには縦方向に入れており、取り出すとき取っ手を使わないようにしているが、それでも手が取っ手に引っかかって、取っ手を引っ張ることもある。購入してから2年5ヶ月経ったが取っ手はまだ無事だ。

むしろこのインナーを購入してから1年8ヶ月で、ポケットのファスナーと周囲のファスナーの2つの引き手の金具が割れて外れてしまった。そこで、アマゾンで下記を購入して修理した。修理してから現在で1年経つが問題なく使えている。



<目次に戻る>



バッテリーの交換 - 新品時に劣化していた可能性 [2021/08/18 追記]
購入してから2年も経つとバッテリーがかなり劣化してくる。2年半もすれば "最大のバッテリー残量" の設定にしても2~3時間くらいしか保たなくなった。

Windows 10 には電源管理のユーティリティ - Powercfg.exe が備わっており、その中の batteryreport 機能を使うと、Windows を使い始めてから現在までのバッテリーの満充電容量の記録や現在の満充電容量、つまりバッテリー劣化の状況が定量的にわかる。

管理者モードでコマンドプロンプトか Power shell を起動し、powercfg/batteryreport と入力して Enter キーを押すと各種電源状態を記録した html ファイル (battery-report.html) を生成する。

BatteryReport_Comd

生成された battery-report.html の中にある Battery capacity history には、このPCで windows10 をアクティベートしてから現在までのバッテリー満充電容量の変化が1週間単位で示される。その結果をグラフにしてみると、劣化が大きく進んだタイミングがわかり、何かやっちまったのか反省する材料が見えるかも知れない。心当たりがあれば今後の参考になりそうだ。

Battery_Dereriortion

購入時に比べて満充電の容量が 40% 程度に低下している。容量が40% になると 駆動時間が 40% になるわけではなく、"最大のバッテリー残量" に設定しても2~3時間しか保たないことがよくわかった。

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さて、購入時に、「4年間プレミアムサポート、アクシデンタルダメージ付き」(¥23,000) を契約。さらに容量低下したバッテリーを新品に交換できる「2-3年目バッテリー保証延長サービス」(¥5,900)も追加した。そこで、2年8ヶ月経ったところで、オンサイトサービスを利用して無料でのバッテリー交換作業をお願いした。

DELLのオンサイトサービスでは、先ずDELLのテクニカルサポートと話をして、作業に必要な部材を決定してもらい、その部材の発送日が決まったところで、DELLと契約しているサービス会社の技術者の来訪日時を調整。そして実際に作業に来てくれる段取りになっている。

交換して取り出した古いバッテリーパックをみると、42 Wh とある。
Old_Battery

交換後、batteryreport を取得すると、Installed batteries に表示されている満充電容量は下記のようになっており、100% になっていることが確認できた。
- DESIGN CAPACITY - 新品時の充電容量: 41,998 mWh
- FULL CARGE CAPACITY - 満充電時の充電容量: 41,998 mWh
※ ほぼ 42 Wh になっているのでOK!

Installed_Batteries

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[2021/08/21 追記]
ところで、battery-report.html の中にある Battery capacity history を見ると気になる点が見つかった。
 
Battery capacity history_1
   ・     ・     ・     ・     ・     ・     ・     ・
   ・     ・     ・     ・     ・     ・     ・     ・
   ・     ・     ・     ・     ・     ・     ・     ・
Battery capacity history_2

2018-12-31 つまり購入してWindows 10 をアクティベートした少しあとの FULL CHARGE CAPACITY39,900 mWh で、DESIGN CAPACtY41,999 mWh となっている。つまり新品のバッテリーが既に劣化していた可能性が考えられる。

そして、バッテリー交換後の 2021-08-192021-08-20 のデータを見ると FULL CHARGE CAPACITY41,998 mWh となっており、DESIGN CAPACITY も同じ 41,998 mWh となっている。つまりこのレポートの出力は、新品のバッテリーは 両方とも同じ値を示すことが確認できた。ということは、やはりこのPC購入時に付いていたバッテリーは劣化していた可能性が濃厚である。その劣化は 新品状態の 95% であった計算になり、5% も劣化していたわけだ。

