fx-9860G Slim の勧め
2019/08/23
追記修正 2019/11/06
追記修正 2021/10/02
追記修正 2019/11/06
追記修正 2021/10/02
fx-9860G Slim の勧め - 今頃なぜ fx-9860G Slim なのか?
普段から fx-5800P を持ち歩き、関数電卓として四則演算や技術計算に利用する以上に複数の自作プログラムを仕事で頻繁に使っています。最近 fx-9860G Slim を中古で入手したのですが、とても使い勝手が良く、あらゆる点で fx-5800P の代替えになると感じています。使えば使うほど気に入り、今では普段使いになっています。日本語を使ってセカイモンで入手でき、和文マニュアルも用意されている(添付CDに含まれており、本記事からダウンロードも可能)のもポイントです。そんな fx-9860G Slim の入手方法、お勧めの理由、性能比較の結果を紹介します。
▋fx-5800P も良いけれど...

プログラム電卓として、
・プログラムをPCにバックアップする手段をメーカーが提供していない
・カバーのヒンジが壊れやすい設計
という欠点があることは、当ブログで再三指摘しています。
一方で、これらの欠点については以下のように解決する方法があります;
・ついに fx-5800P がPCリンク可能になった
・fx-5800P の破損ヒンジの交換、ついでにリニューアル
読者の方からの情報で 修理対応は 2025年迄とカシオが言っているとのこと。
ということは、fx-5800P の後継機種の計画が進んでいるのか、或いはこのカテゴリーの製品 (新世代Casio Basic 搭載のプログラム関数電卓) がラインアップから外される可能性も心配になっています。とは言っても、まだ6年先のことではあります。
fx-5800P はとても使いやすいので気に入っていますが、プログラム関数電卓というカテゴリーで唯一 "新世代Casio Basic"を搭載しているものです。そのような名機がもし無くなると、"新世代Casio Basic" 搭載機種は大きくて重いグラフ関数電卓だけになってしまい、結構困ります。そんな状況で fx-9860G Slim に出会い、実際に使ったところ、とても気に入りました。
▋fx-9860G Slim の入手
▍入手方法


Slim は2006年に発売された fx-9860G の派生モデルで、機能は fx-9860G とほぼ同じです。fx-9860G は日本でも発売されましたが、Slim モデルは国内では発売されませんでした。
日本国内では販売されなかった機種なので、国内のオークションサイトには滅多に出品されません。出品されたとしてもスグに売れてしまいます。一方で、欧米のオークションサイトでは常に数点の出品がみられます。
入手先としては、私の経験上 eBayやセカイモンが安心だと想います。
eBayで購入する場合は、もしトラブルがあればチョットしたことでも英語で対応することになります (何度も経験しています)。英語を使うのが面倒な場合は日本語でやりとりできるセカイモン (eBayと提携) がお勧めです。
Amazon USA でも中古品を扱っていますが、注文内容と違ったものが届いたり、出品者の不注意から商品が毀損されていたり、そして何かあってもAmazonのサポートが役に立たない経験をしています。少ない私の経験上、Amazon USAからの中古品の購入は極めて慎重になります。一方、新品を購入する場合は Amazon USAは問題なく安心できます。Amazonは元々オークションサイトでないので仕方ないのでしょう。
今入手できる fx-9860G Slim は、殆どが中古品ですが、数ヶ月~数年使っただけで保管して外観の程度の良さそうなもの (アメリカでは学生が授業に必要で買って、授業が終われば使わないケースがある) や、未使用品(動作確認のため開封したものや未開封品)も出品されることがあるので要チェックです。私は eBay とセカイモンから中古品や未開封の(古い)新品を購入しました。
国内正規品のグラフ関数電卓を新品で購入するよりは、海外からの送料を含んでも、概ね安く入手できると想います (Casio プログラム電卓の価格動向 参照)。
但し時間はかかります。海外の個人の売り手からeBayやセカイモンを経由する買い物では、売り手の段取りが遅く、気配りが少ないなど、最初から長い時間がかかると思っていると精神的に楽です。中には素早い対応をされる海外の方もいらっしゃるのは事実ですが...
[2021/10/02 追記]
2021/10/02 時点で、セカイモンでまだ多数の fx-9860G Slim が検索にかかります。なかには新品時に添付されているものが全て揃ったものも出品されています。それぞれの出品をよくみて程度の良さそうなものを選んでください。
▍操作マニュアルのダウンロード
▶ fx-9860G Slim ハードウェアマニュアル (英文)
▶ fx-9860G Slim OS1.10 ソフトウェアマニュアル (英文)
▶ fx-9860G Slim OS1.11 ソフトウェアマニュアル (英文)
▶ fx-9860G Slim OS2.00 ソフトウェアマニュアル (和文)
▶ fx-9860G 操作マニュアル (和文) - 同梱CD-ROM内に収納
- fx-9860G Slim のOSは、OS1.10、OS1.11、OS2.00、OS2.01、OS2.04 にアップデートできますが、OS2.01 と OS2.04 は無視できないバグがあり、カシオは公開直後に取り下げていますます。お勧めできるのは OS1.10、OS1.11 と OS2.00 の 3 つのバージョンです。
- fx-9860G Slim は日本国内で販売されていませんが、和文の OS2.00 ソフトウェアマニュアル (上記) が役立ちます。
- キー配置と [HELP] キー, [LIGHT] キー以外は fx-9860G と同じ機能なので、fx-9860G Slim OS1.10 に同梱のCD-ROMに収納されていた "fx-9860G (日本語) の操作マニュアル (和文)"も役立ちます。
▍本体と付属品 [2019/09/03 追記]

