Casio Basic: For~To(~Step)~Next

Casio Basic
コマンドリファレンス

Casio fx-5800P、fx-9860GII、fx-CG20、fx-CG50 で確認をとっています。Casio fx-FD10 Pro では互換性はあると考えられますが、実機で確認していないので「可能性」としてご覧ください。
最終更新: 2015/01/09

fx-5800P / fx-9860GII / fx-CG20 / fx-CG50
For ~ To (~ Step) ~ Next (For 文)

◆ 概 要:
繰り返し処理の開始時と終了時の制御変数(インデックス)を指定して、インデックスを一定間隔で変化させながら、繰り返し処理を行う。


◆ 書 式1: 
For [初期値][制御変数] To [終了値]
[処理]
Next


※ Stepを指定しない場合は、制御変数の変化は +1 (1づつ増加) となる。


◆ 書 式2:
For [初期値][制御変数] To [終了値] Step [制御変数の変化間隔]
[処理]
Next


※ Step には 負の数も設定できる。


1) [初期値] には、数値、変数、式 を使える。正の整数である必要はなく、ゼロでも良い。
2) [制御変数] には、変数(A~Z)を使えるが、配列変数は使えない(エラーになる)
3) [制御変数] には
  • fx-5800P では、0(ゼロ)より大きい数のみ使える。整数である必要は無いが、0(ゼロ)はエラーとなる
  • fx-9860GII / fx-CG20 / fx-CG50 では、0(ゼロ)を含んだ整数が使える。0(ゼロ)や負の数でエラーにならない
4) [終了値] には、数値、変数、式を使える。正の整数である必要はなく、ゼロでも良い。配列変数も使える。
5) [制御変数の変化間隔] には、数値、変数、式を使える。正の整数である必要はないが、ゼロは不可(エラーになる)




プログラム事例


1から100までの総和

0→S
For 1→N To 100
S+N→S
Next
S


5050 と表示される。


フィボナッチ数列の1項から50項までの総和 (fx-5800P)

フィボナッチ数列は、
・1項と2項がそれぞれ1
・3項目以降は、「1つ前」と「2つ前」の項の和がその項になる

1 1 2 3 5 8 13 21 34 55 ...と続く

100→DimZ
1→Z[1]:1→Z[2]
2→S
For 3→I To 60
Z[I-2]+Z[I-1]→Z[I]
S+Z[I]→S

Next
0→DimZ
S


2147483646 と表示される。

ここでは、配列変数 Z[ ] (fx-5800P のみ)を使っている。fx-9860GII や fx-CG20/50 には配列変数が無いので、行列を使うと良い。Listも使えるが、処理速度は行列の方が速い。




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プログラム電卓を実際に使って気づいたこと、自作プログラム、電卓での Casio Basic, C.Basic そして Casio Python プログラミングについて書いています。

なお管理人はカシオ計算機の関係者ではありません。いつでもどこでもプログラミングができるプログラム電卓が好きな1ユーザーです。


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