番外編 - ノイズキャンセリング イヤホンの比較
番外編
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ノイズキャンセリング イヤホンについて...
電卓、電子辞書、携帯オーディオなど、自分なりの選定基準(こだわりとも言いますが...)で選び、気に入ったものは壊れても修理して、長く使い続ける傾向が強いので、結構古い製品を使い続けている。
海外出張が結構あり、必需品の1つにノイズキャンセリング イヤホンがある。ヘッドホンタイプは嵩張るが、イヤホンタイプは ケーブルを束ねて機内持ち込みのカバンやズボンのポケットに収まるので断然イヤホンタイプが良い。HMVじゃないが、No Music No Life な私は、海外出張時以外でも、通勤時や新幹線利用時など、日頃からボリュームを下げても聞けるノイズキャンセリング イヤホンを使っている。
海外出張で一番嫌なのが、長時間乗らなければならない飛行機なわけだが、エンジンの騒音が疲れの原因の多くを占めている。機内で眠る時や集中仕事をする時、静粛性が手に入るノイズキャンセリング イヤホンは必需品。国際線では、たまに日本封切り前の映画を見られることもあり、映画も機内の楽しみの1つだ。いずれにせよ、国際線機内ではノイズキャンセリング イヤホンが必需品となる。
余談になるが、主にJAZZ のピアノ曲やボーカル、クラシックのピアノ曲を中心に、アコースティックなものをよく聞いている。だから外で音楽を楽しむにはノイズキャンセリングがどうしても欲しくなる。
ここしばらくは 2006年に購入したソニーのノイズキャンセリング イヤホン、MDR-NC22 を愛用していたが、これが壊れてしまった。座席にイヤホンを刺したまま勢いよく立ち上がった時、ケーブルが引きちぎれてしまったもので、なんとも迂闊なことだ。

単4電池1本で動作するので、充電したエネループを一緒に持ち歩いていた。飛行機のエンジン音が聞こえなくなるので、映画や音楽を楽しむ以外でも、飛行機内ではこれを使っている。機内で資料をまとめたり、電卓プログラムを作ったりするのにも、静かなので集中できる。
先月の海外出張で、これを使って映画を見ている時、隣の人が通路に出たいというので、迂闊にも座席にプラグを差したままで勢いよく立ち上がってしまった。本体のクリップが割れて吹っ飛び、ケーブルが本体から引きちぎられてしまった。
そこで、新しく購入する前に、ノイズキャンセリングの能力を確認するため、家電量販店で他の製品と聞き比べてみた。ヨドバシカメラでは快く聞き比べさせて貰えた。
現行販売品のうち、パナソニック のRP-HC30 と オーディオエクニカの ATH-ANC23 そして、Bose の Quiet Confort 20 を ソニーの MDR-EX750NA と共に聞き比べてみた。
▋Bose Quiet Conofort 20
Bose の Quiet Confort 20 のノイズカット能力は圧倒的で、広い周波数帯でノイズが消えているように感じた。仮に5点満点で5点を挙げて良いと感じた。

▋SONY MDR-EX750NA "h.ear in NC"
聞いた瞬間、日頃使ってきた 2006年製の MDR-NC22 に比べて格段に静かなことが分かるくらい差があり、7年間の技術の進歩に驚かされた。Bose の製品を試していなかったら、これがベストと思っただろう。5点満点で3点だ。Bose の Quiet Confort 20 よりは明らかにノイズカット性能に差があるが、以下の2つよりは明かに優れているのが、3点の理由だ。

▋audio-technica ATH-ANC23
オーディオテクニカの ATH-ANC23 は、ノイズキャンセリング性能に関しては 2006年製の ソニー MDR-NC22 と同等だと感じたので、5点満点で2点。環境騒音を99%低減と謳っていたが、とてもそんなに低減しているとは思えない。測定条件をきちんと調べる必要がありそうだ。感覚的には、かなり疑わしい過大表記と言えそうだ。ソフトバンクの繋がりやすさN0.1 の広告と同じ臭いがする。
ボリューム調整のダイアルが付いているのはプラスポイント、一方でノイズキャンセルの On/Off スイッチが硬くて使いづらいのはマイナスポイントだ。
実は、以前オーディオテクニカ製のマイク付きヘッドフォンを購入した時に、製品パッケージ記載内容が曖昧で購入前に期待した使い方が出来ず、メーカーに相談したところ、記載の齟齬を認めながら対応が悪かったことを思い出し、曖昧・過大な表記は企業体質に違いない。今回の過大表記に嫌悪感を覚えたので1点減点して、評価点1点としておこう。アナログ時代に持っていた良い企業イメージが、今回また悪くなってしまった。

