Casio S100 - 凄いプロ仕様の電卓だった
2019/05/15

知らないことは罪である...
どこかで聞いたことがあるような無いようなこの言葉。
以前 カシオのプレミアム電卓 S100 について、揶揄した否定的な記事を書きました。
あなたの Bset One カシオ電卓は?
今回は、穴があったら入りたい...というお話です。
実は凄かった業務用電卓
関数電卓やプログラム電卓は知ってるが、業務用一般電卓の重要な機能 "キーロールオーバー" については全く知らなかった。これは、早打ちにしっかり対応する機能で、会計業務の人達の恐ろしいくらいの高速ブラインドタッチを初めて目の前で見ました。以下は、とある税理士の先生からの受け売りだ。
例えば、[1] [2] [3] ...と高速タッチする場合、1つめのキーを "押す" & "離す" した後次のキーを "押す" & "離す" しているわけでは無い。
超高速タッチを行うプロの人達は、[1] を押す、[2] を押す ([1]を離し始める)、[3] を押す ([2]も離し始める)、[1] を完全に離す(他のキーを押し始める)、[2] を完全に離す(他のキーを押し始める)、[3] を完全に離す(他のキーを押し始める)、といった操作をしているのだ。
そして、それでも 1 2 3 と入力を受け付ける機能を "キーロールオーバー" というのだそうだ。そして、この機能が無いと高速入力のキーを取りこぼしてしまう。人間のスピードに電卓が追いつかないわけだ。
当ブログに来られる、プログラム電卓のヘビーユーザーの方々は、これをご存じでしたか?
#私は全く知りませんでした。
Casio S100 は、3キーロールオーバーといって、3つのキーが1時期同時に押された状態でも、押された順番に入力されること。3キーロールオーバーは、カシオだけでなくシャープやキヤノンでも限られた機種だけのものとのこと。
プログラム電卓は業務用電卓を超えられるか?
よし、ではプログラム電卓や関数電卓ではどうなのか、やってみた。
fx-5800P、fx-9860GII SD、fx-CG50 で3キーロールオーバーの実験を以下のようにした。
高速キー入力する代わりに、ゆっくりと [1] [2] [3] の順番にキーを押して行き、押したままにします。次に [1] [2] [3] の順にキーを話して行き、入力がどうなるのかを確認します。はい、1 2 3 と入力されるではありませんか\(^_^)/
念のため、これを [3] [2] [1] の順に行いました。すると入力は 3 1 となり、2 が入力漏れになる。
関数電卓 fx-993ES、fx-JP500 でも同様の結果になった。
結論、プログラム電卓や第3世代 / 第4世代関数電卓は、2キーロールオーバーまでは対応しているが、3キーロールオーバーには未対応!
...ということが分かった。
Casio S100 は、無駄に高級なのではなく、ハードなプロ仕様なのだ!
それに比べて、グラフ関数電卓 fx-CG50 のキー入力のなんと貧弱なことか....1キーでも取りこぼすお粗末な作りだ。
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