・USBケーブル (Type A - Mini)
・3Pin ケーブル (SB-62)
・アルカリ電池 単四2本
・CD & CD使用マニュアル
・クイックマニュアル
・保証書 / 廃棄方法の説明書
CD-ROMの内容
・下記機種共通のCD-ROM
fx-9860G Slim, fx-9860G (SD),
fx-9860G (日本語)、fx-9860G AU
GRAPH 85 (SD)
・ヨーロッパ各国語マニュアル
中古の電卓本体のみを入手することが多いと思いますが、その場合は必要な付属品は下記のソフトウェアとケーブル類のみです。
プログラムリンク ソフトウェア - FA-124
CDに同梱されているプログラム リンクソフトウェア FA-124 は Win98以降WinXP までのOS対応のため、それより新しい Windows 利用の場合は、以下のカシオのサイトから無償ダウンロードできる。
▶ グラフ関数電卓:プログラムリンク ソフトウェア Ver 2.04 / e-Gadget ライブラリから
▶ FA-124 取扱説明書 / e-Gadget ライブラリから
USBケーブル (Type A - Mini)
既に Casio グラフ関数電卓のいずれかを新品購入していれば、それに付属しているものが使えます。或いはアマゾンなどで安く購入できます。
3Pinケーブル (SB-62)
カシオから取り寄せるか、takumako様が互換ケーブルを有償頒布されているので入手可能です。
▍fx-9860G Slim 用キャリングケース
毎日持ち歩くほど気に入ったので、キャリングケースを探してみました。ハードウェアマニュアルによれば、
Dimensions: 89 (D) x 122 (W) x 20.7 (H) mm
とあります。これを参考にして、外付けHDD用ケースでサイズが合うものが見つかりました。
![]() ![]() |

但し、ピッタリすぎて電卓の付属品であるケーブル類が収まる余裕がありません。ほんのもう少し余裕があると良いのですが、とりあえずこれでしばらく使っています。
[2021/10/02 追記修正]
もっと良さそうなものを探していましたが、これより良さそうなものは見つかっていません。
日常的に持ち歩いて使っていますが、上記の "逆向き" の使い方だと、SDカードを入れるであろう透明フィルムのポケット部分が筐体と擦れて、細かい擦り傷が発生することに気づきました。そこで、本来の "正しい方向" で試すとピッタリと入ることが判りました。購入直後と異なり、多少伸びたために収まるようになったと思われます。これで擦り傷が付かなくなりました。最初からやっていれば良かったと思いました。
▋fx-9860G Slim がお勧めの理由
fx-9860G Slim は、fx-9860G (これは国内でも発売されていました) とほぼ同じ仕様で、電子辞書のような2つ折れタイプです。高機能でありながらコンパクトで、fx-5800P 程度のコストで入手できるのがお勧めの理由です。
以下で少し細かくみてゆきます。
▶ 液晶のバックライト機能
fx-9860G との違いの1つが、バックライト機能 (プログラム電卓では世界初) です。少し暗い環境でも鮮明に液晶が見えます。
▶ コマンドのヘルプ機能
[HELP] キーを押せばコマンドの説明が表示されます。関数やコマンドの書式が分かるのは、Slim の HELP 機能の特徴です。fx-9860G、fx-9860GII、fx-CG20、fx-CG50 には [SHIFT][4] で呼び出す CATALOG 機能がありますが簡潔過ぎてあまり役立ちません。なお、関数やコマンドをより詳しく知りたい場合は、マニュアルを読むか、本ブログのコマンドリファレンスを参照するのが良いと思います。HELP機能は、OS1.10、OS1.11 そして OS2.00 までの3バージョンで有効です。バグのために誤動作する OS2.01 や OS2.04 では [HELP] キーの機能が使えなくなります。
▶ 大きな液晶
液晶画面は fx-5800P よりもかなり大きく、同じシリーズの fx-9860G よりも大きく、画面が見やすいのが特徴です。fx-5800P の画面は 16桁 x 4行ですが、fx-9860G Slim は fx-9860G と同様に 21桁 x 7行と表示できる文字数も多くなっています。
▶ 圧倒的にコンパクト

