fx-260 Sollar II のイースタエッグ
2018/02/20

海外では 2017年に発売されたもので、国内では未発売です。
同じ機能の fx-260 Solar は国内で1995年7月以降2006年1月までに新発売され、その後2007年に fx-260A として発売され(関数電卓マニアの記事参照)、現在は製造中止になっています。
太陽電池のみで駆動する珍しい関数電卓でもあります。
なお、第1世代の設計というのは、例えば 30 と先に入力してから [sin] を押すような関数後置式の入力を行い、表示が1行のタイプです。リニューアルとは言え、新発売の関数電卓が第1世代のタイプというのは珍しいと思います。
さらに、注目したいのはデザインです。カバーと本体裏が白く、キーボード面はCFRP(炭素繊維強化プラスチック)のような黒く凹凸のあるデザインです。このデザインは、fx-CG50、fx-JP900、fx-CP400、fx-CG500 と共通です。このデザインについては 新しい"カシオのカタチ"の広がり - Casio fx-260 Solar II で記事にしています。
左から fx-CG50、fx-JP900、fx-260 Solar II

ここでは、fx-260 Solar II のイースタエッグ - 自己診断機能をまとめてみます。
自己診断機能を開始させるキーの組み合わせと診断モードに入る隠しキーは、第3世代の fx-991ES、fx-993ES、fx-995ES と同じで、診断モードでは液晶表示チェックとキー入力チェックを行います。但し液晶がドットマトリックスではなく8セグメントなので、表示診断の詳細は異なります。
自己診断モード
診断モードに入るには、[SHIFT]+[7] を同時押ししたまま [ON]を押します。この操作は電源が入っている、入っていないに関わらず有効で、最近のカシオのスタンダード関数電卓でほぼ共通です。
診断モードに入ると、左端に AC と表示されます。
ここで何もしないと、診断モードを抜けて通常の計算モードに移行します。この表示がされた後、タイムアウトする前に [9] を押すと診断ル-チンが始まります。
その後は以下のように推移します。どの段階でも [ON] を押せば診断モードが中断し、計算モードになります。
操作 | 画面出力 | |
[SHIFT]+[7]+[ON] | 診断モードに入る、左端に AC と表示 | |
1 | [9] | 液晶のインジケータと全セグメントON |
2 | [SHIFT] | 液晶のインジケータと全セグメントOFF |
3 | [SHIFT] | 偶数位置のインジケータとセグメントの半分がON |
4 | [SHIFT] | 上記がOFF、残りのインジケータとセグメントがON |
5 | [SHIFT] | 010 P010 AC と表示 ファームウェアバージョン表示か? |
6 | [AC] | 00 と表示 |
7 | [SHIFT] | 01と表示、他のキーは受け付けない |
8 | [MODE] | 02と表示、他のキーは受け付けない |
9 | [x-2] | 03と表示、他のキーは受け付けない |
10 | [log] | 04と表示、他のキーは受け付けない |
11 | [ln] | 05と表示、他のキーは受け付けない |
12 | [ab/c] | 06と表示、他のキーは受け付けない |
13 | [°’ ''] | 07と表示、他のキーは受け付けない |
14 | [hyp] | 08と表示、他のキーは受け付けない |
15 | [sin] | 09と表示、他のキーは受け付けない |
16 | [cos] | 10と表示、他のキーは受け付けない |
17 | [tan] | 11と表示、他のキーは受け付けない |
18 | [+/-] から [MR] まで左から右へ順に押す | 12, 13, 14, 15, 16, 17 と順に表示、他のキーは受け付けない |
19 | [7] から [AC] まで左から右へ順に押す | 18 から 22 まで順に表示、他のキーは受け付けない |
20 | [4] から [÷] まで左から右へ順に押す | 23 から 27 まで順に表示、他のキーは受け付けない |
21 | [1] から [ー] まで左から右へ順に押す | 28 から 32 まで順に表示、他のキーは受け付けない |
22 | [0] から [=] まで左から右へ順に押す | 33 から 36 まで順に表示、他のキーは受け付けない |
23 | [M+] | Good AC と表示 |
23 | [AC] 他何かキーを押す | 診断モード終了、計算モードへ移行 |
なお、ステップ5で 010 P010 AC と表示されている状態で、
- [0] を押すと、右端のインジケータ SD が点灯、
- [1] を 押すと、- - 09 -1 - AC と表示
となり、さらに [AC] を押すと ステップ 6 に戻る
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keywords: fx-260 Solar II、関数電卓、イースタエッグ、診断機能
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