fx-JP900 のイースターエッグ - 診断機能
修正 2015/06/20
追記修正 2018/03/01
追記修正 2018/03/01
akatuki様によるブログ:高機能電卓の情報の記事、素晴らしい!「CLASSWIZ」の記事 にて、コメント欄に sentaro様が fx-JP900 のイースターエッグのヒントを書き込まれました。面白いので、色々と調べた結果を紹介します。
実は、かなり以前にカシオ関数電卓 fx-373ES のイースターエッグ(診断モード)の出し方が、動画で紹介されていました。ここでもおなじみの藤堂様による投稿です。私は全く知りませんでした。⇒ オヒ!の伝殿堂3:計算機情報
fx-JP900 / JP700 / JP500 の診断モード

今回見つけた fx-JP900 のイースターエッグです。基本は、 [SHIFT]+[7] を同時押ししたまま [ON] を押します。この操作は電源が入っている、入っていないに関わらず有効です。これは、最近のカシオのスタンダード関数電卓でほぼ共通のようです。
診断モードに入って何もしないと、診断モードを抜けて通常の計算モードに移行します。診断モードに入った後、タイムアウトする前に [8] を押すか、[9] を押すかで、走るルーチンが異なります。
なお、JP700、JP500 にも適用できることを確認しました。[2018/01/28 追記]
先ず、[8] を押した時の処理をみてみます。
操作 | 画面出力 | |
0 | [SHIFT]+[7]+[ON] | 診断モードに入る |
1 | [8] | キーマトリックスの試験 |
2 | 表示されたキーを押す | 表示が反転する |
3 | 8つ全てのキーを順不同で押す | 全ての表示が反転する |
4 | 全てのキーを押した後、太陽電池への光を遮蔽する | Battery MODEL OK! |
5 | 遮蔽を外す | Solar MODEL OK! |
6 | [AC] | 計算モードへ移行 |
[0] キーから始まる一番下の横一列、6つのキーのキーマトリックスは、[-] キーに繋がるかたちになっているのが興味深いです。
キーマトリックス試験での表示;
[1] | KI1 | K01 | [SHIFT] | KI8 | K01 |
[5] | KI2 | K02 | [9] | KI3 | K03 |
[ ) ] | KI4 | K04 | [log] | KI6 | K05 |
[logab] | KI7 | K06 | [0] | KI5 | K07 |
[logab] キーは、fx-JP900 では [SHIFT] - [(-)] なのですが、[SHIFT] 付きや抜きで押しても反転しません。正解は [x] キーでした。実は、fx-995ES や fx-993ES のキー配置を見ると、[x] キーの位置には [logab] のキーがあることを発見! このテストルーチンが昔から存在していて、そのまま流用したのでしょう(バグ?)。概ね左下から右上までのキーマトリクスのチェックを行っているようです。
次に、[9] を押した時の処理です。[ON]を押せばいつでも診断モードがら抜けられます。
操作 | 画面出力 | |
0 | [SHIFT]+[7]+[OK] | 診断モードに入る |
1 | [9] | 8888888888888888 8.888888889x1015 |
2 | [SHIFT] | インジケータと全ドット点灯 |
3 | [SHIFT] | インジケータと全ドット消灯 |
4 | [SHIFT] | インジケータ点灯、ドットが交互(千鳥格子状)に点灯 |
5 | [SHIFT] | インジケータ消灯、ドットは反転 |
6 | [SHIFT] | ファームウェハのバージョン表示 ・fx-JP500: CY-241 Ver B ・fx-JP700: CY-242 Ver A ・fx-JP900: CY-243 Ver A 管理人所有機の結果。JP500 だけがVer B になっているのが興味深い. |
7 | [MENU] か [AC] で分岐 | |
- [MENU] を押した時 | 8 へジャンプ | |
- [AC] を押した時 | 10へジャンプ [2018/03/01 修正] | |
8 | [MENU] | チェックサム、メモリチェック |
9 | [AC] | シリアル番号を表示 [2018/03/01 修正] |
10 | [AC] | 00 と表示 ([AC] のキーチェック?) |
11 | [SHIFT] | 01と表示、他のキーは受け付けない |
12 | [ALPHA] | 02と表示、他のキーは受け付けない |
13 | [上矢印] | 03と表示、他のキーは受け付けない |
14 | [右矢印] | 04と表示、他のキーは受け付けない |
15 | [MENU/SETUP] | 05と表示、他のキーは受け付けない |
16 | [OPTN] | 06と表示、他のキーは受け付けない |
17 | [CALC] | 07と表示、他のキーは受け付けない |
18 | [左矢印] | 08と表示、他のキーは受け付けない |
19 | [下矢印] | 09と表示、他のキーは受け付けない |
20 | [積分] | 10と表示、他のキーは受け付けない |
21 | [x] | 11と表示、他のキーは受け付けない |
22 | [分数] ~ [ln] まで順に押す | 12, 13, 14, 15, 16, 17 と順に表示、他のキーは受け付けない |
23 | [(-)] ~ [Ans] まで順に押す | 18 から 48まで順に表示、他のキーは受け付けない |
24 | [=] | コントラスト調整画面 |
25 | [AC] | TEST OK Reset All Press AC |
26 | [AC] | 診断モードから計算モードへ移行 |
動作がおかしい時に、メーカーでは先ずこのチェックを行うのでしょう。異常時にどのような表示になるのかは分かりません。これも興味ありますが、さすがに壊すつもりはありません(^^;)
関連ページ:
- fx-JP900 のイースターエッグ - 診断機能
- fx-995ES / fx-993ES / fx-991ES のイースタエッグ - 診断機能
- fx-991MS のイースターエッグ - 診断機能
- fx-290 のイースターエッグ - 診断機能
- fx-260 Solar II のイースタエッグ - 診断機能
- fx-991MS 2nd edition のイースタエッグ - 診断機能
- fx-5800P のイースターエッグ - 診断機能
- fx-9860GII / 9860GII SD のイースターエッグ - 診断機能
- fx-CG50 のイースターエッグ - 診断機能
応援クリックをお願いします。励みになるので...