この写真で液晶サイズが大きいことも分かります。
▶ 処理速度が速い
搭載しているCPUは日立製 SH3 のカスタマイズ版で、fx-5800P よりもかなり高速です。マニュアル計算やプログラムが遙かに高速動作します。
▶ PCリンク可能
fx-9860G と同様に、プログラムリンク ソフトウェア FA-124 Ver 2.04 を使って プログラムやデータをPCに保存できるのもポイントです。
※ FA-124 のバグ:電卓からFA-124へファイルを転送する場合に複数ファイルをまとめて転送するとファイルが壊れることがあるのが確認されています。これは fx-9850G Slim に限らず FA-124 自体の問題です。面倒でもファイルを1つづつ転送することを推奨します。そして一旦FA-124に転送したファイルを再び電卓に戻して動作確認によりファイルが壊れていないことを確認するようにしてください。
▶ メモリ容量が大きい
fx-5800P は 28.5 KB のメモリ容量なのに対して、fx-9860G Slim のメインメモリは 63 KB と倍以上です。もし C.Basic をインストールすれば、1.5 MB のストレージメモリにもプログラムファイルを保存できます。fx-5800P よりも圧倒的に多くのプログラムを保存できるのが特徴です。
▶ アドイン版 Casio Basic - C.Basic for FX が使える
fx-5800P と異なり fx-9860G Slim はアドインプログラムが使えます。そこでアドイン版 Casio Basic - C.Basic for FX が使えます。C.Basic は純正 Casio Basic の上位互換なので Casio Basic プログラムがほぼそのまま走るだけでなく、非常に高速に動作します(純正Casio Basicの約10倍程度)。また Casio Basic の一部のコマンドが機能拡張されており、さらに独自のコマンドも多くあるので、Casio Basic では実現不能な機能をコーディングできるのが大きな特徴です。C.Basic for FX Ver 2.24β 以降をお使いください。
▶ チューンアップツール - Ftune が使える
Ftune は、CPUにSH3のカスタムチップを用いた fx-9860G シリーズを安全にオーバークロックするツールで、fx-9860G Slim は4倍程度の高速化が簡単に実現できます。最新版はここからダウンロードできます。但し、オーバークロック動作はユーザーの自己責任でお使い頂く必要があります。
サポートは当ブログで行っています。⇒ Ptune3 以外は Ftune2 のサポートページでサポートしています。
▋fx-9860G Slim のファクトリーモード (イースタエッグ)
ファクトリーモードに入る方法とその概要は、fx-9860GII / fx-9860GII SD のイースタエッグ - 診断機能 を参照してください。ファクトリーモードの詳細は fx-9860GII シリーズとは少し異なりますが概ね同じで、注意事項も同じですのでご留意ください。

