Casio Basic: Cls
Casio Basic
コマンドリファレンス
Casio fx-5800P、fx-9860GII、fx-CG20、fx-CG50 で確認をとっています。Casio fx-FD10 Pro では互換性はあると考えられますが、実機で確認していないので「可能性」としてご覧ください。
fx-5800P / fx-9860GII / fx-CG20 / fx-CG50
Cls / ClrText
◆ 概 要: テキスト画面を消去する。
◆ 書 式: Cls (fx-5800P) / ClrText (fx-9860GII, fx-CG20/CG50)
◆ 引 数:なし
◆ 戻り値:なし
fx-5800P と fx-9860GII や fx-CG20/50 では Cls コマンドの機能が異なる。
<fx-5800P >
Cls は画面全体 (テキスト画面全体) を消去する。同時に内部カーソル行を1行目にリセットする。
<fx-9860GII / fx-CG20/50>
グラフィックス画面の消去には、Cls と ClrGraph が用意されていて、これらは動作の詳細が異なる。ClrGraph は単にグラフィックス画面の消去するだけでなく、座標系をデフォルトの論理座標に設定し、さらに目盛間隔を 1 に設定する。Cls は座標系や目盛間隔の設定変更を行わず、単にグラフィックス画面を消去する。
< fx-5800P の Cls と fx-9860GII や fx-CG20/50 の ClrText の動作 >
内部カーソル行リセットは、以下のプログラムから確認できる。
""
"LINE"◢
Cls
"LINE"◢
これを実行すると、"" により内部カーソル行は2行目になるので、2行目に
LINE
と表示され、プログラムが一時停止する。[EXE] キーでプログラムを再開すると、Cls が実行される際に内部カーソル行が1行目にリセットされる。従って、次は1行目に
LINE
と表示される。
< fx-9860GII や fx-CG20/50 の Cls の動作 >
以下のプログラムで、テキスト画面での Cls と ClrText のテスト、そしてグラフィックス画面での Cls のテストを行います。
Locate 1,2,"bra-bra-bra"
Locate 1,3,"Cls Test"
"Hit any number key"?→A
Cls
"Cls does NOT delete text."
"Press [EXE] key"◢
""
""
"Try ClrText test"
""
"bra-bra-bra"
"Hit [EXE] key"◢
ClrText
"It works!"
""
"Internal cursor reset back to the 1st line."
"Hit [EXE] key"◢
ViewWindow 0,126,0,0,62,0
PlotOn 10,10
Text 1,1,"Dot drawn by PlotOn 10,10"
Text 7,1,"Cls test"
Text 13,1,"Press [EXE]"◢
Cls
Text 1,1,"It works!"
Text 7,1,"Try again"◢
PlotOn 10,10
Text 13,1,"Dot drawn again at same position!"
テキスト画面では、Cls で消去できないこと、ClrText は消去と同時に内部カーソルが1行目にリセットされることが分かります。
さらに、グラフィックス画面で、Cls を実行すると、画面消去されますが、座標系設定の変更は行われないことが分かります。
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Casio fx-5800P、fx-9860GII、fx-CG20、fx-CG50 で確認をとっています。Casio fx-FD10 Pro では互換性はあると考えられますが、実機で確認していないので「可能性」としてご覧ください。
訂正 2017/10/22
fx-5800P / fx-9860GII / fx-CG20 / fx-CG50
Cls / ClrText
◆ 概 要: テキスト画面を消去する。
◆ 書 式: Cls (fx-5800P) / ClrText (fx-9860GII, fx-CG20/CG50)
◆ 引 数:なし
◆ 戻り値:なし
fx-5800P と fx-9860GII や fx-CG20/50 では Cls コマンドの機能が異なる。
<fx-5800P >
Cls は画面全体 (テキスト画面全体) を消去する。同時に内部カーソル行を1行目にリセットする。
<fx-9860GII / fx-CG20/50>
- fx-9860GII や fx-CG20/CG50 の Cls は、グラフィックス画面の消去を行う。
- fx-9860GII や fx-CG20/CG50 は、出力先にグラフィックス画面とテキスト画面の2つを持つ。
グラフィックス画面の消去には、Cls と ClrGraph が用意されていて、これらは動作の詳細が異なる。ClrGraph は単にグラフィックス画面の消去するだけでなく、座標系をデフォルトの論理座標に設定し、さらに目盛間隔を 1 に設定する。Cls は座標系や目盛間隔の設定変更を行わず、単にグラフィックス画面を消去する。
< fx-5800P の Cls と fx-9860GII や fx-CG20/50 の ClrText の動作 >
内部カーソル行リセットは、以下のプログラムから確認できる。
""
"LINE"◢
Cls
"LINE"◢
これを実行すると、"" により内部カーソル行は2行目になるので、2行目に
LINE
と表示され、プログラムが一時停止する。[EXE] キーでプログラムを再開すると、Cls が実行される際に内部カーソル行が1行目にリセットされる。従って、次は1行目に
LINE
と表示される。
< fx-9860GII や fx-CG20/50 の Cls の動作 >
以下のプログラムで、テキスト画面での Cls と ClrText のテスト、そしてグラフィックス画面での Cls のテストを行います。
Locate 1,2,"bra-bra-bra"
Locate 1,3,"Cls Test"
"Hit any number key"?→A
Cls
"Cls does NOT delete text."
"Press [EXE] key"◢
""
""
"Try ClrText test"
""
"bra-bra-bra"
"Hit [EXE] key"◢
ClrText
"It works!"
""
"Internal cursor reset back to the 1st line."
"Hit [EXE] key"◢
ViewWindow 0,126,0,0,62,0
PlotOn 10,10
Text 1,1,"Dot drawn by PlotOn 10,10"
Text 7,1,"Cls test"
Text 13,1,"Press [EXE]"◢
Cls
Text 1,1,"It works!"
Text 7,1,"Try again"◢
PlotOn 10,10
Text 13,1,"Dot drawn again at same position!"
テキスト画面では、Cls で消去できないこと、ClrText は消去と同時に内部カーソルが1行目にリセットされることが分かります。
さらに、グラフィックス画面で、Cls を実行すると、画面消去されますが、座標系設定の変更は行われないことが分かります。
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