番外編 - True Image でHDDの復帰をした
番外編
e-Gadget
2017/01/09
Windowsが起動しなくなったので、予め保存してあった HDD丸ごとイメージバックアップを使って、復帰作業を行いました。
PCは、Inspiron 11 3148 (Windows 10) です。
2006年版の True Image 8 から Acronis True Image を使っていて、今はWindows 10 対応した 2016 版を使っています。HDD丸ごとイメージバックアップは万一に備えてのことなので、これまで滅多にHDD を丸ごと復帰させることはなく、特に Windows 10 ではまだ一度も復帰させたことがありません。
バックアップが正しく作成されていなかったり、復帰で何か間違った操作をすればとても面倒なことになります。なので、不安でかなりドキドキしながら復帰しました。
うまく復帰できたのですが、今後ドキドキしないために、手順のメモを残します。
▋イメージバックアップの作成
一度完全バックアップを作っておくと、それに対して変化した分を継ぎ足しバックアップできて、時間とディスクスペースの節約になります。
True Image 2016 では、この継ぎ足しバックアップの方法については、多くのスキームを選べるようになっています。私は、今のところ増分バックアップを採用し、詳細をカスタマイズした設定て使っています。
継ぎ足しバックアップの利点は、何世代ものバックアップを履歴とともに限られたディスクスペースに保存できることだと思います。
面白いのは、一旦作ったバックアップファイルはエクスプローラで開くことが出来て、ファイル1個単位で取り出すことができるのが便利です。無くしてしまった必要なファイルをエクスプローラで選んでコピーができます。
マニュアルを読んでも何だかわからない場合は、チャットサポートがあるので便利です。チャットでサポートを始めて、その後電話サポートに切り替えてくれることもあり、Team Viewer を使ってサポートからの遠隔操作で対処することも可能です。
従って、本当に正しくバックアップが作れているかどうか不安がある場合は、サポートと連絡をとって疑問や不安を予め解消しておくと良いと思います。
▋復帰方法の選択
イメージ復帰は3通りあります。それぞれには、予め必要な準備があります。
1) Windows上からの復帰
マニュアルを読むと、細かな設定が可能であることから Windows上からの復帰を推奨しています。
HDD丸ごと復帰などは頻繁に行う作業でないので、細かな設定を全て理解して覚えておくことが出来ないかも知れません。この機会にマニュアルを細かく読んで、おおよそ全体を理解できたのですが忘れてしまう自信があります(^^;
Windows 回復ドライブからの復帰に必要なデータが書き込まれている特殊パーティションの復帰など、利用価値は有ると思います。
今回は、Windowsが起動しなくなったので、この選択肢は使えません。
2) レスキューメディアからの復帰
Windowsが起動しなくなった時のために、予めレスキューメディアを準備しておく必要があります。
True Imageのほぼ全ての機能を含んでPC起動が出来るメディアを CD か USB で作っておきます。復帰が必要な時にはこれらメディアを接続し BIOS (UEFI) でこれらメディアをブートドライブとして設定して、PCを起動すると Linux 版 True Image が起動します。
私は、SanDisk Cruzer Fit (16GB, USB2) でレスキューメディアを作ってあります。非常に小さいので無す恐れもありますが、持ち運びに殆ど支障が無いので、この USB ドライブを使うことにしました。
今回は、この方法を使いませんでした。理由は以下に書きます。
3) スタートアップ リカバリ マネージャからの復帰
PCの HDD に True Imageを起動するパーティションを作っておけるので、レスキューメディアすら不要です。
Windows上で True Imageを起動し、「ツール」をクリックして選び、さらに「その他のツール」をクリックすると、その "他のツール"のフォルダが表示されます。ここで "Activate Acronis Startup Recovery Manager" のショートカットからこの機能を起動して、Linux 版 True Image に必要なパーティションを作成できます。
こうしておけば、PCを再起動する時に、UEFI 起動の直後に、以下のように表示され、
Starting UEFI Loader(x64)(v.1.1.42)...
Press F11 for Acronis Startup Recovery Manager...
ここで、[F11] を押すと True Image が起動するので、そこから HDD丸ごと復帰ができます。復帰だけでなく Linux 版 True Image の他の機能も使えます。
BIOS (UEFI) でBootable Drive の設定の必要もなく、トラブル時にレスキューメディアが手元に無い可能性もあるので、Windows が起動できなくなった時は、私はこの復帰方法が一番良いと思います。
そこで、今回はこの方法を採用しました。
▋スタートアップ リカバリーマネージャからの HDD丸ごと復帰
PCの再起動時に [F11] を押すと True Image が起動します。
最初に表示される画面です。