今後PCを購入した場合は、必ずバッテリーの状態をチェックすべきだ。

そこで、powercfg.exe のレポート機能を簡単に使えるように、バッチファイルを作った。
PowerCfg.zip のダウンロード

解凍して得られる PowerCfg.bat を右クリックして "管理者として実行(A)" を選んで実行する。

すると、"続行するには何かキーを押してください..." と表示するので、終了したいときはウィンドウを閉じる (画面の右上の [X] をクリック)。

続行すると、battery-report.html がデスクトップに作成される。

続いて ”電源効率の診断レポート" を作成するが、ここで中断したい場合はウィンドウを閉じます。
60秒ほど待つと デスクトップに energy-report.html が作成される。
ここでエラーレポートも表示されるが、電源接続のとき所定時間でスリープモードにしない設定をしており、これをエラーとして表示しているようで、私の場合は問題のあるエラーでないので無視している。このレポートはよくわからない点も多いが、何かのときに役立つかも知れない。

それぞれのレポ-ト作成時のタイムスタンプも表示するようにしているので、この情報を参考にしてレポート html のフィアル名を変更して履歴として保存できる (私はそのようにしている)。

=====

タスクバーの右に表示されるバッテリーアイコンをクリックして表示される "残りの駆動時間" は、状況に応じて変化する。起動直後やバッテリーを使う作業の直後は残り時間が短くなる。直前の状況に応じて計算していると思われる。

バッテリー交換後、"最大のバッテリー残量" の設定だと、残り駆動時間は11時間20分程度になった。"より良いバッテリー” の設定だと7時間30分程度になった。購入した直後がどうだったのかよく覚えていないが、外出して半日程度は使えそうだ。

<目次に戻る>

ベースカバー / パームレストとキーボードアセンブリの交換 [2021/08/18 - 09/27]

このPCを車に乗せて運転中、飛び出してきた車を避けるために急ブレーキをかけたら、PCが車の床に激突し ベースカバーの複数箇所が完全に断裂しているワレが発生してしまった。

Right_RJ45_2 Left_USB_1

Right_Bottom

このPC購入時に「4年間プレミアムサポート、アクシデンタルダメージ付き」(¥23,000) を契約。アクシデンタルダメージは、このような事故による破損の修理に使える。これは一種の掛け捨て保険で、一度使うと1年間は使えないので、適用するかどうかは状況を考えて決める必要がある。今回はアクシデンタルダメージの保険を使うことにした。

ワレが発生したベースカバーの交換が主な内容だ。しかし DELL は、実際にバラして細かく調べないとわからない損傷がパームレストとキーボードアセンブリ (キーボードはパームレストと一体なのでまとめて交換) にも発生している可能性を想定して、パームレストとキーボードアセンブリも交換の対象となった。

今回作業をしてくれた技術者は、ベースカバーに貼ってある銘板(サービスタグやエクスプレスコードが記載されている)とパームレストに貼ってある intel と GEFORCEの小さなステッカーをドライヤーを使ってきれいに移植してくれた。張り直したとは思えない仕上がりになった。

ところで、今回の修理で内部を開けてみて判明したのは、電源ボタンのプラスチック部品の裏側が折れて破損していたこと、さらにスピーカーとベースカバーの間にあるべきシリコンゴム製のクッションが最初から欠損していたこともわかった。そこで、電源ボタンとスピーカーの交換を2回目のオンサイトサービスで行うことになった。

=====

さて、キーボード交換したPCをしばらく使っていると、交換したキーボードの左[SHIFT]キーがキー押下の取りこぼしが発生することが判った。そしてよく見るとキートップが変形していて、中央部が膨らんでいることに気がついた。取りこぼしの問題がなければ気づかないほどの微妙な変形だ。

SHIFT_key_deformation

そこで、2回目のオンサイトサービスの際にキーボード交換も合わせて実施することになった。

[2021/08/30 追記]
2回目のオンサイトサービスで、電源スイッチとスピーカーの交換作業が終了。
交換前のスイッチはメッキが剥げかけていたので、新品になって気持ちが良い。
PWR_SW_Old PWR_SW_New2

