Casio Python - range()

Casioグラフ関数電卓の Python を使ってみる
- リファレンス
<目次>
range()初版:2020/06/23
追記:2020/07/09
range() は、反復可能なシーケンスを作り、for文 による反復処理において、シーケンスの要素を順に適用しながら特定回数の反復を行うために使われます。ここで言うシーケンスとは、リスト型、文字列型、タプル型のオブジェクトです。
1. 典型的なfor文での使い方 - Casio Python 独自
スクリプト例:
p = 2.1
print(p)
for count in range(p):
print(count)
動 作:print(p)
for count in range(p):
print(count)
シェルへ 浮動小数点型の p を print(p) で出力し、その後 for 文により count を print(count) で出力を複数回実行します。数値を要素としたリストを生成し、その要素を順に count に代入しながら反復処理を行っています。
2.1
0
1
2
p が整数でなく浮動小数点であるのにエラーにならず、p の値を切り上げた整数値として range() が動作します。
0
1
2
p が整数でなく浮動小数点であるのにエラーにならず、p の値を切り上げた整数値として range() が動作します。
これは、for 文で使うときの Casio Python 固有の仕様だと思われます。
本来 CPython ではエラーになるコードです。さらに MicroPython のサイトでは p が浮動小数点でも良いという点については CPython との違いとして公開されていません。つまり Casio Python 独自拡張の可能性が高いと思います。
本来 CPython ではエラーになるコードです。さらに MicroPython のサイトでは p が浮動小数点でも良いという点については CPython との違いとして公開されていません。つまり Casio Python 独自拡張の可能性が高いと思います。
2. 整数範囲を指定してfor文で使う例 - ckChr.py
スクリプト例:
for c in range(30,128):
print(str(c)+':'+chr(c))
動作:print(str(c)+':'+chr(c))
アスキーコード 30 から 127 までに対応する文字を出力します。
Casio Python では、アスキーコード32のスペースから、126 の ~ までに文字コードが割り振られています。
chr() 関数の仕様が Casio Python 独自で、ユニコードに対応しておらずアスキーコードに対応しています。
Casio Python では、アスキーコード32のスペースから、126 の ~ までに文字コードが割り振られています。
chr() 関数の仕様が Casio Python 独自で、ユニコードに対応しておらずアスキーコードに対応しています。
3. 整数範囲とステップを指定してfor文で使う例
スクリプト例:
for c in range(1.5, 10, 2):
print(c)
動作:print(c)
range(start, stop, step) で、startから stop-1 まで、step刻みでリストを生成します。実行すると以下のように表示されます。
1.5
3.5
5.5
7.5
9.5
1.5
3.5
5.5
7.5
9.5
4. for文で使わず、反復シーケンスを生成する例
スクリプト例:
number = list(range(1,11))
print(number)
動作:print(number)
number = [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10] を生成します。
実行すると以下のように表示されます。
[1,2,3,4,5,6,7,8,9,10]
実行すると以下のように表示されます。
[1,2,3,4,5,6,7,8,9,10]
5. その他のfor文での使用例
for文のリファレンスを参照してください。
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