Casio Basic で作る "お気に入りプログラムリスト"

2017/09/01
追記・修正 2017/09/02
追記 2017/09/28

[2017/09/02] プログラムアップデート、fx-9860GII 用プログラム追加.


fx-CG50 を入手し、今は fx-5800P と共に日常使いにしていますが、fx-5800P に比べて fx-CG50 の使いにくい点を工夫してみたので紹介します。

fx-5800P ではプログラムをお気に入り登録しておけます。そして [FILE] キーを押せばお気に入りプログラムリストが表示され、そこからプログラムを起動できます。この機能が 通常の電卓モード (COMPモード)で使えるところに大きなメリットがあります。
Keys-2  

fx-5800P の便利な [FILE] キーが、残念なことに fx-CG50 や fx-CG20 や fx-9860GII などのグラフ関数電卓にはなく、とても不便に感じます。そこで、お気に入りプログラムを素早く起動するためのメニュープログラムをCasio Basicで作り、プログラムリストのトップに来るようにする...という作戦でプログラムを 2種類 作ってみました。

今回は fx-CG50 で作りましたが、fx-CG20 でもそのまま使えます。


プログラム例1

Menu1

 MENU コマンドを使ってみました。プログラム例2に比べて記述量が少ないので入力は相対的に楽です。但しメニューを終了するには [AC] キーを押すか、メニューを終了させるためのメニュー項目を作る必要があります。1画面のメニュー項目は6個、7個以上はスクロールさせて選択できる機能が自動的に追加されます。7項目に メニュー名 "Exit" を追加し、ジャンプ先をプログラムの最後にすることで、プログラムを終了するようにしています。Return コマンドを実行させてプログラムを終了させても良いでしょう。いずれにせよプログラム終了のためには、矢印キーを押してスクロールする手間が必要になります (プログラム例2は、[EXIT] キーを押すだけでメニュー終了できる)。
お気に入りプログラムが7個以上ある場合は、MENUコマンド内蔵のスクロール機能が大いに役立ちます。
なお、この例で呼び出している Quotation 以外のプログラムは、プログラムライブラリに収録してます。

プログラム名を '~MENU としました。頭に ' を付けるとプログラムリストの1番上に来ます。
Menu1_ProgList 

プログラムリストが表示されている時、[EXIT] キーを押せば、リストの最初が表示されます。
fx-CG50 の電源を入れ、[MENU] [log] (B) [EXIT] [EXE] とキーをチャッチャと押せばメニューが表示されるので、かなり便利になります。

プログラムダウンロード: MENU_1.zip

プログラムソース: '~MENU.g3m
Menu_1_CG50_src  


プログラム例2

Menu2
 

MENUコマンドを使わず、テンキーでメニュー番号を押してメニュー選択します。項目が6個の場合は、メニュー終了に [EXIT] キーを割り当てられ、画面スクロール無しに1手間で終了できます。なお、Quotation 以外の呼び出すプログラムプログラムライブラリに収録しています。
お気に入りプログラムが7個以上ある場合は、このプログラム例2はそのまま使えず、プログラム例1を使う方が楽でしょう。

プログラム名を 'MENU としました。頭に ' を付けるとプログラムリストの1番上に来ます。
Menu2_ProgList 

プログラムリストが表示されている時 [EXIT] キーを押せばリストの最初が表示されます。
fx-CG50 の電源を入れ、[MENU] [log] (B) [EXIT] [EXE] とキーをチャッチャと押せばメニューが起動するので、かなり便利になります。

 プログラムダウンロード: MENU_2.zip [2017/09/02 修正]

プログラムソース: 'MENU.g3m [2017/09/02 修正]
Menu_2_CG50_src    


呼び出すプログラム

fx-9860GII シリーズへの移植

MENU コマンドを使ったプログラム例1は、そのまま fx-9860GII シリーズで動作します。プログラム例2は、カラー設定のコマンドを削除するだけで fx-9860GII シリーズで動作します。

fx-9860GIII へ移植するには、以下の方法があります;[2017/09/02 追記]
  • 3Pin ケーブル (SB-62) で fx-CG50/20 とfx-9860GII シリーズを接続しプログラムを転送する。ファイル形式が g3m から g1m へ自動的に変換される。カラー設定コマンドは自動的に @ に変換されるので、転送後に @ を削除すれば正常動作する。
  • 手入力する。カラー設定コードは使わない。
※ 最近は グラフ関数電卓に 3Pin ケーブル (SB-62) は付属していません (以前は付属していたので残念です)。私が購入した時は ¥2,700 でした。

fx-9860GII シリーズ用プログラムファイルのダウンロード [2017/09/02 追記]
プログラム例1 '~MENU.g1m (fx-9860GII 用): MENU_9860_1.zip
プログラム例2  'MENU.g1m (fx-9860GII 用):MENU_9860_2.zip