ところで、キーボードの交換も予定されていたが、送られてきたキーボード部品が組付け不能品であった。元々のPCには、パームレストにキーボードが溶着した一体品が使われていたのだが、パームレストとキーボードが分離していて、これらを組み付ける前提の部材が用意されていた。適合する部材の手配に失敗したようで、修理は不可能であった。

そこで、キーボード交換は次の3回目のオンサイトサービスに持ち越しとなった。

=====

[2021/09/27 追記]
2回目のオンサイトサービスの後、今回の3回目のオンサイトサービスまで1ヶ月近く経った。Inspiron 5480 には多くのマイナーバージョンがあり、私のPCに適合するキーボードの確定作業に苦労したというDELL側の事情があり、さらに最近の半導体や各種部材不足の影響を受けて、適性な交換部材の確保に手間取ったようだ。

3回目のインサイトサービスでは、キーボードと一体になったパームレストを交換することになり、無事作業が終了。[SHIFT]キーの取りこぼしの問題が解消した。

なお、intel と GEFORCE の小さなステッカを今回もきれいに張り替えてくれた。

一連の修理の申し込みから完了するまで1ヶ月以上の時間を要したが、その間PC自体を使うことはできた ([SHIFT] キーの取りこぼしはあったが、なんとかできる範囲であった) ので、それほどストレスを感じることはなかった。

今回の一連の修理を経験して改めて言えることだが、DELLのPCを購入する際には必ず有償サポート契約を結ぶべきである。サポート契約に入ったとしても、他メーカーよりもトータルコストは抑えられるものが多いと言える。これが DELL のビジネスモデルであると理解すると良いと思う。

結果として、購入してから2年9ヶ月経って、PCのフタ(液晶部分)とスライドパッド以外の外観は、全てきれいな部品に置き換えられたので、改めて愛着が湧いてきた。

<目次に戻る>


何かあれば、追記します。


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テーマ : プログラム関数電卓
ジャンル : コンピュータ

fx-5800P【プログラミング入門】:言語仕様

更新 2017/10/03
追記 2018/02/26
追記 2019/06/10
更新 2021/11/05

Casio Basic入門 連載中


 一般にプログラムの基本構成は、

  ・入力
  ・データ処理
  ・出力
  ・記録(データ保存)


に集約される。

従って、それぞれの基本構成に必要な命令やコマンドを覚えると、とりあえず動くプログラムを書けるようになる。そして、動くプログラムができれば、それを改造したり、機能を追加したりすることで、実用的なプログラムができるし、学習者はストレスなくプログラミングを覚えられると思う。


fx-5800P【プログラミング入門】:プログラム作成から実行までの操作

で、たった1行で、とりあえず動くプログラムが書けた。これに、色々と追加していけば、それらしいプログラムになる。少なくとも、非常に簡単な手順でプログラムを作れることは、お分かり頂けたと思う。

手軽さが電卓プログラムの1つの特徴と言える。


プログラム電卓は、一言でいえば、
電卓以上、パソコン未満。

プログラムを作れば、電卓以上のことが出来るが、パソコンほどのことは出来ない。しかし必要な時にポケットからサッと出して、パッと使えるので、パソコンよりも気楽に手軽に使える。そのような目的では、十分実用的なプログラムを作れるので、利用価値が高いと思う。

プログラム電卓に搭載されるプログラミング言語は、それほど強力なものではない。
電卓の機種によって搭載言語の仕様が異なることが多く、一概には言えないが、プログラムを作るための最低限の機能が搭載されていると思って良い。PCでのプログラミング経験者なら、Basicコマンドはこのように動作するはずだという感覚通りに動作するので、特に悩むことも無くすぐにプログラミング出来る。但しグラフィックスコマンドはとても癖が強く一般のBasicコマンドの感覚通りに動作しない (Casio Basic グラフィックス - 目次 参照)。

学習者にとっては、グラフィックスコマンドを除けば (fx-5800P にはグラフィックス機能は無い) ;
  • プログラミング経験者には、簡単にプログラムを作れる
  • プログラミング初心者には、入門に良い
であることが利点になる。

学習者がプログラミングを覚えるための良い方法については、様々な方が色々な論を展開している。個人的な経験に基づけば、

・作りたいプログラムがあること
・最も簡単で低機能の、しかし取りあえず完成したプログラムがあること
・取りあえずのプログラムを、自分の望むように改造する

学習者にとっては、必要性或いはモチベーションがあれば、必要なことから勉強してゆけるし、Casio Basic 頭の中に定着しやすい。如何であろうか?


