番外編 - モバイル通信 P201から305ZTまで

番外編 - モバイル通信
e-Gadget

2015/07/18

私は、かなり年期の入ったモバイラーでした。最近は普通のユーザーですが...

ドコモの携帯電話 201P (こんな型式知らない人が殆どでしょう)で 9600bps で通信したのが始まり。

その後、PHSの方がデータ通信が速い時代があり、DDIポケットの端末で通信を始めました。その頃、NTTのPHS (NTTパーソナルというPHS会社のパルディオという製品ラインアップがありました)で 64Kbps 通信が始まる前の試験に参加したりしました。確かPIAFS 2.0と言う通信規格で 64Kbps でした。PHS は NTTパーソナルからNTTドコモへ事業移管され、しばらくドコモは PHSと携帯の両方をやっていましたが、この頃はギャランティー接続といって、その通信速度を保証するというもので、現在のベストエフォートとは異なるものでした。

当時のNTTパーソナルから、通信カードや通信カード内蔵のPHS電話機などが出ていました。通信カード内蔵タイプは、2つ折りタイプの携帯電話のような恰好で、PHS電話機のフリップ部分のケースを外して、パソコンのPCMCIAカードスロットに刺して使うといったスタイルでした。4~5台の PHS端末を乗り換えて使っていましたが、詳しくは忘れてしまいました。

ギャランティー接続のPIAFS 2.0 から、ベストエフォート接続の PIAFS 2.1 が登場して、DDIポケットがPHSの高速パケット通信サービス Air H" (エア エッジ)を始め、それからしばらくは、データ通信に H" を使っていたことがあります。それでも 128Kbps ~ 512Kpbs という通信速度でした。

いずれにせよ、長らく通話は携帯電話、通信はPHS のパケット通信と言う感覚でした。1990年代~2000年台初頭の頃です。


そのDDIポケットがウィルコム(Willcom)に変わり、NTTドコモがPHSを止めました。そうこうするうちに E-Mobileが高速パケット通信サービスを始めたので、それに乗り換えました。

サービス開始当時の E-Mobile は、端末に色々と問題がありましたが(例えば、D01NXと言うコンパクトフラッシュサイズの通信カードが熱暴走して通信が不安定になるなど、きちんと実験データを添えて端末不良を証明した上で、2年縛りの違約金無しで、別端末に無償で切り替えて貰うなどといったこともありました)、通信品質そのものは極めて良好で、常に高速通信ができる快適なものでした。

通信端末のみで言えば、おおよそ以下のようなものを使ってきました。

Willcom
AH-S405C
AX510N

Emobile
D01NX
D01NE
D21NE
D22HW
Pocket Wi-Fi D25HW
Pocket Wi-Fi GP02

GP02 と言う端末を使っていた時は、高品質でかなり快適な通信が実現されていました。バケット使用量に応じた速度制限など有りませんでした。

快適で高品質なE-Mobileネットワークも、Softbank と提携するようになる頃から、通信サービスの品質に暗雲が立ちこめてきました。

その後、GL09P と言う端末に変更するあたり(今からおよそ2年前)から、通信速度制限が現実の問題となってきました。GL09P では、当初は3日間で 2GB を使うと帯域制御による通信速度制限がかかりましたが、今では3日間で半分の1GB で帯域制御の対象です。実際に、128Kbps程度になってしまった経験もありますが、殆どは数百MBは確保されていました。

もっとも、私自身の通信端末の使い方は、動画閲覧などのヘビーな使い方は殆どなく、実害は殆ど有りません。

一応かなり調べてから納得して契約するので、今のところ契約のトラブルは在りません。(Yahoo! BB の代理店が承諾なく勝手にADSLを引こうとする事故には遭ったことがありますが、ソフトバンクにキチンと対応してもらいました。)

それに、事業者本体のカスタマーサポートとのトラブルを避ける秘訣もあります(後述)。


E-Mobile/Softbank
Pocket Wi-Fi GL09P

この GL09P は、4つのネットワークに対応していて、ユーザーが回線を選択することはできず、自動的に回線を選ぶので、自動で(勝手に)回線が切り替わると、通信が一旦切れたり復帰に手間取るといったこともありました。最近ではそのようなことは殆どなくなっています。おそらくG4回線ネットワークの容量と安定性が増してきたのではないかと想像しています。帯域制御も寄与しているかもしれません。

東京メトロの地下鉄内では、LETで繋がって、そのまま回線を繋いだままにしておくと、G4で繋がるはずの地上に出ても回線が切り替わらずにLETのまま繋がるといったこともあったりして、裏技的な使い方を見つけて楽しんだものです。


カスタマーサポートの重要性

以前のE-Mobile のカスタマーサポートは、素晴らしいものでした。嫌な気分になったことが過去に一度もありません。こちらの知りたいこと分からないことを、先回りして懇切丁寧に説明してくれたので、いまだに良い印象が残っています。

