fx-5800P のイースタエッグ - 自己診断機能
追記修正 2017/08/01
イースターエッグ/自己診断機能について、fx-5800P で発見したので、まとめておきます。
発端は、akatuki様によるブログ:高機能電卓の情報の記事、素晴らしい!「CLASSWIZ」の記事 のコメント欄でのやりとりです。fx-JP900 以外のカシオ関数電卓の自己診断機能について調べ始めたきっかけです。
自己診断機能を開始させるキーの組み合わせは、fx-5800P は独自のものです。但し、995ES、fx-993ES、fx-991ES からの連想で見つかりました。
fx-5800P の診断モード

診断モードの最後で [MODE] を押すとプログラムが消去されるので要注意! ここで [MODE] を押す代わりにケース裏側の P ボタンを押してリスタートして診断モードを強制終了すれば、プログラムは無事残ります。
診断モードに入るには、先ず電源OFFの状態で、[MODE]+[7] を同時押ししたまま [AC/ON]を押します。
すると、
DIAGNOSTIC MODE
Factory Use Only
Press : [EXIT]
と表示されます。ここで何もしないと、診断モードを抜けて通常のモードに移行します。この表示がされた後、タイムアウトする前に [◀] (左矢印) を押すと工場モードに入るかどうかの確認があります。
Factory Use Only
Delete all data?
Yes : [9]
No : [EXIT]
この表記は、スタンダード関数電卓では見かけず、グラフ関数電卓で診断モードに入る時は必ずみられます。
ここで [9] を押すと、工場モードに入ります。
[1]:TEST
[2]:OS UP
[3]:FMLA Trans
OSのアップグレードが出来そうなメニューがあって興味深いです。
さて、[1] を押して自己診断を行ってみます。
fx-5800P は、診断モードに入ると、すぐに液晶チェックが始まります。
操作 | 画面出力 | |
0 | [MODE]+[7]+[AC/ON] | 診断モードの入り口 |
1 | [◀] | 工場モードへの入り口 |
2 | [9] | 工場モード |
3 | [1] | 液晶のインジケータと全ドット点灯 |
4 | [MODE] | 液晶のインジケータと全ドット消灯 |
5 | [MODE] | ドット領域外縁の1ドットのみ点灯(枠の表示) |
6 | [MODE] | インジケータ半分、ドットは1つおき(千鳥格子)に点灯 |
7 | [MODE] | 残りのインジケータとドットを表示 |
8 | [MODE] | INROM-A27 MODE P0 の表示。ファームウェアバージョン? |
9 | [AC] | コントラストチェック |
10 | [MODE] | DETECT TEST DET1 OK DET2 OK |
11 | [AC] | TRANSMIT Check メニュー COM Check と VCCI Test があるが、専用機器を接続し て実施するようで、電卓単体では Transmit ERROR になる |
12 | [AC] | RAM TEST 実行 |
13 | [MODE] | ROM TEST 実行 ROM TEST START.....OK! SUM:FB86 VERSION:0002 ファームウェア マイナーバージョンか? |
14 | [MODE] | FMLA Data テスト自動実行 |
15 | [MODE] | 00 と表示、[MODE]キーチェック) |
16 | [MODE] | 01と表示、他のキーは受け付けない |
17 | [FUNCTION] | 02と表示、他のキーは受け付けない |
18 | [◀] | 03と表示、他のキーは受け付けない |
19 | [▲] | 04と表示、他のキーは受け付けない |
20 | [▼] | 05と表示、他のキーは受け付けない |
21 | [▶] | 06と表示、他のキーは受け付けない |
22 | [SHIFT] | 07と表示、他のキーは受け付けない |
23 | [ALPHA] | 08と表示、他のキーは受け付けない |
24 | [EXIT] | 09と表示、他のキーは受け付けない |
25 | [FMLA] | 10と表示、他のキーは受け付けない |
26 | [CALC] | 11と表示、他のキーは受け付けない |
27 | [SOLVE] | 12と表示、他のキーは受け付けない |
28 | [FILE] ~ [x□] まで順に押す | 13, 14, 15, 16, 17, 18 と順に表示、他のキーは受け付けない |
29 | [i] ~ [(-)] まで左から右、上からら下へ順に押す | 19 から 49まで順に表示、他のキーは受け付けない |
30 | [EXE] | TEST END Reset All PUSH MODE |
31 | ここでリスタート(ケース 裏側のPボタンを押す)を推奨 表示通りに [MODE] を押す とメインメモリが消去される (プログラムファイルが消去) | 診断モードから強制的に待避する メインメモリのプログラムやデータを消去して良いなら、[MODE] を押して診断モードを終了 |
関連ページ:
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