最近のカシオのプログラム電卓では、Casio Basic が搭載されていて、Casio Basic は機種間での互換性が非常に高い。

最近のカシオのプログラム電卓:[2021/11/05 更新]
  • fx-5800P
  • fx-FD10 Pro
  • fx-CG50
  • fx-9750GIII / fx9860GIII

それでは、fx-5800Pについて少し詳しくみてみる。


先ずは、この電卓が搭載しているプログラミング言語について、私が特徴だと思う点を挙げる。

新世代 Casio Basic
2006年発売の fx-5800P には、それまでの機種の搭載言語とは大きく異なる。Basic 風だったものが、まともな Basic になったのだ。実際に使い込めば分かるのだが、この点意外に見落とされている。いわゆる構造化プログラミング風のコーディングが可能になっており、さらにキーコード取得の Getkey と柔軟な Locate コマンドが搭載されたことが、まともなBasicになったと言える要因だ。この新世代 Basic の記法は、最近の一般的な Basic でほぼそのまま使える。つまり、プログラミング経験者なら少ないストレスで実用的なプログラミングが出来る。これから Basic を習得しようとする人には、覚えたことが一般の Baisc に活かせる。新世代 Casio Basic 搭載が、fx-5800P の最大の特徴だ。 

バランスの良い設計
作ったプログラムを実行するために、プログラムモード(PROGモード)に入る必要が無い。通常の電卓のモード(COMPモード)から、[FILE] キーを押せばプログラムリストが現れ、そこから実行できる。この手軽さは良い。今のところこの機能があるプログラム電卓は fx-5800P と fx-FD10 Pro のみだ。その他のグラフ関数電卓は、プログラム実行のためにはプログラムモードに入る必要がある。プログラムを強制終了させると、プログラム編集画面になることから、知らずにプログラムを変更してしまう事故の可能性がつきまとう。
また、旧来の機種で搭載されていた入力/出力命令は、古くからのユーザーの利便性に考慮して、新世代 Casio Basic にも残されているが、fx-5800P と fx-9860GII (およびその他のグラフ関数電卓)では、細かい動作仕様が異なっている。グラフ関数電卓に搭載されている旧来の命令の仕様は、非常に使いづらく、旧来の命令をこれ以上使うなと言っているようである。一方で、fx-5800P は使い勝手の良い仕様にチューニングされている。
fx-5800P はハードウェアとCasio Basic のバランスがよく考えられている。

変数
最初から用意されている変数は、電卓内の保存されている全てのプログラムで共有される。究極のグローバル変数仕様と言える。一般にグローバル変数は弊害多いように言われるが、電卓プログラムに関して言えば、異なるプログラムで変数を共有できるメリットも有る。

文字列処理
fx-5800Pは、文字列変数が用意されていないので、文字や文字列の処理ができない。数値計算用の関数電卓の延長線にあるための割り切った仕様なのだろう。

最近のCASIOの関数電卓全般に言えることだが、3桁区切りの表記ができない。桁数の大きな数字をパッと認識しづらいのはとても不便だ。安い金融電卓などには搭載されている機能なので、ハイエンドと言える関数電卓で3桁区切りが無いのは理解しがたい。そこで、ミリ(m)やキロ(K)といった記号で表記する機能を使うか、6.02x1023 といった指数表示を使うしかない。プログラム上で、3桁区切りを実現するためには文字列処理が不可欠と思っていたが、文字列処理がなくてもロジックを工夫することで、実現した (以下追記参照)。
[2015/04/10 追記]
2015年2月から順次発売開始となった fx-JP500 / 700 / 900 では、ようやく3桁区切り記号が戻ってきた。fx-5800P の後継機種でも3桁区切り記号の実装が期待される。
[2019/06/10 追記]
プログラム上で3桁区切り出力を行うための汎用サブルーチンを公開している。
プログラムライブラリ - 3桁区切り出力(汎用サブルーチン)