fx-9860G Slim OS1.10 として発売された機種のモデルIDは GY366 となっている。

▶ OSバージョン 1.10 は、
OSバージョンのタイムスタンプが DateO 2007.0228.1850
▶ OSバージョン 1.11 は、
OSバージョンのタイムスタンプが DateO 2008.0214.1335
▶ OSバージョン 2.00 は、
OSバージョンのタイムスタンプが DateO 2009.0409.0909
となっている。
▋fx-9860G Slim の性能比較 [2019/09/16 修正]
fx-9860G Slim (OS1.10) の実力を fx-5800P と 最新の fx-CG50 と比較してみます。[2019/09/16 修正]
機種 | 消費電力 | メモリ | バッテリ | 加算ループ (1000回) | 関数ループ (1000回) | 繰返表示 (500回) | |||||
メイン | ストレージ | アルカリ | 寿命 | 処理時間 | 比較 | 処理時間 | 比較 | 処理時間 | 比較 | ||
fx-5800P | 0.12 W | 28.5 KB | --- | 単四x2 | 365 時間 | 16.4 秒 | --- | 126.8 秒 | --- | 206.6 秒 | --- |
fx-9860G Slim OS1.10 | 0.3 W | 63 KB | 1.5 MB | 単四x2 | 130 時間 | 1.4 秒 | 11.7 倍 | 13.1 倍 | 9.7 倍 | 89.3 秒 | 2.3 倍 |
fx-9860G Slim OS1.11 | 0.3 W | 63 KB | 1.5 MB | 単四x2 | 130 時間 | 1.4 秒 | 11.7 倍 | 13.2 秒 | 9.6 倍 | 91.8 秒 | 2.2 倍 |
fx-9860G Slim OS2.00 | 0.3 W | 63 KB | 1.5 MB | 単四x2 | 130 時間 | 2.3 秒 | 7.1 倍 | 14.7 秒 | 8.6 倍 | 98.5 秒 | 2.1 倍 |
fx-CG50 | 0.6 W | 61 KB | 16 MB | 単四x4 | 170 時間 | 2.3 秒 | 7.1 倍 | 6.3 秒 | 20.1 倍 | 82.4 秒 | 2.5 倍 |
※ fx-9860G Slim OS2.01 と OS2.04 はカシオが公開を取下げた。大きなバグ(下記参照)たあるため対象外。
※ 上記で用いたコードは、本ページの一番下に記載しています。
▶ メインメモリには純正Casio Basicのプログラムやデータを保存します。OS と最低限必要な SETUP データと ALPHA MEM データを除くと 61 KB が実際に使える容量です。fx-5800P に比べると十分な容量と言えます。
▶ グラフ関数電卓は単四電池4個使用が標準ですが、Slim はコンパクト性と引き換えに単四2個使用になっていますが、実際に使っていて電源寿命が問題になるとは感じません。ニッケル水素充電池(エネループなど)も使えますが、電圧が低く電津寿命も110時間程度に低下しますが特に問題なく、繰り返し使えてむしろ経済的です。
▶ 加算ループの結果から、四則演算とループ処理がとても速く、fx-5800P の10倍程度の実力です。関数ループの結果から、三角関数の処理速度も fx-5800P の10倍以上の実力です。但し fx-CG50 の半分程度の実力です。OS を 1.10 から 2.00 に入れ替えると、関数が追加され Casio Basic に文字列処理コマンドが追加されます。一方 Casio Basic の処理速度は半分程度に低下します。fx-5800P には文字列処理コマンドが無いので、fx-5800P の置き換え機種として考えれば OS 1.10 や OS1.11 で十分でしょう。
例えば関数 RanInt# や MOD は fx-5800P にはありますが fx-9860G Slim OS1.10 にはありません (OS2.00 で追加されます) が、Ran# や Int を使って書き換え可能で、大きな問題は無いと思います。
▶ 繰返表示は、テキスト表示に伴う画面更新速度の評価結果を示しており、十分に速いことが分かります。最新の fx-CG50 とあまり変わらない結果です。
実は、fx-9860G 以降のカシオのグラフ関数電卓の中で、初期のOS1.03搭載の fx-9860G と OS1.10 搭載の fx-9860G Slim (初期型) の処理速度は、その後OSをアップデートした fx-9860G や fx-9860GII よりも格段に速いことが、複数の実機を調べた結果分かっています。fx-9860G Slim は fx-9860G シリーズ中の最速機種でありながら、コンパクトで、なおかつ液晶が大きいわけです。
つまり、fx-9860G Slim はお勧めです。
日本国内で発売されていれば、かなり売れたと思います。国内発売されなかったことが残念で、大きな謎です。
▶ (要注意) OS2.01 と OS2.04 はバグのため推奨できない
fx-9860G Slim に搭載されるOSのバージョンは、1.10、1.11、2.00、2.01、2.04 がある。