▋Panasonic RP-HC30
さて、パナソニックの RP-HC30 は、ノイズ低減能力においては、ソニーの MDR-NC22 と変わらず MDR-EX750NA よりはハッキリと劣ると感じた。ノイズカット75%と謳っているので、この点では正しく表示している感じがして好感は持てる。比較した中では、最も安価だったので、大いに納得。ノイズキャンセリング入門用としてはベストバイだ。それだけに、オーディオテクニカの90%低減の表記には、反感を抱くことになった。ノイズカットの能力は5点満点で2点といった感じ。なおボリューム調整ができるのはプラスポイントだ。

現行販売品を店頭で聞き比べた結果、ノイズキャンセリング能力では、圧倒的に Bose の Quiet Confort 20 だが、3万円台半ばの価格は、さすがに躊躇する。そこで、妥協して ソニーの MDR-EX750NA を、価格交渉の結果2万円以下で購入した。ヨドバシカメラはamazonの価格を提示すると同等以下に値引きしてくれることが多いし(但しヨドバシポイントが付かないこともある)、気持ちよく聞き比べをさせてくれたので、その場で購入した。
▋SONY MDR-EX750NA "h.ear in NC"
今回購入した ソニーの MDR-EX750NA だが、商品名が h.ear in NC となっている。ドットを使った命名は、当ブログで紹介している 開発中の C.Basic と通じるところがあって、これも気に入っている。
これは、ハイレゾ対応のノイズキャンセリング機能を持っていて、最近発売されたかなり新しい製品だ。私は今のところハイレゾ対応のプレイヤーやスマホを持っていないが、将来入手した時の楽しみに取っておこうと思う。
ノイズキャンセリングをONにした時のサーというホワイトノイズが聞こえる。これは以前から使ってきていた MDR-NC22 とほぼ同様な感じだが、音楽を再生すれば全く気にならないレベルだ。
充電式なので、電池が空になったら外出時には使えなくなるかと思ったが、充電しながら使える。これは助かる。ミニUSBプラグでスマホを充電しながら使うのと同じだ。
現在使っているスマホ (SONY Cperia Z1f)、携帯プレイヤー (SONY NW-X1050)で使った感じをメモしておく。
一応、MP3 と CD の音質の違い程度はハッキリ分かる耳を持っているが、Xperia Z1f では特に違和感なく聞けた。意外だったのが ウォークマン NW-X1050 では、音がこもって、周波数の解像度が悪くなる。イコライザを触ってみてもあまり改善しない。標準添付のイヤホンの方が断然綺麗な音質で聞ける。従って、標準添付のイヤホンで聴けば良いだけの話しで、問題ではない。
ソニーのノイズキャンセル機能付きスマホ用イヤホン MDR-NWNC33 などでは、X1050/1060 では使えないと注意書きのあるので、何か技術的に明確な理由があるのだろう。そして、同じ問題が 今回購入した MDR-EX750NA でも有るのではないかと想像している。
この点については、いずれソニーに相談してみようと思っている。
今回の件がきかっけで、量販店でハイレゾのプレイヤーを視聴する機会があった。好きなボーカルの1人、ノラ・ジョーンズのいつも聞き慣れている曲を聴いてみたところ、それまで気付かなかった息づかいまで感じられるような描写力の高さには、、驚いてしまった。技術の進歩は凄いものだ。欲しいプログラム電卓があるものの、ひょっとしたらハイレゾ対応の携帯プレイヤーを先に買ってしまいそうだ...
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keywords: ノイズキャンセリングイヤホン
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