記録(データ保存)
記録(データ保存)の機能は、ほとんど無い。ソースコード(=プログラムの記述のこと)のみが電卓本体記録・保存できるだけだ。パソコンなどにソースコードを保存することは出来ない。ソースコードをバックアップするには、専用ケーブル(別売り)を用いてfx-5800P同志をリンクして、プログラム単位でコピーするのことは出来る。究極のスタンドアローン仕様だ。

この仕様はなんとかして欲しい。私は、ソースコードと色々な説明を書き込んでエクセルファイルに保存している。

素因数分解_改造版ソース 
(fx-5800P用、素因数分解計算のソース)

[2018/02/26 追記]
有志の個人 (takumako様) が fx-5800P をPCリンクするツールを公開なさった。これにより fx-5800P が遙かに役立つようになった。
ついに fx-5800P がPCリンク可能になった


配列変数
配列変数を使うと、変数の数は実質無制限になる。プログラム中で変数領域の確保と解放ができる。変数領域は最大28500バイトのプログラム領域から切り出す仕様だ。変数名は Z[ ] に固定されている。

電卓のプログラムでそれほど多くの変数を使うことは、あまり無いだろう。しかしZ[インデックス数 ]といった使い方のできる配列は、異なる処理の記述を共通化できるので、ソースコードの記述量の節約に役立つ。但し配列変数へのアクセスは通常変数の4倍程度と遅い。

配列変数へのアクセス速度があまりに遅いので、高速化が必要なプログラムでは、配列変数へのアクセスの回数を極力減らすような工夫を行っている。

良いユーザーインターフェースを作れる可能性
fx-5800Pは16桁x4行の液晶ディスプレイが搭載されている。GetkeyコマンドとLocateコマンドにより、電卓としては広い画面を活かして、使いやすいユーザーインターフェースを実現できる点が、最大の特徴だと思う。これには、新世代 Casio Basic の仕様が不可欠でもある。

ハードウェアの欠点を補えるようになった [2019/06/10 追記]
・フリックタイプのハードカバーのヒンジの欠点
fx-5800P のフリップタイプのハードカバーは、ヒンジが容易に壊れるという明らかに設計上の欠点がある。カシオは一度も対応していない。良い製品なのにとてもこの欠点は非常に残念だ。
fx-5800P:ヒンジ破損でカバーが取れた 
その後、以外に安価に修理対応できることを確認している。ヒンジの修理だけでなく、ほぼ新品の外観にリニューアルできる。
 fx-5800P 破損ヒンジの交換、ついでにリニューアル

・プログラムのバックアップができない欠点
fx-5800P のプログラムファイルのバックアップするには、もう1台 fx-5800P を買ってきて 3Pケーブルでデータ転送するしかない。この欠点に対して有志の方がPCリンクのハードウェアとソフトウェアを開発され、希望者に頒布されている。これで fx-5800P 最大の欠点が解消された。
ついに fx-5800P がPCリンク可能になった



以下、言語使用をみてゆく。

1.入力

fx-5800Pでは、入力の方法が2種類準備されている。

・ 旧来の入力命令
Getkeyコマンド

Getkeyは、非常に有用だと思う。

 ⇒ 旧来の入力命令?の使いこなしは、Casio Basic入門38 から
 ⇒ ?命令からGetkey コマンドへの導入は、Casio Basic入門43 から
 ⇒ Getkey Locate の使いこなしは、Casio Basic入門3 から


1) 旧来の命令「?」(入力)命令

この入力命令が実行されると、

・入力を待つ
・[EXE]キーが押されることで入力が確定される


と言う動作を行う。

[EXE]キーで確定されるまでは、関数電卓として搭載されている殆どすべての計算を行えることは、入力命令の最大の特徴だと思う。サイン、コサイン、ルート、対数、指数、数値積分、総和(Σ)....などなど、1行で記述できる計算ならは何でも使える。そして[EXE]キーを押すと、その計算結果が確定され、入力が終了する。プログラムの用途によっては、非常に強力な機能を何の苦労もなく使えるわけだ。