Menu_9860_1 Menu_9860_2 


私の運用例

使用頻度の高いプログラムは6個以下なので 'MENU (例2)から呼び出せるようにし、頻度は低いが必要な時にサッと起動したいものは '~MENU (例1)に登録し、両方を併用しています。Program List の一番上に 'MENU がその下に ’~MENU があるので便利に運用しています。




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keywords: プログラム関数電卓、fx-CG50、クロックアップ、Ptune3

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Re: "お気に入りプログラムリスト"◎です。(^^)

sentaro様

管理人のやすです。

コメントありがとうございます。


> fx-5800Pがプロ電として優位なのは、[FILE]キーの存在が大きいですね。
> グラフ電卓にはファンクションキーがあるので、ここに[FILE]機能があってもよさそうなんですよね。


おっしゃるように、CG系はアルファベットキー1つで検索できるのが良いのですが、それでも [FILE]キーに慣れていると不便です。


> Programを探す場合はCG系はfx-5800P同様にアルファベットキー検索が出来るのでまだましですが、fx-9860GII系はそれが出来ないのでファイル数が増えてくると目的のファイルを探すのが面倒になってきます。

確かにこのプログラムは、アルファベットキーの検索ができない fx-9860GII だとより有用ですね。私の場合は、Casio Basic プログラムは全て ストレージメモリに転送して C.Basic のお気に入り機能で使っています。


> HP50Gみたく[F1]~[F6]でプログラムが一発呼び出し出来ると便利になりそうですが、なかなかそこのあたりがもったいないところです。

このあたり、後付けで実現できれば嬉しいところですが、OS のハッキングが必要なので、簡単ではないでしょうね。


> MENUコマンドは最初使い道が想定できなかったのでC.Basicでの実装も遅れてしまいましたけど、(^^;
> こういう使い方がお手本的な有用な使い方という感じですよね。


逆に言えば、このような使い方しかできないと思います。


> Getkeyのメニュープログラムに対するMENUコマンドの優位点はプログラムが簡潔になるのとキー待ちの消費電力が少ないという利点がありますね。
> (ちゃちゃっと操作すればキー待ちの消費電力は大差ないところですが…)


キー入力待ちでホールドできるのが、C.Basic の Getkey1 の有用な点ですよね。

MENUコマンドを getkey1 のような使い方が出来ないかと試したのですが、最低でも引数を5つ指定しないとエラーになってしいます。MENU コマンドが引数無しで使えると、俄然値打ちが出るんですけど...


> シンプルながら使えるプログラムとして貴重だと思います。(^^)

地味だけれど、私個人的にはとても役立つプログラムなので紹介しました。

"お気に入りプログラムリスト"◎です。(^^)

管理人様、こんにちは!
8月後半ちょこっとバタバタしておりました。m(_ _)m

fx-5800Pがプロ電として優位なのは、[FILE]キーの存在が大きいですね。
グラフ電卓にはファンクションキーがあるので、ここに[FILE]機能があってもよさそうなんですよね。
HP50Gみたく[F1]~[F6]でプログラムが一発呼び出し出来ると便利になりそうですが、なかなかそこのあたりがもったいないところです。
Programを探す場合はCG系はfx-5800P同様にアルファベットキー検索が出来るのでまだましですが、fx-9860GII系はそれが出来ないのでファイル数が増えてくると目的のファイルを探すのが面倒になってきます。

MENUコマンドは最初使い道が想定できなかったのでC.Basicでの実装も遅れてしまいましたけど、(^^;
こういう使い方がお手本的な有用な使い方という感じですよね。
Getkeyのメニュープログラムに対するMENUコマンドの優位点はプログラムが簡潔になるのとキー待ちの消費電力が少ないという利点がありますね。
(ちゃちゃっと操作すればキー待ちの消費電力は大差ないところですが…)

シンプルながら使えるプログラムとして貴重だと思います。(^^)
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プログラム電卓を実際に使って気づいたこと、自作プログラム、電卓での Casio Basic, C.Basic そして Casio Python プログラミングについて書いています。

なお管理人はカシオ計算機の関係者ではありません。いつでもどこでもプログラミングができるプログラム電卓が好きな1ユーザーです。


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