"復元する" - "ディスク" をクリックすると、

「アーカイブの選択」に移ります。ここで [参照] をクリックして、

復帰させたいバックアップファイルを選んで [OK] クリック。

これで、「アーカイブの選択」が終わり、[次へ(N)] をクリック。
左側に、復帰の準備状況の手順が表示されるので、少し安心!

「復元方法」の選択画面で、"ディスクまたはパーティション全体を復元する" を選んで [次へ(N)] をクリック、

「復元対象」設定画面で、全てにチェックを入れ、[次へ(N)] をクリック。

「パーティション1-1の設定」画面で、EFI システムパーティションの内容を確認して、そのまま [次へ(N)] をクリック。
すると、以下の表示でかなり待たされます。不安になりますが...

やっと 「パーティションCの設定」 画面に推移しました。

Windows システムのインストールパーティションの内容を確認して、[次へ (N)] をクリック、
また待たされますが、辛抱強く待ちます。

リカバリーパティション(工場出荷状態のディスクイメージを格納した回復パーティション、914MB))の内容を確認して、[次へ(N)] をクリック、

もう一度、リカバリパーティション(Winidows 回復ツールを含んだ回復パーティション、11.22MB)の内容を確認して、[次へ(N)] クリック、

「ディスク1のMBR」画面で、MBRの復元先ディスクに 内蔵 HDD 設定します。
ディスク1 にカーソルを合わせて、[次へ(N)] をクリック。
「ディスクシグネチャを復元」にクリックを入れ忘れたが、結果的に問題なし。

「完了」画面で、復元設定内容を確認します。
[実行(E)] をクリックすると、、復元が始まります。
ドキドキしながら作業を見守ります。

500GB のHDD復帰作業は2時間くらいかかりました。

エラーメッセージもなく、無事に作業が終わったようです...
右上の [X] ボタンを押すと、このアプリが終了して、PCの起動が始まります。
無事に Windows が起動しました。
ところが、再帰起動すると 「F11 キーで スタートアップ リカバリ マネージャーを起動する表示が出ません。
そこで、Windows上で True Image 2016 を起動して、その中から Acronis Startup Recovery Manager を起動して、一旦無効化した後、サイド有効化しました。これで、問題は解消し、[F11] でスタートアップ リカバリー マネージャ の起動を確認しました。
▋True Image 2016 の活用
今回は、とあるアプリケションをインストールして試用した後、アンインストールした結果、Windowsが起動しなくなりました。
True Image 2016 には、Try&Decide という機能があって、これを先に起動してからインストールすると良さそうです。次回はこれを活用してみようと思います。
▋True Image 2016 のスタートアップ設定
私は、HDD丸ごとバックアップを不定期に行っていて、クラウドへのバックアップは行わないし、ファイル / フォルダのバックアップもわざわざTrue Image では行いません。必要と思う時に HDD 丸ごとイメージバックアップを行うだけです。
オリジナルのインストールでは、スタートアップに何か登録され、「クラウドの契約を更新しろ」だとか、最新バージョンの案内など、私には不必要なプッシュ情報が表示されます。無駄な動作にバックグランドで CPU パワーを無断で使われるのは好きでありません。
そこで、タスクマネージャで表示される3つのサービス(上から3つ)を全て無効にしています。

今回の復元でも問題がなかったので、これらの無効化での悪影響はなさそうです。
なお、Acronis のサポートに、これらのサービスの役割について問い合わせたところ、「製品を正常に使うために有効化してください」と言った意味の無い回答がありました。公式には無効化して良いと言ってはダメと教育されている可能性大です。
一応、詳細動作についての公式回答が無かったことはメモしておきます。
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keywords: Dell Inspiron 3148、 Windows10、外部ストレージ
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