入力命令は、[EXE]キーによる確定が必要なので、逆に確定キーを押すのが煩わしい時には、Getkeyを使う。

但し、fx-9860GII などのグラフ関数電卓では、fx-5800P とは細かい動作が異なり、非常に使いにくいことがある。fx-5800P はうまくチューニングされていて、とても使いやすくなっている点で、fx-5800P が他のグラフ関数電卓よりも優れている。


2) Basic コマンド:Getkeyコマンド

Getkey は、プログラム実行中にどのキーが押されたかを知るためのコマンドだ。電卓の付いている全てのキー(但し[AC]キーは除く)を区別して、それが押されたことが分かる。

If Getkey=34: Then
<何かの処理>
IfEnd


と書くと、「キーコード34のキーが押されたら、(直ちに)<何かの処理>を実行しろ」という処理を意味する。ここで (直ちに) というのがミソ。[EXE]キーによる確定は不要だ。

ところで、34のキーとは [DEL]キーだ。[DEL]キーには、キーコード34が割り振られているわけだ。[AC]キーを除き、全てのキー、例えば矢印キーなどが押されたことを検出できる。

メニューから項目を選択させるような処理には、メニュー番号を押せばスグにその処理へ移行して欲しい。矢印キーの上下左右のキーを押して表示を変えるような目的では、なおさら直ちに反応しなければ意味がない。このような時は、Getkey が有効になる。

但し、キーコードを取得するには、キーが押された時に Getkey コマンドが実行される必要がある。そこで、ループ構造の中で Getkey が繰り返し実行されるようにプログラムを記述すれば良い。


2.データ処理

データ処理と言う言葉は非常に漠然としているが、ここでは、入力されたデータを元に望む出力を得るための処理とする。データ処理はプログラムの核となる部分だ。

ここに新世代 Casio Basic の存在意味がある。fx-5800P の Casio Basic には、必要最低限な機能が揃っている。当ブログでは、実用的なプログラムやちょっとしたアクションゲームを作れる事を紹介している。その程度の機能はあると言うことだ。

具体的な機能の一部を紹介する。

条件分岐
If ~ Then ~ Else ~ IfEnd
 二者択一で、処理内容を変える時に使う。
 取説には書いていないが、If での条件判定に変数を使う時、変数がゼロの時は偽(FALSE)で、それ以外は真(TRUE)となる。

※ fx-5800Pには、多方向分岐コマンド(switch や select など)が無いのが残念だ。
多方向分岐の代わりに、If文のElseの中に新たにIf文を入れ子にする方法を使うが、Else If という記法が可能なので、可読性を確保できる。

⇒命令
 If [条件]:Then [処理]:IfEnd

 と同等の処理を行う際、

 [条件]⇒[処理]

 と記述できる。この命令の最大の利点は、その処理速度にある。If 文の2倍程度速い。非力な fx-5800P では非常に有用。


ジャンプ
Goto / Lbl
 予め記述したラベルまでジャンプする。

Isz と Dsz
 指定した変数がゼロになった時、ジャンプする。ジャンプ先は、次の次の処理。
 ISZ C とすると、変数C を1増やしてから、Cがゼロかどうかの判定を行う。
 DSZ Cは、変数Cを1減らしてから判定する。
 これらの命令の最大の利点は、その処理速度にある。単純なインクリメントやデクリメントで高速化が可能だ。


繰り返し処理(ループ)
For ~ To ~ Step ~ Next 
 カウンタを増やしながら処理を繰り返して処理をする。
 Forの後にカウンタ変数の初期値設定。
 Toの後にカウンタ変数の終了値設定。
 Stepの後にカウンタ増分を設定。Step設定がなければ増分は1。

Do ~ LpWhile
 繰り返しループの最後で、繰り返し継続判定を行う。
 LpWhileでの繰り返し継続判定に変数を使う時、変数がゼロの時は偽(FALSE)で、それ以外は真(TRUE)となる。