但し、最近はどうも自社サービスの知識が足りなくて、論理的な日本語が通じず、自分の都合でしか物を言わないタイプの担当者が増えてきているように感じています。

カスタマーサポートと言う業務は、なかなかストレスのたまる大変な仕事で、お客様から担当を変えてくれと言われない限り、その案件をサポートしなければならない規則になっていることを、以前 E-Mobile の親切な担当者から教えて貰いました。なので、ダメと思ったら、担当を変えろと、是非言ってください。それが双方にとってベストなんだ、と聞きました。

そこで、最近では「この担当では話しにならない」と思ったら、お互い気まずくなる前に、話しの分かる人に変わってくれと伝えるようにしていて、これはとてもうまくゆきます。腹を立てても、無駄なエネルギーを使ってお腹が減るだけで、何も良いことはありませんから...

そして、昔のE-Mobile品質のカスタマーサポートの担当者から電話を頂き、話しがスムーズに進みます。是非お試しください。契約更新などでSoftbank系列(E-MobileやYmobileも含む)で、諸費者センターの苦情のトップに来ていたり、ネットでの炎上をよく目にしますが、私の中では E-Mobile の好印象がいまだに根強く残っています。

カスタマーサポートと仲良くなると、色々なことを教えて貰えます。けんか腰は百害あって一利なしですね。


キャリア乗り換え検討

この8月が、E-Mobile 契約の更新月になるので、速度制限がかからないと言われる WiMaxへの乗り換えを考えました。

実は1年ほど前、Try WiMax というお試しの貸し出しサービス(無償)を利用して、沖縄、大阪、名古屋、滋賀、岐阜、栃木と、色々なところで試してみる機会がありました。意外に繋がらないことが多くて、E-Mobileの方が、繋がりやすさが良いという印象を持ちました。

ベストエフォートですが、最大通信速度については、WiMaxが160Mbps、Ymobileが165Mbpsと良い勝負をしています(端末と契約によります)。双方とも、エリア拡大が始まったところで、まだ一部でしか受けられないサービスです。互いに競争状態なので、今後が楽しみです。

そうこうするうちに、Ymobileから電話があって、更新を1月早めて、165Mbpsが可能な端末への変更と、1ケ月7Mbpsでの速度制限が実質ないキャンペーン契約(2年間)を勧められました。キャンペーンは7/14で終了とのことでした。そこで本腰を入れて、色々調べてみました。

Y! Mobile で最も留意すべきは、2種類の速度制限です。

[条件1」: 3日間で1GB を超えること
[条件2]: 1ケ月で7GBを超えること

Ymobile では、7/14までのキャンペーンで、端末に 305ZT を使ったPocket Wi-Fi プラン+(にねん)契約だと、[条件2] の7BG制限は実質なしでした。私のこれまでの使い方では、3日で 1GB もあまり問題がありません。これが問題になる人は、WiMaxにすべきです。
キャンペーンによる費用面は、それまでと殆ど同じです。今余計なオプションを付けているので、それを解約すればさらにコストは下がります。

一方、過去の Try WiMax での繋がりにくさの経験があるので、もう一度確認する必要がありましたが、その時間がありませんでした。

ところが、今回 Ymobile で担当者変えろ作戦で、良い担当者に当たったこともあって、取りあえず、2年間は Ymobile で継続することにしました。

なお、Ymobileは、E-Mobile時代に比べて、通信回線品質は低下していて、担当者のレベルも確実に低下していますので、2年後は、事前にWiMaxの繋がりやすさの再調査や、できれば実際に試してみて、本気度100%で乗り換え検討をしようと思っています。

最近ネットで、無償解約に成功した事例が多くみますが、私個人的には、これらの事例と主張には与しません。契約の問題は、販売代理店や販売窓口の問題であって、通信サービス自体とは別の話だと、切り分けて見ています。契約問題に関して言えば、WiMax の au も似たような問題を抱えています。Ymobile = SoftBbank 本体は、今のところ柔軟に対応していると感じています。


Ymobile
Pocket Wi-Fi 305ZT

とりあえず、これまでのところ GL09P に比べて、総じてより快適です。AXGP, LTE, 3G の3回線を自動ですが選択できて、さらにキャリアアグリゲーションも使えるという特徴がありますが、実際には使えてナンボの世界です。

回線速度テストは、いつも  Radish - Network Speed Test でやっていますが、今回もテストしてみました。

下り: 35~100 Mbps
上り: 8~9Mbps

GL09P では下りはせいぜい 50Mbps だったので、305ZT のキャリアアグリゲーションの効果は見られます。これは G4 回線の搬送波を複数束ねて回線速度を上げる方法で、305ZT が対応しています。この方式で 最高160Mbps となっています。au (WiMax) との競争が今後どのように推移するのか、注視してゆきたいと思います。



以上、備忘録の意味でブログに残します。




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keywords: モバイル通信、305ZT、通信端末、Y!mobile

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