Casio fx-9860GII SD と fx-9860GII (OS 2.09)
2017/08/15

最近 fx-9860GII SD と fx-9860GII を購入した。既に 2014年に入手して使っている国内正規版の fx-9860GII との違いについて、気がついた点を紹介する。
左が fx-9860GII SD で、写真では分かりにくいが、シルバーと濃紺のツートーンカラーで、若干高級感が漂う。機種名から分かるように SDカードスロットがありプログラムやデータを SD カードに保存でき、プログラムやデータのバックアップやPCとのやりとりに役立つ。残念ながら国内では未発売だ。
カシオの日本語サイトでは、fx-9860GII は生産中止となっているが、大型量販店ではまだ販売されているので、しばらくは在庫で対応しているのだと思う。ちなみに fx-CG20 も生産中止となっていて、国内ではグラフ関数電卓は全て生産中止になった格好だ。一方で、国内では未発売で、欧米で2017年3月末に発売された fx-CG50 が、いずれ国内でも発売されるのではないかと思っている (Casio fx-CG50 の概要 参照)。
Amazon Japan では、fx-9860GII 国内正規品の取り扱いが無くなっており、並行輸入品は¥11,000 程度と高価だが、Amazon USA では $66.96 で日本への送料を含めても ¥7,757 (1$ = ¥109) とかなり安く入手できる (2017年8月時点)。Amazon USA でポチッとしてから配達まで11日かかった。
国内未発売の fx-9860GII SD は Amazon USA で $127 で、日本への送料を含めると¥16,700 (1$ = ¥109)でかなり高価になる (2017年8月時点)。ポチッとしてから配達まで17日かかった。
⇒ Casio プログラム電卓の価格動向
▋OS バージョンと製造時期
カシオのグラフ関数電卓のソフトウェアは、OS とアドインプログラムで構成されていて、関数電卓としての機能や Casio Basic は OS に含まれる。2014年に入手した国内正規品」のOSバージョンは 2.04 で、今回購入した2機種の OS は共に 2.09 となっている。生産中止になって、まだ国内販売されている国内正規版は OS2.04 のままで、カシオのソフトウェアアップデートのページを見ると 最終 OS は 2.04 のままだ、ところが、ダウンロードできる取扱説明書は OS 2.09 になっているのが興味深い。
OS 2.04 から 2.09 へのアップデートにより、試験持ち込み時に電卓機能を制限できるようになる。
fx-9860GII シリーズは、電卓の裏側に英数字のコードが印刷されたステッカーが貼り付けられている。
[数字3桁] + "AW" + [英数2桁] + [アルファベット2桁] + [シリアル番号(6桁)]
- 数字3桁: fx-9860GII は 994、fx-9860GII SD は 997 となっているようだ。
- 英数2桁: 1桁目は製造年 (2009年以降の20XN年の N) + 2桁目は製造月 (1~9月は数字、10月はX、11月はY、12月はZ)
私が所有しているのは、
- 2014年入手の fx-9860GII: 英数2桁 = 44 ⇒ 2014年4月製造、OS 2.04
- 2017年入手の fx-9860GII: 英数2桁 = 74 ⇒ 2017年4月製造、OS 2.09
- 2017年入手の fx-9860GII SD: 英数2桁 = 6Y ⇒ 2016年11月製造、OS 2.09
▋同梱品
2014年入手の fx-9860GII (国内正規版) は、以下が同梱されていた;
- 電卓本体 + クイックマニュアル + 保証書 + USB ケーブル + 3Pケーブル + CD
ところが、2017年入手の fx-9860GII / fx-9860GII SD (海外版) は以下のように同梱物が削減されている;
- 電卓本体 + クイックマニュアル + 保証書 + USBケーブル
※ CD と 3Pケーブルが含まれない
▋矢印キー
2014年に入手した fx-9860GII の矢印キーは、特定方向のキーを押すとキーと筐体が干渉してギシギシ音が鳴る。当ブログの読者の sentaro様や AkSd 様からも同じ問題の報告を頂いている。
2017年4月製造の fx-9860GII はこの問題が見られず、地道な改善が行われている可能性がある。なお 2016年製造11月の fx-9860GII SD は矢印キーの問題が残っている。
▋SDカードの効用
SDカードには、プログラムやデータの保存のみができる。SD に保存した Casio Basic プログラムを直接起動できず、Casio Basic プログラムから SDカードのデータにアクセスすることはできない。とは言うものの、PCに繋がなくても アドインプログラムやCasio Basic プログラムを保存できるし、PCにSDカードを挿せばデータやプログラムをPCに保存、PCからコピーが簡単にできるのはとても便利だ。
SD規格の高速なものが良く、SDH や SDXC 規格だと却ってアクセスが遅くなるとのことだ (sentaro様による情報)。
なお、アドイン版Casio Basic (C.Basic) では、SD上のプログラムを起動でき、SDカード上のプログラムやデータにアクセス可能だ。私は Panasonic のHigh Speed SD 512MB を使っている。
▋機能・性能
機能や性能は、SDカードを使えるかどうかを除けば、他は全く同じだ。
何か新たなことが分かれば、追記してゆく。
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