While ~ WhileEnd
 繰り返しループの最初で、繰り返し継続判定を行う。
 Whileでの繰り返し継続判定に変数を使う時、変数がゼロの時は偽(FALSE)で、それ以外は真(TRUE)となる。


制御系
Prog
 サブルーチンを呼び出す。引数や戻り値はない。VisualBasicのプロシージャに相当する。

Break
 繰り返し処理コマンドと併用して、強制的に繰り返しを中止する。

Return
 サブルーチンを終了させ、呼出元へ制御を戻す。

Stop
 プログラムを強制終了させる。


論理演算
And / Or / Not
 論理積 (And)、論理和 (Or)、真偽の否定 (Not)
 Xor は搭載されていないが、必要なら論理演算の組み合わせでカバーできる。
 

関数電卓独特の処理
Deg / Rad / Gra
 角度単位を、度、ラジアン、グラジアンのいずれかする設定

Dec / Hex / Bin / Oct / signed / unsigned
 n進数の基数を設定、負数をとるかどうかを設定

各種関数
 電卓に内蔵されている多彩な関数を使える。
 Int( )、Frac( )、log( ) などが特に有用だ。文字列処理機能の無い fx-5800P で数値の桁数を知るには log( ) を活用できる。

行列計算
 取扱説明書のプログラミングの章には明記されていないが、プログラムで行列が使える。

統計計算
 リスト操作、回帰計算のコマンドを使える。統計処理のプログラムには、一からアルゴリズムを考えずに使えて有用だ。


3.出力

fx-5800Pの出力機能は、画面への表示のみが用意されている。外部装置への出力はできない。但し
例外的に、fx-5800P同志の通信機能(別売りのリンクケーブルを使用)を使って、プログラムソースのコピーはできる。


出力(表示)
(出力命令)
 この記号の直前の文字列や変数の値、計算式の結果を表示する。旧来の命令で、使いやすいが制限もある。

Locate
数値、文字列、変数の値、計算式の結果の、先頭文字の位置を指定する。
※ 計算式の結果を位置指定に使う機能は、状況に応じて表示位置を変えることができるので、非常に役立つ。

Cls
 Clear Screen、画面全体の表示を消す。


関数電卓独特の処理
EngOff / EngOn
 数値の表示の際 f、p、n、μ、m、K、M、G、T、P などの記号を使うかどうかの設定
但し、EngOn とした時、Locate で表示する数値が上記の記号を使わない桁数の時、自動的に末尾にスペース1個が付加されるので、プログラミング時には要注意!

Norm
 指数表示をするかどうかの桁数を設定する。Norm2 としておけば10桁まで表示可能。

ab/c、d/c
 計算結果を仮分数か帯分数で表示する設定。プログラムではあまり使わないだろう。

Sci
 数値を表示する際、有効数字の桁数を設定。これによって数値そのものは変化しない。

Fix
 数値を表示する際、小数点以下の桁数を設定。これによって数値そのものは変化しない。

Rnd(
 変数に格納されている数値を、小数点桁数設定(FIX)の設定に従って丸める。


4.記録(データ保存)

fx-5800Pには、記録(データ保存)機能が準備されていない。例外的にプログラムソースを同型機同志でコピーすることができる。なお、関数電卓の機能として、計算に使うための自作公式を保存できうるが、保存された公式をプログラム内で使えない仕様になっている。

[2018/02/26 追記]
fx-5800PがPCリンク可能になっている。有志の方が開発・頒布なさっている CcLinker を利用すれば良い。最近は海外からの注目されはじめている。
ついに fx-5800P がPCリンク可能になった




以上、簡単にfx-5800P専用プログラミング言語を俯瞰した。


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プログラム電卓は、プログラムを作って、使ってナンボ!

プログラム電卓を実際に使って気づいたこと、自作プログラム、電卓での Casio Basic, C.Basic そして Casio Python プログラミングについて書いています。

なお管理人はカシオ計算機の関係者ではありません。いつでもどこでもプログラミングができるプログラム電卓が好きな1ユーザーです。


写真: 「4駆で泥んこ遊び@オックスフォード郊外」

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