温故知新:番外編 - 関数電卓としての使い勝手
プログラム電卓 温故知新
- 搭載プログラミング言語に注目して、プログラム電卓の変遷を考える -
番外編 - 関数電卓としての使い勝手
プログラム電卓を関数電卓として使わない人は少ないと思う。
私自身は、特定のプログラム電卓を普段使いとして持ち歩き、日常的には業務上自作のプログラムを使うだけでなく、チョットした技術計算を行うために関数電卓として使うことも多い。
その際、感覚的に関数電卓としての使いやすさの優劣を付けている。そこで、過去からの代表的なプログラム電卓を関数電卓として使った時に使い勝手について、定量的に評価してみようと思う。
▋評価対象
以下の、スタンダード関数電卓2機種とプログラム電卓7機種。

- fx-JP900:スタンダード関数電卓の最新機種
- fx-260 Solar II:1行表示の古いタイプの関数電卓
- FX-603P:FX-502P, FX-602P とキーレイアウトが同一。
- fx-4000P:fx-7000G のグラフキーを除けば、残りのキーレイアウトは同一。
- CFX-9850G:分数変換 (仮分数⇔帯分数変換)キーが無い以外は fx-9860G シリーズと同一。
- fx-9860G:fx-9860GII ともキーレイアウトが同一、まとめて 9860G シリーズとする。
- fx-5800P:プログラム関数電卓の最新機種。
- fx-CG50:fx-9860G シリーズ、fx-CG10 / CG20 とキーレイアウトは同一。
- fx-CP400:CAS(数式処理システム)搭載モデル。スタイラスによるタッピングが主な入力方法。
▋関数電卓としての使い勝手の評価方法
関数電卓として使う時に押すキーのうち、シングルアクションで使えるオモテのキーが多いほど使いやすく、続いて [SHIFT]に続いて押すダブルアクションで機能するウラのキーが多いほど使いやすいという基準で評価した。
但し、以下の条件も考慮した (私の個人的な使用パターンも含む)。
※1)繰り返しの無い計算を行う際に使うキーを対象にした。
※2)キーを1回押して機能を発揮するものを "1 Action" (シングルアクション) として、
[SHIFT] の後に押すキーは "2 Action" (ダブルアクション) キーとしてカウントした。
※3)分度秒に関する入力や変換は、私自身が殆ど使わないので対象外とした。
※4)メモリへの保存や呼び出しは殆ど使わないので、[STO], [RCL], [M+] などは対象外とした。
※5)双曲線関数で使う hypキーは [SHIFT] を使わない "2 Action" (ダブルアクション) とした。
※6)fx-CP400 では、[keyboard]を押した後、ソフトウェアキーボードを1回タップして使える機能
を "2 Action" (ダブルアクション) とした。
▋評価結果

※ クリックして拡大できます
表の下3行には、"1 Action"(シングルアクション)のキーつまり表のキーの数、"2 Action"(ダブルアクション)のキーつまり裏のキーの数、そしてそれらの合計を示している。シングルアクションが一番多いのが、fx-4000P と fx-5800P が同列一位であった。シングルアクションとダブルアクションまででカバーできる関数が一番多いのが fx-4000P、次点が fx-5800P、fx-9850Gシリーズ、fx-CGシリーズという結果になった。
1行表示の電卓としては fx-4000P はとても使いやすいという感覚は、そして、fx-5800P がグラフ関数電卓よりは関数電卓として使いやすいという感覚は、結果の数値で裏付けがとれたと思う。
グラフ関数電卓は大きく重いので、関数電卓としての使いやすさを阻害していると思う。
実は中古品として最近入手した fx-4000P が小型軽量でとても使い易い関数電卓と感じている。技術者や学生の間で人気の高い機種だったと見聞きしているが、全く同感だ。
皆様は、どうであろうか?
温故知新 - FX-502P / FX-602P / FX-603P
温故知新 - fx-4000P / fx-4500P / fx-4800P
温故知新 - fx-7000G
温故知新 - CFX-9850G
温故知新 - CFX-9850GC PLUS
温故知新 - fx-9860G
温故知新 - fx-5800P
温故知新 - fx-CP400
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プログラム電卓を関数電卓として使わない人は少ないと思う。
私自身は、特定のプログラム電卓を普段使いとして持ち歩き、日常的には業務上自作のプログラムを使うだけでなく、チョットした技術計算を行うために関数電卓として使うことも多い。
その際、感覚的に関数電卓としての使いやすさの優劣を付けている。そこで、過去からの代表的なプログラム電卓を関数電卓として使った時に使い勝手について、定量的に評価してみようと思う。
▋評価対象
以下の、スタンダード関数電卓2機種とプログラム電卓7機種。

- fx-JP900:スタンダード関数電卓の最新機種
- fx-260 Solar II:1行表示の古いタイプの関数電卓
- FX-603P:FX-502P, FX-602P とキーレイアウトが同一。
- fx-4000P:fx-7000G のグラフキーを除けば、残りのキーレイアウトは同一。
- CFX-9850G:分数変換 (仮分数⇔帯分数変換)キーが無い以外は fx-9860G シリーズと同一。
- fx-9860G:fx-9860GII ともキーレイアウトが同一、まとめて 9860G シリーズとする。
- fx-5800P:プログラム関数電卓の最新機種。
- fx-CG50:fx-9860G シリーズ、fx-CG10 / CG20 とキーレイアウトは同一。
- fx-CP400:CAS(数式処理システム)搭載モデル。スタイラスによるタッピングが主な入力方法。
▋関数電卓としての使い勝手の評価方法
関数電卓として使う時に押すキーのうち、シングルアクションで使えるオモテのキーが多いほど使いやすく、続いて [SHIFT]に続いて押すダブルアクションで機能するウラのキーが多いほど使いやすいという基準で評価した。
但し、以下の条件も考慮した (私の個人的な使用パターンも含む)。
※1)繰り返しの無い計算を行う際に使うキーを対象にした。
※2)キーを1回押して機能を発揮するものを "1 Action" (シングルアクション) として、
[SHIFT] の後に押すキーは "2 Action" (ダブルアクション) キーとしてカウントした。
※3)分度秒に関する入力や変換は、私自身が殆ど使わないので対象外とした。
※4)メモリへの保存や呼び出しは殆ど使わないので、[STO], [RCL], [M+] などは対象外とした。
※5)双曲線関数で使う hypキーは [SHIFT] を使わない "2 Action" (ダブルアクション) とした。
※6)fx-CP400 では、[keyboard]を押した後、ソフトウェアキーボードを1回タップして使える機能
を "2 Action" (ダブルアクション) とした。
▋評価結果

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表の下3行には、"1 Action"(シングルアクション)のキーつまり表のキーの数、"2 Action"(ダブルアクション)のキーつまり裏のキーの数、そしてそれらの合計を示している。シングルアクションが一番多いのが、fx-4000P と fx-5800P が同列一位であった。シングルアクションとダブルアクションまででカバーできる関数が一番多いのが fx-4000P、次点が fx-5800P、fx-9850Gシリーズ、fx-CGシリーズという結果になった。
1行表示の電卓としては fx-4000P はとても使いやすいという感覚は、そして、fx-5800P がグラフ関数電卓よりは関数電卓として使いやすいという感覚は、結果の数値で裏付けがとれたと思う。
グラフ関数電卓は大きく重いので、関数電卓としての使いやすさを阻害していると思う。
実は中古品として最近入手した fx-4000P が小型軽量でとても使い易い関数電卓と感じている。技術者や学生の間で人気の高い機種だったと見聞きしているが、全く同感だ。
皆様は、どうであろうか?
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