これらのうち、OS2.01 と OS2.04 はMENUのアイコン画面からどれかアイコンを選ぶと、[SHIFT] に続いて [F1] が押されるのと同じキーコードが、自動的に送られるバグがあります。すると、選んだ機能やアドインが起動した時 [SHIFT] [F1] が勝手に押された状態になります。起動するたびに [EXIT] を押して本来の起動状態に戻す必要があり面倒であり、場合によっては意図しない入力が勝手に行われるのは無視できない問題です。従って OS2.01 と OS2.04 は推奨できません。
▶ OSの選択
処理速度比較の結果、OS1.10 が最も処理速度が速いことが分かりました。OS1.11 は OS1.10 のマイナーアップデートで、細かなバグフィックス版と思われますが 敢えて OS1.11 にする理由がまだよく分かりません (問題が見つかっていません)。
一方、OS2.00 は、機能や関数が追加され Casio Basic が高機能で、fx-9860GII や fxCG50 とほぼ同等の機能になっていますが、処理速度が OS1.10 よりも遅く(加算処理は極端に遅く約半分に)なっています。
つまり、処理速度の OS1.10 か 機能の OS2.00 かの二択になると思います。
▶ OSのアップデート [ 2019/11/06 修正]
カシオ公式のOSアップデータは Windows XP が前提で、現在多くの方が使っている Windows 10 や Windows 7 では動作しません。このアップデータは現在ではカシオのサイトには掲載されていません。
そこで、fx-9860G シリーズの解析文書をリリースされているドイツの Simon Lothar氏 が作成されたOSバックアップ&アップデートツール fxRemote ですと Windows7 と Windows10 でアップデートやバックアップが可能なことを確認しています。なお、同梱している fx-9860G 用ファイルと fx-9860G Slim 用ファイルを絶対に混同しないでください。9860G 用ファイルをSlimに適用すると 画面が上下反転し、キー入力が無茶苦茶になり修復困難になります。
OSアップデートで電卓がおかしくなると保証外になるので、カシオでの修理は有償になります。とはいっても所詮海外専用機種の中古品なので、国内で保証を受けられる可能性はなく、有償でも修理してもらえるかどうかは未知数です。Model ID が異なっている場合はOSコピーできないので、この問題を解決する PolyOS も同梱しています。これは海外のプログラム電卓のSNS, TI-Planet の管理人である Critor氏が作成されたものです。TI-Planet はフランスのSNSですがSNS自体は英語表記にもできます。最近翻訳精度がかなり向上しているGoogle翻訳が結構使えます。日本語はまだ難しいらしくで訳分からない翻訳になることが多いのですが、そのときはフランス語⇒英語にすると翻訳精度が非常に良くなります。
fxRemote や PolyOSは自己責任でお使いください。
上記のツールを使ったりしない状態で、なにか問題があれば先ずカシオに相談されるべきです。有償でもメーカーによる修理が可能なら絶対にお勧めです。これがうまくゆかない場合は、上記のツールを使うしかありません。繰り返しますが、使い方を間違えると電卓が使えなくなるリスク (例えば上記) があります。自己責任です。管理人や作者は一切責任を終えないので、ご留意ください。同梱のドキュメントを参照ください。
⇒ fx-9860G / fx-9860G Slim OS Update Tool
なお、上記のベンチマークを行う際には、このツールで OSを変更しています。これまで正しく使うことで問題は発生していません。なお OS2.01 にアップデートした場合は、ファクトリーモードに入れないバグがあります。
ちなみに、私は速度よりも機能を重視して OS2.00 にアップデートして使っています。
▋プログラム電卓の次機種への妄想(^_^;
次機種は、是非とも2つ折れタイプ (クラムシェルタイプ) にして頂きたいと思います。
クラムシェルタイプのポケコンやプログラム電卓は1980年台から あります(1987年3月のカタログ)が、カシオ以外ではあまり見たことがありません。その延長線上にある fx-9860G Slim もカシオらしい独自の製品だと思います。
年間2500万台を売り上げる関数電卓ですが、プログラム関数電卓もグラフ関数電卓もクラムシェルタイプ を復活させてはどうでしょうか?
プログラム関数電卓 fx-5800P の後継機種を投入するならば、
・モノクロ高精細液晶 (ClassWiz搭載より大きなもの)
・クラムシェルタイプ
・新世代Casio Basic 搭載
・USB PCリンク機能
は最低限度欲しいところです。
グラフ関数電卓 fx-CG50 の後継機種を投入するならば、
・高精細カラー液晶 (できれは24bitフルカラー)
・クラムシェルタイプ
・新世代 Casio Basic搭載
・アドイン機能
・3Pin & USB PCリンク機能
といった感じだと、高機能&コンパクトは日本人には高評価なので国内でも売れると思います。特に現行 fx-CG50 はキーを押しても受け付けないことがある設計不良を抱えているので、これを解決するには次機種が良い機会です。
加算ループで使ったコード

関数ループで使ったコード

繰返表示で使ったコード

応援クリックをお願いします。励みになるので...